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バッテリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全253件 201~220 11/13ページ
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2005年の中学入試。○蘭、普×土等で本書が出題されたと言うので試しに買ってみた。「女性が書いた少年野球の話なんてタカシレだろ」と思い読み始めた。自信満々の主人公・巧と身体が生まれつき弱い弟・青波に引き込まれ、あっという間に1巻を読了。急いで2巻3巻も買い求めた。 確かに主人公の心理を読み取らせる問題を作るのに最適の題材だろう。試験会場で本書に出会う受験生には塾で習う読解テクニックを捨て、ストーリーに素直に夢中になって欲しい、なんてつまらないことを思った。おすすめ。 | ||||
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レビューにつられて読みました。結果、当たり前ですが皆が皆十二分に楽しめる小説とは感じませんでした。誰向きかと問われれば、野球マンガでいうならば「おおきく振りかぶって」のほうが「逆境ナイン」よりも好きな人にはビンゴな小説と思います。極言すれば少女マンガ好きな小説です。私には思春期の少年や取り巻く家族の細やかな心理描写をうっとうしく感じました。 本編とは関係ないですが、本書とその他少年小説を紋切り型に2分して本書を持ち上げる解説はこの小説の格をおとしめています。 | ||||
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期待した5巻目ですが、相変わらず巧と豪が本の中で動き出しません。一応登場しているのに、体温を持った人として 存在していないのです。それに比べ、瑞垣の重いこと。したたかで、ふざけているように見えて、相手の人格を否定し、 つぶすために追いつめていく。こんな狡猾な中学生あり? 今の子にはこういうタイプこそ身近にいて、作品に同調出来るのでしょうか。 読後は非常に後味の悪いものになりました。 興味を持って読むのは止めませんが、「児童文学」として子供に勧めようとは思いません。 賞を取っている1.2巻とは別物だと考えて下さい。6巻目は気持ちよく終わってもらいたいものです。 | ||||
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全6巻が完結し、お勧めなどに載っていたので手に取ってみました。 あらすじは他の皆さんが書かれたレビューでよくわかるのであえて書きませんが、 読んでいて一気に30ウン年分、タイムスリップしました。 何でも真っ向から受け止めていたあの頃、身内の言葉に身体の中からわき上がる怒りに熱くなり 殴ってしまいたくなる、そんな衝動に駆られたときのことをこの本を読むまですっかり忘れていました。 大人になる中で、よく言えばうまくかわせるようになっていったのでしょう。 話しは野球を軸に進みますが、別に他のことでも友達とぶつかりながらあの時期を過ごした人には 共感できる部分が多々あると思います。むしろ、今の友達のような親と仲良く過ごしている中学生に この本の世界は理解できるのだろうかと、ふと思ってしまいました。 巧なんか、ただうっとおしいだけの口もききたくない相手としてしか見られないんじゃないかな。 青かったけれど、熱い中学時代の自分に出会えます。 ついでに言うとかつての中学生が読む場合、文庫よりこっちにしておきましょうね。 ネットで注文する前に本屋で確認しましたが、文庫は活字のポイントが小さくて そろそろ老眼がきてる目には読みにくいですよ。 | ||||
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~この本を読んだのはもう3年前です。 学校の図書室にあったのを手に取ってみました。 当時の俺は野球が大好きで(今もですが)、この原田 巧に感激しました。 俺自身が想像して、考えていた“投手”そのものが巧でした。 自分の力に対する絶対的な自信、才能に対する信頼。 その努力に裏付けされた確信。 「俺の球だけ見ろよ」そのセリフは、投手と~~して最高の自信の表れです。 「原田がいたから行けたって言われる方が面白い」 「“俺”が空振りしたんだ」 巧のセリフ一つ一つが自尊心を上手く表しています。 そして、何より、中学生らしく、まだまだ青い。 未完の大器として、一人の投手として、少年として非常に魅力的な原田。 俺の中で“投手”の見方を変えてくれた作品。 それ以外にも書~~きたいことは山ほどあるが、それを書くと字数制限に引っかかるのでこの辺で。~ | ||||
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集団生活の中、明らかに浮いた存在で、野球部でも相変わらずの生意気な態度の巧。先輩や戸村監督から釘を刺されるが、野球と関係ないことに関しては一切従おうとしない。そんな巧に、怒りと嫉妬心から上級生の展西たちは陰湿なやり方で制裁を加える。今度は一部始終を知っている巧の同級生が狙われる。寸前のところで巧たちが助け出すが、同時に戸村監督と小野先生に見つかり事件が公になってしまう。そして野球部は活動中止に。野球を、ボールを投げることを取り上げられた巧。しかし巧は野球から、投げることから逃げ出さなかった。そんな巧を、豪は信じぬこうと決意する。二人の絆は、さらに確固たるものへと変わっていった。 児童書なのでかなり読み易い。加えて、緊迫した展開なのであっという間に読み終えてしまう。良書のツボを押さえた秀作である。 | ||||
