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ファーストラヴ
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ファーストラヴの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.51pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 1~20 1/5ページ
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| 文庫2020年2月。2018年単行本。 過去が今に流れ着いて内包されていると同時、今は過去を内包して解釈を書き換えていく。 幼い頃の体験を常識としてとらえ、何か違和感を感じても、自分の方がおかしいと周りから囲まれると、自己を責める人格が形成される。過去を歪めてでも、自分の周りにある常識の世界を守ろうとする。 善意のような悪意も、悪意の自覚なき悪意にさらされ、幼い少女は、嘘つきやかんしゃく持ちかのように思われる。子供が泣いたり、怒ったりしても、それを子供の問題と突きはなす。本来、近代以降、子供は当然守られる存在として、庇護されるべきだが、そのようにはならない。家族という閉じられた空間で、リストカットや家出をしても、家庭内はそれを迷惑というふうに、大人は自己を優先して考える。 少女は、自分が悪いと思い、自罰的に行動する。 臨床心理士の女性は、自己の過去の体験とも向き合いながら、少女に何があって、父親を刺したのかの理由を探る。 【感想】 毒親や若い女性への性搾取というテーマは、今ではありふれた作品の一つのようになっている。東横界隈のように、親に依存できない子供が、家出をしても、その先でも悪意に出会う。人が人生のどこかで至る、人は独りで守ってくれる存在はいない、という体験があまりにも早すぎると、精神的に押しつぶされる。特に、思春期を抜ける前では。一人で生きていくという決意も行動も、実際にほぼ不可能な年齢では、かなりまいるだろう。 子供が大人になりきれずに、子供を持ってしまうと、子供を守らないといけないという責務よりも、自分自身の不能感、劣等感、苛立ち、ストレスを、庇護すべき弱い対象に向けてしまう。 主人公の少女も、最後、就活が上手くいけば、あと少しで、自分と親を区別して、過去を整頓して、生きれるようになっていたかもしれない。 まぁ、そういう評論で読めばいいことよりも、この小説がよい点は、そういう毒親や性搾取が、かなり微妙なラインで存在していることだ。つまり、そんなことで、それぐらいいいじゃないか、とハラスメントラインの際どさ。読んでいても、これは虐待なのだろうか、と考えてしまう。けれど、10代の少女にすることではないと思いながらも、相手の反応が好意的に見えてしまうと、踏み込みかねない危うさはある。子供は自分を守るために、笑っている。嫌がっているようには見なかったとしても、それを言い訳にしてはいけない。自主的な意思であったかは、チャイルドグルーミングや半強迫のような誘導をせずに、相手に過干渉をせずに、見守るように、自然と相手が話せるまで待つように――――。 性的虐待なのか、というグレーゾーン。現在の自分なら耐えられそうなストレスだと考えても、子供の目線、立場にたてば、ありえない深刻なストレスになるかもしれない。他者の悪意に慣れたり、それを防衛する手段を得、信頼できる人間を選ぶことを社会性として獲得する前なのだから。 子供を大人と同じ扱いをしてしまいそうになる傾向がある。まだ子供なんだ、と思うよりも、先に、それぐらいのことあるだろう、と一度思ってしまって、反省的に、思春期の小さい子供だったと。子供目線を忘れないようにしないといけないと、感じる。 過去の経験一滴一滴に人は傷ついていく。傷ついたあとに、さらに傷をつけられることに人は弱い。 傷が塞がる前に、次の傷が来る。 | ||||
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| 第159回直木賞受賞作品(2018年上期) ストーリー展開、登場人物の魅力、心理描写、言葉が創り出す雰囲気、どれをとってもよかった。 とても厳しいテーマを取り上げていて、目をそむけたくなる、あえて見たくない人間のいやらしい部分まで掘り下げている。 あえて言うなら主人公がきれいすぎるかもしれない。 自分の人生を振り返って、自分以外のいままで知り合ってきた人たちそれぞれに人には言えない、開示できないなにかを抱えながら生きているのだということを改めて思う。人に言えないのは自分だけじゃないんだ。ほんとね、生きるってそういうことなんだよ。ひとりひとりの生きてきた話は小説より驚くような物語なんだよとも思う。いわないんだよ。 あらすじも知らないで読むのがおすすめ。検索もしないでいきなり読んでもらいたい。 そして、自分がこんなもんだろうと勝手に思っている常識を疑ってほしい。 | ||||
