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ファーストラヴ
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ファーストラヴの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 61~80 4/5ページ
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読んでいて少々重いストーリーですが、思いっきり引き込まれます。一気に読了。 | ||||
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読み始めた途端に引き込まれて最後まで一気に読んだ。 子どもは自分が置かれた状況に適応しようと自分を変えてゆく。 そして「それが普通」だと思い込む。 それしか知らないから、そこで生きてゆくしか術がないから。 そう、親に依存するしか生きる術のない子どもは 親から愛されたいと切に願う。 だから親は悪くない、自分が悪いんだと考える。 だって、自分は何も悪くないのに酷いことを言われたりされるなんて 親から愛されていないって事になってしまうから。 自分が悪いって事にすれば、 酷いことを言われるような事を自分がしたんだ、という事にすれば、 親から愛されていないわけじゃない、とまだ思えるから。 そうしているうちに、何が自分の本当の気持ちなのか混乱して分からなくなる。 混乱から出た発言は、他人には虚言癖だと映るかもしれない。 本来なら思春期ごろに親離れをして自分と親を切り離して 考えられるようになるのだろうけど 家庭の状況によっては、子どもは混乱したまま成人して 仮に経済的には独立しても精神的には親離れが出来ていない事がある。 由紀と迦葉と環菜、それぞれが親への複雑な気持ちを抱えているなかで 環菜のもつれた状況を明らかにしていく過程と 混乱しながらも環奈が自分を取り戻してゆく様が とてもとても面白かった。 最後の我聞の言葉は全てを包んで許すようにとても優しくて、 こんな人が側にいたら素敵だなと思うと同時に 本当は自分で自分にこんな言葉をかけられる様になりたいな、と思った。 | ||||
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13年前の「ナラタージュ」の衝撃を私は忘れていない。一生に一度のつらくて美しい恋をみずみずしい文章で描き切った作品はいまも光彩を放っていて、昨年には映画化された。新刊の「ファーストラヴ」は、「ナラタージュ」とはまったく異なる主題を扱いながら著者のこの間の成熟を示す作品に仕上がっている。私はふたたび心揺さぶられた。 父親を刺殺した女子大生 ・環菜は逮捕された時に「動機は自分でも分からないから見つけてほしい」と供述した。環菜のノンフィクションを書くように出版社から依頼された臨床心理士の真壁由紀は、環菜との面会のために拘置所へ通う。自分の気持ちが見えない環菜に由紀は辛抱強く語りかけ、生い立ちや家庭環境を調べ、彼女と接点をもった人たちに会いに行く。由紀に導かれて環菜は自分の閉ざしてきた気持ちに気づきはじめる。環菜は大人たちの言動に傷つき、自分で自分を罰してきたのだった。しかし、心から向き合ってくれる人が現われれば人は強くなれるし、自分らしく生きていける。 物語は心理ミステリーというべき体裁で、環菜の心理のひだをまるで薄皮を少しずつはがすように明らかにしていく。しかし、この小説の主題は家族である。家族が安住の地であるはずなのに家族によって傷つけられて苦しむ子どもたちがいる。つまり、幼児虐待などの家族がもつ危うさを扱っているので、いままさに時機を得た出版である。また、この小説は、環菜の心理を追求しながら主人公が自らの積年の苦しみに向き合うという二重構造になっていて、その構成が読み手の心を激しく揺さぶる。 読み終わって気づくのは、著者の登場人物に向けられた優しいまなざしである。それは「ナラタージュ」の時と少しも変わっていない。そのため私は主人公たちに感情移入してしまった。なお、タイトルの「ファーストラヴ」は初恋のことではない。この「ファーストラヴ」にはいろんな解釈が可能であろう。愛とは何かを問う、とてもいいタイトルだと感心した。 | ||||
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人間は生きているうちに重荷を背負う存在だ。そんなことを読者に感じさせ、読書に重荷を背負わせる。登場人物はみんな重荷を背負っている。しかも子供の時から。作中人物にはそんな境遇があり、それぞれの人生はそれぞれの展開をする。幸か不幸かなどは関係ない。当人にとって、重荷を重いと感じるか感じかないか程度の展開の差だ。と同じに、自分が背負う重荷についても考えてしまう。作中人物は重荷を降ろすことができるのか、そして自分はどうなのか、文学とはこんなにも読者に重荷を背負わせるものなのか、罪深いものだ。 | ||||
