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ひなた



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【この小説が収録されている参考書籍】
ひなた
ひなた (光文社文庫)

ひなたの評価: 3.84/5点 レビュー 25件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25:
(2pt)

ありふれた四人の日常生活の話し

本当に、『悪人』や『怒り』を描いた吉田修一なのか、と思わせるような作品だ。熱い思いを綴る場面はまったくなく、どこか冷めたような心情で、四人のありふれた日常生活を淡々と綴られている。話しに盛り上がりや変化がない分、読んでいてあまり面白くない。特に、男性には向かない本だ。
何故、それぞれ四人の春、夏、秋、冬、計16通りの話しを描いたのか?作者の意図がよく分からない。
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No.24:
(4pt)

ひなた

新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファッション誌の副編集長だ。浩一には離婚しそうな友人、田辺がいる。田辺はいつも日曜の午後浩一に電話をかけてきては浩一を連れ出していく…。
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No.23:
(4pt)

女性の居場所とは?

働き続けるにしても、主婦になるにしても、女性の居場所には何らかの理由がいるらしい。常日頃から抱いているのではなく、ふとした瞬間に足元が揺らぐのかもしれない。日常の淡々とした物語の中、ちょっと斜めからの思考が入る物語は大好きだ。みんなの居場所が「ひなた」であってほしいとのタイトルだろうか。
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No.22:
(3pt)

吉田修一さんらしくない

吉田修一さんの作品が大好きでほとんどの作品は拝読しましたが、「ひなた」は吉田修一さんらしくないような、違和感を覚えました。
女性誌「JJ」に連載されていたということで、吉田修一さんなりに「キラキラ女子」を起点に試行錯誤して書かれたように思いました。
ただ、主人公の位置にいる新堂レイの活躍ぶりは少々無理があるような..そんなにとんとん拍子にいくものですかね..
(そして「夜叉姫」が出てきた瞬間に引いてしまったのは私だけでしょうか。。)
新堂レイ以外の3人の視点のお話はまだ吉田修一さんらしさも垣間見え、スラスラ読み進めましたがましたが、新堂レイのパートだけ読むのが苦痛でした。ごめんなさい。。
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No.21:
(4pt)

軽く読むのはもったいない。

ビートルズでいえば、ノルウェイの森、みたいな。好きになると憑りつかれるような深い作品。すべての章がそれなりの毒をはらんで重くて深い。不義の子供、不倫を重ねる妻、何も知らない哀れな男二人、前途明るく見えるけどそれではすまなさそうな彼女。それぞれの闇、濁り、澱み、そして救い。大なり小なりこういうものを抱えて生きる現代の男女、でも、どこか他人事のような醒めた目線で傍観する危うさと怖さ。やっぱりこの作者は一筋縄でいかない心の機微を描くのが上手い。階段に座って、幸せでいるって幸せじゃない、みたいなことを考えるお母さんの心。これを理解するだけでも数日かかるでしょう。それだけ、味のある小説です。
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No.20:
(4pt)

適度な距離感

互いを思いやりながらも、触れてはいけない何かを持っている恋人、夫婦、家族の物語。

一流ブランドに就職した新堂レイ、恋人の大学生 大路尚純、尚純の兄 銀行員の浩一、浩一の妻で編集者の桂子。春夏秋冬毎に4人それぞれの思いが語られていく。

自身のキャリアに悩むレイ、はからずも父母の隠された過去を知った尚純。浩一は親友田辺への想いをつのらせ、桂子は不倫から引き返せない。

何かあることを気付きながらも、それを踏み越えると今までとは同じではいられない。だから、他人を傷つけたり、自分が傷ついたりしない適度な距離感を保っているのだろう。同性愛や不倫を持ち込んでいるものの不快な気分にさせることなく、男女間の心のゆらぎを表現している。男女や家族の関係すべてに、本作品のようなドラマがあるわけでないけれど、共感できるものは確かにある。

ラストの浩一と桂子の抱擁シーンは、せつなくてホロリとしてしまったよ。
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No.19:
(2pt)

不安定などろどろな人間関係

吉田修一の原作でつくられた 映画をみた事があった。
この本『ひなた』を読んでみると、
あまりにも、どろっ としているので
ちょっと、意外な感じをした。

意識、感情、行動 というのが
ふんわりと一体化している。

尚純が ダラットして、なぜか 目的意識と言うか
そういうものもなく、ふわふわして生きている。
そんな尚純に なぜ レイが 好かれるのかが
よくわからないけど、つきあっている。

