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天上の葦
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天上の葦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 121~140 7/9ページ
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前作が面白すぎて、待ちに待った続編でしたが、期待を裏切らない出来で、太田愛先生のファンになりました。 | ||||
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「十分な時間を確保」「味わうように丁寧に」「気力を充実させて」「重く考えずウィットを感じて」読んだ。 普段ミステリー小説は読まない、限られた時間の中でいかに多くの本を読むか、の私。 気力が消耗し、途中多少中だるみもありましたが、でも最後まで読み続ける面白さがあり、 読後は充実感が残りました。 執筆されるにあたって、相当に練られた物語の構築力、文章・語彙、膨大な参考資料等はもちろん、 このような作品を作り上げる情熱は、作家としての矜持だけでしょうか? 何か別な思い入れがあるのでは、と感じながら読み進めました。 「第二次世界大戦中」と「現在」の二つの軸を中心に、多くの登場人物がより縄式に「贖罪の島」に集結する、 新たな出会い、そこから物語は再構築される。 渋谷スクランブル交差点で倒れた老人が指した「蒼穹の一点」と タイトルである「天上の葦」は 残念ながら、私の中では一致しなかった。 私が感じた「天上の葦」。 国家権力の情報操作、国民の価値観はコントロールされ、 拘束された枠を打破するのは、国家権力の届かないところからの「外部」。 戦争中は、天空から告知のビラがまかれ「それは現実になる」。 現在は、忖度(利害関係)の必要のない、容赦ない海外メディア・ネットワーク。これは他の国も同じ。 例を挙げると、戦争中に音楽を規制される話が出てくる。 思い出すのは「東北大震災」の時、ラジオは気分を落ち込ませる曲しか流さなかった、 その時突然、インコグニートの『 Don't You Worry 'Bout A Thing』が流れて、私の心持ちが切り変わった。 音楽は世の中の空気を作る、国民の気持ちを導く重要なアイテム、メディアを通した情報操作は今でも身近にある。 海外移動中の遥か上空、時差で毎度の、永遠に続くかと思われる眠れない夜に読み始め、 夢うつつ、現在と過去が交差する導かれたような偶然に恵まれました。 | ||||
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幻夏、犯罪者そして当作品と続けて読みました。どの作品も社会問題を取り上げ、非常に考えさせられるものでした。 この作品には、戦争に至る社会情勢や、戦争体験者たちの思いが丁寧に描かれ、とても感動しました。 3冊とも読んでしまい、これより面白い本に出会えるかなと残念に思っています。 | ||||
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シリーズ3作目。文庫本になってないので、電子書籍で。文庫化が待ち切れなかった。長編ですが、グイグイと読み進めた。 | ||||
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前作に続き、3人のキャラが立ちつつも、かなり緻密な展開を見せる物語。渋谷のスクランブル交差点といった現代の話から満州事変や第二次世界大戦時代に移ったりして、ぐいぐい引き込まれて下巻待ちです。 | ||||
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上巻に続いてあっという間に読み終わりました。 終わりましたが、その間クスッと笑ったりはらはらしたり、時には涙が抑えきれず本を閉じて深く息を吸ったり。 本当に、読み終わった今、いろんな感情が渦巻いています。 ここに至るまでの2作ももちろん素晴らしかったのですが、今作はクライムミステリー、というだけでなく現在の日本における情報を取り巻く現状と警告がこれでもかと出てきます。 権力を握っている物が操作しようとしたら、もうそれは真実になる。こんなに怖いことはありません。 そして、戦争の話を軸に持ってくることで、今の日本の危うさが浮き彫りになってきます。 「政治家は他人に本当に何かをやらせたい時、それを口に出したりはしない。相手に自分の意向を忖度させる。」 これで、知らぬ存ぜぬが通ります。怖い。 いま、読むべき本だと思います。上下巻の大長編ですが、長さを感じさせません。 次はいつ三人に会えるんだろう…。太田先生、次回作本当に楽しみにしています。 | ||||
