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あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
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あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 21~40 2/5ページ
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今回も色々な方から、色々なお話が聞けます。いつか、お勝さんのお話を聞いてみたいです。 この方は何でもお見通しだなあ。どんな経験をしてきたんだろう。怖いお話もたくさん持っていそうなので、気になります。 そして、おちか。宮部さんが巻末で語られている通り、過去の出来事と向かい合い、変化しながら 生きていくんだろうなと思います。もしかしたら、おちかが語りに来る事もあるかもしれませんね。 そばには不思議な体験をしてきた人もいますし。 聞き手の変化も含め、このシリーズを楽しませてもらっています。季節ごとの風習や食べ物も豊かで いいですね。 今は電子書籍で読んでいます。次の巻に進むのが楽しみです。 | ||||
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迅速な対応ありがとうございました。 | ||||
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「百物語」シリーズの第五作で"おちか"を聞き手とした最終作。"おちか"の胸の痞えをほぐすために、"おちか"を怪異・因縁譚の聞き手として「百物語」を語ると共に全体を人情譚として纏め上げるという本シリーズのコンセプトを私は気に入って(遅ればせがら)初作から順に読み始めて本作で一段落(作者の作品の中では本シリーズが一番好きになった)。本作ではこれまでの経緯を説明した「序」を除けば、「開けずの間」、「だんまり姫」、「面の家」、「あやかし草紙」(表題作)及び「金目の猫」の5つの不思議話を収録している。 「開けずの間」では、まず、三島屋に戻って来た富次朗の能天気振りと江戸を去った青野への"おちか"の哀惜の念が綴られる。語り手は<どんぶり屋>という飯屋の若い店主で粗忽者で"塩断ち"を忌避する平吉。途中で富次朗が聞き手に加わってしまうというハプニングがある(のは次シリーズへの準備?)。語りの内容は平吉(当時は三好屋という金物屋の幼児)の姉で姑のために出戻りとなった"おゆう"に係わるもので、出戻りとなって一時錯乱した"おゆう"の座敷牢代りの納戸に棲む邪な女神(入れ逢い神)に纏わる不思議話。"おゆう"が子供を取り戻すために"塩断ち"するという点が巧妙な繋ぎ。そんな"おゆう"に女神が誘いの手を伸ばすのは自然な流れで、女神は願いの成就との残酷な交換条件を出す("入れ逢い神"なので)という趣向で、"我欲の怖さ"を巧みに表現していると共に、(結果としての)交換条件が悲惨過ぎる。そこへ、勘当されていた長兄の松吉が三好屋に戻って来て更なる悲劇が起こるという鬼気迫る怪異・因縁譚であると共に、(勘当は別として)富次朗の立場と重畳させている逸品(三島屋と三好屋の名前の類似性にも着目したい)。「だんまり姫」は、神無月の恵比寿講が舞台で"おちか"と富次朗の他に幹一も参加しているという趣向で3人共に仲が良さそうだし、数日後、富次朗が"入れ逢い神"が店から逃げ出す姿の絵を描くという清々しい出だし。語り手は紙問屋の婿入り息子に付き添って来た五十路の母親で若い頃は魚の卸売商の娘だった"おせい"で、語りの内容は遠州大黒家のお殿様と側室とお姫様に纏わるもので怪異の源泉は<もんも>。語りにお国訛りが混じっていてユーモア味を醸し出している。"おせい"の<もんも声>が<海亡者>を呼ぶと言う。更に、大声が出せなくて肩身の狭い"おせい"の前にカモメに化けた<もんも>が出現して耳が遠くて身振り手振りだけで済む青物問屋の老夫妻を紹介してくれ、"おせい"は目出度く店の女中として奉公するという、ここまでは昔話の様な人情譚。老夫妻が亡くなって以降は怪異譚が始まるかと思いきや、"おせい"がチョット大声を出すと<地震>を呼んでしまうというユーモア譚が続くが、"おせい"が大黒家の姫様付きの女中になる所からが本筋である。お姫様は喋らず、<だんまり姫>と呼ばれているのである。"おせい"はお姫様も<もんも声>の持ち主だと推察しながらも、お姫様とその母親の側室に"指文字"を教える。この後の、殿様の弟で今は亡き"一国様"が<亡者>となって"おせい"に姿を見せる等の大黒家に纏わる因果譚の出来が素晴らしい。特に、"<もんも>尽し"という趣向とラストの"おせい"の機知が光る逸品("おちか"は不思議話に係わる品を収集しているらしい)。