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霧 ウラル
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霧 ウラルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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ワクワクする展開がいいですね | ||||
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期待通り | ||||
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感情表現が豊かなので、共感出来ます。 | ||||
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安定した面白さ。 | ||||
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バリューブックスは丁寧にお礼の短冊まで入っており、うれしい限りです。購入してよかったです。 | ||||
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北海道を舞台に繰り広げられる、男と女の物語。桜木ワールド外れなしです。 | ||||
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読み始めた当初、桜木氏が任侠モノを書けるということに驚いた。登場人物は、主人公である次女とその夫、そして三姉妹の長女だが、それぞれ、長女は家を存続させるために地元の有力者に嫁ぎ、一代でヤクザの親分にのし上がった夫、そして早くも15歳で家を出て芸者になった主人公。それぞれの「何故」が、いまいち、分からない。 その理由は、関係性の薄さだと思う。主人公は何故、家に背を向けたのか? その女は何故、ヤクザ者に惹かれて女房になったのか? 家を継ぐ姉との確執は何故なのか? 一般的な小説の場合、3人をそれぞれ一人称とし、互いの視点や過去を語らせることが多いが、主人公の心情だけではとても理解出来ない。 これは果たして、作者の意図による含みなのか? あるいは、作者が本当は書けなかったのか? 腑に落ちない結末と同じ。 | ||||
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釧路が舞台のこの小説は、桜木さんの真骨頂です。3日で読んでしまいました。 | ||||
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舞台は昭和30~40年代物の根室。敗戦により、国境の街となった都市。 地元の有力な水産会社の三姉妹の長女は国政を狙う運輸会社の長男に、主人公で芸者の次女は海峡で汚れ仕事に手を染める組の組長に嫁いだ。そして三女は、金融機関の息子を婿に迎えて実家を継ぐことに。 表稼業の男たちと裏稼業の男たちとを縦軸に、三姉妹の確執を横軸に物語は展開する。 主人公の次女の心理描写は非常に細かく織り込まれているのだが、正直なところ、あまり感情移入できなかった。男の主要登場人物は、無口なキャラクター設定なので、こちらも同様。 | ||||
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主人公・珠生の20~26歳くらいまでの話。芸者から組長の奥さんになります。 この作品に限ったことではないのですが、まずとても読みにくいです。以前の作品はそれ以上に面白さが勝って気にならなかったのに…。 地方の実力者の家に育った3姉妹が、家の都合でそれぞれの道を歩んでいきます。 ストーリーは面白いはずなのに、何故か心が揺さぶられたり、切なくなったり、そんな気持ちが一切伴わないのです。 物語は淡々と語られ、6年間くらいの短い期間のはずなのに、一つひとつがすっと薄く過ぎ去り、ジェットコースターなみの展開で、いつの間に??と首をかしげることもしばしばあり。。作者だけがどんどんと前に進み、置いて行かれた感がありました。 この作者の作品は、今まで全て読んでいましたが、次からはもう読まないと思います。 | ||||
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珠生の立場と相羽の立場。人それぞれの生き方の違いであったり、いろんな愛の形。姉妹や親との関係。血縁は無くても、より深い関係。様々な縁によって人や思想が交錯し絡み合う。 海だけではなく男と女の間にも、目には見えない境界線がある。それを理解し、自分の立場も受け入れた上で、珠生は「相羽珠生」として生きていく。 結末には後ろ髪を引かれる思いもあったけれど、読み終えて時間が経つ毎に、この物語は「霧ウラル」という名に相応しく、正解・不正解もない、この終わり方でも良いのだと思った。 私感はいろいろあるけれど、長文になってしまうので割愛。 世界観に自分が溶け込んでしまうぼど桜木さんの筆力が素晴らしい! | ||||