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シリーズの前2作を一気に読み終わり、ようやく「天上の葦」を手に取る。が、開きたくない。開けば物語が終わってしまうから。読みたい、でも終わってほしくない、という気持ちを本当に久々に味わった。 意を決して読み始めると、期待通り、いやそれ以上!もう、本当に太田愛さんはうまい。上下巻に及ぶ長い話にもかかわらず、1エピソードごとにハラハラの展開と謎を解くピースが散りばめられ、なおかつ章の終わりには必ず転換が待っている。3人が食卓を囲む場面はいつも和やかで、鑓水の軽口が本当にユーモアたっぷりでホッと一息できるのもうまい。途中でやめることなんてできない。 いま、上巻を読み終わってすぐにレビューを書いているが、早く下巻を読みたい。鑓水、相馬、修司に会いたい。だが会いたくない。だって読めば終わってしまうから。 なぜ今まで太田愛を知らずに生きてきたのか。私はあの3人に、そして太田愛に出会えて本当にラッキーだと思う。 さて、下巻を読むか。 | ||||
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前2作がとても面白かったので、文庫化を待っていたところKindleの50%オフセールの対象になっているのを見つけて上下巻購入して3日ほどで読みました。 前2作同様に少し長いのが個人的には残念ですが、長編にも関わらず最後まで楽しめました。長くても事実関係が分かりやすいのはさすがだなと感じます。 太平洋戦争の頃の内地の話が多く語られますが、永遠のゼロと一緒に読むと戦争に巻き込まれた時代の方々の気持ちを異なる立場から知ることができてより楽しめるのではないかなと思います。 | ||||
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シリーズ最新刊。今回も相馬、鑓水、修司の3人が国家権力を相手に戦う。まさに身体を張って公安警察と戦う。これで無傷で済むはずがないと思うのだが、敵側の戦いを上手く利用して何とか生き残る。とにかくアクションと知能合戦が、これでもかと続く展開。次作も楽しみだ。 | ||||
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島でのシーンが人の気持ちの揺れ動きがたくさん描かれていて一番好きでした。著者の作品は同じ主人公が出ていたものを以前にも読んでいて、入り込みやすかったのですが、途中すこし間延びしてるようにも感じられ、読むスピードが落ちました。最後、正光が指差した謎を解く描写は良かったです。 | ||||
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著者の3作中、ベストの出来。また個人的にも、ここ10年でベストの一冊でした。 | ||||
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一気読みしました、弟に渡したら一気に読んだと言ってました。 勿論上巻も一緒にです(^_^) | ||||
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母のすすめで読みました。一気に読めるとのことで、期待してましたが、期待以上でした。 | ||||
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まさに今現在の政治で起きていることが書かれています。これは必読です! | ||||
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戦前の言論弾圧に端を発する物語であり、その時代の人間模様と今の状況とを上手く結びつけている。まさに今問われるべきテーマを勇敢に書き上げており、言論界に対する作者の危機意識には敬服する。ただ、天を指さす老人や、それを守ろうとする同時代人達のその「動機」は、物語の上では多少無理があるようにも感じた。それでも、ちっぴりお茶目でヤンキーな探偵二人組と、組織の枠をはみ出た警察官二人組の大活劇は、若い人たちに無理なく入っていけるであろう。この本を読んで、戦前の歴史と今の状況を思い比べて欲しいものだ。 | ||||
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太田愛さんはデビューから3長編を読んだが、どれも掛け値なしに素晴らしく、新刊が出るたびに購入することになりそうだ。瀬戸内海の島にでも行ってみようかな。 | ||||
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上巻に引き続き、一気に読んでしまいました。太田愛の次作が待ち遠しい! | ||||