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| 読み終えてからずっと宇多田ヒカルのファーストラブが頭の中でリフレインしてます。名作です。 | ||||
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| 「確かにあなたはお父さんを殺したかもしれない。でもその前に沢山の大人たちがあなたの心を殺した」 このセリフが刺さりました | ||||
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| 感情が抱える負の部分を描きながら、魂の回復を求める物語と受け止めた。 人の心はミステリーだ。本人さえ認知していないことも多いだろう。何かの代償、あるいは、緊急避難としての見せかけの愛を、本当の愛として受け止め、笑みさえ浮かべてしまう。それを、島本さんは、物語として読者の前に提示してくれた。 読後、直木賞受賞作と知り、「審査員もわかってるじゃないか」と妙に感心した。正当な評価を受けたのだなと。 | ||||
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| 全編を覆っている 深い ゆらぎ。 その正体は何だろう?そう思いながら読み進める。読むというより、落ちてゆく感じ。揺らぎながら 深く深く潜って行く感覚‥。そうだ、これは 潜水に似ている。 海の深い 部分に向かって潜ってゆく。徐々に光が届かなくなり、水圧がきつくなり、苦しくなり、もがいて、浮上しなければと 激しく足をバタつかせながら 光の射す方へ 引き戻る。 父親の殺害容疑で捕まった女子大生の環菜とその心理の解明にあたる 臨床心理士、由紀。深層心理解明へのプロセスが、深い海への潜水によく似ている。読み手である私も共に揺らぎながら、揺さぶられながら読ませていただいた。 心理の臨床経験のある方や、カウンセリングを受けたことのある方なら思い当たる節が多々ある内容ではないだろうか。私自身もその一人である。心理職につく者の中には自身も過去に傷つきの経験がある人も多いと聞く。このお話の由紀もそうである。容疑者と臨床心理士。 2人の女性の内面に深く潜水していき、やがて一番奥へたどり着き、浮上してゆく。 その過程がとても丁寧で、詳細で、誠実に書かれている。納得の直木賞である。 | ||||
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| 映画もよかったけど小説もよかった 本文を読みながら何度も北川景子が出てきた 芳根京子はたまにだった | ||||
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| ミステリー要素をここまで「読み物」として完成させていることに脱帽しました。自身も心に傷を持つ主人公の物語として読めると思います。 | ||||
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| 純文学と直木賞の両面から書かれた本で満足できる。ほかの著作も読んでみたい。 | ||||
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| 「性的虐待」って、難しいテーマだと思います。どこからどこまでって、判断が難しいです。 人によってその感じ方捉え方が違うところも難しいところだと思います。 私の場合は、主人公の言葉 「幼い女の子には性的な視線を受けているという自覚はない。ただなんともいえず不快で気持ちが悪くて、身の危険を感じて安心できない。つねに緊張を覚えてしまう… 」 というところにすごく共感しました。 でも、これを聞いて 「はっ?なにそれ自意識過剰?」って、なる人もいると思うんですよね。 たぶん、そこが難しいところで。 私は小さい頃から、大人の男の人の視線かがものすごく恐怖でした。 大人の男の人から「可愛いね」などと言われたら、本当に恐ろしくて仕方がなかったです。 なぜそうだったのか原因はわからないし、大人になってからも男性の視線にどうしようもなく恐怖を感じることがあったので、先天的なものだと思っています。 今は、自分から人と距離を取るようにしているので、特に不自由なく暮らしています。 それは今だからできるけど、幼かったらとてもできることではなくて、そんな自分の感情なんてわかるはずもなく怯えるだけ。 怯えて収まるなら良いのですが、恐怖が続く場合は、その恐怖から逃れるために、別の恐怖を受け入れる? なんとも複雑です!! 殺人容疑をかけられた少女もそのお母さんも、父親の支配から逃れるすべが見つからないため、感情を捨て、体を傷つけ別の恐怖を受け入れる。 自分の感情を殺して生きてきた少女の心理状態はとても複雑に描かれていて、そこにリアリティを感じます。 こうなると恋愛感情は、恋愛なのか依存なのか我慢なのか。 家族への感情は、愛情なのか支配なのか恐怖なのか服従なのか…。 全部ごちゃまぜでいったり来たりする。 このごちゃまぜ状態が真実に近い状態で、自分でもワケわからない状態なのだろうなと。 虐待までには至らなくても、本当はイヤだけど、相手が怖いから我慢して受け入れるみたいなことはけっこうあるのではないかと思ったり? 重く辛いテーマではありますが、多くの方に読んで考えてみてもらいたいと思う作品です。 | ||||