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巧が投げる球はすべてにおいて小学生の域を脱している。その実力に裏付けされた自信から、不安、妥協、馴れ合いといった感情を一切排除し、野球と真正面から向かい合い真剣に取り組んでいる。年齢とはそぐわない言動から回りの大人たちは巧を大人として見たり、ときには子供として見たりする。大人たちのその身勝手な判断を嫌う巧は、自分の実力が認められないことに対して苛立ち、周りの人間を見下し、さらに孤独になっていく。 そんななか、引っ越先で豪と出会う。豪には人の内側を見抜く洞察力とキャッチャーとしての才能があった。孤独を決め込む巧はいままで他人を認めようとしなかったが、豪に対して次第に安息感を覚え始め、ついに豪をキャッチャーとしてバッテリーの女房役と認めたのだ。 巧の心中とは裏腹に、野球に対するストイックな姿勢や人を寄せつけないカリスマ感、そして一級品の実力から次第に周りを巻き込み始める。甲子園常連校の監督をしていた祖父、身体が弱いにもかかわらず兄に憧れる弟・青波、そして巧の球を捕ることを誰よりも欲している豪。巧を中心に野球に対する熱い気持ちの者たちが集いはじめる…。 野球に対するストイックさとあの年頃の生意気さの狭間でゆれる巧の心が見事に描かれている。えてして巧のような人間は太く短い人生になってしまいがちだ。凡人の常識を覆すその実力の裏に、線香花火のような儚さが隠されているのを感じるからだ。そこに読む側は魅せられ、引き付けられるのだろう。 | ||||
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はっきり言ってなんてことない内容なのです。 だけど、読み始めたら一気に読んでいて、野球少年になってマウンドに立ってどきどきしている自分がいたり、 手を握り締めている自分がいたりするのです。 どこがどう感動するかは実際に読んでみないとわからないです。 もしかしたら感動するという言葉には当てはまらないかもしれません。 でも、読んで損をしたということはないと思います。 | ||||
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物語はどうと言うことはないのです。 中学の野球部のバッテリー2人の回りで起こることを描いているだけ。 主人公・原田巧はピッチャーとしては天才的才能を持つのだが、少々傲慢な性格の少年。 巧の女房役であるキャッチャー・永倉豪は大らかな性格で周囲への気配りができる少年。 この2人の中学生を軸に描かれる世界は瑞々しく、奥が深い。 スポーツにはまるで縁がない巧の父、 息子の傲慢な性格をもてあます母、 甲子園を何度も経験した元高校野球部監督の祖父、 体は弱いが感性豊かな弟・青波、 など周りの登場人物も生き生きしている。 中学生とは言っても、現代のそれなので、自分の頃とずいぶん違うのが面白くもある。 | ||||
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児童文学だけどむしろ大人に読ませたいなどという前評判を聞いていたのでとても期待して読みましたが、期待にたがわないすごくいい本でした。 悔しいくらいに世界に引き込まれます。 思春期が始まった頃の、何でもわかっているつもりがそうでもなく、でも大人が思っているほど鈍くもない、いつもイライラのカタマリみたいな頃の気持ちが本当によく書けていて心に迫ってきます。 子供にも、読んで欲しいな。 | ||||
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少し違う方向性を期待していた私にとっては、なるほどこういう話か、と少々残念 な気持ちもあったのですが、くやしいけど面白い。ぐいぐい引き込まれます。 心理描写がものすごく丁寧で、そういえば自分も少年時代にこんな気持ちを抱いて たかも、と、遠い目をすることもしばしば。 彼らのセリフや思考の中には、明らかに子供とは思えない大人びた表現があり、 最初は違和感を持ちましたが、今ではそうでなければならないと感じています。 協調性ゼロで小生意気な「巧」ですが、その真っすぐな危なっかしさが僕ら大人 には眩しい。そして弟「青波」の言葉はダイレクトに心に届く。「永倉」の小学生 とは思えない器の大きさは、僕らに大人の自覚を促す。 児童よりもむしろ大人が読むべき本です。 | ||||
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舞台は“地方”・岡山の“山あい”の市。 この小説には、その地域の現実的な「自然のくらし」が 惜しげもなくあらわにされていると思う。 山、峠、川、緑が生い茂る神社、大樹、 水面と区別がつかなくなるほど、雑草に覆われている池・・・。 そうした景色の中で烈しい野球への情熱をひめながら、 伸びやかに生きる少年たち。。。 思うに野球とは(スポーツならどれもそうだと思うが) 研ぎ澄まされた感性(五感のフル活用)と肉体を縦横に 活かすものではないだろうか。私は女で野球の経験はない。 ただ、身近にいた野球をする男性たちをみていると そうした思いをだかずにはいられない。 走る、投げる、頭を使う、全身のすべてを駆使して 行うスポーツ・・・。 野球を行うために、必要な資質がこの“自然と とともに生きる”ことで、養われているのではないか・・・。 高校野球でもどちらかといえば、地方の高校が強豪 になるのも、そうした要因があると思わずにはいられない。 巧や豪たちと同じく、「やさしい」だけでない 狂ったような一面をみせる自然。 山深い中国山地の自然描写が、少年・野球ということば とリンクして、この物語の縁の下になっていることは間違いなく、 かつその表現の巧みな点にはまさに脱帽モノだ。 | ||||
