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霧 ウラル
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霧 ウラルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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主人公・珠生の20~26歳くらいまでの話。芸者から組長の奥さんになります。 この作品に限ったことではないのですが、まずとても読みにくいです。以前の作品はそれ以上に面白さが勝って気にならなかったのに…。 地方の実力者の家に育った3姉妹が、家の都合でそれぞれの道を歩んでいきます。 ストーリーは面白いはずなのに、何故か心が揺さぶられたり、切なくなったり、そんな気持ちが一切伴わないのです。 物語は淡々と語られ、6年間くらいの短い期間のはずなのに、一つひとつがすっと薄く過ぎ去り、ジェットコースターなみの展開で、いつの間に??と首をかしげることもしばしばあり。。作者だけがどんどんと前に進み、置いて行かれた感がありました。 この作者の作品は、今まで全て読んでいましたが、次からはもう読まないと思います。 | ||||
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桜木紫乃さんの小説は全部読んでおります。物語に流れる、北海道の冷え冷えとした情景と女性の心情をとらえた小説が好きです。 が、本作は主人公の珠生に対して読んでいてイライラするばかりで結局何が言いたいのかよくわからなかった。 昭和30年から40年代の話だから、主人公に生き方に全く共感できないのか・・・。 共感はできなくても、心に迫るものがあるのが桜木氏の小説だったはず。 最後まで読んでも何も感じられなかった。 | ||||
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北海道の作家さんということで、なんとはなしにデビュー作を購入してから、 そのどこか物悲しげ雰囲気に惹かれファンになり、出版されている全てを購入しています。 釧路の霧のように漂っていた才能は「凍原」で一気に開花し「硝子の葦」でさらに高め、「ラブレス」という最高傑作を産み、 「ホテルローヤル」ではついに直木賞まで獲ってしまった。 この先どこまで行くのか楽しみな作家さんです。 ファンとしてはやはりミステリ要素があるものは「凍原」、女の哀しさを描いた小説はどうしても「ラブレス」を期待してしまう。 本をおもしろいと感じさせるものは第一にストーリーと展開であり、その背景であり、主人公の魅力であり、それを読ませて圧倒させる筆力である。 桜木さんには哀しい女を描くという突出した才能があると思っているが、 今作では果たしてそうだろうか。 主人公に最後まで感情移入できないままで終わってしまった。 帯の紹介文で先入観を持ったのかもしれないが、物語も読み手も一度も快哉を叫ぶ(喝采を送るの誤用だそうです)シーンがなかった。 それなら哀しい女を突き詰めてるのかと言われれば、それもまた中途半端な印象。 相変わらずの筆力だけが一人歩きしてゴールしてしまいました。 今作は残念でしたが、次回作に期待します。 物語の結末ではなく、本の素晴らしさで喝采を送らせてください。 | ||||
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