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異邦人
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異邦人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 1~20 1/6ページ
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京都という舞台では、その言葉遣いや習慣からこれから世に出る作家、既に高い評価を得ている作家、更に画商を含めてドロドロした世界も何かおっとりするというか、安心して読めた印象。 初めて読んだ作家さんだが他の作品も読んでみたいと感じた。 | ||||
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観る者の感性で広がる世界を美しい言葉と丁寧な描写で綴る原田マハさんの作品に更に心惹かれました。 | ||||
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好きな作家さんの本はもう読んでしまって、次に読む本を探していました。ドラマを観てよかった今作を読んでみようと思い購入。読みやすく、どんどん読み進めて、主人公の感情に引き込まれました。京都好きなので京都の情景も鮮明に思い浮かばれてよかったです。 | ||||
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自分自身、学生時代を京都で過ごした経験がある。甘美で伝統的な街に憧れて進学を決めたが、何となく自身が街の一部になれている感覚がなかった。 主人公の一輝の心情を表現した文章で「余所者は、到底この街には受け入れられないだろう。」という文章があったが、伝統的な京都という街に憧れつつも受け入れられる感じがしないという自分の心情と被る部分があった。文中の言葉を借りるのであれば、まさに"ファム・ファタルのように、魔物のように、美しい"街なのである。卒業後もたまに京都に行くことはあるが、自分はなんとなく京都に"帰る"という表現ができない。 またこの作品では、菜穂の気持ちの変遷と、京都の伝統的な祭事を引き合いに出した季節の移り変わりとともに表現されていたのが印象的であった。一方で一輝はその変遷についていけず、どんどんと菜穂と心が離れていく様子に、少し寂寥感を覚えた。自分もまた、異邦人であるが故に彼に感情移入して読み進めていたからであろう。最後の枕草子の一節、「遠くて近きもの。極楽。舟の道。人のなか。」がずしっと心に響いた。時間はすぐに経過し、人の心も変わる。一寸先は闇。大切にしたい人の機微に気付き、大事にしたいものである。 | ||||
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「マグらだ屋のマリア」の読書後の満足感に引きずられて購入して読んだが、今一の内容で、大きくは推奨できない。 評価的には、2の下というところか! | ||||
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読み終わってああそうだったのか…と。 最終段階の展開が早すぎて着いていけず、何度も前のページを振り返りながら京都駅に消えていく一輝の背中を見送りました。 | ||||
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美術に対して関心の持てる作品で読み進めるのが面白かったです。 | ||||
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【読書のきっかけ】 私は京都生まれではないけれど、歴史好きとして、神社仏閣などの史跡や文化財の宝庫である土地ということで、何度も旅行で訪れたことがありました。 また、美術をテーマにしているところにも興味を惹かれ、読んでみることとしました。 【率直な感想】 <本作品の特徴> 本作品の特徴を挙げると次のようなものになるかと思います。 ・京都を舞台にしていること。 ・登場人物たちが、いずれも、「美術」を生業としている人たちであること。 ・一輝と菜穂という夫婦の心のすれ違いを描いていること。 ・ミステリの要素を含んだ物語展開であること。 いずれも、述べたい感想はあるのですが、既に多くのレビューが書かれている部分ですので、このレビューでは、題名の「異邦人」という視点で綴ってみたいと思います。 <異邦人とは誰?込められた意味は?> 表紙をみると、「異邦人」というタイトルの横に、「いりびと」とあり、変わった読み方をする作品だな、と思いつつも、その読み方の由来については、調べずに、最後まで読んでしまいました。 読んでいる途中、この題名の「異邦人」とは誰のことか、と考えていたのですが、菜穂という主人公が子どもを身ごもっているという設定から、この生まれてくる子どものことか、と。 子どもは、母の胎内で、命を育み、やがて人間の世界に生まれ出てきます。 つまり、人間界ではない、異界からやって来たとも捉えられるので、「異邦人」という題名をつけたのではないか、と思ったのです。 ところが、読後、「いりびと」の意味を調べてみると、「京都以外の土地からやってきた人(入り人)」という意味があることが分かりました。 こうなると、読書中に私が考えていたのと異なり、主人公・菜穂を指していることとなります。 彼女は、東京からやって来て、京都に住んでいたいと望んでいる女性。 「京都以外の土地からやってきた人」ですから。 でも、それでは題名にあまり深い意味がない。もっと別の意味合いがあるのではないか? そこで、再び、菜穂が身ごもった子どものことが思い浮かびました。 つまり。 この物語は、東日本大震災で起きた原発事故による放射能の影響を恐れ、東京から京都へやってきた主人公・菜穂が、白根樹という画家の才能を見抜き、京都にずっと住んでいきたいという気持ちが強くなっていくというもの。 しかし、彼女は、どんなに京都が好きでも、「異邦人(いりびと)」でしかない。 一方、身ごもった子どもはどうでしょう? もし、東京へ戻らずに、京都で出産をし、その後も京都でその子どもを育てたなら、その子どもは、「京都以外の土地からやってきた人=異邦人」ではありません。 