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高校生の私にとって野球は少し遠いスポーツでした。 (もちろんそうじゃない人もいますが) それに、野球ってちょっと中年っぽい・・! (好きな人、本当にごめんなさい) けれどこの本は私の野球に対する偏見を きれいにとりさってくれました。 主人公は天才ピッチャーの原田巧。キャッチャーの永倉豪と 知り合い、自分には無い考えに触れます。 巧の家族や豪の家族、周りの友人、一人一人の気持ちが丁寧に 描かれていて、児童書、なんて名前をつけるのはもったいないほど! ぜひ家族みんなで読んで欲しい一冊です。 | ||||
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図書館員の私は、ずっと書棚の片隅にあるこのシリーズを読まずにいた。 つまらなそう、とかいうのではなく、なんとなく避けていた。 いい本のにおいはしていたから人には勧めておきながら、なのだが。 で、思い切って読んでみた。 そう。まずい。はまる。はまった。 中学入学直前の巧は超中学級。剛速球の直球を投げるピッチャー。 それを受け止められるキャッチャーはなかなかいなかった。 父親の転勤でふるさとに帰った巧の前に現れたのが豪。 彼は巧の二人といないキャッチャーとなる。 このバッテリーと彼らを取り巻く人々との物語。 巧のこの上ないストレートな野球・自分のピッチャーとしての力への思いが痛いくらい。 彼らがとにかくまぶしい。 | ||||
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色々な内容に関する評価はもうでているでしょう。小難しい理屈は、嫌いではないけれど、この本についてはなにも言わない、ただ、読め。文庫で買えば数千円でしょう。映画一本みた気になれば安すぎて悲しくなるくらいです。貧乏なら一食けずっても読む価値あり。せつなくて苦しくてもどかしくてでも力一杯応援したい。そんな人物達(父母教師らも含めてね)とそれらを描き出した作者に乾杯です。いやマジで読め。時間、金銭とも無駄にしたとは思わないでしょう | ||||
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1巻を読んで、2巻もすぐに読んでしまいました。 中学生になった巧が、校則や野球部の慣習にどう立ち向かうのか、巧は巧のままでいられるのか? 登場人物も増えますます面白くなってきました。巧でも恋愛に悩んだりするのかな。 文庫は3巻までだから、その後どうしようか早くも悩んでます。 | ||||
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大人になって、こんな時代がそういえばあったなーと思わせる小説です。 タイトルから想像する野球だけの話かと思うとそれだけでは無く、ちゃんと子供達とそれを取り巻く大人達がきちんと描かれています。 典型的なピッチャーの性格の巧が、どう変わっていくのか、豪は野球を続けられるのか、自立心の芽生えた青波は?と興味が尽きません。 2巻では、中学生なってからの話になるかと思いますが、恋に悩んだりもするのかな? これから、この子達がどんな風に成長していくのか非常に楽しみです。 | ||||
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以前から、児童書売り場で気になっていたのですが、子供向けということで避けてきました。が、文庫化したので手に取ると、びっくりしました。よく、良い児童書は大人が読んでも十分耐えうるものであるというが、まさにそのとおりである。 主人公・巧の微妙な気持ちの変化などが良く書かれていて、頷きながら読みました。人を寄せ付けなかった巧が、両親の故郷に引っ越してきたことで、弟・青波、キャッチャー・豪、祖父、いろんな人々との関わりの中で、どのように成長していくかが、今後の楽しみである。 | ||||
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野球、そして少年が主人公とくれば、よくあるハッピーエンドに導かれる成長物語を想起されがちだけど、何が凄いって、この巧少年が、なかなか鼻持ちならない「嫌な」やつとして描かれていて、多少の心情の変化はあるにせよ、最後まで都合で簡単に「いい子」にはならないところが、とても好ましくも思えた。 また、かといって物語が成立しないほどまで破綻しているわけではないのでーーもしかしたらこのあたりで評価は分かれるかもしれないけれどーーそれなりに彼に対しての心情移入も充分可能だ。 だから 「ーーほんの一瞬、豪が羨ましかった。他人を真正面から思いやることの出来る資質が、打算も嘘も衒いもなく、”かわいい”と慈しみの言葉を口にすることが出来る力が羨ましい。しかし、羨望は、一瞬の後、風にさらわれるように消えて、わずかないらだちだけが残る。ーー」こんな文章を目にすると、まるで巧の心情を著者が翻訳してくれているようにすら思えてくる。 とにかく、主人公とほぼ同じ息子を3人も(しかも年子で!)持つ父親として、この巧の行き場のない鬱積した思いのやるせなさは痛いほど伝わってきた。凡百の成長物語とは一線を画するとても自然な気持ちになる作品だ。 | ||||
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中学生の息子に勧めたつもりが、私がはまってしまいました。 早く3巻が読みたいです。 | ||||
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