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月の満ち欠け



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【この小説が収録されている参考書籍】
月の満ち欠け
岩波文庫的 月の満ち欠け

月の満ち欠けの評価: 3.43/5点 レビュー 238件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 41~60 3/4ページ
No.36:
(2pt)

面白いんだけどなぁ

エンタテイメントとして、非常に面白く読みました。しかしながら、致命的に気になる箇所があり、そこがこの小説のテーマを深めていないように見受けました。つまり、軸となる話は瑠璃と三角、そして元旦那の正木の三角関係であるはずなのに、正木と瑠璃のドラマの結末を曖昧にしてしまっているという事です。

【以下ネタバレ】
正木は瑠璃を愛していないわけではなかった。はたから見ればよくある夫婦のすれ違い、それがお互いの人生に及ぼす無力感から、この2人は不倫に走ったのだと、ここまではとても読ませる描写でした。佐藤正午さんの小説でいつも食い足りなく感じていたのは、プロットの緻密さにキャラクター描写の豊かさが追いついていないという点だったり、大人の(社会を生きる)男の痛みが描ききれていないという印象でしたが、この正木という男からは、社会に揉まれる人間の痛みが感じられ、夫婦がすれ違っていくという事が孕む「仕方なさ」(どんなに誠実な人間であれそれは不可避である)が滲み出ていました。
きっと瑠璃も正木を愛していないわけではなかったのに、三角を愛してしまったのでしょう。

そうであるならば、転生を経て再び巡り会った正木にたいして瑠璃は、死ぬ前に言えなかった何かしらの本音をぶつけるべきだと思う。「転生」という話の仕掛けが見たいのではなく、死に別れた夫婦が傷つけ合ったり赦し合う様を見たい。昔の旦那であるにも関わらず瑠璃の行動は自己中心的に過ぎるように思われるし、そうしか出来ないわだかまりを抱え続けている女なのだとしたらその心の襞をもっと細やかに描くべき。結末として3回目の瑠璃の死因が「カーチェイスの末の事故死」というのでは、瑠璃も正木もアタマが悪すぎます。そもそも、瑠璃の母が通報するのは分かるとして、その後どのような経緯で東名高速上で警察が正木たちを発見してカーチェイスに至ったのか、という突っ込み所が発生してしまいます。

さて、瑠璃というキャラクターについては話の中心に置かれた元父親小山内との会話にも違和感があります。彼女は三角との恋愛成就のために転生した。それは良いとしても、瑠璃にとって小山内は父親であるのだから、若くして死んでしまった後悔の念などはないのだろうか?何世代ものかけがえのない家族を得ながらも、不倫を成就する背中を父親に押させるようなヒロイン像には残念ながらなっていないような気がします。親子の絆というものにももっと目配せがされるべきでした。

三角との恋愛における瑠璃は非常に魅力的な女性と読めるだけに、この辺りの後半になっての息切れは致命的に感動を削いでしまうように感じました。
小山内の気持ちとかも、結構複雑な境遇にいる人なので無言で語らせようとするのではなく、もっと細かく描写するべきではという気がしました。
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4000014080
No.35:
(1pt)

主人公の女性の言葉遣いが

本はアマゾンで買うことが多いのですが在宅勤務の慰めに、たまに出かけると必ず本を買って帰るようになりました。この本は買って損した感が大きかったので、急いでここを覗いたらそういう意見も多かったので少しほっとしました。他の方も書いていらっしゃいましたが、私も文庫本表紙の雰囲気に騙された感じです。私が気になったのは、主人公の女性の言葉遣いが(転生した女の子含めて)ずっと「~だね」「~だよ」調なこと(結婚したご主人だけには違いましたが。それもそれで何だか微妙に不愉快…)。イマドキ女性の「~だよ」が絶対いけないわけではない。この人にはこういう言葉遣いさせない方がよかった。描こうとしている女性の雰囲気と何度も転生する執念とその言葉遣いとが混ざって読後の気持ち悪さを生んでしまっている気がしました。
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No.34:
(2pt)

テンポの良い胸糞話

技術的には素晴らしい気はするが、内容が胸糞悪い。一言であらすじを言うと、女が転生を繰り返して(周りを不幸に巻き込みつつ)恋愛を追いかけるというストーリー、読んでマジ胸糞悪かった。救済はない。これが直木賞って選考委員は本気か? 小説を書く技術だけで持ってる本。
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No.33:
(1pt)

これが直木賞?

