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くちぬい
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くちぬいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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途中までは面白く読んでいたのに、終わりの方に近づくにつれて どんどん話がおかしな方向へ行ってしまい、最後は何とも…… とても気持ちの悪い読後感でした。 ホラー小説を読みたかったわけではないのに。 この作者のプライベートでの「猫殺し」が現実味を帯びてきそうな作品でした。 やはりこの人はどこか異常性を孕んでいますね。 小説の素材としては面白いのに、なでこんな終わり方をするのか、その辺に 隠しきれないこの人の本質が表れていると思います。 あまりお勧めできない作品です。 | ||||
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けしてつまらない訳ではありませんが、面白くもない。一言で感想を言えと言われたら「後味が悪い」。 ストーリー自体は、正直ありきたりです。 「都会に住んでいた夫婦が、定年退職を機に田舎へ移住する。田舎での暮らしは憧れであり(特に夫の。妻は最初は乗り気ではない)、引越当初は希望に溢れ、近所の人達の過度な干渉すら好ましく思える。しかし徐々に地方特有の理解不能な習わし、考えが浮き彫りに…」。 こういう設定の小説は、他にも読んだことがあります。そちらの作品は、確かに理解不能な習わしや考えがあるものの、徐々に精神に異常を来していったのは移住した夫の方でした。 しかしこちらの作品は、元から住んでいた田舎の者、移り住んだ都会人、どちらも…というか田舎の者達の方が遥かに異常者でした。移り住んだ妻が徐々に被害妄想に取りつかれおかしくなっていったのも仕方ないと思えるほど。 愛犬を毒殺され、水道管を破壊され、猫の死骸を敷地内に吊るされ、車がパンクするように敷地内に刃物を埋められ、家に引いている水からはおかしな味がして終いには嘔吐して病院に運ばれ、その他にも…。 確かに物的証拠はないけれど、状況から考えてとてもじゃないけど自然に起こったこととは思えない、少し親しくなった近所の人から「うちも以前は水に毒を入れられた」と聞かされる。 なのに夫は「妻は大袈裟だ。都会に帰りたいがために狂言で言っているのでは?」と取り合わず、駐在も似たようなもの。 私だったら、さっさと愛犬を連れて逃げ出しますね。 猫を殺すような残虐な人間が近くにおり、というかその地域は猫や犬、狸を殺して薬を作るという信じられない風習が未だに残っている。 つまり動物を殺すことに躊躇がない。その上「犬の放し飼いは止めましょう」と、犬の存在を快く思っていない立て札が家の間近に設置される。 そんな場所に住んでいて、どうして愛犬をそのまま外で飼い続けられるのか…。 というかもう、この手のミステリーなどでよく使われるというか、本当に使われ過ぎてウンザリする書き方。 犯行の異常さや残虐さを表現するために、動物が殺される描写がある。 これ大嫌いです。 いくら作り話とはいえ、動物大好きな私はいつもそういう描写がある小説を読む度に「買わなきゃよかった」と思う。 いい加減その安直な表現方法を見直せと。 この作品も、最初に愛犬ロキシーが登場した段階で「あぁ、このロキシーは死ぬんだろうなぁ…」と予想がつきました。 本当にありふれた安直な書き方。 ストーリーに戻ります。 まあ大体お約束の展開でラストに進む訳ですが、結局救いがない。 超がつく田舎というものは、ここまで自治体も警察も機能していないものなのでしょうか? 私も田舎に住んでおりますが(とはいえこの作品に登場する地域からしたら、ものすごく都会)、風習や警察の無能さにただドン引き。 後書きを読む限り、こういった都会からの移住者に対する嫌がらせや虐めは確かに存在するのかもそれませんが。 いくら超田舎とはいえ、犯罪レベルのそれらがいとも簡単に隠蔽されてしまう。 ただただ後味が悪かった。 あと主人公である妻・麻由子の性欲は何なんですか…。 麻由子の言動などがあまりに若かったので、登場シーンでは精々40前後くらいかと読んでいたら、数ページ後に50を過ぎていると判明。 なのに夫への不満は夜の生活のことばかり。 こんなに歳をとっても、性欲があるものなのか? 夫が「もう妻を抱きたいと思う衝動や欲求もないし、いい加減生々しい性生活がなくてもいいじゃないか。こうして仲良くのんびり暮らしているんだから」と考えてしまうのが自然。 これはさすがに夫が可哀想でした。 麻由子が「ひょっとしたら、自分はもうこの先性交渉をすることなく一生を終えるのではないか」と怯えるシーンがあるのですが、いやもういいじゃん、のんびり暮らせよ…とドン引き。 ありきたりなストーリー。 先が読めてしまう展開。 安直な書き方。 所々句読点が多すぎる。 麻由子の異常な性欲描写。 正直この作家さんの作品はもう読まないと思います。 | ||||
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放射能汚染に怯える巷の主婦たちを揶揄した作品だと思う。放射能だとか、残留農薬だとか、オーガニックだとか、なんやらかんやら。そういう恐ろしげなうたい文句に踊らされて自分を見失ってる愚かな人間をコケにした作品。セックスに飢える欲求不満なだけだったりする。村の人たち、たしかに常軌を逸した嫌がらせは続くが、最後に常軌を逸してしまうのは、結局都会から来た「常識人」。そんな皮肉な視線をこれでもか、と嫌味たっぷりに描く。作者の悪意に満ち満ちている。後味悪いけど、放射能ヒステリックな現状に飽き飽きしている人には、ある意味痛快。 でもさ、そんなことにこれほど時間かけなくても、ってのが正直な感想。ま、伝奇モノといういつものパターンの中で、坂東さんが言いたいことをわりとストレートに言ってみたって感じでしょうか。 | ||||
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