京都という土地で生まれ育った人になります。 菜穂としては、美術を愛し、京都という土地も気に入っているけれど、「いりびと」という立場は、生涯なくならない。 もし、生まれてくる子どもが、美術的なセンスを受け継いでいて、将来、美術界を担ってくれるなら、自分が成し遂げることのできない、「美術を愛し、京都生まれ、京都育ち」という理想の人間になってくれる。 実際に彼女が子どもを京都で産むのかは、ネタバレとなるので記しませんが、彼女が、東京に戻ることをかたくなに拒否する理由のひとつとして、「いりびと」でない子どもを育てたいという強い気持ちがあるからではないか、と考えられるのです。 【全体評価】 「異邦人」という題名に焦点を絞ったレビューですが、その他の要素である、「京都という土地の風情」「美術界での人間模様」「夫婦の心のすれ違い」「ミステリ的な面白さ」という点でいずれも、完成度の高い作品であったとして、高く評価しています。 | ||||
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最後まで読むとミステリの面もあるし、本性が見える人もいたり。途中ドロドロラインかとも思ったけど、そうでもなく。でも樹の本性とか気になるな〜。 | ||||
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京都は同じ関西圏でも、大阪とも兵庫とも、奈良とも違う独特の空気感だし、東日本エリアの人は、京都好きな人多いですよね。 自分は京都人ではない元関西人なので、京都が住みやすいかと言われると...?? 作品自体は内容も引き込まれるし、字も大きめで、多分3時間くらいで半日かからず読んだ。その後、登場人物たちが、どうなったんやろと色々、想像してしまう。続編も書いてほしい。 | ||||
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子供の頃から「お嬢様」と呼ばれ、今は三越でブランド品を買う。そんな人が好みそうな小説。貧民の出の私には、全く響かなかった。終盤の急展開も意味不明。 芸術や工芸を愛でるのも良いが、まずは空いた腹を満たすのが先だ。 恐らくこの作家は、貧民が世の中の片隅で、どんな思いで毎日毎日を生き抜いているか、考えた事さえないのだろう。 そんな人に「人生」を語って欲しくない。 小説を書く前に、マザー・テレサに弟子入りでもすれば良かったのに。 | ||||
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最後の最後で思いもしない展開が待っています。おもしろい話です。 | ||||
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作者のキュレータとしての表現が素晴らしい。目に浮かぶ作品表現、それに絡まる人間模様が鮮やかに展開される。一気読みまちがい無し。 | ||||
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恋愛物かと想像していましたが、 樹と菜緒の意外な結びつきに驚き 最後迄一気に読みました。 | ||||
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ありがとうございました | ||||
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冒頭より舞台となる京都の描き方、そこにまつわる菜穂の情熱と周囲の風流人の姿、それと対比される現実派の夫や母など東京側の人々の対比に引き込まれたが、一方で人間的には菜穂に見るべきところが無く自己本位に終始し、さらにそれが美しいことであるかの様に描れているため、読んでいて感情移入できずズレと違和感のみが残った。美への情熱と家族への愛情との間での葛藤などの人間らしい揺れが皆無で、最後の頁で、本当にこれがラストかと目を疑った。筆致が美しいだけに心理面の描写や感情へ訴えかける要素が浅く、残念。 | ||||
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言葉の美しさ、流れる文体、キュレーターの資格を持つ著者の絵画の描写、全てが素晴らしい。京都が舞台なのも、嬉しい。 | ||||
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Primereadingであがっていた一冊。以前にゲルニカを題材とした作品を読んでいたので手に取ってみた。前半での主人公にはあまり共感出来なかったが、後半からは一気に引き込まれ読み切ってしまいました。お勧めします。。。 | ||||
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楽園のカンヴァスも読みましたがこちらの方が好みでした。 しっかりミステリでそれと期待せず読んだのでいい衝撃がありました。ちょうど祇園さんの時期に読めたこともとても良かったです。 | ||||
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類稀な絵画の審美眼を持つ主人公の奈穂が巻き起こす嵐と、それに翻弄される人々の様々な思惑が交錯する人間ドラマ。 まずもって、描写の妙が際立つとても魅惑的な著作である。 日本画作品の描写、登場人物の描写、京都の町家、街並み、庭園といった景色の描写も秀逸で物語にしっとりと入り込める。 書道家、鷹野せんの諭すようなセリフにハッと気付かされる。「あんさんのお気持ちは、ようわかります。せやけどなあ、その『睡蓮』は、もともと、あんさんのもんやなかったん違いますか」。 京都という街の奥深さ、底知れぬ力を存分に味わい生きる人々。 豪華絢爛な山鉾が巡行し、町全体が美術館に変貌するという千百余年もの歴史を持つ祇園祭の醍醐味。 終盤に衝撃の事実が明かされる。息を呑むような物語の展開に没頭して読んだ。 | ||||
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