「面の家」の季節は冬で火事を背景としており、語り手は通りがかりの喧嘩腰の小娘の"お種"だが、"お勝"に代って富次朗と幹一(相変わらず、仲が良い)が見守り番となるという趣向。だが、"お種"が途中で話を打ち切ってしまう(翌日、差配と共に再訪するが)という前代未聞の事が起こる上に、(一応、"明暦の大火"の原因となった<面>に纏わる話なのだが)火事に依って問題が解決してしまう程の物足りない不思議話。ただし、富次朗の画才が再度強調される点が気になる。 表題作の「あやかし草紙」は、"おちか"シリーズの終焉が近い事を感じさせ、語り手は幹一。語りの内容も幹一が貸本屋となった経緯で不思議話とは程遠いが、幹一(=作者)が真の本好きである事と幹一の爽やかで飄々とした性格が伝わって来て、これに依って"おちか"が幹一との結婚を決意するというお目出度い話。"お勝"の予言が当たったという訳。掉尾の「金目の猫」は"おちか"シリーズの総決算で、"おちか"の祝言、富次朗が"おちか"の後を継いで聞き手となる事、そして、あの不気味な商人が聞き手としての富次朗の能力を認めた事を中心に描いていて、富次朗シリーズへの期待を持たせる。終盤の二話が怪異・因縁譚と程遠くなっているのは止むを得ない事由で、その代りに前半二話に重量級を配したのであろう。"おちか"シリーズへの感謝の念と富次朗シリーズへの期待感を抱かせると共に、前半二話で「百物語」の本領を発揮した珠玉の短編集だと思った。 | ||||
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早く読みたかったので、早急に送ってくださり助かりました。 | ||||
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おちかさん、いなくなるから、寂しい。 | ||||
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「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」という黒白の間での百物語は、読書そのもののような気がします。 本の中で、おちかさんは心理カンウセラーのように映っていましたが、それよりも、読者はみんな聞き役のおちかさん、作者の宮部みゆきさんが語り手と言えるのではないでしょうか。なぜ人は語るのか、聞くのかではなく「読書」とはこういうものだということを書かれているように思いました。 何はともあれ、おちかさんが良い所に落ち着き、全編を通してとてもよいストーリーでした。 次からは聞き手が変わって黒白の間はまだまだ続くとのことなので、これからも楽しみにしています。 | ||||
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シリーズ一作目を読んでからあまりに面白く全部買い揃えました! | ||||
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装丁は大変綺麗です。 表紙のイラストも美しいです。 奥深いストーリー展開。おススメです。 | ||||
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リビューが良かったので、時代小説が好きな高齢の父に贈りました。 が、初っ端からすごい不気味だったようで、それ以来食事も喉に通らない、気分が重いという苦情をもらいました! よくリサーチしないで贈った私がいけないのですが、少なくとも高齢者向けではなかったようです。(苦笑) ホラー物が好きな方にはかなりいいかもしれません。 | ||||
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この三島屋シリーズは本当に面白いし、沁みるし、安定感があり、読後もさわやか。 まるで自分自身が江戸に行って、実際におちかや登場人物と会ったかのような、親近感が湧く、細かい描写が素晴らしいです。五感を刺激される、その場面の音、におい、肌触り、味、色、などが、ストーリーとして生きている感じがします。 お話を読んだ上で、この「あやかし草子」と、シリーズ第一巻目の「おそろし」の表紙カバーを見比べると、ぐっときます。 百物語なので、これからもシリーズが続くということで、とても楽しみです。 三島屋シリーズと一緒に、私も自分自身の人生が歩めるのが心強い気持ちです。 | ||||
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三島屋変調百物語のファンです。小旦那が加わり、おちか編が一区切りしてしまうのはなんだかさみしい気もしますが、これからの展開に期待です。おちかの今後も気になりますね。 | ||||
