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オーディション
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オーディションの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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○映画を先に見て、原作ではどう書いてあるんだろう、と気になって読みました。いずれにしても1997年の小説だったんだ。結構昔ですね。 ○まず感じたのは、終盤までほぼ映画とぴったり同じという印象です。それから、凄まじい「読み進めやすさ」グイグイ読んでしまいます。裏を返すと、語り口が普通すぎるというか、エッセイとか社会時評などと同じような、すぐに入って行けるが出て来る高さも同じ、という文体です。 ○でも、読みやすさとドライブ感にはうーむ、と感心しました。 ○映画の映像に引っ張られるようにして読んだからこそ楽しめたのだと思います。というのも、重要な山崎麻美という女については、映画の方が断然魅力があるわけです。逆に、小説の方が、性描写に迫力が出ていた。あとは、山崎麻美を正面から掘り下げない代わりに、ホテルのレストランで出くわした車椅子の青年、主人公の友人の吉川、行きつけの店の女将、この三者から、彼女の異常性の輪郭がうっすらなぞられようとしています。でも十分とは言えない。最終的に彼女の残虐さの理由が主人公によって、トラウマとしてほぼ先取りされるように理解されてしまいます。そしてそれと同じだけしか読者にも示されることがありません。 ○結論すると、こんなことがありました、という域を超えていない小説でした。でも読み物としてはこれでいいのかな、とも思いました。新幹線なんかに乗ってる間に読み切れるスリルのある小説。女性観を揺さぶられたりオーディションの背景にあるグロテスクなものの見方を痛感させられたり、映画にはあった、ある種の哀切さがなかった。 ○映画も面白くできたし、読んで楽しかったんだから、いいだろう、と言われたら、まさにその通りだと答えます。 | ||||
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ホラーというよりはグロテスクなだけだなと思った。終盤があっさりした展開で終わったので、あまり良い本を読んだという気持ちがしない。 | ||||
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再婚相手を架空の映画のオーディションから選ぼうとした中年ギョーカイ人。4千人の中から惚れこんだお相手はサイコな女子だった、というとってもグロいお話しである。 ラブラブな関係から、徐々に恋愛モンスター化していく彼女に不気味なものを感じ、過去を探ったところいくつかの不可解な事件を知ることになる。彼女の理不尽な壊れっぷりと主人公を追い詰める執拗な手練手管には、ぞっとすることだろう。 クライマックスからラストにかけては読みながら痛みすら感じるのだが、なんとも納得し難い展開で、ゲンナリしてしまったよ。 | ||||
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期待ほどでもなかった。 | ||||
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村上龍の作品は割と満遍なく読んでいるが、本作品はその中でもちょっと異色。 妻を亡くした中年男が理想的なオンナを探して再婚を試みる手段として新作映画の主役になる女優をオーディションで選ぶと言う企画をカモフラージュとして用いて、好みのオンナを見つけてデートに漕ぎ着けたまでは良かったが。次第にオンナの裏の顔が見え隠れし始めるが、惚れた弱みで主観的に気付く事が出来ないのは無理もないかなと思う。最後は思わぬ展開になって行くが、ネタバレになるのでこれ以上は触れないが、オンナの心の闇と主人公に対する攻撃の理由が今一つ私には理解出来なかったので、星は一つ減らして4つにした。 | ||||
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先に三池崇史の映画を観てからこの小説を手に取りました。映画がホラーなので原作にもホラーを期待していて、ちょっと裏切られました。映画では演出によってよりいっそうホラーらしくなっていたのでしたが、小説はそれほどホラーの話ではないです。映画では麻美を序盤から気味悪く見せていてたのですが、小説ではもっと恋愛に比重が置かれていて麻美はなかなか正体を表わさないので、このあたりの印象がかなり違っています。展開がなかなかホラーらしくなっていかずデートの場面がやたらと長いので、実はこの話は村上龍なりの恋愛小説なのではとすら思ってしまいました。とはいえ終盤の性描写と暴力描写はさすがだなと思わせる迫力があります。 解説は精神科医の斎藤学による専門家らしい評論となっていて、実例を挙げた話によって麻美のトラウマについてのリアリティを補ってくれています。作者もあとがきで「今のこの国で、山崎麻美のような人間は決して特殊ではない」と書いています。 | ||||
