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鷹の王
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鷹の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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ジョー・ピケットシリーズの第十二作です。レビューのタイトルにも書きました が、今回は完全にネイトが主役となる内容で、ジョーは脇役とは言わないまでも 一歩下がったサブの扱いになっていて、シリーズの中でもやや異色な作品です。 世間から身を隠して逃亡生活を送っている男が、とうとう過去のしがらみに追い 付かれてしまい危機が迫る……と、言ってしまえばよくあるパターンのお話なの ですが、それを描く筆力が高レベルなので前のめりになって読んでしまいます。 ひとつ残念に思えることがあるとすれば、このシリーズは基本どれも面白くてお 薦めなのですが、本書までの過去作品(具体的には講談社から刊行されているも の)のほとんどが品切れ状態になっていてそれらは電子書籍にもなっていません。 ここまでシリーズを通して読んできた方と今作から入る方では、この世界や登場 人物への思い入れ、感情移入に大きな差が生じます。勿論今作からでも充分に楽 しめますが、出来ることであればなるべくシリーズ順に読むことをお薦めします。 | ||||
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現実とフィクションが混在してて、ネイトそんなことに関わってしまってたの~と思いますが、シリーズのファンなので採点は甘いです(笑) 余談ですが、これではない日本未刊のものの映像化で黒人俳優がネイトにキャストされていて、著者C.J.BoxのFBコメント欄が荒れてたのが面白かったです。私も同じくそりゃないだろうと思いつつも、長身金髪ポニーテールアイスブルーの眼の白人をコスプレみたいに配役しても荒れそうだし、いっそ人種を変えてみるか!と方向転換した気持ちはわからなくもないです。要は俳優あまたいてもドンピシャの人がいない唯一無二感がネイトなのでしょうか。 | ||||
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<猟区管理官(ジョー・ピケット)>シリーズ12弾。 ジョーよりもネイトの方が、ファンが多いのではないか?本来脇役のネイトを作者が主人公にしたのは、おそらくその声が耳に届いているからだろう(それも原書では2作あるという説が)。 もっとネイトを主人公にしたものを書いてほしい。個人的にはジョーのホームドラマに関心はないので、W主人公にしてネイトの出番をもっと増やしたものを書いてほしい。 本書は期待通りハードボイルドで退屈しないおもしろさ。緊迫感に満ちたシーンが続く。 影のある謎に包まれた男ネイトがなぜアウトローになってしまったのか、これまでのいきさつと背景が明らかになる。……そして決戦へ! 今回ジョーは蚊帳の外。さほど縁の下の力持ちにもなっていなかったような。ラストは役立ったけど。 …ハードな人生に身を置く男。ああ、やっぱりネイトはかっこいい! | ||||
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第一巻だけを読んで「村の駐在さん物語」を10倍スケールアップしたものと認識してたら全然違ってました。猟区というよりこれじゃ戦場。あちこちに転がる死体。不気味過ぎる狩猟ガイド。これでは客は来ません。こっちはもっとほんわかした猟区管理官物語が読みたいのに。 | ||||
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C.J.Boxは面白い コロナ巣籠りにピッタリ | ||||
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ネイトのスピンオフ作品にジョーが登場するスタンスと言った方が正しいかも。 それだけに今までの作品とは趣が変わり、かなりハードなシーンも多く、アクション的要素も強い。 ファンにとってはそれはそれで楽しいし、背景にあるジョーとネイトの友情もしっかり描きこまれていて満足できる。 ただし、アクション部分(というか話の解明や進行)はほとんどネイトを通して描かれていて、よくよく考えると、結果だけを見るとジョーはほとんど事件解決に寄与していないのが残念なところ。 これでネイトの隠遁生活がどう変化するのか、(今回からシェリダンが巣立っているので残る)次女、養女との家庭環境の変化、そして保安官との関係も含めてシリーズがどう変化するのかが次作の楽しみ。 | ||||
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シリーズを読み主人公そして家族が成長して行く様子を背景に自然の厳しあなかの仕事を愛し何事も放ってけない性格で読者はのめり込んでしまう楽しい本です。 | ||||
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凡そ想像していた過去と大きな隔たりはなかったが、今回はハードな流れになりましたね。 | ||||
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このシリーズが大好きで最新版を読みました。いつもながらストーリーの奥深さに感動させられます! | ||||
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いつもながら厚めの文庫本を一気に読ませる筆力に感心させられる。舞台が田舎なのが逆に緊張感を醸し出す。 強いて言えば、ちょっと人が死にすぎるきらいがある。ストーリー上、やむをえないのだが••• | ||||
