■スポンサードリンク
異邦人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
異邦人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それなりに最後まで面白く読みましたが...登場する男性が フワフワ、ぺらぺらで、正直少し興ざめしました。 【意志と情熱に突き動かされる主人公】を輝かせるための添え物、にしても もう少し書きようがあったのでは...?と感じます。 原田マハさんの作品は2作目ですが 「長い物語の歴史で、女性はそのように描かれてきた」こと への復讐か何かでしょうか? あと1作読んで同様の感想を持ったら 「男性の自分にはもう関係のない世界に人」 と思ってしまいそう。 白根樹の描写はぞくっとする魅力がありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美術業界が垣間見え興味深いが、最後は居たたまれない気持ちになる,。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は観光でしか訪れたことのない京都の雰囲気が伝わりました。また画壇の世界というのはこういうものなのかと、勉強になりました。 しかし主人公の旦那さん、情けなさすぎ…全体的に出てくる男性が魅力的な人が居ない感じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
WOWOWで映像化されたドラマを観て、小説の方も購入。 WOWOWがあまりに上手く制作していたので、小説の方はやや薄味。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家は、本当に読ませる。各章ごと交互に一輝と菜穂の視点で物語が描かれ、それぞれの思いや、考え、思惑が交錯していくのが分かる構造になっている。また、二人の気持ちがすれ違っていくのも…。 一方、京都の趣深い風情、季節の移ろいを背景としながら、物語は進んでいく。そんな京都の奥深さに魅入られてゆく菜穂とともに、読者も京都の魅力に魅せられるようだ。 彗眼の持ち主 菜穂が見染めた新進の日本画家 白根 樹。ベールに包まれた彼女の謎が解き明かされていくのにしたがって、物語も急展開を見せる。 ただ、物語の結末があまりにも短絡的というか……菜穂中心の世界ならばハッピーエンドなのだろうが、振り回されるだけ振り回されて、最後には捨てられた一輝が不憫でならない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
連続ドラマW いりびと-異邦人- が非常に面白く映像美も素晴らしかったので、原作を読むきっかけになりました。 ドラマの脚本、演出、キャストを念頭に読み進めたので、原作での心理描写から受ける主人公たちの印象はずいぶん異なり、少し残念に感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
際立つ個性の人間がいるとそのまわりは散々な目に遭うというひとつの典型でしょうが、なんかもやもやすっきりしない。舞台が伏魔殿だからってことで納得し、コアな京都観光案内として読むのがベスト。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
架空の日本画家を巡る美術館長親子と、画廊の物語。架空の絵の、その描写に非常に興味をそそられる。 余所者 がまともに切り込んだとて、歯が立つはずがない。それが京都という街ではないか。余所者を排除して独自の伝統と因習を守り抜いてきたからこそ、千二百年もの歴史を生き延びてきたのではないか。自分たち一介の「通行人」は、決して深入りすることのできない幽遠なる都。その扉は固く閉ざされて、開くことなどないのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1000年以上「観光」と「伝統」で続いてきた京の都は「きれいな上澄み」と「下に沈むドロドロとした滓」のどちらかであり、総じて東京のひとたちはそれにけして触れてはならない、という極端な二極構造のなかで登場人物たちが翻弄される。 「(美術品に)呼ばれている気がして」「心に刺さるあの感じ」「誰がドアを叩くか次第では、こんなふうにやすやすと開いてしまう。」などなど原田節は炸裂していますが、最後のオチがあまりにも偶然、偶然、偶然と重ねて畳みかけるのでちょっと今までの小説にはない「違和感」が膨らみました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やっぱり原田マハである。ストーリーは昼ドラか韓流ドラマのようで書いてしまえば泥沼だけど別に目新しくも無いし心にも孔を穿つようなものでもない。 ですがですが、ある美術品と作家を見出だし、それに惹かれて吸い付くような視線と心の焔の表現はとてもよくわかる。(マハさんは、刺さる、という表現をしてる) 古書の棚の中から自分を待ってたような本と邂合したり、歌を聴いててこの人俺だけの為にこのフレーズを唄ってる、と感じたりする瞬間と同じで、絵も自分だけが最大のこの絵の理解者だっていう誤解っていうか昂りがこの本の骨子なのであります。 京都で見出だした小さな日本画の小品。パウルクレーの絵の一番いい部分を集約して日本画のに翻訳したような抽象的な青葉の絵。京都の老舗の大家の絵とは、入口:アクセスも手法:アプローチも到達点:アチーブメントも全部違う、と言わしめる小さな絵。 その絵に惹かれたのは東京から原発事故の避難で逃れてきた妊娠間もない美術館の副館長。そして描いたのは無名の声を失っている美貌の女性画家。二人の女性が美術の火種をかきおこし巨大な篝火にしてゆきます。 本は終わっていますがこのあとに続く激しい世界が彷彿とさせられました。 そしてこの本に出てくるモネの睡蓮を超える彼女の日本画の手による睡蓮の屏風絵!在るはずがないのに。。。。。宵山の屏風祭、探さずにはいられないっ!! 見てみたいです。(>ω<。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悪くはなかったのですが、登場人物すべてが財界人だったり、京都の名家だったり、いまいち感情移入できませんでしたが、まぁセレブってこんな毎日を送ってるんだね〜と感心しました。 白根樹の作品の素晴らしさや、有吉菜穂の目利きの凄さなど、なぜそこまでの境地に至ったのかもっと詳しい描写が欲しかった。 楽園のカンヴァスや、ジヴェルニーの食卓の方が個人的には好きでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作は、主な登場人物が、運命、偶然の流れに翻弄される、人間の心理、心情の「あや」や、運命の不思議さを描いた叙情的な作品だったと思います。ミステリというよりは、ドラマ、エンタテイメントとして楽しむ作品だと思います。 それからすれば、論理や伏線に縛られない、意外性、衝撃性を主としたラストの展開は、これはこれで、「ドラマ」としてはみれば、堪能できるのでは、と、思います。 夫婦、親子間、そして男女間の微妙、複雑な心理や、しぐさの描写が非常に丁寧であり、また、著者得意の美術界、美術品に関して、さらに、京都の市中の様子など、叙情的な雰囲気、味わいを高めています。 ただ、帯書に「楽園のカンヴァスの著者の新境地の衝撃作」と、書かれていたことで「ミステリ」として「楽園の~」を超える作品となるかと期待してしまうと、少々、(ミステリとしては)読後に消化不良感を残してしまうかもしれません。 繰り返しですが、純文学よりのエンターテイメント、人間ドラマとして楽しむ作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!