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愛なき世界
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愛なき世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 41~60 3/4ページ
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2019年本屋大賞ノミネート作品 まずは、この作品を書かれた三浦しをん氏に敬意を表します。 今年に入ってからのベストになりました!静かな大いなる熱量をもった素敵な作品でした。★5オススメ 本屋大賞も今では諸般の事情がありそうですが、ぜひ大賞をとっていただきたいと願っております。「舟を編む」のように映画化していただきたいです。 作品のあらすじや素晴らしさは多くの方が語ってくださっているので、『恋のライバルがライバルが草!』の藤丸くんの素晴らしさについて語ります。 1. 好きなことを仕事としていることを自覚し、十分な適性をもってその道に邁進している。 2. T大女子(T大関係者)だからといって偏見を持たず、研究する姿に純粋な気持ちで敬意をもって接してくれる。 3. 恋愛対象を形から見ない。 4. 自分の気持ちを素直に表現できる。いい感じにアホでもある。 5. 将来、料理人として独立していける見込みがある。 T大女子だけでなく働く女子にとってこんな素敵な男性いませんよ!! この物語は本村さんと藤丸くんという、好きなことに真っ直ぐに突き進む二人の視点から書かれています。実際の理系の現場には、かなりシビアな面も存在します。恋愛と研究(おそらく自分の将来にも)の両立に悩む岩間さんの視点からみた物語になると、真摯な中にもビターな味わいのある物語になったかと思います。そういった含みも感じ取れる作品でした。 | ||||
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リケジョ。 ここには純粋なきもちで研究している姿がある。 自分の意思で進んできた道。 研究に没頭し過ぎて視野が狭いのではない。 目線が変われば世界は限りなく広がっていく。 大学の研究室にこもっていればその世界以外に見えてこない。 ところが仕事で給料をもらってオンとオフの時間があれば別なのかも。 就業時間内は仕事に没頭する”愛なき世界”。 帰宅したら仕事以外のスタイルになる。 本書では世間一般のありふれた日常を映し出しつつ、研究の世界と対比させている。 こころ温まるストーリーが軽くコミカルに描かれている。 | ||||
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まず、内容より前に、新品を買ったのに、汚れ、ゆがみ、ところどころのページに爪でつけたような筋などがあり、がっかり。 内容は、ほのぼの系のお話で、特に面白くもなく飛ばし読みした。 三浦しをんは大好きな作家で、この本も入荷待ちでやっと買えて楽しみにしていたわりには・・・。 もう本は新品では買いません。図書館か中古にします。 | ||||
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愛なき世界とはなんぞや、と思いましたが、読み進めるとなんか納得できます。料理バカの藤丸くんとT大(これは明らかに東大)の院で植物学を専攻する本村さんとの恋模様を描いています。二人とも明らかにオタクです。でも、不思議と嫌にならない、というよりほほえましいオタクです。「舟を編む」でもそうでしたが、素敵なオタクが描かれます。実にうまい。 あとですね、二人を取り巻く人たちが実に個性的な人ばかりで魅力的!そこも、この本のオススメポイントです。 | ||||
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「食物はちゃんと春を知っている」 植物は脳も言語も持たないのに、である。 桜は12月に蕾をつてている。 それでも春が来るのを待つ。 不思議だ。 「人間は脳と言語に捕らわれすぎだ」 お陰で人間だものと、笑える。 「うれしいとか楽しいって感じたんなら 結果が失敗でも後悔しないっすよ」と話す藤丸君が うれしい。 それでも、 読後、脳や言語の呪縛に罹った人間より、 「春を知る」植物の方が自由に見えた。 | ||||
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のほのぼの青春作品です(^-^*)/ まずは登場人物たちが皆、陽だまりのようにほのぼのと優しく柔らかく温かな人たちで、そんな方々が綴る世界はとても心地好く面白く、人間関係の温かさに癒されながら楽しく読了出来ました! 主人公の料理への熱意、ヒロインや大学関係者たちの植物学への熱意も素晴らしく、好きなものに注ぐ愛情と熱意の力に改めて凄いなと感嘆させられる光に満ちており、 上記の『陽だまりのような世界観と人間関係』『好きなものへの愛情と熱意』に関しては一級品の名作間違いなしでした! ただ、ヒロインたちが夢中に取り組み続ける植物学自体には、最後まで全く興味を持つ事が出来ず、終盤の植物学の詳細記述箇所に関しては、ほとんど流し読みする羽目になったのが、唯一残念でした(>_<) 個人的には詳細記述箇所がもっと少なく簡素化していれば、更に素晴らしい作品だったかと。 とは言え、一切興味を持つ事が出来ない主要素がありながらも、きちんと面白く最後まで読めた事は、逆に作者の力量の素晴らしさを感じた部分でもあります。 ほのぼの青春作品を読みたい時、加えて植物学に興味があるならオススメです(^-^*)/ | ||||