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往年の龍先生が「俺はなんでも書けちゃうし、小説ならトレンドも作れちゃうぜ。」と思っていたかどうかは判りませんが、油が乗り切っていた時にお書きになった作品です。 先生は物書きとしては超一流ですが、映画では残念ながら、そうはなれずに赤字垂れ流しをしてしまいました。自分は勝手に「だいじょうぶマイフレンド」(1983)という映画でこさえた巨額赤字を返済することがモチベーションになって、それが先生を大作家に育てた?と思っています。(すみません・・・笑)ちなみに、この映画は、なんとイージーライダーのピーター・フォンダ主演にも関わらず、(先生が彼に深く憧れていたのは判りますが・・・)彼にとんでもないことをさせています・・・。 閑話休題。 なんでも書きまくっていた?からか、本作は、あまり文学性はなく、どちらかと言えば単なるサイコホラーものと言ってもいいかもしれません。ただし、そこは流石に龍先生、そんじょそこらのホラーとは比べものにならない位、戦慄します・・・。 青山は妻に先立たれ、息子と二人暮らし。バブル期に作ったビデオ制作会社を経営している。ある日、息子に「再婚でもしたら?」と言われたことから、再婚を意識するように。友人に相談したところ、架空の映画のヒロインを募集するオーディションを開催し、その中で探してみたらどうか?との提案を受ける。青山は、正直、あまり乗り気ではなかったが、一通の審査書類から目を離せなくなる。自己紹介に「ずっと自身の最優先事項だったことが突然崩れるのは、死を受け入れることに似ている。」と、正に青山にも経験があることが記載されていたこともあり、すっかり彼女に惹かれてしまう。彼女に恥も外聞もなく夢中になってしまう青山。その先に待っていたものは・・・。(怖) 先生は若者対しては結構寛大で、総じていつも高い評価をしており、(決して、近頃の若い奴は・・・とか言うタイプではありません。)本作にも、相対的なアクセントとして非常にしっかりとした若者が出て来ます。この小説は本当に怖いんですが、それが唯一の救いでしょうかね・・・? | ||||
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主人公の人間性、傲慢さが際立っていて、その行動の裏付けもないので終始引っ掛かるものがありました。 再婚相手をオーディションで探すのはよしとして、なぜいきなり結婚という話になるのでしょうか? しかも相手の話ばかり引き出して、自身の情報はまったく与えない。自業自得のとんだ「勘違い野郎」といった主人公でした。 彼女の心理描写もお粗末で、虐待を受けた人間に対する理解が浅いように思います。それでも、文章自体は読みやすかったので星二つとしました。 | ||||
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あらすじなどレビューを見ると面白そうでしたが、いざ読むとくだらないです。 | ||||
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ネタバレありです。 怖かったのは最後の一章だけだった。こわいいいい!っていうスリルを長く楽しみたい人には不向き。そのラスト一章までは中年男のコッテコテのトレンディードラマみたいなデートの演出とかあってとっても時代遅れな気持ちに延々なれる。平野ノラがどこかにいそうな感じ感半端ない。そして読み直すこともないと思う。この本の読破にかかった二時間に払った金額としては本当に微妙で(更に手元にこの微妙な顔の女の表紙の本が残るという意味でも微妙)、図書館のカードを更新しようという気になれた。 | ||||
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途中までは面白く読み進めましたが、女の残虐な行為に対する動機が甘い。 幼少時のトラウマでこういう人格が形成されたと著者は書いているが、 今ひとつ納得できなかった。 | ||||
