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フーガはユーガ



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【この小説が収録されている参考書籍】
フーガはユーガ
フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

フーガはユーガの評価: 3.84/5点 レビュー 106件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 101~106 6/6ページ
No.6:
(3pt)

表紙に注目してみてほしい。

扉の2段目の覗き穴?に双子がいる。
左側はしっかりと開かれた扉が描かれており、右側は黒い靄がかかっている。「アレ」の状態を表しているのかなと最初は思ったが次第に「理想」と「虚しい現実」を対比して表しているように感じた。

伊坂幸太郎さんは好きな作家だが今作は読んでいて実に心苦しかった。
今辛い現実に直面している人は読むのを控えた方が良いかもしれない。それくらい重いと言うか、切ないと言う言葉では足りない位の描写が多かった。

伊坂幸太郎作品を全て読んだわけではないが、と言うか数冊程度だが、最もニヤニヤ回数が少ない一冊であった。

そんな本書ではあったが、本書を読んで考えさせられた事がある。

それは自分の現実についてである。
私自身も上手くいかない現実や辛くそのまま放置してしまいたくなる現実がある。
しかし、それらから目を背けてはいけないなと考えさせられた。

「自分が置かれている環境のほうが、他人よりも大変、そう思う人間は多く、逆は稀だ」

この一文はとても響いた。

また別作のキャラクターをサラッと出して来る辺りは最高で読み返したくもなった。
フーガはユーガAmazon書評・レビュー:フーガはユーガより
4408537322
No.5:
(4pt)

それこそ『嘘』であってほしかった…

正反対とまでは言いませんが,お互いを補い合うような双子はどちらも伊坂さんらしく,
また,理不尽な不幸や圧倒的な暴力など,これまたいくつもの作品に見られる特徴であり,
一行目から引き込まれたものつかの間,彼らが巻き込まれる多くには胸が締め付けられます.

それでも,自分たちを一枚のコインにたとえ,望み,叶わなかったヒーローになろうと,
不思議な能力と勇気で,でもどこか自然な振る舞いで絶望的な悪意に抗う様子が印象的で,
そこには反転したタイトル,扉ページの表裏に透けて見える二人の名前が浮かんでくるよう.

とはいえ,それは正義感や怒りだけではなく,いつかの落とし物を捜し続ける行為であり,
ただの自己満足かもしれませんが,わからない何かを求める姿には見た目以上の悲壮感が….

一方,『種明かし』をきっかけに,二転三転をしつつの収束は相変わらず気持ちが良く,
忘れかけていた人物との再会から,あの日の再現を意識させる逆転劇には美しさすら覚え,
後日談も微笑ましく,穏やかではあるのですが,なんとも言いがたい感情を抱くのも確かで,
「嘘や省略や矛盾の話」と語られていただけに,それこそ嘘であってほしい思いが残りました.
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No.4:
(5pt)

面白かった

伊坂幸太郎作品には、独特の悪が存在しますね。 今回は主役が双子であるだけに、その悪もダブル盛りです。
前半のエピソードやセリフなどが終盤に回収され、加速感のある展開、胸のすく様な勧善懲悪な展開、さわやかな朝余韻のあるラストといった伊坂幸太郎エッセンスはキチンと盛り込まれていますので、今までの伊坂幸太郎作品が好きな方ならハズレなしです。
また、「砂漠」、「オーデュボンの祈り」など過去作品のキャラクターがチラリと出ていて、思わずニヤリとさせられます。(これも伊坂幸太郎作品らしいか)
とても楽しめました。
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No.3:
(5pt)

伊坂さんはやっぱり裏切らない

「アヒルと鴨のコインロッカー」や「マリアビートル」の王子と木村、
「死神の浮力」の系譜を継ぐようなストーリー。
悪を容赦なく叩く爽快感に向かうラスト、
引き換えに失うものの大きさ、
守るべき物、
絶体絶命のときにこそあふれ出るユーモア。
新刊が出てがっかりしてしまう作家さんも多い中
引き込まれて一気読み、伊坂ワールド健在なり。
主人公が誰かに過去のエピソードを語るという
変わった形でストーリーは進み、
現在にと一気に繋がる。
そして読後に訪れる切なさを含んだ余韻。
ストーリーに対する切なさなのか、
あ~読み終わってしまったという切なさなのか・・。
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No.2:
(5pt)

伊坂幸太郎にしか書けない切なさ満開

一気に読んでしまいました。
どうしてこんなに切ない世界が書けるのでしょう。
「AX」といい最近の伊坂幸太郎はいいですね。
切ないだけでなく、もちろん、ミステリーとしても楽しめます。
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No.1:
(5pt)

切なく暖かい二人の物語

煽りの通り、少しの切なさが物語全体に漂っています。
それでも最後は落としてほしいと思っているところへストンと落としてくれる。
読了後は少しの暖かさが残ります。
二人であるという強さが伝わります。
読めて良かったです。
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