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劫尽童女
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劫尽童女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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第3章「化色(けしき)〈前編〉」までは、スリリングな話の展開で、とても面白かったです。超能力を持った少女〈遥(ハルカ)〉の孤独感、彼女の特異な能力が、サスペンス満点の話と上手く絡まっていたし。 ところが、「化色〈後編〉」以降の話は、前半と比べて非常に違和感がありました。おかしな方向に、話が転がっていってるとしか、私には思えませんでした。 幕切れも、唐突過ぎて、「なんじゃ、こりゃ。ワケ分からんわ」と、首をかしげるしかなかった。作品の前半が良かっただけに、なおさら、後味の悪い印象が残りました。 | ||||
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恩田さんにしては珍しいSF作品。 最初の方はすらすら読めるけど、途中からペースダウン。 アクションものは恩田さんの書き方に合わないと思うし(スピード感があまり出ていない気がする)、私もSFは苦手だ(性格、動作、頭の回転も鈍いので、スピード感を受け入れられない)。 あらすじとしては、ある博士が実験でターミネーター?のような五感、身体能力、知力が突出した子供と犬を生み出す。実験に成功した博士は子供と2人で、秘密組織を逃亡。その秘密組織が博士達を追っているところからお話スタート。 とにかく終止逃げ回る話なのですが、スピード感がどんどん無くなるし、アメリカやらカンボジアやら、核兵器やら地雷やら、ワールドワイドな話に発展しすぎて現実味が無くなり過ぎてポカーンとしてしまいました。。。私だけでしょうか? | ||||
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父である天才・伊勢崎博士から特殊な能力を与えられた少女・遥。秘密組織「ZOO」から逃亡し、追っ手たちとの激しい戦いを続けながら、遥の数奇な運命が始まる…。 うーん…なんだろうな…。戦闘シーンの描写であるとか、そういうところの描写力は流石ではある。しかし…。 全体的に、人物描写とかがかなり薄い気がする。やたらと物語の舞台がどんどん大きくなって、派手さばかりが表に出てしまっているというか…。結局、伊勢崎博士が何をしたかったのかは不明だし、何故逃げたのかも不明。アレキサンダーの活躍もあまり見られず。最後に出てくる人物にしても「ただの変な人」としか言えない状態だ…。 話の結末そのものは、凄く綺麗にまとまっている。ただ、それが逆に恩田陸作品らしくない、という感じもする。どっちかと言うと、さあこれから、というところで終了して、あとは読者の想像にお任せ、という形で不思議な余韻を残すのが恩田陸作品に多いパターンなだけに…。 他の恩田陸作品と比べるとちょっと劣るように感じる。 | ||||
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父の手で超能力を与えられた少女 遥(SF?)。属していた秘密組織「ZOO」から逃亡していた(ミステリー?)。そして、七年を経て、組織の追っ手により、再び戦いの中へ身を投じる(サスペンス)。特殊能力を持つ犬まで出てきて面白くならないはずが無いのに・・・ 広がりすぎで、深さも無い。 | ||||
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「超能力者」。もし自分がそうだったら・・・。幼い頃だれでも一度くらいはあこがれるのではないだろうか。作者もそうだったのかもしれない。幼い女の子が、自分の能力を駆使して敵に立ち向かう。はたしてどうなるのか?わくわくするような話なのだが、内容は漫画的で深みがない。アニメにすれば面白いという気がするが。どちらかと言えば子供向けという感じで、物足りなかった。 | ||||
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超人的な身体能力を親に植え付けられた少女と、「ZOO」と呼ばれる秘密組織との対決を軸に展開していくオハナシです。 はっきり言ってとても残念です。 こういった話の常套手段で派手なドンパチと、能力者故の悲哀を前面に押し出しはいるのですが、どちらも中途半端に終わっていて、主人公、敵どちらにも感情移入しづらいです。 各登場人物のエピソードが浅すぎるのが原因かなとも思いました。 自分の親に「作られた」主人公しかり、主人公に付き添う「作られた」犬や、その犬に執着する敵役、主人公の親である伊勢崎博士、主人公を庇護する人物達などもろもろ、印象が薄すぎました。 一番がっかりだったのは、いきなり超人的さが「身体」能力を超えてしまい、そのままラストになだれ込んでしまったことです。 なにか、もっとお話は膨らむはずだったのに、途中で打ち切られた感がありました。 「光の帝国」で見せてもらったくらいの異能者の哀しみを是非また読んでみたいです。 | ||||
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兵器として開発されたスーパー軍用犬。知能も運動神経も超犬的。このあたりの設定は、ディーン・r・クーンツの「ウオッチャーズ」に似ている。でも、もっと毒がある。やはり恩田陸。 もっと犬を活躍させて欲しかった。シェパードなんだけど、追っ手から逃れるために特殊メイクでコリーに変装。えっ、それって笑うとこ?言っとくけど、コメディじゃないよ。SFだから何でもありとはいっても、やっぱ、ちょっと無理あるよね。 でも、いいの。恩田陸大好きだから。 | ||||
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七年間姿を隠していた伊勢崎博士が極秘に帰国しているという情報をつかんだ『ZOO』は、博士と彼の子を拉致すべく、行動を開始する。それを迎え撃つのは、伊勢崎の研究成果であるところの2体の生物。一体はホモ・サピエンス、もう一体はカニス・ファミリアリスに属しながらも、同じ目的のために共闘、邁進する。その目的とは、造物主伊勢崎の最期の願いでもある、彼らが生まれ出たところの研究の全てを焼き尽くすことだった! 中盤まではすごく面白い。サスペンスアクションとしてよく出来ていると思う。しかし、主人公の迷いとともに物語は減速し、私には納得のいかないラストとなってしまった。S.キングの「ファイアースターター」に似ているのも気になる。 設定的に、筒井康隆「家族八景」「七瀬ふたたび」や永井豪「キューティーハニ-」の雰囲気が好きな人向けのお話だと思う。アレキサンダーが思ったより活躍しなかったのも残念。主人公に、あまりに何もかも負わせすぎたところや、博士の意図がハッキリしないところなんかが、私の好みではありませんでした。 | ||||
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