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ファーストラヴって、、、最初の愛か。 親からの愛情のことなんですね。 初恋物語だと思っていたので、あれ?と思いましたが、 一気読みさせる文章で引き込まれました。 | ||||
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広く多くの人に読んでもらいたい小説。直木賞受賞も納得。文章は端正で、無駄がなく、余白も多いので一気に読める。傷ついた少女の回復の物語だが、分かりやすく被害を受けたわけではないけれども深く傷ついた人。心に傷を持つ人に広く多くの人に読んでもらいたい小説。自分の痛みを自覚してもいい、言葉にしてもいいのだと一歩前に進むきっかけになると思う。カウンセリングを受けた後のような気づきが得られると思う。 | ||||
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どんどん引き込まれていって、あっという間に読んでしまいました。 | ||||
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FMラジオのゲストで 島本さんが 出ていて とても読みたくなり 買いました。また直木賞を取ったので 興味もありました。 | ||||
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心理劇、周りでこんなこと?息もつかせず読ませる。結果は内緒。誰にも教えないでね!いつか機会があったらドラマ化してほしい作品。 | ||||
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大満足でした!双子ちゃんなのですが、双子のハチがかわゆ過ぎてたまりません | ||||
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直木賞受賞作ということです。 いいと思いますよ。 面白かったです。 映画化されたら、由紀は誰が? 我聞はだれ?そして迦葉は? そんなこと考えるとますますワクワクします。 臨床心理士、幼児虐待、毒親、裁判 サスペンス調な展開も それはこの素晴らしい 恋愛小説のための 味付け?エピソード 島本さん さすがです! 我聞さんと由紀さんが 今後もし、別れても それでも幸せでいて欲しいと思います。 お子さんの正親君がどんどん大人になっていて欲しい。 迦葉さんは 魅力的だけど 我聞さんが素敵すぎる。 恋愛小説として極上です! | ||||
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恋愛小説でもなく、ミステリーでもなく、“小説家が書いた臨床心理の事例”みたいだと感じました。 「そうすることがよいことだと思っていました。」 自分を受け入れてもらうために、自分が否定・拒絶されないために、 危険な棘も飲み込んでしまったり、自分自身を相手が望むような形に切り崩してしまったり、 そして嫌な記憶や傷ついた感情を心の奥深くにしまいこんでしまったり。。。 この小説の中の「事件」ほどにはならなくても、幼少期に愛着の形成が上手くなされないことは、その後の人間関係に大きく影響を与えます。 愛される、という経験は大人になっていく過程で自然に補完されるはずもなく、やはり誰かに愛されることによってのみ回復するのだと思います。 家族によって傷つけられることも、残念ながら、あるけれども、 お互いを理解し受け入れ合えるのもまた、「家族」という存在なのだろうと思いました。 作中の大学生の女の子が、初めて自分の記憶や感情に自分自身で気づき、自分の言葉で語れるようになったのが裁判という場というのはとても残酷で残念ではあったけれど、 裁判というきっかけもなければ彼女はいつまで傷を受け続けることになっただろうかと思うと、彼女にとっては救われた場所なのか、、と複雑な気持ちになります。 最後の文まで読み終えた時に、作者がこの題をつけた理由や意図みたいなものがブワーッと思考の中に広がりました。 | ||||
