乳と卵

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評判

乳と卵の評価:

3.35/5点 レビュー 153件。 D ランク

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平均点3.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全298件 141〜160 8/15ページ
No.158
(5pt)

いや,という漢字には厭と嫌があって厭のほうが本当にいやな感じがあるので,厭を練習。厭。厭。緑子

今更ながら,ああ,嬉しい。
 自分好みの文体の作家を発見したときは本当に嬉しい。
 町田康の「くっすん大黒」を初めて読んだときの喜びを思い出す。
 
 大阪に住む姉「巻子」が,その娘「緑子」とともに,東京に住む「わたし」を訪ねてきて,そして帰って行く。
 巻子は,豊胸手術を真剣に考え,そんな巻子に納得いかない緑子は,言葉を一切しゃべらずノートで筆談する。
 ただそれだけの物語なのですが,関西弁の中に時々混じり込む「です。ます。」文がなんともおかしくて,にやにやしながら一気読み。
 特に,緑子のノートに書かれる内容が抜群です。
 たとえばこうだ。
「胸について書きます。あたしは,なかったものがふえてゆく,ふくらんでゆく,ここにふたつあたしには関係なくふくらんで,なんのためにふくらむん。どこからくるの,なんでこのままじゃおれんのか。」

 レビュータイトルの文章「厭を練習。厭。厭。」は,冒頭の緑子の日記からの抜粋ですが,この一文立ち読み後,即レジへ。インパクト大。
 傑作です。
 
 
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.157
(5pt)

いや,という漢字には厭と嫌があって厭のほうが本当にいやな感じがあるので,厭を練習。厭。厭。緑子

今更ながら,ああ,嬉しい。
 自分好みの文体の作家を発見したときは本当に嬉しい。
 町田康の「くっすん大黒」を初めて読んだときの喜びを思い出す。
 
 大阪に住む姉「巻子」が,その娘「緑子」とともに,東京に住む「わたし」を訪ねてきて,そして帰って行く。
 巻子は,豊胸手術を真剣に考え,そんな巻子に納得いかない緑子は,言葉を一切しゃべらずノートで筆談する。
 ただそれだけの物語なのですが,関西弁の中に時々混じり込む「です。ます。」文がなんともおかしくて,にやにやしながら一気読み。
 特に,緑子のノートに書かれる内容が抜群です。
 たとえばこうだ。
「胸について書きます。あたしは,なかったものがふえてゆく,ふくらんでゆく,ここにふたつあたしには関係なくふくらんで,なんのためにふくらむん。どこからくるの,なんでこのままじゃおれんのか。」

 レビュータイトルの文章「厭を練習。厭。厭。」は,冒頭の緑子の日記からの抜粋ですが,この一文立ち読み後,即レジへ。インパクト大。
 傑作です。
 
 
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.156
(4pt)

話題に共感します

川上未映子の作品はこれが初めてです。なんとなく図書館で目に留まりました。
他の人の書評にもありますが、最初の文体はとっつきにくさはありますが、
徐々に心地よくなります。
内容というか、話題も多分女性からすればどこか共感できる内容だと思います。
話題のせいか分かりませんが、人間を一言で言いきらない文体や安直に割り切ら
ない表現に、彼女の人間に対するやさしさのようなものが感じられて私は好きです。
これから他の作品も読んでみたくなりました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.155
(4pt)

話題に共感します

川上未映子の作品はこれが初めてです。なんとなく図書館で目に留まりました。
他の人の書評にもありますが、最初の文体はとっつきにくさはありますが、
徐々に心地よくなります。
内容というか、話題も多分女性からすればどこか共感できる内容だと思います。
話題のせいか分かりませんが、人間を一言で言いきらない文体や安直に割り切ら
ない表現に、彼女の人間に対するやさしさのようなものが感じられて私は好きです。
これから他の作品も読んでみたくなりました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.154
(4pt)

