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くちぬい
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くちぬいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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田舎の人をどうこう言うつもりはありませんが、よくある勝手な先入観は双方にとって 不幸ではないかと思わせる内容。単純に田舎の人は素朴で親切だからとか、安易な楽観 はヤケドの元かも。著者の実体験が下地にあるとのことで、なるほど農家の会合での 情景など、なかなかにリアルで面白い。 | ||||
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サスペンス作品です。 あらすじ通り、内容は田舎の閉鎖的な村の独特なしきたりの恐ろしさを描いたもので、閉鎖環境下の恐怖が存分に描かれていました。 僕も田舎の市に引っ越してから、何度か閉鎖的なしきたりや伝統のおかしさに疑問を抱いたり、改革しようと試みた事もあるので、閉鎖的なしきたりの恐ろしさを身近に感じつつ読む事が出来ました。 最後の恐さの余韻も素晴らしく、環境で育つ人の狂気が丹念に描かれていて、楽しめました。 | ||||
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ネットで本作を知り是非読んでみたいと思い購入しました。小さいコミュニティの一旦枠を外れた者への非寛容性と陰湿極まる嫌がらせ...作者の実体験がベースになってる所が恐ろしかったです。 | ||||
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あー…怖かった… じわじわと来る怖さと不気味さが ラスト一行まで途切れなかった 久々にすごい一冊でした 映像化したら面白いだろう 暗〜い画像で、たくさんのお年寄りと寂れた集落と… 救いのない物語 一気読みでした | ||||
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途中までは面白く読んでいたのに、終わりの方に近づくにつれて どんどん話がおかしな方向へ行ってしまい、最後は何とも…… とても気持ちの悪い読後感でした。 ホラー小説を読みたかったわけではないのに。 この作者のプライベートでの「猫殺し」が現実味を帯びてきそうな作品でした。 やはりこの人はどこか異常性を孕んでいますね。 小説の素材としては面白いのに、なでこんな終わり方をするのか、その辺に 隠しきれないこの人の本質が表れていると思います。 あまりお勧めできない作品です。 | ||||
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けしてつまらない訳ではありませんが、面白くもない。一言で感想を言えと言われたら「後味が悪い」。 ストーリー自体は、正直ありきたりです。 「都会に住んでいた夫婦が、定年退職を機に田舎へ移住する。田舎での暮らしは憧れであり(特に夫の。妻は最初は乗り気ではない)、引越当初は希望に溢れ、近所の人達の過度な干渉すら好ましく思える。しかし徐々に地方特有の理解不能な習わし、考えが浮き彫りに…」。 こういう設定の小説は、他にも読んだことがあります。そちらの作品は、確かに理解不能な習わしや考えがあるものの、徐々に精神に異常を来していったのは移住した夫の方でした。 しかしこちらの作品は、元から住んでいた田舎の者、移り住んだ都会人、どちらも…というか田舎の者達の方が遥かに異常者でした。移り住んだ妻が徐々に被害妄想に取りつかれおかしくなっていったのも仕方ないと思えるほど。 愛犬を毒殺され、水道管を破壊され、猫の死骸を敷地内に吊るされ、車がパンクするように敷地内に刃物を埋められ、家に引いている水からはおかしな味がして終いには嘔吐して病院に運ばれ、その他にも…。 確かに物的証拠はないけれど、状況から考えてとてもじゃないけど自然に起こったこととは思えない、少し親しくなった近所の人から「うちも以前は水に毒を入れられた」と聞かされる。 なのに夫は「妻は大袈裟だ。都会に帰りたいがために狂言で言っているのでは?」と取り合わず、駐在も似たようなもの。 私だったら、さっさと愛犬を連れて逃げ出しますね。 猫を殺すような残虐な人間が近くにおり、というかその地域は猫や犬、狸を殺して薬を作るという信じられない風習が未だに残っている。 つまり動物を殺すことに躊躇がない。その上「犬の放し飼いは止めましょう」と、犬の存在を快く思っていない立て札が家の間近に設置される。 そんな場所に住んでいて、どうして愛犬をそのまま外で飼い続けられるのか…。 というかもう、この手のミステリーなどでよく使われるというか、本当に使われ過ぎてウンザリする書き方。 