兄夫婦が 兄は銀行つとめ。
妻は 雑誌の編集者で やり手なのだが
なぜか 落ちぶれたオトコにも 未練がたちがたい。
この女性は 仕事ができすぎるので、
どこか、日常生活が 破綻するのかもしれない。

田辺と兄のつきあいも よくわからない。
ふわっとしているんだよね。
田辺の 好き嫌いがはっきりした性格だと思うが
うまく 世渡りできなそうな。

そして、尚純の母親が いちばん 沢山のものを抱え
はっきりした 意識を持っている。
このお母さんは 強いよ。
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No.18:
(4pt)

吉田修一ワールド

4人の主要キャラがみな不穏な空気に包まれている。
でもって、ライトな感覚で際どいことをしてたりする。
もちろん各人にはそれぞれの悩みがあるのだが
その危ない行動について、作者は一切言い訳をさせない。
それが逆に深い余韻になる。
できれば続編を読みたい。
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No.17:
(5pt)

この本はお勧めです。

彼の作品は、なんとなく歪んでいて面白い・・・この作品もなかなかです。これからも出版される本はすべて読みたいと思います。
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No.16:
(5pt)

面白い本です。是非読んでみてください

彼の作品は、なんとなく歪んでいて面白い・・・この作品もなかなかです。これからも出版される本はすべて読みたいと思います。
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No.15:
(4pt)

丁寧な取材を思わせる

Hの頭文字を持つ有名アパレル会社に就職したフランス語も話せる元ヤンキーの姉ちゃんとその大学生の恋人、その恋人の信用銀行勤めの兄とその雑誌編集者(後、専業主婦)の妻の語りで春夏秋冬が綴られる形式のお話。内容自体はいつもの上手さだが、書き手からすると、この話に関しては取材が徹底していると感じた。H内部の直接描写は多くないが、そのらしさ、日常会話での仕事の様子の説明、雑誌社の雰囲気のらしさ……これらは実際はどうだか知らないが、編集か知り合いに頼んで予め質問事項を用意して取材した感が強く感じられた。
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No.14:
(3pt)

特に盛り上がる展開がなくてあっさり終わったのが残念だった

不安を抱えながら過ごす4人の春夏秋冬を描いた物語。それぞれが関わりあいながら淡々と過ぎる日常の様子が丁寧に描かれていた。みんな「ひなた」に憧れながらも「日陰」から抜け出せないそんなじれったさがうまく表現されていたと思うのだが、特に盛り上がる展開もなく最後もあっさりと終わってしまったのが残念だった。
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No.13:
(5pt)

読んでいてつらくなりました。

吉田修一の「ひなた」を読了。読んでいてつらくなりました。人間の嫌な部分、隠しておきたい部分、裏切りについて、家族みんなが持っている。しかしその家族は、傍から見ると上手くいっている。その嫌な部分に折り合いをつけられるからこそ、大人なのかもしれない。

でも自分はイヤ。青臭くとも何でもいいけど、この世界観はイヤだ。唯一、レイと尚純には救われる。
でも星は5。ここまで心を締め付けるということは、きっと自分もこんな世界を持っているから。そんなことを気づかせてくれた作品だから。

でも女性ファッション誌に連載されていた作品と聞いて、女性の感覚ではアリなのかと、ちょっと恐怖を覚えた中年男子なのでした。
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No.12:
(4pt)

4人の視点

それぞれ誰にも言えないことを胸の奥に持ちながら、
普段と変わらない日常を送っていくという作品。
ちょっとした出来事はあるが、何か劇的なドラマチックなことがあるわけではなく、
さらっとした内容。
深い心情までとらえているわけではないので、後味はさっぱり。
少し物足りなさもあるが、さわやかなような、寂しいような、ほんわかするような、そんな作品。
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No.11:
(4pt)

日常生活が不安定なものであること

大学生の大路尚純と彼女、尚純の兄と兄嫁の男女4人が、それぞれの立場から語り手となり、ひとつの小説を構成している。吉田修一の読者にとってはお馴染みの手法だ。今回は4人の“書き出し”を合わせるといったお楽しみ的な細工も見られる。
 「JJ」連載ということで、女性主人公は兄嫁が雑誌編集者、彼女がアパレルの広報といった「月9」ばりの流行り職業だが、男性のほうは兄が信金勤務、弟がフツーの大学生といたって地味、さらにはプレスの彼女も実は族上がり、こうした予定調和でない設定が逆にリアリティーを生んでいる。本作は4人の視点によって、大路家周辺の家族関係、夫婦関係、友人関係の表層と深層を描き、一見、賑やかで和やかで安らかな日常が、不倫や同性愛や出生の秘密に支えられた不安定なものであることを示している。「東京湾景」は実際「月9」になってしまったわけだけど、甘いコーティングに潜む毒を描くことこそが吉田修一の本質なのだと思う。そして闇を抱えながらも日常を生きていくことを是とする前向きな現実主義と楽観主義に救われる。
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No.10:
(3pt)