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村上龍ならこの本、と知人に勧められた本②(①はインザミソスープ)。 事前に感想など一切見ずに読み始めたこともあり、展開が読めず、グイグイと引き寄せられるように読んでしまいました。 妻を亡くした実業家の青山は息子・重彦と家政婦さんとで暮らしていたが、「再婚したら」という重彦の言葉をきっかけに知人の協力を仰いで自分の再婚相手を探すための「オーディション」を行う。 人の精神状態が声に現れる。 幼少期のトラウマを克服できなかった人自身やその周囲の人の悲惨な人生となる。 どんな所に人の異常さが現れるか、そこに社会のどんな問題が垣間見えるかが描かれている。 | ||||
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村上龍は大体全部読んだがこれは頭二つぐらい抜けて酷い 文学としての良し悪し以前にやる気が感じられない 本当に本人が書いたのか? 透明ブルーやコインロッカーやファシズムを読んでファンになった人はこれで納得するのか? | ||||
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なぜだろう…読んでいるとき吉村達也(お名前間違っていたらすみません!)の小説を読んでいるような気分になりました。一時ハマって彼の小説を読みあさっていました。スリリングな話しの進み具合が似てる。村上龍っぽくない?などと思ってしました。なぜだろう…。 | ||||
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龍の代表作の一つだと思う。クラシックなホラーを楽しみたい方は是非! | ||||
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ページ数が少ないのであっという間に読了します。 後半のゴア描写ばかりに目が行きがちですが、前半の主人公のうんちく話が結構面白いです。 料理や音楽、映画などなど村上龍の嗜好を、そのまま主人公の嗜好に重ね合わせてるのだと思います。 ラストは「えっ!!これで終わり?」って絶対に思うはず。 | ||||
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サイコスリラーと背表紙にあらすじが紹介してあったように、最後まで読むと 怖いお話です。ただこの手の作品を描くならば、もう少しヒロインの心理を 緻密に描写してほしいという不満が残りました。村上龍と三島由紀夫の違いは、 ストーリー構成においては、両氏とも卓越したものが、天才的にありますが、 三島由紀夫にいたっては、外壁はもちろんのこと、内壁もきっちりと構築されて いるという点が指摘できるのではないでしょうか。 ヒロインに幼少期に抱えた「トラウマ」がある、という前提だけで、なんとなく すんなりとは読めてしまいますが、後半は、他のレビューにもあったとおり、 スティーブンキングの『ミザリー』の焼き直しのようにも思えてきます。 ただ村上龍の作品にしては、未踏のジャンルなので、セックスと暴力と詩的な感性 だけが、村上龍だと思っている人にとっては、必見です。 | ||||
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後半と前半で、作風が明らかに変わっています。 後半は、スラッシャー映画のようなスピーディな展開。 作者は、スティーブン・キング「ミザリー」を、全く意識してないってことは無いと思います。 前半は、村上節炸裂。 村上龍ファンを満足させる仕上がりです。 「本当の自信を与えるのはきちんとした訓練だけ」 「相手に依存するような関係は、いずれメチャクチャになる」 など、随所随所に、オッと思わせる名言?が鏤められています。 後半の、作品のテンポの変化が変調曲のようで、 村上龍の文学を最後まで味わいたい人には、評価が低くなるかもしれません。 | ||||
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展開が遅いのであまりおもしろ味は感じませんでしたが、やはりラストが気になりました。映画よりは小説の方がおもしろいです。村上龍さんの作品は好きですが、エッセイの方が訴えかけるものはあるかなと言う気がしました。 | ||||
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うーん? スバラシイ流行作家にも、不得意分野はあるってことですか? 主人公が、最悪にダサイ。 古くさいナンパ風な手のこんだ芝居でミスコンばりの一方的な見合い?趣味悪すぎ。ありえない。 しかも完全に見た目だけで結婚したいと来たもんだ。 女性も強烈だけど、この主人公の下品な品性と底の浅さはそれで十分、罪悪だと思う。 こんだけ女性を馬鹿にしておいてぬけぬけとショックを受ける、この中年男のあまりの情けなさ。 まったくシチュエーションに同情できず。 | ||||
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