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事情があって上巻を読んでから少し時間が経ってしまったが、下巻を中心とした感想を。上巻を読了後、太平洋戦争時の大本営発表に関連しているなとは思ってはいたのだが、予想を上回る骨太の壮大なスケールの物語には圧倒された。 下巻は主に曳舟島を舞台とした鑓水達の謎解き・冒険譚と、島の古老達の立ち振る舞い・回想談とで構成されるが、両者が次第に収斂して、作者の意匠が浮かび上がって行く過程が巧み。特に、史料を参考にした由だが、古老が語る「第15章」全体が、東京大空襲の迫真の伝記文学そのものとなっていて、本作の白眉と言って良い。「語り継ぐ」事の尊さ・重要性を見事に謳い上げているのである。その一方、島人達の素朴な人柄がともすれば重くなりがちな本作に安らぎを与えていると思う。 過去の禍根を決して忘れずに、未来への教訓として活かして行かなければならない、という作者のメッセージがヒシヒシと伝わって来た。上巻の冒頭の渋谷のスクランブル交差点で老人が指さした天空が、この「過去と未来」のダブル・ミーニングとなっている趣向にも感心した。また、本作の意匠はオーウェル「1984年」の予防策とも言えるもので、まさに報道の自由が脅かされている現代に対する警鐘となっている。全体としてはミステリ・タッチでありながら、気骨のある主張を強く織り込んだ読み応え充分の力作だと思った。 | ||||
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白昼の渋谷のスクランブル交差点で突然、老人が何もない空を指さして絶命した! 死の間際、96歳の老人はあの空に何を見ていたのか? それを突き止めれば一千万円の報酬を支払うという不可解な依頼が、興信所を営む鑓水と修司のもとに舞い込む。 そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消し、その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。 廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。 二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた! お馴染み・鑓水、修司、相馬の三人が恐るべき強大な陰謀に挑む、王道サスペンスシリーズの第3弾。 以上、そんな内容です。発売された去年の2月に、たまたま本屋で見付けてシリーズの大ファンだから狂喜乱舞で購入した作品で、 今年の本屋大賞ノミネート作品を知り一覧の一部にガッカリしつつ、今作品は本屋大賞にノミネートされるべき質はあったなと思い、確認のために再読しました。 シリーズ1作目の『犯罪者』は、権力と大企業の大掛かりな隠蔽工作に巻き込まれて、強大な権力からずっと命を狙われる世界No.1の王道サスペンスで、 2作目の『幻夏』は冤罪の恐ろしさを最高の形で切なく響かせる、世界No.1の冤罪サスペンスで、 上記2作に比べると、2作があまりにも良すぎる点と、今作品はサスペンスとしては下巻の序盤シーンはもう少し短縮してスリム化すべきと感じるので評価は少し落ちますが、 それでも『第二次世界大戦時に於ける日本国家の嘘八百の情報詐欺と、現代でも国家の情報詐欺が有り得る究極の怖さを描いたテーマ』は真に素晴らしく、 平和を考えるたい時・2度と日本が戦争に加わって欲しくないと考える時・国の未来を考える時にオススメです! 作品の質で言えば、本屋大賞2018にノミネートされないのがおかし過ぎる名作でした(^-^*)/ | ||||
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「犯罪者」、「幻夏」に引き続き、本書を読みました。 「犯罪者」は、企業隠蔽に行政と政治がテーマ。 「幻夏」は、冤罪に法曹、検察、警察と政治家がテーマ。 そして本書は、公安に政治家と国家がテーマ。 いずれもクライムアクションではらはらドキドキの展開。 三人の主人公が役割を分担し縦串になって、マスメディアが横串になるスタイル。 そしていずれも、”権力”に対して日本の世の中に一石を投じようとしている。 旬な”忖度”を課題として、戦時中にあった権力の行使に歯止めをかけていく。 何をもって「国益」とするのか。 はるか昔より、利害関係を背景に政治的および政略的活動に調略はあった。 高度情報化社会のいま、たしかな情報に如何に早く気づくべきであるか。 小さな芽のうちに摘み取っておくことを力説している。 戦時中の「国家総動員法」をはじめとし、「防空法」や「言論弾圧」や「粛清」。 そして、現在の「特定秘密保護法」、 「共謀罪」に関しても言及している。 テーマはだんだんと重々しく、難しくはなっていますが、手に汗握る攻防と推理は圧巻です。 | ||||
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