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猟区管理官ジョー・ピケットシリーズにこれまで濃い陰影で奥行きと謎深さをもたらしてきたもう一人の魅力的なキャラクターネイト・ロマノウスキが、とうとうこの作品でベールを脱いだ。 ウォルター・モズリーのイージー・ローリンズシリーズにはマウス、アンドリュー・ヴァクスのバークシリーズには音無しマックス 、ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズにはホーク。いつだって探偵のシリーズには、バイオレンスのサイドに生きる影のような存在が付きまわる。ヒーローのやれない力を悪の側から行使して、主人公の存在をより複雑にしてみせる。 本シリーズでは、まさにネイトロマノウスキがそれに当たるのだが、前述の暗黒ヒーローたちでトーナメントを闘ったらおそらく勝ち抜くのは彼だろう。 それほどの能力を備えた元特殊部隊兵士にして鷹匠、現代の社会構造からドロップアウトして大自然の只中で生きる孤高のサバイバリスト。 本シリーズ主人公ジョーの世界はワイオミングの大自然や野生への愛であり、妻や娘たちとの必死な家族の営みの中にあり、彼はそれら愛と信念のためには己を絶対に曲げない頑固ものであるゆえに、荒野のディック・フランシスなのである。 しかしネイトの世界はより荒涼とした過去の暴力世界から生まれた孤独極まりないものであり、ジョーとは如何なる意味でも対照的だ。では何故ネイトがそもそもそのような救いなき道のりに乗り出さねばならなかったのかを、本作において作者はやっと明らかにしてくれた。 デイヴィッド・マレルの有名なランボーが、上官によって作られように、本シリーズの世界でもネイトを作り出した者がいる。その怪物はネイトを探し命を狙い続ける。圧倒的な武器、諜報網、残酷さによって。ネイチェクと呼ばれるこの人物はデータとしては存在しない悪魔のような存在として、ジョーたちの街を非情な狩の場に変える。 すべてのページに恐怖と緊張が詰まっているようなサスペンスフルな大作である。圧倒的な戦闘能力を持つ敵たちの中で、巻き込まれゆくジョーの一家、彼らを守りながら単身で闘わねばならぬネイトの行動の数々。 まさにシリーズの空気を塗り替えるような緊迫に満ち満ちたストーリーでありながら、そこに人間の要素である、愛と友情と誇り、さらには大自然の厳しさ、美しさ、鷹の誇りを気高く描いた、シリーズ屈指の作品が本書である。 興奮収まりやまぬ読後。冒険小説の復権。早くも今年最高作品はこれで決まり! | ||||
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待っていました!ネイトの話! ネイトは凄く大変な、とってもタフな人生だったんだな。 最初のあたりに、ネイトがジョーの事をどう思っているかが語られていて、私はいきなり胸が熱くなりました。 いつも通りハラハラドキドキしましたが、いつもより以上に話の展開が面白かったです。 ネイト戻って来てね。 | ||||
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なるほど彼はそういう人間だったのか、と いろいろ腑に落ちる話です。 ピケットは相変わらず融通が利かず、 あまり味方もおらず、 嫌な上司とその取り巻きと角突き合わせながら、 それでも命を懸けて職務を全う。 そこは何も変わりませんが、 ネイトのために少しだけ自分を曲げるシーンがあります。 マンネリズムが心地いい作品です。 もう少し作品の世界に入っていたい、と 感じているうちに話が終わってしまいました。 冬山の話ですから 寒い時期に読むと、情景を実感しやすくていいです。 | ||||
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まず、タイトルがいい。「蠅の王」「鹿の王」、早い者勝ちだが、シリーズファンならこれだけでネイトを連想できる。装丁を含め、表紙は原書の上を行っている。 中身もいい。謎解き要素は小さく、悪役善玉がはっきりした対決もので、過去の作品にはないくらい死体の山が築かれる。まるで西部劇で、ラストはマカロニウエスタンだ。ここのところ、主人公のジョーに対して抱いていたフラストレーションは、本作で払拭できた。好みを言えば、ネイトが主人公でジョーが脇役の物語の方が面白い。 もっとも、解説によると、次作は未訳のシリーズ第2作らしい。出版事情がさっぱり分からないが、原書を読み解く能力を持たないものとしては、とりあえず翻訳出版が続くだけありがたい。 | ||||
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「鷹の王」("Force of Nature"、講談社文庫)、作者は、C.J.ボックスを読み終わりました。 「ブルー・ヘブン」を読んでから、しばらくC.J.ボックスは敬遠していましたが、今回は出だしから「鷹匠(Falconer)」の思想が語られて、ときめきました。 テイラー・シェリダンが脚本を書いた4本の映画に導かれ、「ウィンド・リバー」の荒涼とした"戦士の土地"を想起しながら、この小説でもワイオミング、ウィンドリバー・インディアン居留地が良く描かれています。いつもの主人公、猟区管理官、ジョー・ピケット・シリーズの12弾?ですが、今回は、鷹匠、ネイトの元特殊部隊員の謎多き生き様に多くのページが割かれています。バイソン、エルク、プロングホーンと北アメリカに生息する野生動物たちも様々な役割を負って登場します。アウトドア志向の男たちにとっては、毎回、たまらない趣向に満ち満ちています。 優れた鷹匠であるネイトは「鷹の王」であるかつての上官ジョン・ネマチェクに命を狙われることになります。何故?既に、ここから先を書こうとするとネタバレの危険を冒すことになるので、多くは語れません(笑)二人の魅力的な女性が登場します。ジョーの妻、メアリーベス、謎の女性、ヘイリー。登場する男たちよりも、懐が深く、よりインテリジェントです。 <。。。孫子の兵法書、 ローレンス・ライトの『 倒壊する巨塔──アルカイダと「 9・11」への道 』、フィリップ・グレイジアの『タカ狩り』。最後の本をスキャンする前に、 彼女の手が止まった。。。。>(Kindle の位置No.3200-3201). この3冊の本がとても意味を持っています。また、上記のやり取りがあるジョーの妻、メアリーベスと「鷹の王」とのワン・シークエンスが、「セブン」のデヴィッド・フィンチャーに映画化してほしいと願う理由です(笑) ワイオミングの自然を舞台に、追いつ追われつの追跡劇、果たしていかなる結末を迎えるのか? 瑕疵があるとすれば、僕が考える「鷹の王」は、より非情で、より強い王であるべきだったのでは?と思えるところですね。 | ||||
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