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新聞連載等で続いてきた「三島屋変調百物語」の5巻目にして、第1部最終巻になります。全部で5話の短編集(中編と言っていいくらい長いのもあるけど)ですが、後味の悪い恐怖編(第1話「開けずの間」)、ほのぼの編(第2話「だんまり姫」、第5話「金目の猫」)等、バランスよく配置されたホラー集です。今回で、聞き手にして、女主人公が卒業(結婚して、三島屋を去る)ですが、その前後の事情に、まだ謎が残っているので、これからも、まだ絡んできそうで(実際に、ハードカバーでのみ出ている第6巻に、この女主人公は、チョイ役で出てくる)、先が楽しみです。 | ||||
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作者があとがきでも書かれている通り、新しい聞き手に変えることで“おちか”とは違ったテイストにするためすげ替えたとのことだが…これは別段問題ない。新しい風をいれるのも5作目を数え分かるところはある。けれど、他のレビューの方が書かれていたように“おちか”の抱えている過去・いまだ解き明かしていない謎を抱えたまま終わりを迎えてしまった。これが★をひとつ減らす理由である。 そしてもうひとつ嫁ぐ流れが急すぎると言うことだ。多少の前フリはあったが焦がれて嫁ぐほどの感情の流れは表現されてなく告白の部分では首を傾げてしまった。おそらく表題にもある“あやかし草紙”のお話で寿命うんぬんを知り絆された…ということなのだろうが、これも同情であって恋ではないのではないかと首を傾げてしまう。 せっかく5作も聞き手を勤め上げた主人公なのだからそこは丁寧に書き上げて欲しかった。恋愛の機微なら手習い所のお侍さんの方がより描いていただろうと。 やや非難めいてしまったがお話はとても面白く続いてくれるのはとても愉しみである。次作も早く拝見したい。 | ||||
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宮部みゆきさんの三島屋変調 百物語!一期完結。 真に全てを語ろうとする人か 己の語りたいことだけを語ろうとする人か ただただ語らずにはいられないひとか 情景が目の前に迫ってきます。 期待を外さない著者に感謝。 表紙のデザインもお気に入りです。 | ||||
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怪談話ですが、読んで暖かい気持ちになるのが、この世知辛い世の中、救われる感じがします。 | ||||
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宮部みゆきの最近の作品は、登場人物が不幸になる話が多い。『希望荘』もそうだし『昨日がなければ明日もない』もそうだ。確かに世の中にはつらいことが多く、夢物語のような話ばかりでは嘘くさくなる。それはわかる。しかし、やっぱりこの人物には幸福になってほしい、という願望を消すことはできない。おそろしい事件に巻き込まれ、PTSDになって三島屋に身を寄せるおちかも、幸せになってほしいと皆が思う一人ではないか。あとがきには作者本人が書いている。怪異な話を聞き続けるおちかが、最後はハッピーになれて良かったと心から思う。 それにしても、誤植が結構目立つ。文庫版の初版だからしかたがないが、重版出来となったときには注意深くチェックしてほしい。天下のKADOKAWAの名が泣く。 | ||||
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みゆきワールド堪能。 | ||||
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百物語シリーズがとても面白かったので購入しました。 結構な厚みの本だったけれど、一気に読んでしまいました。 きっと、また読み返したくなる一冊です。 | ||||
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富次郎が邪魔だなぁうざったいなぁ。しゃしゃり出てくんなよ。 勘一もなんでこんなに頻繁に登場すんのかなぁ。別に要らないよなぁ。 と思ってたらまさかの展開に閉口。 各回の物語は確かに良かったけどおちかが川崎での事件を胸に百物語をするという設定が良かったのに。そこに守役のお勝がいてくれればそれでもう良かったのに。 残念無念。 あと川崎の下手人がなんの説明もなく下手人にされてて悲しくなったわ。 俺のこと忘れたら許さねぇって言ってたのに作者が忘れてるとは思わなかったわ。 腕が落ちたのか記憶力が落ちたのか。 とにかく残念至極なシリーズになってしまいましたとさ。好きなシリーズだったのに。。 | ||||
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ファンの人は面白いと思うでしょう。 | ||||
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