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ホテルローヤルを昨年文庫で読んでからもう一度必ず読もう、と思っていたところ日経の書評で本作を知り、購入しました。書き出しも目に浮かぶような喜楽楼の描写も何か宮尾登美子著「 櫂」を彷彿とさせてすすっと読み進められるます。しかし、肝心の珠生の苦悩、相場組の姐さんとして生きようとした決意の部分がどうにも内面から「そうだよなあ」とはなりませんでした。むしろ、霧が晴れてからの珠生の生き方を今後紡いでほしいと思います。登場人物から当時の北海道開拓時代の背景を読むことができ、新鮮な驚きもありました。 | ||||
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桜木紫乃さんの小説は全部読んでおります。物語に流れる、北海道の冷え冷えとした情景と女性の心情をとらえた小説が好きです。 が、本作は主人公の珠生に対して読んでいてイライラするばかりで結局何が言いたいのかよくわからなかった。 昭和30年から40年代の話だから、主人公に生き方に全く共感できないのか・・・。 共感はできなくても、心に迫るものがあるのが桜木氏の小説だったはず。 最後まで読んでも何も感じられなかった。 | ||||
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昭和35年の根室はまだまだ北方領土からの引揚者も多く、自国の海だった漁場を ソ連が支配するようになったからと言って、そこで漁ができないことに納得できる はずもない。 拿捕や銃撃など漁場を巡るソ連とのいざこざは、絶えることがなかった。 そんな根室で、親に反抗し自ら進んで芸者になった珠生。 水産会社や運送会社など表社会で羽振りのよい客もいれば、裏社会の顔役もいる。 三浦は表の顔は水産会社の社長だが、裏では危ない橋を渡ってもいるらしい。 秘書兼運転手の相羽は、国後から引き揚げてきて三浦に拾われ、汚れ仕事もして いるようだ。 珠生は相羽に、惚れた。 ソ連の警備船のルートや手の回らないところ、情報を集めては拿捕されないところで 漁をする。 漁をするところを知らせて、警備範囲から外させる。 ハードボイルド系の作者ならそんな男の世界に重点を置いて描くところだが、本作は 陸で待つ女の世界を描き出す。 男が何をしているのか、事務所の無線のやり取りくらいからしか知らなかった女が、 世間話をする友人もおらず噂の一つも聞こえてこないなかで、次第に男の世界に足を 踏み入れてゆく。 その徹底した女の視線が、いかにも著者らしい。 諸所に洒落たセリフがあるし伏線も敷かれているのだが、なぜだかきれいに通り過ぎて しまう。 せっかくの仕掛けが目に留まりにくいのは、珠生の心象描写があまりに巧みなせいだろうか。 ちょっと、勿体ない気がした。 | ||||
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「宋家の三姉妹」のような物語が依頼だったとも聞くが、北海道の根室という自然の厳しい土地、そして昭和三十年代という難しい政治状況、国境を接する地に花咲いた姉妹を生き生きとえがいた。本来だったら大長編にでもなりそうだが、そこは著者の歯切れの良さが見事に出ていて読むものを納得させるし、さらに書かれていない部分も十分想像させるところも読みどころ充分。著者の従来の短編、連作短編とでもいうのか、とても好きである。人間そのものが土地というものと一体で描かれる、ありそうでなかったものと喜んでいたので、次回はそれも読みたい。 | ||||
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昭和30年代~40年代初頭の北方領土問題で揺れる根室が舞台。北方領土問題を利用する政治と地元のやくざの世界が描かれています。 地元の名士の家に生まれた三姉妹の次女で、やくさの姐さんになる女性が主人公です。 夫のせいで、苦労や苦難が襲ってくるのですが、そこをなんとか踏ん張ろうとする女心がいじらしい。 政治ややくざの複雑な世界や、地域のもつ空気感が「紫乃節」で描かれています。 テーマが重いので、気合いを入れて読んでほしい一冊です。 | ||||
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北海道の作家さんということで、なんとはなしにデビュー作を購入してから、 そのどこか物悲しげ雰囲気に惹かれファンになり、出版されている全てを購入しています。 釧路の霧のように漂っていた才能は「凍原」で一気に開花し「硝子の葦」でさらに高め、「ラブレス」という最高傑作を産み、 「ホテルローヤル」ではついに直木賞まで獲ってしまった。 この先どこまで行くのか楽しみな作家さんです。 ファンとしてはやはりミステリ要素があるものは「凍原」、女の哀しさを描いた小説はどうしても「ラブレス」を期待してしまう。 本をおもしろいと感じさせるものは第一にストーリーと展開であり、その背景であり、主人公の魅力であり、それを読ませて圧倒させる筆力である。 桜木さんには哀しい女を描くという突出した才能があると思っているが、 今作では果たしてそうだろうか。 主人公に最後まで感情移入できないままで終わってしまった。 帯の紹介文で先入観を持ったのかもしれないが、物語も読み手も一度も快哉を叫ぶ(喝采を送るの誤用だそうです)シーンがなかった。 それなら哀しい女を突き詰めてるのかと言われれば、それもまた中途半端な印象。 相変わらずの筆力だけが一人歩きしてゴールしてしまいました。 今作は残念でしたが、次回作に期待します。 物語の結末ではなく、本の素晴らしさで喝采を送らせてください。 | ||||
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