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読売新聞の朝刊の連載小説を単行本に纏めたもの。昨今、LGBT等の性的マイノリティの問題が"かまびすしい"が、本作は<愛の多様性>の対象を植物(特にシロイヌナズナ)にまで拡げるという作者らしい破天荒なアイデア。ヒロインは本村という東大の植物学研究室の女性院生で、シロイヌナズナは研究対象なのだが、それに賭ける情熱は「愛」と言って差支えない。全体はユーモア・タッチなのだが、生物学に関する作者の事前勉強の跡が良く窺え、ある種の"お仕事(紹介)小説"ともなっている(舞台設定はまるで異なるが、全体として、「神去なあなあ日常」、を想起させる雰囲気)。 本村に片思いし、フラれる藤丸(修業中の料理人)という狂言回しの青年が登場する。藤丸がフラれた後も(仕事柄とは言え)恬淡として研究室に通い、研究室のメンバと上手くコミュニケーションを取っている姿が印象的で、作者の深意を反映している様に映った。終盤、事前取材分を回収しようとの意図か、研究室に関する描写がダラダラと続いて冗漫の感を免れないが(その結果がこの大部)、"お仕事(紹介)小説"の趣きを伴って、「愛の多様性」を謳い上げた快作だと思った。 | ||||
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まず、装丁がたいへん美しくてジャケ買いしたくなるレベルです。そして、タイトルだけ読むと愛憎激ドロドロの・・・と思いたいでしょうが、むしろさらっとしていて、出先で読むと笑いをこらえるのに苦労する場面が何度もありました。さすがしをん先生!むしろ、帯にもあるように「純愛」です。登場人物の藤丸くんという料理見習い人と本村さんという植物学を専攻する大学院生の交流がベースになっています。彼らと彼らの周りの登場人物がみんな愛すべき人たちです。ちょっと植物への愛が強すぎる人たちが出てはきますが、それすらほほえましく、かさかさした心にうるおいすら与えてくれそうな良いテンポが流れているそんな物語です。 | ||||
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初めて, 三浦しをんさんの作品を読みました. 工学部の学生です. この作品は理系のリアルが詰め込まれていると思います. 高額な装置があるが, 建物はボロボロ. 研究期間は頭がおかしくなって発狂するなど, 理系あるあるがところどころ. また, 理系の専門知識に対する主人公の藤丸くんのリアクションで, クスッと笑えるシーンも. 映像化を期待します. | ||||
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料理人見習いの男子が主人公かと思いきや理系女が主人公に。 おまけに、理系の話ばかり延々とされて苦痛しかなかったです。 で?それで?どこが面白い?て感じでした。 | ||||
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理系の研究室の内情が細かくリアルにかかれており、登場人物、世界に説得力があった。ように見えたが、物語の核になる展開で、主人公の学生がやらかしたミスが、現実の大学院生だとあり得ないものだったので、そこで急激に冷めた。それまでの描写がリアルだっただけに、落差が大きかった。世の博士課程の学生がこんなチョンボをするとは思ってもらいたくない。 | ||||
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とにかく素晴らしかった。 「植物」が好きで好きでたまらない女性・本村を好きになってしまった純朴な青年・藤丸。 この藤丸が本当に素直で真っ直ぐで天然で面白かった。 「愛されキャラ」とは彼みたいなキャラのことを言うんだろうなあ。 「植物」の研究に関する部分は分からないという人も多いかもしれないが、それがちっとも気にならないのは、著者のユーモア溢れる文体、抜群なギャグセンス(ギャグか?)のおかげだろう。 とにかく爆笑できるシーンもたくさんあるのが、また素晴らしい。 難しい研究内容を聞いて、分からないけどなんだか面白いと思い、それまで興味もなかった植物の細胞を顕微鏡で覗いてすごく綺麗だと思う、そんな藤丸の気持ちそのままの感情を抱くことができた。 テンポよく読み進められるし、何より個性的な登場人物たちみんなのことをとっても好きになった。 みんなと「円服亭」でオムライスを食べながら飲んでみたい! 加藤君にサボテンもらいたい! 藤丸は特に頭は良くないけれど、彼の台詞にはものすごく力があって、ラストで「愛」について彼が思う所を述べるシーンは本当に素晴らしい。かっこいいぞ!藤丸! 「愛」なんてベタベタな言葉なのに、「植物」なんてめちゃくちゃ地味なのに、この小説はただただキラキラしていて、本当に素敵な世界を教えてくれた。 いやはや「駅伝」「林業」「辞典」だけじゃなく、「植物」までもこんな物語に仕上げてしまう三浦さんにただただ脱帽です。 | ||||
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三浦しをんさんの作品は徹底的な取材と取材対象への敬意や愛情が感じられて読みながら、感動に包まれます。結局人への信頼が伝わってくるから読後感がよいのでしょう。ありがたいです。 | ||||
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『風が強く吹いている』など、この著者の作品は割と好きです。本作も新聞連載時から欠かさず読んでいましたが、三浦さんの作品としては明らかな失敗作では? 殆んど何も事件という事件が起きない。ただポワーンとしたまま、お話が終わってしまいます。研究者の日常についてはよく調べて書いているとおもいますが、それはスパイスのはず。肝心のストーリーがこんなスカスカでは、スパイスばかりが目立ってしまいます。 | ||||
