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ししりばの家
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ししりばの家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 61~61 4/4ページ
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「ぼぎわんが、来る」で日本ホラー小説大賞<大賞>を受賞した澤村氏の最新作。 今回は「家」をテーマにした怪談。前作の「恐怖小説 キリカ」はホラーというよりサイコサスペンスだったので、2作目の「ずうのめ人形」以来のホラー作品。しかし家の怪談とは、大御所三津田信三を思い起こします。最後の参考文献にも三津田氏の「どこの家にも怖いものはいる」が載っていましたし、バリバリ意識してるのは間違いないですね。 さて肝心の本作の完成度としては、三津田氏の作品にも勝るとも劣らない素晴らしい出来だと感じます。 特に序盤から中盤にかけての盛り上がりは上手いですね。特に「砂」の描写がとても良い。本作の重要なアイテムである「砂」の描写を不気味に描き出しています。また、ぼぎわんでもそうでしたが「微妙な夫婦像」を描かしたら、澤村氏は何かしら持っていますね。実体験なのでしょうか・・・。 ただ残念なのは「怪異の正体」でしょうか。まぁ面白い発想ではあると思うのですが、なんとなく心の中で「強化版アル○ックじゃん・・・」 とツッコミを入れたくなる感じ。怪異が「そうなった理由」も漠然としていて、なんだかモヤモヤが残ります。 とはいえ、久しぶりの比嘉琴子さんの活躍が見られます。時系列は逢坂さんの記述から「ぼぎわん」以前っぽいですね。ぼぎわんよりも文章力は読みやすく、かつ幅が広がっているように感じます。 ホラー小説界期待の新星澤村氏の、今後の作品に期待の持てる一作です。 | ||||
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