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霧 ウラル
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霧 ウラルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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読み始めた当初、桜木氏が任侠モノを書けるということに驚いた。登場人物は、主人公である次女とその夫、そして三姉妹の長女だが、それぞれ、長女は家を存続させるために地元の有力者に嫁ぎ、一代でヤクザの親分にのし上がった夫、そして早くも15歳で家を出て芸者になった主人公。それぞれの「何故」が、いまいち、分からない。 その理由は、関係性の薄さだと思う。主人公は何故、家に背を向けたのか? その女は何故、ヤクザ者に惹かれて女房になったのか? 家を継ぐ姉との確執は何故なのか? 一般的な小説の場合、3人をそれぞれ一人称とし、互いの視点や過去を語らせることが多いが、主人公の心情だけではとても理解出来ない。 これは果たして、作者の意図による含みなのか? あるいは、作者が本当は書けなかったのか? 腑に落ちない結末と同じ。 | ||||
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舞台は昭和30~40年代物の根室。敗戦により、国境の街となった都市。 地元の有力な水産会社の三姉妹の長女は国政を狙う運輸会社の長男に、主人公で芸者の次女は海峡で汚れ仕事に手を染める組の組長に嫁いだ。そして三女は、金融機関の息子を婿に迎えて実家を継ぐことに。 表稼業の男たちと裏稼業の男たちとを縦軸に、三姉妹の確執を横軸に物語は展開する。 主人公の次女の心理描写は非常に細かく織り込まれているのだが、正直なところ、あまり感情移入できなかった。男の主要登場人物は、無口なキャラクター設定なので、こちらも同様。 | ||||
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ホテルローヤルを昨年文庫で読んでからもう一度必ず読もう、と思っていたところ日経の書評で本作を知り、購入しました。書き出しも目に浮かぶような喜楽楼の描写も何か宮尾登美子著「 櫂」を彷彿とさせてすすっと読み進められるます。しかし、肝心の珠生の苦悩、相場組の姐さんとして生きようとした決意の部分がどうにも内面から「そうだよなあ」とはなりませんでした。むしろ、霧が晴れてからの珠生の生き方を今後紡いでほしいと思います。登場人物から当時の北海道開拓時代の背景を読むことができ、新鮮な驚きもありました。 | ||||
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