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全てのキャラクターがいい意味でキャラ立ちしていて、読んでいてホッコリします。 嫌な人が全く出てこないのは、それぞれが日々好きなことに没頭しているからなのか。 タイトルからは、暗くて重いストーリーを想像してしまいますが、いろんな愛に溢れた一冊です。 もしドラマや映画化されたら、個人的には松田先生は豊川悦司さんに演じて欲しいなぁ。 | ||||
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人間愛と植物愛に満ち溢れた圧巻の447ページでした。 国立T大学にほど近い場所にある洋食屋「円服亭」。 そこで働く藤丸陽太が恋をした本村紗英は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好きな大学院生。 藤丸くんの真っ直ぐで柔軟性があるキャラが良い。 植物に対しての純粋な疑問や、興味・関心が読者側のそれと重なる事で読み手の心の内を代弁してくれている様。 研究に関しての専門用語などは難しく読了まで丸3日掛かったけれど 植物を愛してやまない登場人物達がコツコツと一つの事に取り組む姿に感動。 細やかに描かれた愛溢れる世界 ため息が出るほど美しい装丁は一見の価値あり | ||||
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タイトルにドキッとさせられるが、物語は研究者の愛の対象の話。 かつて、自分も大学院で学び、企業で研究もしていた。でも、本村みたいに研究対象をあれほどまでに愛していただろうか。今から思い返せば、研究している自分に酔っていただけだったように思う。 この小説は、かつての自分を見つめ直させてくれる。 あなたは何を愛しますか。愛していましたか。 | ||||
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白状してしまうと、遺伝子「A」「B」「C」「D」の辺りは理解しようと努力するのを放棄しましたw (自分は推理小説の時間差トリックとかも「とりあえずそうすると間に合うのね」位のトコで頭使うのやめてしまう質です) 日向ぼっこしながら一緒にお茶飲んで、微笑みかわすみたいなゆるさと丸っこさを楽しみました 深刻な話の出鼻くじかれる対処法として「向こうへ行ってろ。暫く来るな」じゃなくて、「きみもここに座って欲しい」っていいなあ。 新聞紙上で拾い読みしてた時の懸案事項が「これは、本村が『自分の中に育ちつつある恋心』に気付くお話」になるんだろうか?だったので、ほっとした。 (↑じゃ余りに定石過ぎて、でも、全国紙での連載だから定石に行くのが大人としては自主規制か?と。なんか、なぜだか「ありがとう三浦氏」ってお礼言いたくなっちゃいました) 初めから「読もう」と思ってる人には、この装丁「おお!」って感じで仕掛けも楽しいが、「ふと手に取る」には色が生っぽくて好き嫌い別れそう。と思った 遊び紙に「うん。凝ってるね」とついニヤけた | ||||
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途中から読むのが勿体なくなるくらい心が満たされてしまいました。 他の方も仰っているように装丁が美しい。 単純な恋愛ものと思って読み始めたら、予想を裏切られました。 植物を偏愛する植物学者達、主人公が植物とは無縁の洋食屋の従業員という構成で、素人の私などが実験と聞くと遠く離れた世界のように感じてしまうところを身近で分かりやすく、なおかつハラハラもするような、とても熱中して読めた一冊だと思います。 最後には愛なき世界という一見悲しげな題名にも愛着が湧きます。 最近、仕事が忙しく小説を読むのは久しぶりでしたが、また小説をゆっくり読む大切さを教えられたような気がします。 | ||||
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文章のテンポもよく、登場人物たちもそれぞれ愛嬌があって分厚い本なのにどんどん読み進められる。「やっぱり三浦しをんはいいなあ」と思ったが、研究描写がすこし長ったらしく感じてしまった。 もちろん、それは今回の主人公のひとりである本村さん視点から語らなければならない必要なものだと思うし、まるでもうひとりの主人公の藤丸くんの「知りたいけれど、置いてきぼりを味わう」の気持ちにリンクできたように思える。でも、正直むずかしかった。 そして、今回エンディングがかなり急ぎ足だったように思えた。それまで丁寧に書いていた心情をささっとほうきで掃いたような。 けれども、それもこれももしかしたら三浦しをんが仕組んでいたものだとしたら、やられた。 長い研究描写は「なるほどなあ。ほうほう、うん、うん?」と読者を藤丸くんとリンクさせるため。 藤丸くん視点で書かれているところで、研究者メンバーの描写があっさりしているのも、彼が料理と本村さんにしか目がいかないという表われ。 本村さん視点で人物描写と研究描写の量が同じくらい(私の読んだ感覚です)なのも、彼女にとって重要な比率の表われ。 エンディングがあっさりなのも、藤丸くんにとってふたりの間でもうすでに解決しているから。岩間さんのことも、藤丸くんにとってそう重要でないからさらっと流したのかもしれない。 あれもこれも読んでいるとき、「今回の三浦しをん、ちょっとおしい」と生意気な感想を抱いてしまったが、全部三浦しをんが仕組んでいたことだとしたら、あっぱれと言うしかない。まんまとハマってしまった。 | ||||
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