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| この作品を創作に至った経緯は分かりません。 第一感想としては『きつい』です。 精神的にきました。 ここでは自傷に焦点を当てます。 作品にも触れてますが『自傷=アピール』というイメージが強いと思われます。 また、科学的にも自傷することでアドレナリンが分泌され心の痛みを和らげるといったことも裏付けされています。 ですが、そこまで追い込まれたというのが重要だと私は思います。 本作品のように回避という手段での自傷といった想像もつかない場合もあります。 私には自傷をしようといった度胸はありません。 絶対痛いでしょう。 誰でも起こりそうな非日常を賞を得る作品にまで作り上げたことを感謝します。 | ||||
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| 作品の世界に引き込まれ、一気に読み終わりました。 | ||||
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| このような問題は作者さんが精神科医に取材した際にも聞いたらしいですが、 一見父親との関係性に問題がある子は母親がその子供助けないことが多いらしいです。 自分にも経験があり、ああそういえばと思いました。何もしてくれなかった。 自分の経験を消化したくてこのような本をたくさん読みますが、他にも萩尾望都の残酷な神が支配するもその典型です。あれは本来少女の話ですが、あまりにも痛々しくなるので少年に変更されたと作者さんのエッセイで書かれていました。 つまり何が言いたいかってこの本はとてもよくその場面を描写されてるし、何か自分の体験を少しは理解する手助けにはなったのかなと | ||||
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| 父親殺しの罪で起訴されている女子大生、事件のドキュメンタリー本を執筆予定の臨床心理士、担当弁護士。偶然つながった3名がもつ意外な共通点。甘酸っぱい青春の思い出では全くない、いつまでも自らの首を絞めるような、そんな初恋をめぐるお話。読後は文字通り、放心状態に陥りました。まるで、己の中の闇を引きずり出されるような気持ち悪さ。人はどこまでも相手を傷つけられるし、また自分自身をも傷つけられる存在なんだと思うと悲しくなる。我聞という存在がいなけらば、ただただ辛く悲しい話になっただろうな。 | ||||
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| 読み応えのある作品。しっかりとした中身のある日本語で読み進めやすい。登場人物の心理描写もリアルで引き込まれる。 | ||||
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| 良かったです | ||||
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| 大衆文学と純文学というジャンルを飛び越え活躍する作家として、これからが楽しみ。でも、環菜、由紀共にエロ過ぎ。非日常、普段と違う世界を作家は題材としがちなのは分かるが、父親が児童買春をしていたからと何で本人が性的に奔放になってしまうのか、母親が自傷行為をしていたからといって娘が自傷行為をするという臨床心理的なコメントは飛躍し過ぎと、読んでいて「そんなことないよ」と思えてしまう箇所も幾つかある。 北川恵子が由紀を演じている映画を契機に本作を読んだ。島本理生という作家に出会えたことは良かったと思う。 | ||||
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| 育ち方によるのか 環境とか大変気になりました。 | ||||
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| 難解小説? 映画と併用ですね | ||||
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| 文章も表現も分かりやすく、あれよあれよという間に読み終えました。 他の作品もよみたくなりました。 | ||||
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