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島本理生さんの本は初めて読ませていただきました。中盤までは、主人公(と他の登場人物)の過去に『何かある感』が山盛りで、語り手である主人公自身、自分に酔ってる?悲劇のヒロイン?を執拗にアピールしてくる感じが、読み手をやや不快にさせるように感じました(逆に言えば、わかりやすく、読み進めやすい)。後半、事件の被告人の女の子が『メンヘラ』という言葉を使っており、ちゃんと作品上の第三者にも『そういう風』に映っていることに安心(?)しました(まあ物語上は彼女のお母さん経由の情報だったのかもしれませんが)。そこからは、物語の進行スピードも上がって、主人公の過去ではなく、被告人に起きていたことが明らかになって、読んでいてスカッとしました。最後の最後まで、主人公の旦那さんが容姿、内面ともにイケメンすぎるのが作り物感を増させるのか、あえての神対応、100点満点男子だからお話が成立しているのか…とにかくこんな男性…(現実にはまずいないが)…惚れますよ! | ||||
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直木賞受賞作だったので読みました。 推理小説を読むようなこの男女の関係は?など、 読み手にすぐに回答見せず読み進める手法がよかった! 緊張感や持続性があったな~! テーマもやっぱ、正解は一つでないテーマがよかった。 自分の時代は、一つの答えを出させる教育だったしね・・・ こちらも今回の芥川賞の送り火と同じで、 教材や夏の読書感想にも良いと思う。 最後爽やかに終わってくれたのでストレスlessでよかった! | ||||
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島本理生は女子高生トリオの口火をきった人。 本来なら『リトル・バイ・リトル』で芥川賞か、『ナラタージュ』で直木賞でもよかった作家。綿矢と金子の二人はすでに芥川賞となったが、遅れてもとりをとってくれて、この三人は大したものです!! | ||||
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直線一気読みで、間違いなく本年ナンバーワン! 本屋大賞やこのミスとかと、直木賞はやはり、レベル、歴史の重みが違う。 50のおっさんが一気読みして、刺さるところあり、ミステリーの要素あり、性虐待等々、今、論議は控えたい。再読する価値あり。島本理生35歳、恐るべし才気煥発ある小説家だ! 素晴らしい。再読して、改めて編集します。 | ||||
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ああやって活字になることで、性暴力の範囲が拡がると思いました。 何とも言えない感覚に、悩まされている女性は多いと思います。 | ||||
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登場人物の魅力、作品の構成、若干の軽さはあるもの、終始作品世界に没頭できました。 ただ、これは出版社の意向であろうが、表紙、帯の言葉ともに作品の話題作りにしかなっていない。 作品本体は、面白いのに、帯を見て買った人は、悪い意味で裏切られるんだろう。 | ||||
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閉ざされてしまったこころの中が徐々に開かれていく。 まわりから情報を集めて、容疑者となった彼女の動機を探っていく。 そんな中で、臨床心理士の身を語るこころ模様も映し出されていく。 こころの救いを求めていたふたつのシナリオが交錯していく。 閉塞で束縛された世界で、拘束から抜け出す手段に悲しみが募る。 個性を打ち消しじっとがまんしている姿につい涙腺が緩む。 傷は癒えない。 本書はこれまでにない作風だと思う。 いまふうの若者のような流れを取り入れている。 さわさわと触れつつも、核心を突くくだり。 加えて、臨床心理士の登場はより専門的エッセンスを含ませている。 そして、言いたいところは、親子の関係に。 | ||||
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著者自身が述べたように、第三者である主人公の視点から少女(大学生だけれども)の心の闇を明らかにしていく物語。 読んでいる最中、「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」というアインシュタインの言葉を思い出しました。正しいこと間違っていることの境界線が曖昧になっていく世の中ではあるけれど、その人にとっての幸せのために「その常識は偏見だよ」と教えてくれる人に出会いたいなと、思った所存です。 島本理生はメロドラマのイメージがあって避けていたけど、本作品は「読んでよかったなぁ」と思いました。 | ||||
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