犯行の異常さや残虐さを表現するために、動物が殺される描写がある。 これ大嫌いです。 いくら作り話とはいえ、動物大好きな私はいつもそういう描写がある小説を読む度に「買わなきゃよかった」と思う。 いい加減その安直な表現方法を見直せと。 この作品も、最初に愛犬ロキシーが登場した段階で「あぁ、このロキシーは死ぬんだろうなぁ…」と予想がつきました。 本当にありふれた安直な書き方。 ストーリーに戻ります。 まあ大体お約束の展開でラストに進む訳ですが、結局救いがない。 超がつく田舎というものは、ここまで自治体も警察も機能していないものなのでしょうか? 私も田舎に住んでおりますが(とはいえこの作品に登場する地域からしたら、ものすごく都会)、風習や警察の無能さにただドン引き。 後書きを読む限り、こういった都会からの移住者に対する嫌がらせや虐めは確かに存在するのかもそれませんが。 いくら超田舎とはいえ、犯罪レベルのそれらがいとも簡単に隠蔽されてしまう。 ただただ後味が悪かった。 あと主人公である妻・麻由子の性欲は何なんですか…。 麻由子の言動などがあまりに若かったので、登場シーンでは精々40前後くらいかと読んでいたら、数ページ後に50を過ぎていると判明。 なのに夫への不満は夜の生活のことばかり。 こんなに歳をとっても、性欲があるものなのか? 夫が「もう妻を抱きたいと思う衝動や欲求もないし、いい加減生々しい性生活がなくてもいいじゃないか。こうして仲良くのんびり暮らしているんだから」と考えてしまうのが自然。 これはさすがに夫が可哀想でした。 麻由子が「ひょっとしたら、自分はもうこの先性交渉をすることなく一生を終えるのではないか」と怯えるシーンがあるのですが、いやもういいじゃん、のんびり暮らせよ…とドン引き。 ありきたりなストーリー。 先が読めてしまう展開。 安直な書き方。 所々句読点が多すぎる。 麻由子の異常な性欲描写。 正直この作家さんの作品はもう読まないと思います。 | ||||
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田舎特有のウチとソト思考、非論理的で自分勝手な感情に支えられた伝統たる正義の掟。 読んでいくうちに、田舎で住んでいた時の地元民の気色悪い連動や連帯を思い出しました。 巻末にあるように、作者さんも、似たような経験をされたところから着想を得ているみたいですね。 なのでとってもリアルです。 これ、ザ・田舎の日本です。 そして、文明や文化の進んだところで生きよう、と強く再確認できました。 | ||||
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高知を舞台にする、村八分の話。 こわいが、実際にありそう。 今の生活の中でも、感じることある。 郷に入れば郷に従えとはいうが、どこも よそ者には厳しいね。 | ||||
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読み進めるうち、背中がぞわぞわとしてくるような小説です。 テレビでは、人生の楽園などといって田舎暮らしが称賛されている昨今ですが、 人間、どこに住もうと結局楽園などは妄想に過ぎないのだという思いがしました。 田舎イコール楽園などと安易な発想では田舎には溶け込めないものですね。 | ||||
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商品無事受け取りました。迅速、丁寧、美品な物を有難うございました。また宜しくお願いします。 | ||||
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風景、空気が美しく、水や食べ物も美味しい、暮らし。 のどかで、素朴な住人。 大自然との共存への備えだけではなく、じわじわ迫ってくる、因習や人間関係の恐ろしさ。 空気も景色も悪く、隣家の名字や顔も覚えられない都会のマンション暮らしだが、よほど気楽だと思った。 柄が悪いとされている処だけど、越して来て3年、嫌な思いや悩みした事ない。 繁華街近いから、酔っ払いいた所で、明るく人多いから、夜道も安全。 親族が昔から ずっと住み続けて、帰る田舎のある人達には良いけれど、永遠 余所者と判断される人の移住は無理だな‼︎ だから、過疎化するのよ。 | ||||
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放射能汚染に怯える巷の主婦たちを揶揄した作品だと思う。放射能だとか、残留農薬だとか、オーガニックだとか、なんやらかんやら。そういう恐ろしげなうたい文句に踊らされて自分を見失ってる愚かな人間をコケにした作品。セックスに飢える欲求不満なだけだったりする。村の人たち、たしかに常軌を逸した嫌がらせは続くが、最後に常軌を逸してしまうのは、結局都会から来た「常識人」。そんな皮肉な視線をこれでもか、と嫌味たっぷりに描く。作者の悪意に満ち満ちている。後味悪いけど、放射能ヒステリックな現状に飽き飽きしている人には、ある意味痛快。 でもさ、そんなことにこれほど時間かけなくても、ってのが正直な感想。ま、伝奇モノといういつものパターンの中で、坂東さんが言いたいことをわりとストレートに言ってみたって感じでしょうか。 | ||||