もう一丁頼みます

読み終えて、正直、何となく他の作品も読んでみたいと思った。終盤は少し駆け足で運ばれてしまった思いがあり、それが良かったのか、物足りないものなのか、判断できずにいる。消化不良のままなのである。もう一丁頼みます。しかしながら、魅力的な作家であるので、楽しんでみたい。最後の数行が、自分にとっても吉なのか、凶なのかは、時が答えてくれよう。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.153
(4pt)

もう一丁頼みます

読み終えて、正直、何となく他の作品も読んでみたいと思った。終盤は少し駆け足で運ばれてしまった思いがあり、それが良かったのか、物足りないものなのか、判断できずにいる。消化不良のままなのである。もう一丁頼みます。しかしながら、魅力的な作家であるので、楽しんでみたい。最後の数行が、自分にとっても吉なのか、凶なのかは、時が答えてくれよう。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.152
(4pt)

この人、かなりイタイ頭の持ち主ですね

個人的には前作『わたくし率 イン 歯ー、または世界』の、ぶっ飛んでる女の怒濤の大阪弁語りで繰り出される狂気と哲学の入り交じった世界の方が好きだが、こちらも十分に読ませる。思春期の誰もが感じる自分の身体への違和感に苦しむ娘と、老いていく身体へ抗うように豊胸手術に拘る母、その親子が卵の黄身や白身にどろどろになりながら必死に答えを探す姿に圧巻の美しさを覚えざるを得ない。それを中立的な立場で見守る主人公の姿は、永遠に答えのでない謎にうち震える作者の姿だろう。この作者のものの見方は、凡人のそれとは遥かにずれたところにある天才肌の作家のそれだろう。後の長編『ヘウ゛ン』で、それはますます深化してゆく。余談だが、作者は最近同じく芥川賞作家の阿部和重と結婚なされた。こちらも一歩も二歩もものの見方のずれた天才肌の作家なので、この結婚がお互いの作風にどんな影響を与えることになるのか楽しみに見守っていたい。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.151
(4pt)

この人、かなりイタイ頭の持ち主ですね

個人的には前作『わたくし率 イン 歯ー、または世界』の、ぶっ飛んでる女の怒濤の大阪弁語りで繰り出される狂気と哲学の入り交じった世界の方が好きだが、こちらも十分に読ませる。思春期の誰もが感じる自分の身体への違和感に苦しむ娘と、老いていく身体へ抗うように豊胸手術に拘る母、その親子が卵の黄身や白身にどろどろになりながら必死に答えを探す姿に圧巻の美しさを覚えざるを得ない。それを中立的な立場で見守る主人公の姿は、永遠に答えのでない謎にうち震える作者の姿だろう。この作者のものの見方は、凡人のそれとは遥かにずれたところにある天才肌の作家のそれだろう。後の長編『ヘウ゛ン』で、それはますます深化してゆく。余談だが、作者は最近同じく芥川賞作家の阿部和重と結婚なされた。こちらも一歩も二歩もものの見方のずれた天才肌の作家なので、この結婚がお互いの作風にどんな影響を与えることになるのか楽しみに見守っていたい。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.150
(4pt)

人間の不可思議さ

緑子は大人になることを嫌い、人が生きていくことに疑問を持つ。
精神が体を脱け出して、人間の肉体の不可思議さに興味を持ち、悩む少女は決して暗くなく明るさを感じるところがよかった。
人間であることに疑問を持つ少女から人間らしさが溢れてくる、そうやって生きていくことを少しずつ学んでいくのかなと思いました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.149
(4pt)

人間の不可思議さ

緑子は大人になることを嫌い、人が生きていくことに疑問を持つ。
精神が体を脱け出して、人間の肉体の不可思議さに興味を持ち、悩む少女は決して暗くなく明るさを感じるところがよかった。
人間であることに疑問を持つ少女から人間らしさが溢れてくる、そうやって生きていくことを少しずつ学んでいくのかなと思いました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.148
(5pt)

私は好きでした

前評判を全く知らずに読んだからでしょうか、私は読み終わった後、しばし読書の喜びにひたりました。
女性として生きることの苦しさと切なさ、その中に確固として存在する誇りを感じます。
悩みもがくすべての女性に幸あれ。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.147
(5pt)

