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死の蔵書
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死の蔵書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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私も古書店めぐりが好きなので(この小説にえがかれている掘り出し屋のようなことをしに行くのではないが)興味深く読めた。しかし小説作品としてはちょっと雑味が多いかな。面白い要素をたくさんぶち込んで面白くするんだと作者さんが考えたのだろうけど、正直、古本屋に転向するほど古書好きのハードボイルドマッチョ刑事という設定はかなり強引だなと思った(笑)。古書なんて辛気臭いもの(失礼)がモチーフなんだからハードボイルド、ヴァイオレンス、ロマンスはオミットして知的世界に絞ってよかったと思う。犯人の意外性やトリックといった点ではいたって平凡。むしろ「えっ!?」と言ってしまうのは最後の一行。でもちょっとそこらの経緯、状況、思惑が錯綜していて分かりにくいところがあった。 | ||||
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作中にベストセラーなんぞ読むやつは間抜けのごとく描いていますが失礼しちゃうよねー、ベストセラーであるこの小説が読めなくなってもいいのかよー。と文句を言いつつも読み応えがあり面白さってことでは満足しています。 | ||||
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本好きで、と言うよりも著者が好きになると古書店でできる限りその著者の本を探す口なので主人公ジェーンウェイの気持ちが 分からないでもないが、シミ一つ無い完璧な本を求めるほどのこだわりは無い(そんな高い買い物より、程度は時間の経過ほどの 古本で普通のものを何冊か買って読むほうがいいと思う人間で…)ので、殺人にいたるまでの高価な稀覯本の話に感覚的に距離感があり 身を入れて読み込むとまでには(まあそんなこともあるのかなア)引き込まれなかった。 本の内容や著者の考えを読みながら追体験するのが読書だと思っているので、ビジネスとしての売り買いで扱われる稀覯本の世界は 必ずしも読書家の世界とは少し異なった世界なのだろう。(アメリカなどの金持ちの道楽、人の持たないものを持つことに執着する, 本をロマンと考えるかビジネスと考えるかの違い。中には文化財として考える人もいるだろうし…。) まあ、それがあるからこの小説ができるわけだけれど、他の方のレビューにもある余分な挿話が多すぎると思う。作品としては面白い 素材であるし、もっと絞り込んでスリムになるといいと感じる。(アメリカの通俗な読者の好みをうまく織り込んでいるとは言えるが) 普通の面白さ。古書に関する本で個人的な好みをいえば「チャリング・クロス街84番地」(ヘレーン・ハンフ著江藤淳訳)のような 「本は読むためのもの」が好み(ミステリーではないけれど)。 | ||||
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外国にも書痴やせどり屋がいるのがうれしい、というのが本書を読んでの感想である。 あれ、ミステリとしてはどうなの? まあ、本書はとにかく古書をめぐる部分がなにより面白い一冊なのだ。 とにかく、よく知っている作家名や作品名が出てくるたびに、これは知ってるぜ、っていう感じになるのがうれしい。 だから、小説の感じは「せどり男爵〜」、「古本探偵〜」、はたまた「ビブリア〜」なんかによく似ている。 私のようなその手のものが好きな人にとっては、本作のこの部分は非常に面白いだろう。 さて、では肝心のミステリとしての出来はどうか、というと、どうにもハードボイルド感が強すぎる。 主人公が動き、少しずつ情報を集めて真相に至る、という展開は、まさにハードボイルドそのものである。 適度にバイオレンス場面やらサスペンスシーンなどが鏤められてもいることだしね。 ただし、ミステリとしての端正さを期待した場合には、少々肩すかしを食うかもしれない。 フーダニットの手がかりが十分に提出されているとはいいがたい。 それと最後はサプライズ・エンディングを狙ったのかな、って感じなんだけども、ちょっとね。 | ||||
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古本の掘り出し屋の世界を描いたハードボイルド。掘り出し物とはいえ、古本屋商売がそんなに儲かるものかという疑問が、終始、頭にわいてきた。それを気にしなければ、翻訳がしっかりしていることもあって、読み通すことが出来るだろう。他の作品にもあたってみたい。 | ||||
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