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先だっての坂東眞砂子さん逝去のニュースを見まして、追悼の意もあり読了。震災のすぐあと位に出版された本ですね。 田舎の因習に潰される…という、いつものテーマです。 放射能汚染に怯え、高知県に逃げ出した麻由子。北関東住みの自分としちゃ、やや冷めた目で読み始めましたが、結局のところ疑心暗鬼にのっとられてしまった麻由子は、哀れにも思えました。もっと自分の気持ちを夫に伝えておけばね、なんて。すっきりしない終わりなので星3つ。 | ||||
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サイコサスペンスでした。 ホラーの体裁がばっちり整えられています。 高知の山村に東京から初老の夫婦が移住する。 閉鎖的な集落。 自宅の庭を通る赤線(古来の道)。 しかもその赤線は山の神社と里の神社を結んでいる。 そして移住生活に忍び寄る恐怖。 伏線整えられ、いつ怪異が始まるのかわくわくします。 そしてそのまま結末を迎えます。 ホラー的な展開を最後まで期待すると、 肩すかしを喰らいます。 読了後は、 「どっかではっきりこれはホラーじゃないぞ」と、 宣言してもらいたかった気分でした。 面白いことは面白い。 でも期待と違ったなあという小説。 人間の狂気をテーマにした長編でした。 | ||||
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何気ない寒村、ごく普通の田舎の人 しかし、そこに本当にあるものは・・・ 坂東ワールドの定番ですから、期待に違うことなく、最後まで楽しめます。 ただ、残念なのは、ポスト3.11なんだけど、放射能という現代の恐怖またそれに過剰に怯える愚かな主婦という材料が、従来の土着の恐怖や地元民のキャラに霞んで、深く描き切れていない点。 群像劇がラストに収斂されていく部分は、よく出来ているだけに残念。 | ||||
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リアル。 生々しい、人間同士、コミュニティ、その不易に、放射能等、今の不安等の現実を巧い構成にて「人の怖さ」を攻勢的に、ジワジワ、じわじわ・・・とストーリーが展開するにつれ、読み手の私は、息苦しく動悸がし、読むのが嫌になりましたね。桐野夏生さんの「OUT」でもこんな感情が・・・しかし、先が気になる・・・早くさっさと読み上げたい。そしてラストの・・・巧みなそれぞれのそれぞれの立場、感情をしっかりと個々の存在世界と描ききる力。すごい。 かなりやばい・・・ 常に超緊張感から逃れられない傑作。 帯に書いてある「人が怖い」・・・これがすべて・・・ | ||||
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放射能を恐れて、東京から夫婦が避難したのは、かねてから陶芸好きの夫が惚れ込んでいた高知の山村。 ところが、笑顔で迎えられ、いい人ばかりと思えた村人の態度は変わります。 そのきっかけは、村の習慣で建物を設置しない場所に、陶芸用の窯を作ったこと。 その後、様々な嫌がらせらしきものが始まりますが、村人の誰の仕業かわかりません。 もともとの村人以外、例えば、他から通ってきている役場の人や駐在所の人には、 村人の人間関係は明らかにされません。 そして、最後の最後にくちぬいの姿が明らかになります。 その姿とは..... 四国を舞台にして古くからの因習に結びついた話ですが、もっと因習の暗部を描いてほしかったというのが、 正直なところ。それに、放射能を逃れて移住するという設定がなくてもよかったのでは? というより、 無理に現在進行形の出来事に結びつけない方が、人の怖さが描けたのではないかと思います。 | ||||
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原発事故による放射能汚染を恐れて夫婦が逃れてゆくのは、作者が坂東眞砂子ですから、当然高知県の山の中です。 夫の竣介は陶芸が趣味ですから、この山奥でも窯を作り創作に励みます。 妻の麻由子はブログを開き、夫の窯のPRをするなど、順調に生活をスタートした筈でした。 ところが、この窯の位置が古くからの「赤線」にかかっていることから、いろいろな嫌がらせが始まります。 その後は、坂東眞砂子らしいストーリー展開です。 カバーに「この国にいる限り、逃れられない呪いがある。」と言う言葉が書かれていますが、これが作者の本当に言いたいことなのではと思えます。 | ||||
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