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乗客ナンバー23の消失
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乗客ナンバー23の消失の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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Amazonプライムビデオでオススメに「治療島」のドラマが出てきたのが、きっかけでした。「治療島」面白かった→原作も読んでみたい→原作は単行本しかない→唯一電子書籍化されてるこちらの作品を購入。結論からいうと非常に面白かった。前半はサディスティックな暴力&虐待描写が多くて、読むのがイヤになりかけた。そこを我慢すれば、事件解決と思いきや、伏線がきいてきて、パズルのように真犯人が現れてくる。ラストシーンは、あの「羊たちの沈黙」にオマージュを捧げていると感じた。何よりも恐ろしい事実は、世界中のクルーズ客船で自殺や行方不明が多発していることに違いない。 | ||||
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座席ナンバー7〜が面白かったのでこちらも読んでみました。痛々しい表現が多いので、残忍な内容が苦手な人には合わないかも。 | ||||
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社会の暗部を描いた部分は少々ウンザリする描写もありますが、全体的に構成も面白く、グイグイ読ませます。当方は2日で一気に読みました。最後の伏線回収まで含めて、良くできた面白い本です。 | ||||
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話を引っ張る謎となるのは豪華巨大クルーズ船の闇という社会派な斬り込みと、 四年前にクルーズ船から姿を消した妻と子の真相を追うスタンドアローン型刑事の捜査。 そこからグランドホテル形式で物語が展開していき、やがてさらなる別種の「闇」も巻き込み驚愕の真相が…、という謳い文句だが、 (半)クローズドサークルに社会派も盛り込むという魅力的な舞台設定なのだが、登場人物が多く、 その一つ一つの話の展開自体は少ないので盛り上がりに欠けてしまっているという印象。 確かにいくつもの社会の「闇」が詰め込まれ、ミスディレクションのサプライズもありサスペンス要素もあり、 クルーズ船という一ヶ所にまとめてブチ上げるという構想と熱量は分かるのだけれど、物語性が希薄に感じてしまう。 これをやるなら、文量を大幅に増して登場人物に厚みを持たせるなり描写を増すなりしてくれないと、 事実にインパクトがあるだけに余計に小説を読むというよりドキュメンタリ的事実の方に焦点がいってしまう。 こねくりまわした文章も読みづらい。 マイナスポイントばかり気になったが、サプライズは複数あるし、元々この作家は翻訳ミステリに多い警察小説ではなく、 変則的なアイデアと作風で珍しい作品を提供してくれる貴重な作家でこれからも追っていきたいということは確か。 | ||||
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Fitzekの小説が好きで、原書でかなり読んでいます。いつも結末が予想外だし、クールな筆致がよいです。 この作品はプロットや船内の描写が込み入っているので、頭を使いながら読むのが好きな人に向いていると思います。 何冊か、日本語訳も同時に読んでみているのですが、他の訳者さんに比べてこのかたの翻訳が断然よかったので、これも細かく読んでみました。 上手いなあと思う個所がたくさんある半面・・・細かい誤訳も異様に多い。 分かりやすいところでは、630隻を63隻としていたり、「顔色ひとつ変えなかった」とすべきところを「顔をしかめた」としていたり。主語を誤解している箇所もたくさん。 せっかく上手なかたなのに、急いで訳しているのか、下訳を学生にさせてあまりチェックしていないのか・・・ 大筋には影響なくても、作家が大事にしているはずのディテールが丁寧に反映されていない箇所が多いのが、ちょっと残念でした。 | ||||
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こうして小説になるくらいだから、相当なもんなんだろうな。 お話はちょいと作りすぎですな。 | ||||
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同じ作者の作品を過去に2作ほど読んだことがあるので、今度はどんな捻りがあるのだろうとあれこれ考えながら読みましたが、まったく当たりませんでした。 他の作家であれば、同じ設定と真相を使っても、凡作に仕上げてしまったかも知れません。この作者は、多数の視点人物を配し、それらの視点をめまぐるしく切り替えることによって、読者を翻弄し、真相から遠ざけ、よりドラマティックな展開を演出しています。 グロテスクな描写もあり、狂おしいような心理描写が続くので、苦手な人も多いかもしれません。 また、アイデアだけなら、デビュー作の「治療島」のほうが、より驚くかもしれません。 しかし、構成上の技巧を凝らすことによって、どこまで優れたミステリを書けるかという、一つのお手本がこの作品かもしれません。 | ||||
