■スポンサードリンク
到達不能極
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
到達不能極の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は誠意を持って読めたが、後半NSA、ナチスが出てきた辺りから 怪しくなってきた。 最後にはナチスが隠匿した100億円の金塊が発見されるのか、と期待したが。 江戸川乱歩賞受賞作なので読んでみたが、ハリウッド映画の台本にするのに 相応しレベルに、良くできている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中盤まではすごく良かった、良い書き手に出会ったわ~と思いました。 読後は、なんじゃこれ!!! 前半さえよければいいのかな? 前半が良かったからさァ、期待しちゃった分、落胆が大きいわ。 やっすいSFでした。 この人は恋愛小説のほうが向いてるんじゃないかな。 奇をてらった小説じゃなくて普通の小説を書いたほうが良いんじゃないかな | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めての作家の初めての作品を読了。江戸川乱歩賞を受賞したということで、どんな作品なのか期待。南極大陸で起こった壮大なスケールと思わせて、中身は微妙なSF。ただ、現在と第二次大戦時の出来事が並行して描かれ、どこかで接点があるんだろうなぁと思える読みやすい作品。中心となったテーマのSFがもの足りないです。何で受賞したのか不思議。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終えて、深い感慨を禁じ得ません。この作品に対する感慨ではなく、江戸川乱歩賞とは何か、この伝統ある賞はどこへ行ってしまうのか、かつての名作のような作品の受賞はもう望めないのか等々の感慨です。 前々回受賞(前回は受賞作なし)の「QJKJQ」の「家族全員殺人鬼、しかもそれは……」という設定にものけぞりましたが、今回の「疑似意識」が周囲を支配するというSF的設定にも驚き呆れました。こういう設定では、いわば何でもありで、ミステリー小説の最も重要な要素である「意外性のあるオチ」あるいは「伏線の回収に膝を打つ」という効果が得られません。そういうミステリーを読んでも、「時間を無駄にした」としか思えません。 本書の欠点の詳細は、多くのレビューワーの書かれているとおりですので、重複を避けます。がっかりして読み終え、選評を読んで驚きました。選考委員の評価が意外に高いのです。池井戸潤委員は「筆力」「構成力」を、今野敏委員は「文章のリズム」「臨場感」を、辻村深月委員は「壮大なスケール」「読み応え」を、貫井徳郎委員は「描写(が)的確(であること)」「小説の腕」を、湊かなえ委員は「文章が抜群に上手い(こと)」を高くしています。そして、他の最終候補作について、「冗長」「新しさに欠ける」「犯行動機(が問題)」「現実味(がない)」「長い謎解き(が)必要なのか」「既視感がある」「基本的な書き方がだめ」「リアリティーを感じ(ない)」「伏線がまるで(ない)」等々が指摘されています。なかでも、貫井委員の「主人公が新聞記者と刑事という設定が……古臭い」「新しさがないと新人賞突破は難しい」という指摘が気になりました。 当レビュー子は、現実社会の諸問題と関連させて、自分の近辺でも起こるかもしれない、報道されても見落とすかもしれないような事件が起こり、刑事や記者等が小さな疑問を抱いて調べていくうちに、実は大きな企みが底流にあることが分かってきて、主人公の身辺に危険及ぶ中、それを何とか切り抜けてさらに調べていくと………と展開して、終盤の謎解きで解決したと思ったら、どんでん返しがあり、また、その過程で一見関連のなさそうな事件や人物が、本線の事件や人物と重要な関わりがあることが分かって伏線が回収される、というような作品を読みたいのですが、どうも、こういうミステリーは「古臭い」ということになりそうなのです。 乱歩賞という最も伝統ある賞の場で、「新しさ」を求めるあまり、悪い意味で「珍妙」なものが評価されるようになることを強く危惧しています。もっと地に足のついた作品を読みたいと思うのですが、こういうレビュー子の感想も、「古臭い」の一言で片付けられるのでしょうか。悲しいことです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
導入から前半部分は、なかなかいい。文章も読みやすく、わくわく感を持って、中盤までは進みます。 しかし、後半はドタバタ紙芝居。今どき南極にナチの秘密兵器だなんて、関暁夫ですら、言わんでしょう。 しかも、登場人物は悪玉、善玉。それもプロトタイプで深みがない。とってつけたようなアクション+鼻につく自己犠牲のオンパレードで、さあ感動してくださいって言われても、読者はしらけます。 この本の一番いい読み方は、途中まで読んだら、本を閉じて、後は読者が先のストーリーを想像すること。 完読するより、よほどいい物語が描けそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池井戸ジュンが絶賛したとのことだが、テーマが殺人事件ではなく、現在の池井戸の路線に近いから高く評価しただけでしょう。 この小説は、小松左京のコピーのような作品で、小松左京賞をもらうならわかります。 推理小説を読むワクワク感がありません。構成上、仕方がないが、場面がブツリブツリと切れて、あーあって感じ。 乱歩賞受賞作と思って読むと、がっかりします。 以下、矛盾点をいくつか 1、頭に高密度の電流を流すと、頭を刀で切ったように切れます。スパッと、切れます。頭蓋骨が切れるかどうかは、電流次第ですが、少なくとも、頭蓋骨に達するまで、皮膚や筋肉が切れて、出血します。高密度という表現ではなく、高頻度なら、まだ読者を騙す手段として妥協可能。 2、意識は、現代の最新の考え方では、電磁波となっていて、いくらナチスの時代でも、この理論は浅はかすぎて、それなりの知識がある人には、アホくさと思える。 このような、最低レベルにも達しない科学的なデタラメを書くことは、審査員は文系だからわからんだろう、と思っているかもしれませんが、日本人の読書レベルを落とすので、やめてほしいです。 SFは抽象的なギリギリの表現なら、ありえるかもと読者は思いますが、いざ電流など詳細に解説すると、理論が破綻して興醒めです。 池井戸は次回は審査員おりたみたいだし、乱歩賞自体が迷走していて、読者が被害にあってる、読者が到達不能な場所へ迷い混んで、読むのをやめて、この本はせっかく高い金を出して、買ったのに、風に吹かれて放置されるでしょう。 ちなみに、著者は、前々回受賞の佐藤究氏と気持ちで通じるところがある、みたいなことを言っているが、読者から見て、佐藤究氏のあの作品と、この南極の話をいっしょにして欲しくないし、言われた佐藤究氏も、困っていると想像する。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!