私は好きでした

前評判を全く知らずに読んだからでしょうか、私は読み終わった後、しばし読書の喜びにひたりました。
女性として生きることの苦しさと切なさ、その中に確固として存在する誇りを感じます。
悩みもがくすべての女性に幸あれ。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.146
(4pt)

なんとなく北の国からのナレーションを思い出してしまいました

多分、この作品・作風に合う人・合わない人極端だと思います。
関西弁で語っているけど、なんとなく北の国からの
ナレーションを思い出してしまいました。

女性作者によるほぼ女性登場人物(わたし、姉、めい)のみによる母子の葛藤を
メインに描いており、男性の自分には知りえぬ世界という点で
新鮮ではあったものの、おそらく偏った感性・感覚なんだろう
と自分では解釈しています。吐き気を催す人もいるんじゃないだろうか。

最後、登場人物の母子が、たくさんの卵を自らの体で
割ってぐじゃぐじゃになりますが、
選択的緘黙を行っていためいが心からの叫びをしゃべりだします。
この卵、が意味しているところは何なのか?気になって仕方ありません。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.145
(4pt)

なんとなく北の国からのナレーションを思い出してしまいました

多分、この作品・作風に合う人・合わない人極端だと思います。
関西弁で語っているけど、なんとなく北の国からの
ナレーションを思い出してしまいました。

女性作者によるほぼ女性登場人物(わたし、姉、めい)のみによる母子の葛藤を
メインに描いており、男性の自分には知りえぬ世界という点で
新鮮ではあったものの、おそらく偏った感性・感覚なんだろう
と自分では解釈しています。吐き気を催す人もいるんじゃないだろうか。

最後、登場人物の母子が、たくさんの卵を自らの体で
割ってぐじゃぐじゃになりますが、
選択的緘黙を行っていためいが心からの叫びをしゃべりだします。
この卵、が意味しているところは何なのか?気になって仕方ありません。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.144
(3pt)

冗舌体。

読み始めてすぐに長広舌というのでしょうか読みにくさが最初の壁として立ちはだかります。
野坂昭如さんを少し連想させられます。
どうにかこうにか慣れてくると、話の筋が見えてきました。
女3人のある日を描いているのですが、面白いのは組み合わせです。
姉妹と姉の娘。
姉は、豊胸手術のため東京の妹の家にやってきます。娘は、全く喋ることを止めてしまって持参のノートに筆談で会話するという小学生です。
どうでもいいような会話から時々ヒヤリとする部分に踏み込んでいきます。

著者の講演を聞く機会があったのですが、非常に好感の持てる女性でした。
聴衆に対する気遣いやサービス精神があって、明るい感じでハキハキ喋る方で、作家というよりはタレントに近い感じはありました。
本書を読んで、著者への好感をもってしても、これが芥川賞か、という思いはしています。
こういう選考でいいんだろうか、とむしろ選者に疑問を抱かされました。

この本には、芥川賞受賞作の『乳と卵』。それに受賞第一作『あなたたちの恋愛は瀕死』が収められています。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.143
(3pt)

冗舌体。

読み始めてすぐに長広舌というのでしょうか読みにくさが最初の壁として立ちはだかります。
野坂昭如さんを少し連想させられます。
どうにかこうにか慣れてくると、話の筋が見えてきました。
女3人のある日を描いているのですが、面白いのは組み合わせです。
姉妹と姉の娘。
姉は、豊胸手術のため東京の妹の家にやってきます。娘は、全く喋ることを止めてしまって持参のノートに筆談で会話するという小学生です。
どうでもいいような会話から時々ヒヤリとする部分に踏み込んでいきます。

著者の講演を聞く機会があったのですが、非常に好感の持てる女性でした。
聴衆に対する気遣いやサービス精神があって、明るい感じでハキハキ喋る方で、作家というよりはタレントに近い感じはありました。
本書を読んで、著者への好感をもってしても、これが芥川賞か、という思いはしています。
こういう選考でいいんだろうか、とむしろ選者に疑問を抱かされました。