JJに連載された作品だったらしい

ということを事前に知っていれば、手に取らなかったかも。
2人のヒロインはそれぞれ、ブランド会社と雑誌編集部に勤務っていうのも、そういうことだったのね、って感じ。
たぶん、そうした設定から想像されるJJ読者の期待を裏切るのが著者の狙いだったのかな。
元ヤンキーとか、夫と妹の間にできた子とか、「熱いトタン屋根の猫」に重なる夫婦像とか。
「単純な恋愛小説」以上「吉田修一の本領未満」ってところです。
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No.9:
(4pt)

同居と別居

夫婦と独身の次男が住む核家族の家に長男夫婦が同居を始めますが、
いろいろあって次男が出て行きます。親夫婦は仕事で外国で暮らすようになります。
さらにはちょっとゲイっぽくって、長男に気がある人が一緒に住み始めます。

別居していればそれぞれの人がそれぞれに生きているんだけど、
同じ家に住んでいたり、昔、同じ家に住んでいたことがあるということで、
ひとつの関連のある全体像ができあがってきます。

人々を結びつける中心にあるのは家なんです。
概念的な家じゃなくて、実際に壁があり、屋根があり、部屋のある家。
特に暖かいひなたがその役割を果たします。

ちなみにこの家は、東京の小日向(こびなた)にあります。
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No.8:
(4pt)

かげ

誰もが影の部分を持っている。

それは秘密と呼ぶのかもしれないし、傷と呼ぶのかもしれない。

それを共有することが、共有できる関係が、家族、友人なのか?

答えはNoだ。全てを共有すれば人間関係は破綻しかねない。

どんなことにもバランスがある。

弱い部分があるから強い部分が生まれるし、

傷を持っているから他人にやさしく出来る。

人は他人の完全さに憧れ、他人の不完全さを好きになる。
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No.7:
(3pt)

いまいちでした。

男女4人がそれぞれ話しを進めていく。

春夏秋冬で1年間をそれぞれがそれぞれの立場で

他の3人と周りを取り囲む人々の現状も踏まえながら話を続けていく。

それぞれが何かしら不安や悩みを抱えながら、

日々の生活を送っている。

そこに誰しもがもつ不安感や焦りなんかが上手くちりばめられているような気がする。

まぁ、あんまり出生の秘密を持っている人は少ないかもしれないけど。

あるひとりが言う

「女が働き続けるのには理由がいる。」

多分結婚している女性のことだと思うけど、

普通に満たされていたら

働かなくてもいいんじゃない?みたいな。

それが彼女の悩みだったりしたんだろうな、と思う。

ただ、筆者がどう思っているか知らないけれど、

これは女性を軽く見てるよね・・・って感じがしました。

問題提起かもしれないし、実際そう思っているのかもしれないんだけど。

彼の作品には時々「?」って思う表現があって

それが本人の気持ちなのか、問題提起なのか、未だにつかめません。

まぁ、自分が大げさに考えているだけかもしれませんが。

タイトルは「ひなた」ですが、

明らかにこの4人は日陰の部分が多いような気がします。

だからこそ彼らに必要なのは「ひなた」なんだろうな、って思います。

あ〜でも、今まで読んだ彼の作品には

よくゲイもしくはゲイ的行動が描かれてます。

必要性・必然性があるのか?どうなのか?

単に話のアクセントとして使いたいのか?

非常に微妙です。
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No.6:
(3pt)

働く理由。

とある家族を4人の人間に語らせた話。

良くある感じだけど、独特のほんわりした雰囲気で楽しく読めた。

出生に秘密のある兄弟と、その彼女、妻の視点でそれぞれ春夏秋冬を

語り、1年を通じて家族像とか仕事を持つことの意味などが語られている。

「(結婚をした)女が働き続けるには理由が要る」と言う文が、男性の

著書に出てきたのはちょっと意外だった。

『ひなた』と言うタイトルで暖かい雰囲気を出しつつも、家族の中にある

『日影』の部分にスポットを当てたように思う。
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