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徹夜本の為、気力・体力共に充実していること。 このフィチェックは「痛い」描写がとにかく多い。 トラウマに加えて満身創痍、睡眠、水分・栄養摂取おいてけぼりで事件解決まで奔走、 巻末まで生きているのが不思議なくらい(笑) ラストが大団円がお約束だと分っているから、あらゆる辛さに耐えて最後まで読むことができる。 そんな作家。 | ||||
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飛行機の話の方が俄然引き込まれた。 これはなんか分かりにくくていまいちでした。 | ||||
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豪華客船の上で、スピーディーに、複雑に絡みあうストーリーは、最後、どんでん返しの連続!久しぶりに頁を繰る手が止まりませんでした。 ミスリーディングされっぱなしの果てに浮かび上がるのが、かなりシリアスな社会テーマ・・・というあたりも、うならされました・・・(ま、あんまり、後味よくないので、星ひとつダウン) これは、もう映画化されること間違いなし・・・みたいな作品なのだけど・・・どうなんだろ・・・ | ||||
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本は良い状態で届きました。海外ミステリーは」久しぶりに読みます。意表を解くような展開があったりして 筋を負いながら楽しく読んでいます。まだ最後まで至っていません。 | ||||
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練り込まれているが作り過ぎの感が否めず、ガチャガチャとして展開が目まぐるしく、読み終わった後は疲れる。特に、「一件落着」してからの展開はかなりの荒業の連続で、読み物としては面白いがリアリティはない。 テーマは悲惨なものを扱っているが、疲労感からか読後は意外と残るものがなかった。エンタメとしては非常に良くできていると思う。映画化しても面白そうな感じ。 | ||||
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レビューが意外に低いので書きました。 予備知識なしに読んでみたらぐいぐい引き込まれて一気読みでした。 文体が読みやすく、登場人物が色々出てくるが混乱せずに読めました。海外ものが苦手な方も読みやすいと思います。 ジェットコースターとまではいかないけどテンポ良く場面が進み、へ~!そうくるか~!というところも有り面白かったです。 | ||||
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真実に迫る主人公の執念、個性的な登場人物、幾多のプロット、意外な展開、とミステリー小説の要素はあるが社会の暗部を執拗に描かれては読み続けるのが辛い。読後、後味の悪さは本書に詩的な要素が無いからか。 | ||||
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殺される!と思ったら、次のシーンでは異なる人が死んでいて、涙の再会か!と思いきや、なんで?ってなる。そんな展開が最後の最後まで続く。驚きの展開で続きが気になって仕方がない。朝の通勤電車内で読んでいたが、続きが気になったので早く仕事を終わらせて続きを読んだ。働き方改革にも貢献してしまった。そんな中でも、登場人物の心情や家族についてのストーリーはしっかりしていて、単純なジェットコースターではないところが、作家の力量だろうか。一気読みでした。 | ||||
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視点がコロコロ変わるのがあまり有効に効いていないような。 おかげで読み終わった後に残るものがあまりなかった。豪華客船での陰謀、といったら そりゃある程度の閉塞環境で面白さは担保されるだろうと思うので、ハードルが上がっていたのかも。 | ||||
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ちょっと創りすぎだが、展開が常に予想を裏切り、盛り上がってくる。その構成は五つ星。 | ||||
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実は半分しか読んでいませんが、良心的な作りに感動し、レビューを書きたくなりました。400ページ弱と長くて敬遠しつつも、面白いという評価を信じて読み始めました。すると細かい章に分かれていて、かつ最後に次を読みたくなる出来事が発生します。ありそうでなかった作りです(私の中では)。小さなクライマックスがその細かい章にほぼ一つずつあります。漫才でいえばナイツのような・・・? 逆に「ぷつぷつ切れて集中力が途切れる」という人もいるかもしれませんが、私は好感が持てました。 | ||||
