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早春の少年 伊集院大介の誕生
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早春の少年 伊集院大介の誕生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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中学生の頃の思いが,よく伝わってくる。 自分が考えたことを,大人に馬鹿にされて,早く大人になりたいと思う。 どうして,中学生の頃の思いを,まだ保ち続けているのだろう。 栗本薫さんは,いつまでも,少年のような女性なのだろうか。 透明感のある人物像,悲惨な状況をさらりと書き流す力量。 どこまでが実話をもとにし,どこまでが想像なのだろう。 悲惨な殺人事件が続いたことがある。 阻止できなかったことを悔やむ気持ちが大切だと思う。 本作の主人公である伊集院さんの知人が,警察官になったことが救いなのだろう。 | ||||
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なんとなく島田荘司を思い出させるようなムードで話が展開してゆく。 少年時代の伊集院が己の中から湧き上がる傲慢な程の自負と客気を持て余しながら成長してゆく過程の描写がメイン。 山場までの盛り上がりがスムーズで一気に読んでしまった。 | ||||
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栗本さんは、物語の構築にとても自覚的な人。 この作品は、さすがの技巧で読みやすく感情移入もしやすいですが、正直云ってよくある猟奇殺人モノとそれほど一線を画すオリジナリティはありません。しかし、高度成長期を過ぎた70年代後半に登場し、戦後を代表する日本の名探偵伊集院大介シリーズという広大な世界観のワンピースとしてとらえると、たまらない作品です。 まだ彼が、才能の片鱗はあっても、世に出ていないで、自分の力が世界に通じるのか、世界が自分を受け入れてくれるかどうかの不安と焦燥感を感じていた青春時代を描いています。素晴らしい偉人の「動機」を描くことは、よほどうまく描かないと、世界観自身を陳腐なものにしてしまいます。そういう意味では、栗本さんは「世界に登場する」瞬間の若者を描くのがとても巧みだと思います。似たシーンでは、グインサーガのナリスが、クリスタル大公として初のお披露目を描いたシーンを思い出します。彼女はこういうシーンが好きなんでしょうね。『絃の聖域』『天狼星シリーズ』などの、それだけ読んでも完結し凝縮した作品「ではなく」、あくまで伊集院大介シリーズという広大な世界観の補強的な作品と思って読まなければならないだろう。実際、この本を初めて買って読むという読者はそうはいないと思うし。手に取るのは、伊集院ファンでしょうからね。 そういう意味では、幼少期やサイドストーリーなど多作を持ってなる彼女らしく、世界観に耽溺することを志向する読者には、たまらないです。 | ||||
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最初、あらすじだけを読むと、名探偵の回顧録みたいな話は期待できるものだろうかと思った。それでも伊集院大介は探偵の中でも気に入っていたし、栗本薫氏の作品は、読みやすさから結構愛読している。しかしながら、架空ではあるが、ある山村の住人のあくの強い方言は読みづらく、理解するのに何回となく読み返しさせられた。事件の流れも、今では、現実に起こっても珍しくもない動物虐待、バラバラ事件、一家惨殺と凄惨な描写が続き、またこの手の話かと、少々うんざりした。しかし、話の終わりに近づくにつれ、伝説に絡む地方都市の哀愁や、方言にも懐かしさを感じさせる所など、作者の力量はさすがだと思う。願わくば、もっと伊集院大介の話は読んでいきたいのでおどろおどろしい描写は、少々避けて欲しい。 | ||||
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14歳の伊集院大助最初の事件です。 栗本作品のキャラクターに頻繁に見られる、世間に認めてもらえない子供の焦燥感、でまくりな大助くんです。 既に伊集院大助のシリーズは、名探偵モノではなく、キャラクターモノとしての完成度を追求してるようにも感じられます。 もし、この本があなたにとって最初の伊集院大助なら、どうぞ他の作品も一緒に読みましょう。 | ||||
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名探偵はやっぱり少年の時代から名探偵でした。 努力と子供だから踏み込めない世界があり、 伊集院少年の心の葛藤がわかります。 純粋に小説としても楽しめました。伊集院物を読んだ ことのない方にもオススメです。 | ||||
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