読者を意識したプロの書き物とは思えない。これのどこが凄いのか。
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No.32:
(2pt)

楽しめなかった

どうしても大人瑠璃さんに感情移入できませんでした。
残念ですが、読後良かったと思えませんでした。
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No.31:
(1pt)

これが直木賞・・

ずいぶんと地に落ちましたね。小説ファンとしてはかなり残念です。
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No.30:
(1pt)

読ませるが内容イマイチ

最後まで読ませる小説なのですが、自分には良さが分かりませんでした。残念ながら、「小説を読まずとも人は生きていける」と思える小説でした。
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No.29:
(2pt)

つまらなかった

導入部分は興味深く読めたが、そのあとは冗長でつまらない。完読しようと頑張ってみたが、ギブアップ。時間の無駄であった。
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No.28:
(1pt)

輪廻転生の研究しましたか?

輪廻転生に釣られて読んだ、輪廻肯定派です。この現象を実際に置き換えると、輪廻転生ではなく、子供の頃特有の、憑依から来る他者の記憶の可能性がとても高いと認識します。このネタで釣ると決めたなら、どうせ書くなら、もっとちゃんとしたものを書いてほしかった。題材は好きなのに、研究が足りなさすぎる。これを輪廻転生と世間に認識されたら困る。こんな作品広めては、駄目です。駄作。
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No.27:
(1pt)

良さがわからない

60代の恋愛感を聞かされたように思えた。
綺麗なお話だったけど、ようわからん。直木賞の作品とかあまり意識して本読んだ事ないけど、直木賞ってこんな感じなの?わからん。
きっと私には理解できないだけなのだろうけど、
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No.26:
(2pt)

よくわからない

そんなに素晴らしい本なのだろうか。
私にはよくわからなかった。
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No.25:
(1pt)

駄作、滑る滑る言葉

滑る滑る言葉が作り出すのは、こじ付けのような前世でしかない。言葉は何のリアリティーもなくただだらだらと流れる。村上春樹があることを語るのに、隠喩や暗喩、ある時は音楽やスパゲッティーを業とらしくなく絶妙に使うのとは全く異質の書き物、ただの文字の垂れ流し。
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No.24:
(1pt)

★はゼロにしたいぐらい……

何度も生まれ変わって愛しい人のもとに……
とだけ聞けば、どんな大恋愛小説なんだろう、と期待するが……。。生まれ変わってでもまた会いたい、と思うほど、「おおもとの恋」が激しくも切なくもない。たまたまぽろっと出会って数回逢瀬を重ねただけの間柄。さらにいえば、生まれ変わらねばならないなら、この世では結ばれないという切なくて圧倒的な理由が必要だが……それも別にない。本当に、とくに何もない、のだ。「おおもとの恋」時代に、ふつうに結ばれる選択肢だっていくらでもありえたのに、わざわざ死ぬ意味がわからない。
そして、小説全体を通して、人間の生死を軽んじているようにしか思えない。生きたくても生きられない命が数多ある中、ちょろっと自死を選ぶヒロインの存在は、いくらなんでもひどすぎ。
もう一つ。残念なほど、「男の書いた小説」だなぁ、と思う。こういう世界が理想なんだろうなぁと。女性が描けていないし、魅力のない男がモテている。キモチワルイ……
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No.23:
(1pt)

途中でギブアップ

「身の上話」が非常に面白かったので購入しましたが、意味が分からず(私の頭の回転が悪いのもあります)、感情移入もできず、ついに途中でギブアップしました。
いつ面白くなるのかな・・・と頑張ったのですが。
直木賞受賞作のようですからきっと良い作品なのでしょうが私には向かなかったようです。
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No.22:
(1pt)

発想に無理がありすぎ

ビデオ屋のバイトの大学生と不倫した人妻が、何度も転生しながら元恋人を追い続ける。
要約するとこれだけのことなんだよね。そもそもの出会い方とその後の二人のやりとり
にも自然さがなく、この作者には恋愛経験があるのだろうかとさえ疑ってしまう。
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No.21:
(1pt)

チャクラの欠如

車谷長吉の霊ですが選考委員および関係者の方々、どうぞ地獄でお待ちしております。余りにも文学を馬鹿にしている。所謂アホです。
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No.20:
(1pt)

凄い気持ち悪い

ネタバレ。
これホラー小説だったっけ?
というのが読み終わったときの感想。
瑠璃が迷惑で執念深い気持ちの悪い女でしかなく、それを受け入れる歳を取った三角も気持ちが悪い。
旦那であった正木は別にどうでも良いが、瑠璃に乗っ取られた(七歳になったら自我するんだったっけ?そこも都合が良すぎないか?)少女たちとその親たちは不憫すぎる。
大体瑠璃は生まれ変わったと言う割りに、彼女は「事故は希美の不注意。道路に飛び出した希美もよくない」とどこか他人事のように抜かす。
先のレビューにもあったが、瑠璃が何か人間以外の何かであれば、凄く恐いホラー小説となっただろう。
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No.19:
(1pt)