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ベルリンの覆面捜査官マルティン・シュヴァルツの妻と息子はクルーズ船<海のスルタン>号で旅行中に突然姿を消した。おそらく母子無理心中を図って海に身を投げたのだとみられる。 それから5年、同じクルーズ船に乗るようにとマルティンのもとに電話がかかってくる。電話の主は老婦人ゲルリンデ・ドプコヴィッツ。乗船客の彼女は、マルティンにテディベアを渡す。それは彼の息子が愛用していたものだ。ゲルリンデによれば、2か月前に船から姿を消した母娘がいたが、娘のほうがそのぬいぐるみを手に突然姿を現したのだ。マルティンは否応なく、新たな乗客失踪事件と向き合わざるをえなくなる……。 ------------------------ ドイツのミステリー作家セバスチャン・フィツェックの名は以前から耳にしていましたが、おどろおどろしいサイコスリラーの書き手だと聞いていたために遠ざけてきました。今回あえて手にしたのは、これまでのフィツェック作品の邦訳とは異なり、その訳者が私の敬愛する酒寄進一氏だと知ったからです。酒寄氏はフェルディナント・フォン・シーラッハ、ネレ・ノイハウス、アンドレアス・グルーバー、ハラルト・ギルバースといったドイツ語圏の作家の翻訳を手掛けてきた名翻訳家です。 この『乗客ナンバー23の消失』でも酒寄氏の訳文のリーダビリティの高さは敬服に値します。400頁近い単行本もなんのその、あっという間に読み終えてしまいました。 確かにこの作品はサイコスリラーには違いなく、犯人の動機、犯行の手口、事件の結末と、そのどれもがおぞましいことこのうえありません。人間がかくも残虐無惨な行いに踏み出すことができるものかと、読み進めるのがつらくなることも一再ならずありました。 「あなたが知っている真実は、生きていても仕方がないと思えるほど残酷だった」(324頁)という言葉そのままに、これは「イヤミス(読んでイヤーな気持ちになるミステリー)」で終わるのだろうなと暗澹たる予想を抱えながら頁を繰り続けました。 ところがどっこい、この小説には予想外に爽やかな結末が、なんと二つも用意されているのです。 帯の惹句に「事件解決――? そう思ってからが本番。」とあるように、船上の事件が一応の決着を見せて4週間が経過した後、頁数でいえば巻末まで50頁を残したところで物語は急展開を見せます。読者を大きく振り回す進展には息を呑みました。 一つ目は主人公マルティンにとっての結末が、そして作者の謝辞が9頁も続いた後に、我らが名脇役ゲルリンデにとっての結末が、立ち現れるのです。謝辞を挟んでエピローグを巻末に置くという高等技能にも、そして事件の顛末にも、思わずニヤリとさせられました。 ------------------------ *10頁:「少女の髪は肩まであり、耳がすこし離れているが、異様には見えない」とありますが、「すこし離れた耳」というのがわかりませんでした。耳と耳は離れているに決まっていますから。 ドイツ語原文は「Das Mädchen hatte schulterlange Haare und etwas abstehende Ohren, was sie aber nicht entstellte.」です。「耳が少し離れている」と訳出されているのは「etwas abstehende Ohren」で、「abstehende Ohren」とは「聳立(しょうりつ)耳」と言われるものです。「20~30度聳立」している耳のことで「程度が著しい場合には(中略)治療の対象となり得ます」(慶應義塾大学病院の医療情報サイトKOMPASより)。 ですから「耳がすこし離れている」というよりは、「耳が心持ち横に突き出ている」という意味だと思います。 *26頁以降:客船<海のスルタン>号が向かっているイギリスの都市の名をずっと「サザンプトン」と記していますが、正しくは「サウサンプトン」です。英語の形容詞southernを「サザン」と発音するものだと学校で習うので、このイギリスの地名も「サザンプトン」と発音すると思い込んでいる日本人が多いようですが、この街の綴りはSoutamptonで、Southernptonではありません。SouthamptonとはSouth+amptonです。ですから「サウサンプトン」が正しい発音です。 2012年にイングランド・プレミアリーグのチーム「Soutampton FC」に日本人の吉田麻也選手が所属するようになって以来、「サウサンプトン」の表記は日本のスポーツ新聞では普通に見かけるようになっています。 *134頁:「そんなことはしてはいけない」と船長に言われたマルティンが「そうしてだめなんだ?」と言っていますが、「どうしてだめなんだ?」の誤りでしょう。でなければ直前の船長の発言と噛み合いません。 *212頁:「どしてもっと早く封筒を開けなかったんだ!」とありますが、「どして」は「どうして」の書き損じでしょうか。 *355頁:「親戚も推して図るべしだ」とありますが、「推して測る」とすべきでしょう。「図る」は「意図する/工夫する」という意味なので、ここは「推測する」の「測る」を使用するほうが適当だと思います。 *373頁:400メートルを43秒20で走るナイジェリアの陸上選手のことをメディアが「ミスター超音波」とはやしていると書かれていますが、ここは「超音波」ではなく「超音速」ではないでしょうか。ドイツ語原文がどうなっているかはわからないので、ここは誤訳というよりはそもそもドイツ語原文が誤っている可能性がありますが、超音波とは、Wikipediaを引き写すと、「人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波(音波)である。超音波は可聴域の音と物理的特徴は変わらず、人が聴くことができないというだけ」ですから、足が速いことを大袈裟に言うのであれば、そんな超音波に例えるよりも、<音速を超えたスピードの走りを見せる>という意味で「ミスター超音速」とするほうがふさわしいと思います。 . | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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