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到達不能極
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到達不能極の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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戦時中のボーイ・ミーツ・ガール物語 切なさが胸にくる | ||||
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三冊買った中では一番興味を持った内容だった | ||||
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気にいりました。スケールの大きい素晴らしい作品です❗️ | ||||
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南極の風景を伝え、力作だった。昔、ナチス時代の基地があった事を伝え、素晴らしかった。 | ||||
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文章がとてもいいです。著者の性格の良さが現れてるような、真摯な文章と感じました。 | ||||
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ほかの評者がほぼ言い尽くしているが、小説としてはすごいうまいわけではないけれど、プロ水準。 きちんとしている、丁寧に書かれているという印象。 難点はやはりラストに近づくにつれ、それまでのリアルさが失われて、別の話になってしまうところ。 こういう話を書きたいなら、全体的な構成から考え直すべきだった。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞ということで読んでみたが…。 なんと本格物ではない。 といってそれが悪い訳でなく、南極昭和基地の隊員、南極に不時着したツアー客、 そして終戦直後の秘密作戦に従事する陸軍兵たちにナチ! まるでアリステア・マクレーンなどの冒険小説のよう。 話しの展開はある程度予測出来るものの後半にかけてどんどん加速がついていき面白く読める。 しかし最後の展開になって会話やキャラがぐらついてきて若干物足りない。 文章も上手いし、最後までグイグイ読ませてくれて読後感も良いので、この作者の次回作が楽しみ。 | ||||
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南極上空を遊覧飛行していたチャーター機が、システムダウンにより、南極大陸に不時着した。外部との連絡は一切とれない。食料は限られている。 一方、大陸の内奥部を目指していた日本の南極観測隊も、雪上車で移動中に通信が途絶し、基地と連絡がとれなくなってしまう。いったい、南極で何が起きているのか。 話は突如、終戦間際の英領マレーのペナン島へと飛ぶ。当時島を占領していたのは、帝国海軍。その若き兵士は、上官から、島にいるドイツ人の科学者とその娘を「ある場所」に移送する特殊任務を命じられた。この任務は、同盟国ドイツの求めによるものだという。 落ち着いた筆致の緻密な描写で、読者をぐいぐいと引き付ける序盤から中盤あたりは、正に圧巻。サバイバルにミリタリー、そしてほのかなロマンスも。三本の糸がどう絡まるのか気になり、次々にページを繰った。 しかし、中盤でにわかにSFに転じのには、驚かされた。同趣旨のレビューがいくつもあるが、前半が素晴らしいだけに、SF部分の仕込みが足りないのが惜しい。 ドイツ人の博士の故国での物語をもう一本の糸として加え、縒り上げていたら、SF的設定の違和感も薄れ、重厚な物語となっただろう。南氷洋に出てからのエピソードも、蛇足だった。 辛口の批評となったが、文章は上手く、(SF的な部分を除けば)時代考証はしっかりしているため、読ませる作品を送り出せる作家であるのは間違いない。 | ||||
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南極といえばとにかくすごい寒そう(小並感) みたいな知識しか持っていなかったため、南極の描写だけでも面白く読めた。さすが南極、試される大地北海道よりもよっぽど試される場面が続出する。 話は2018年の南極ツアーと、南極観測隊、そして1945年戦時中の日本軍の3つの物語が平行して進んでいく構造で、それぞれが公務員の待遇並みの安定感のある硬派な文章で綴られていく。ところが内容は、初めのうちはいかにも優等性的に手堅く話が進んでいくのだが、「いったいこの3つの話がどう絡んでくるのだ?」と思いながらページをめくっていくと、中盤からいきなりナチスが出てくる。かと思ったら、冷凍睡眠とか全脳の電子化(トータルブレインアップローディング)とかの話が登場。さらにさらに銃撃戦や核ミサイルまで飛び出して、最終的にはなんでもありのハリウッド映画みたいになって驚いた。冒頭の堅実な展開からは想像できないぐらい話がぐちゃぐちゃになっていくのだ。ブットビ展開なるのは、話の核となるSF周りの設定がかなり適当なのが理由の一つであり、原理主義右翼のSFファンなら激おこ間違いなしだが、まあこれはこういうもの、ファンタジーかなにかだと思って読めばいいと思う。ハリウッド映画だからねしょうがないね。でもこういう先の読めなさも、この本の面白さの一つだ。 あと、一番よかったのは南極でもSFでも銃撃戦でもなく、過酷な時代に生きた少年少女のラブストーリー。二人の想いが時空を超える展開はかなり切なくて、ぐっときた。むしろこの恋物語を話の主軸にして欲しかったぐらいだ。 安定感のある筆致が、アクションシーンではむしろ短所と化しているところが唯一気にはなったが(たとえば冒頭の、●●●に乗っているときのトラブルとか、小便チビるとかいうレベルを遙かに超える恐怖だと思うのだが、文章が淡々としていて緊迫感があまりない)、全体としては面白く読むことができた。前々回の『QJKJQ』に続いて、乱歩賞が面白い作品を世に出してくれて満足だ。 | ||||
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前半は大変面白く読みました。南極隊員が問題に直面し、飛行機が遭難する場面などその後何が起こるのかドキドキしました。 その後、第二次対戦時代に人工冬眠行う話がでてきたのはビックリです。それに比べ、後半は、展開が活劇風にドンパチなり今一ついていけませんでした。出てくる人のバックグランドはよくわかりましたが、そこに至る過程が今一つ分かりにくかったです。 もう少し後半部分を集中して書いて欲しかったです。 今後に期待します。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作ですが、ミステリというよりはサスペンスSFかな。 太平洋戦争時代と2018年の現代が交錯しつつ収斂してくさまは、浅田二郎の「日輪の遺産」をほうふつとさせるし、人間の意識を移し替えた電子回路(人類への復習をたくらんでいる)との戦いは、アーサークラークの「2001年宇宙の旅」を連想させます。そういう意味では、斬新さはないのですが、文章が巧みで、キャラも魅力的。デビュー作とは思えないクオリティでした。南極のシーンもリアルで、ちょこっとだけ出てくるペンギンが、ストーリーの伏線になっているのもいい。 心あたたまるラストシーンも良かった。「(少子高齢化やら、国際情勢やら)いろいろ悲観もしているけど、まだ希望を失っていないし、人間というものを信じているよ」という作者のメッセージ(想像ですが)を感じました。 次作も楽しみです。 | ||||
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