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骨を弔う
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骨を弔うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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一言で言うと「中盤までは今一つだけど、後半の展開~読後感は最高!」でした。 本書は「小学校時代、仲良し◎人組の間に何があったのか? 一体何をやらかしたのか?」系の話なのですが、この手の話は、いかに読者を「一体何があったの?????」と前のめりに引き込めるかどうかが勝負ですよね。 でも、本書はそこが薄い。 「まあ、誰かが誰かを殺したって話なんだろうけど、だからなに?」くらいにしか思えないと言いますか、興味がそそられる謎の提示がほとんど無いので、あまり先が気にならない。 正直、結末だけ読んで終わらせてしまおうかとすら思いました。 ですが、中盤以降の真相解明パートに入ってからの盛り上がりが凄い。 「誰かが誰かを殺したって話」には変わりないのですが、その動機や背景、主要人物の心情等の描写が素晴らしく、良い意味で重々しい展開にぐいぐいと引き込まれます。 更に、ラストの予期せぬどんでん返し。 最近多い「後味悪いどんでん返し」ではなく、重くるしい真相を一気に「爽やかな読後感」に転じさせるサプライズとでも言いますか。ちょっとホロッときちゃいましたよ。 まさか、こんな読後感で終えられるとは思いませんでしたホントに。 というわけで、星4.5あらため五つ星評価とさせていただきます。 | ||||
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それだけに最後があっけないように思う。 | ||||
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幼馴染5人。小5の時リーダー格の真実子に引き摺られて実行した、イタズラ。40代の今、ある新聞記事からその真実に疑問を持った豊が、哲平、京香、正一の今を訪ねる。 ミステリー部分は、早い段階からある程度全体像が見えてきて、意外性という意味ではどうか?という感じですが、登場人物の人生の描かれ方、関わり方が深く、人を描くのが上手い作家さんだなーと。 「この世界は、まだまだ捨てたものじゃない。」 じんわりと感動を呼ぶ、秀作でした。 | ||||
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他作品同様、個別のエピソードは上手い。 ただ最後の展開は個人的にどうかと... .一気に醒めた感があって残念。 あと、全編が小学生の記憶頼みっていうのも現実的には厳しいかな。 もっと正当な作風で勝負してもらいたい才能です。 | ||||
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最近は、会わせ技一本!みたいな話じゃないとダメなのかなー。ランドセル背負ってるガキが、そんなことまでぇ?と、ここまでは まぁ良しとしても、あのオチはちょっと ベタベタしてハナにつく感じ。デバガメ君も冷静に考えれば謎は家に居てもとけたんじゃないか?オヤジと話せ。 | ||||
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真実子、京香、豊、哲平、正一、幼馴染の5人が小学校5年生の時に 山中に埋めた骨格標本の真相が数十年の時を経て明らかになります。 随所に張り巡らされた伏線が終盤に近付くに連れ、5人それぞれの過去の出来事と深く絡み合いながら どんどん回収されて行く様には気持ち良ささえ感じました。 人の持つ「喜怒哀楽」の感情が全て物語に反映されていて 時に腹立たしく、時に切なく最後の1行まで感情が揺り動かされました。 謎解きミステリーに人間ドラマ、そこに更にいくつかの驚きが加わり 極上のエンタメとして楽しめました。 オススメです。 | ||||
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ミステリとしては、割と早い段階で、(細かい事情や動機はともかく)こういう事件が起こったんだろうな、と想像がつきました。物語のキモは、登場人物達のそれぞれの人生かな、と思います。 小5の時に仲間5人で秘かに行った「悪戯」が、悪戯でなかったとしたら? 30年後に40歳となったメンバーの1人が疑問を持ち、残りのメンバーと関係者を訪ね歩きます。メンバーそれぞれのその後の人生と、「そういえば」と大人になって初めて思い当たる疑問点が語られ、真実が次第に明らかになっていきます。 小5くらいの女子で、精神的、知的に大人びた子なら、周囲の同級生を有無を言わさず従わせる(いじめとか悪い方向ではなく)、ということはあると思いますが、自作の詩は出来すぎではないかと感じましたが、それがラストのオチに繋がるとは意外でした。 | ||||
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プロモーションの動画を見て読みました。 幼いころの冒険を思い出し、それが大人になってふとしたことが蘇る疑問。 思い出と再会を繰り返しながらそれぞれの登場人物が自分に向き合う姿にも感動出来ます! 映画館で見る予告編のような宣伝動画も良かったです! | ||||
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発売前から話題になり、気になっていた作品。小学校時代の同級生たちがいたずらに興じるように山中に埋めた骨格標本。だが、それは本当に標本だったのかー。そのときに何が起きていたのかを、二十九年の時を経て、齢を重ねた彼らが探っていく。 フーダニット、ハウダニットの部分は、もちろん読みどころのひとつになっているが、この話の眼目は、かつての記憶を紐解くうちに、揺さぶられることになる今の彼らの生き様そのものだろう。 それぞれの人生航路のなかで、決して簡単に割り切ることのできない、悔いや後ろ暗い思いやなんやかやが、最終盤で、彼らを生かす推進力のようなものに繋がっていく様は、善悪の二項対立を越えた、人間の不可思議さを思わずにはいられない。 ラストの一行。これだけ読むと、いくぶん芝居がかったものにも思えてしまう言葉が、長い物語の果てに辿り着いた、血肉を伴ったものとして、読み手の心にダイレクトに響いてくる様は見事としか言いようがなかった。 | ||||
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「骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事」が物語の始まり。 この新聞記事をイントロダクションとしたことの意味を最後まで期待したが・・・。宇佐美まことのホラー・幻想小説を思わせる「骨を弔う詩」の意味が最終章で明かされることで拍子抜けでした。 著者を検索すると、地方都市で主婦として生活する著者の経験からか、市井の人々に潜む暗い情念を書くことを得意としているとある。 本書でも、登場人物(哲平、京香、シカク(正一)、琴美、豊、そして真美子)それぞれの暗い過去と現在の日常描写が生き生きとしていて、テンポ良く物語が進行しており、そういった面では十分楽しめた。 登場人物は皆暗い人生ばかり送っているが、弔うことにより「琵琶の葉から滑り落ちる朝露に輝く虹色」となり、明日に向かって新たな一歩を踏み出す者へのエールでしめくくる、一話完結の爽やかなサスペンスドラマのようでした。 (なおネタバレになるので詳細は書かないが) 少し前、理科室の人体骨格標本は本物!?との都市伝説があった。しかし、数十年前の模型の造形が困難だった時代に木箱に入った分離骨格標本なら、インドなどで作られた本物の骨格標本の可能性があり、【川岸】から見つかったものを見て「殺人事件か」と骨の鑑定を依頼するとの記事もおかしくはない。 がしかし、小学生時代に仲間数人で【山中】に骨格標本を埋めたことを思い出すだけなら違った流れが良かったかと・・・ また、近年動物の骨ブーム?の影響で、骨格標本作製の手順が巷にはあふれており、樽野博幸著『骨格標本の作り方』など小学生でも実践できる方法が知られているので可能性は否定しないが・・・。 骨格標本をみて男性の頭骨と理解する田舎の小学生、「小学生時代のある確かな手触り」を理解し忘れていない主人公など、証拠と論理的推論によって謎の解明を行うというミステリーの形式は採っているが、著者の特異なホラー小説とした方が良かったようにも思った。 | ||||
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