この本には、芥川賞受賞作の『乳と卵』。それに受賞第一作『あなたたちの恋愛は瀕死』が収められています。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.142
(4pt)

女流文学の本流

なんだか「横漏れしません」という生理用品のCMでも聞かされているみたいだ。「それではいままではヨコモレしていたのか」と怒ったのは山本夏彦であったが。―男たちよ、かってに女というものを幻想すんなよ。セイジョウだかコウキだかビレイだか、そういうものを女性の価値と結びつけんなよ。それを穢してそこから性的快楽を得るためだけに、一生懸命幻影を築いてるだけだろ。女なんて清浄でも高貴でも美麗でもないんだ、もっと生身の生き物なんだ―というような小説が繰り返し書かれ、「眠りかけた男たちと目覚めかけた女たち」によって支持されている。
 「妊娠小説」が男流文学だとすれば、「生理小説」、これこそ「アンネの日記」にも通ずる女流文学。最後、緑子の悲しみが奔逸し、玉子まみれになるところは哀切である。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.141
(4pt)

女流文学の本流

なんだか「横漏れしません」という生理用品のCMでも聞かされているみたいだ。「それではいままではヨコモレしていたのか」と怒ったのは山本夏彦であったが。―男たちよ、かってに女というものを幻想すんなよ。セイジョウだかコウキだかビレイだか、そういうものを女性の価値と結びつけんなよ。それを穢してそこから性的快楽を得るためだけに、一生懸命幻影を築いてるだけだろ。女なんて清浄でも高貴でも美麗でもないんだ、もっと生身の生き物なんだ―というような小説が繰り返し書かれ、「眠りかけた男たちと目覚めかけた女たち」によって支持されている。
 「妊娠小説」が男流文学だとすれば、「生理小説」、これこそ「アンネの日記」にも通ずる女流文学。最後、緑子の悲しみが奔逸し、玉子まみれになるところは哀切である。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.140
(3pt)

女。

独特な文体と大阪弁。関西人である私ですら、読み始めは「うげっ」って感じでしたが、人間とは慣れるもので、慣れてしまえばリズミカルに読み進めました。 (ただ、集中が切れたり、何かで中断すると訳が分からなくなります) 女性作家特有の女を見る目の鋭さは秀逸でリアル。 「巨乳願望女」と「私のメイクは自分のためだけど、アンタの巨乳願望は男根思想に毒されてるんだろ女」の面倒臭いガールズ・トーク、崩れたメイクや月経の描写… 終盤の母娘のシーンにはジンとしました。自らに卵をグシャリとぶつけることで、何とか声を言葉を吐き出していく娘と、同じようにして向き合っていく母。 ドロドロでグチャグチャの二人と傍観する主人公。 このシーンのために苦労しながら読んできたんだ!!という感じ。 このシーンだけは、苦しくて切なくてホッとして良かった。 読後の感想は、「女ってドロドロでグチャグチャで面倒臭い」以上。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.139
(3pt)

女。

独特な文体と大阪弁。関西人である私ですら、読み始めは「うげっ」って感じでしたが、人間とは慣れるもので、慣れてしまえばリズミカルに読み進めました。 (ただ、集中が切れたり、何かで中断すると訳が分からなくなります) 女性作家特有の女を見る目の鋭さは秀逸でリアル。 「巨乳願望女」と「私のメイクは自分のためだけど、アンタの巨乳願望は男根思想に毒されてるんだろ女」の面倒臭いガールズ・トーク、崩れたメイクや月経の描写… 終盤の母娘のシーンにはジンとしました。自らに卵をグシャリとぶつけることで、何とか声を言葉を吐き出していく娘と、同じようにして向き合っていく母。 ドロドロでグチャグチャの二人と傍観する主人公。 このシーンのために苦労しながら読んできたんだ!!という感じ。 このシーンだけは、苦しくて切なくてホッとして良かった。 読後の感想は、「女ってドロドロでグチャグチャで面倒臭い」以上。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013