正直、気持ち悪い

好みのミステリっぽい作品というだけで、他の方の感想や直木賞受賞作とかの先入観無しで読みました。
生まれ変わりというテーマは嫌いではない。
大人びた少女やミステリアスといった雰囲気も大好きです。
でもこの作品の読後は気持ち悪いとしか形容できなくて、一途な純愛と言うよりストーカーのような執念深さが感じられて怖かった。

つい自分の年齢や立ち位置から母親の気持ちで読んでしまったからなのかと考えてみましたが、
オリジナル瑠璃がそこまで執着する過程の描写に感情移入出来なかったからなのと
相手男性側の執着度合いに差があるのでは?という疑問が頭から離れずモヤモヤが晴れること無く読了してしまったからかもしれません。
若い時の輝きにも似た一瞬の恋愛、成就されなければ死ぬまで心に残り続けるでしょう。
ましてや相手は不慮の事故にあってしまったのだから…。
もしその相手が蘇ってきたら?と考えると、年月を置いて別の人になって何度も…正直恐怖でしかありません。

“生まれ変わり”という事が実際にあったとしてもなかったとしても事実があれば「そうなのかも」と受け入れることは出来そうです。
でもこの作品内での都合の良さや都合良すぎるくらいの展開にはちょっと納得が出来ずにいます。
もうひとりの生まれ変わりの今後についても想像するだけで気持ち悪かったです。

好評な意見が多く否定するわけではありませんが、先入観ありでこの作品を振り返ってみると直木賞受賞というのに疑問を持ちました。
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No.18:
(1pt)

気持ち悪さ80%

一部の中年男のロリコン願望が『妻』や『人妻』達ににオブラートされているとしか感じられなかった。

これが毎度毎度少女へ生まれ変わるのでなければ、美しい恋愛(百歩譲って不倫が美しさの表現となるなら)で結ばれた二人よ永遠に、を、生まれ変わりによる癒しも含めて読み取れたかもしれない。

男性でも女性でも犬でもスズメでも花でも、とにかく毎回の転生を『少女』にこだわらなければ気持ち悪さが半減すると思う。
生まれ変わるほど好きなら、相手がカエルの王子様でもお姫様でも思いを伝えることができるだろうに。

だが中学生、小学生の身体に大人の女性の魂ということで、
ただの幼女よりも27歳の魂が入っている分物分かりも良く、更に中年になった男のことが大好きな性欲ある子どもにしか見えなかった。

しかもその性欲ある子どもは産みの親となる女性達を利用するだけ利用し、
自分のもくろみが失敗した途端死んでみせるという悪魔の所業を平然と立て続けに行うのがまた恐ろしい。
エイリアンがパターン変えてきたようだ。

まだまだこれから、と言う時期に分断された不倫カップルはかなり欲求不満だったのだろうが、
一応母となる人たちの腹と痛みを借りて転生できたことを考えると、
いくら27歳の中身でも小学生の身体で中年おやじと会いたくて仕方がないという描写に嫌悪感が生じるのは当然。

そんなに好きなら誰も邪魔することのない独居老人にでも転生して愛し合え。
不思議なパワーがあるなら人を巻き込まない方法もちっと考えろ。

天真爛漫な感じだった転生される前の少女の魂への癒しはなしか?
少女達の親や親戚には救いはなくて良い話か?
清美さんは置いてきぼりで、もしも主人公の心が中学生女子に向いた場合かなり哀れではないか?
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4000014080
No.17:
(2pt)

がっかり


まず序盤からもったい付けすぎ ある程度予想がつきやすい展開なのになかなか核心に迫らない そのうち過去の話に行ったり現在に戻ったりを繰り返し登場人物がよくわからなくなってくる そもそも主人公がころころ代わり誰だかわからなくなる 当然感情移入もしにくい
一番がっかりだったのは旦那役の心の変化 結婚するまではいいやつなのかなと思ったが 結婚してから最低のゲス野郎になり そして妻と死に別れ 少しずつ良い人間になったかと思えば 亡き妻と再会し再びゲス野郎として終わる これでは悪い人間は改心しても結局悪い奴 救われないと言っているようなもの こういう描写は大嫌いだし この旦那にというより作者にがっかり 結局感動する話でもなく盛り上がりに欠ける終わり方 もう一度最初から整理して読み返せば構成などよく練られているのかも知れないが、登場人物に魅力が無さすぎてとてもそれは出来ない
月の満ち欠けAmazon書評・レビュー:月の満ち欠けより
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