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寒い国から帰ってきたスパイ
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【この小説が収録されている参考書籍】
寒い国から帰ってきたスパイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 41~60 3/4ページ
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リーマスはスパイ小説の主人公で有りながら、 作中での役割は使い捨ての駒であり、利用されただけの存在です。 その上最後は敵役であった筈のリントの大勝利に終わり 自らは愛人と共に射殺されるというラストを迎えてしまいます。 あとがきでも書かれていましたがスパイを派手に暴れまくる超人ではなく 組織や女や自分自身に苦悩する存在としてリアルに描いたことが 当時としてはとても斬新で、現在に至るまで不朽の名作との評価を受け続けています。 しかしながら、主人公の圧倒的な活躍とカタルシスを期待していた読者は あまりにリアルで報われない結末に驚愕することでしょう(自分もそうでした)。 | ||||
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最近の映画や小説では、スパイ物といえばアクション物とセットになっているが、本書は、しんみり系のスパイ小説である。インターネット、スマホに慣れた世代には、退屈かもしれないが、この本が持つ緊張感は、スパイ小説の真髄を描いている。 | ||||
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よくできています。そうだったのかと思わせるのですが、かといって、爽快感はなく、読後は、「1984年」や「わらの女」を読んだ時のような、やりきれない感じです。 | ||||
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ジョン・ル・カレ以前の英国のスパイ小説は、ハネイやジェームス・ボンドのように勇敢で行動的、自身に満ちた人物が主流だった。 カレはこの小説によって暗く反英雄的な展望、西の民主主義が東の共産主義よりも道徳的に優れているという意識など微塵もない世界を描き出す。 緊張感が無くむさくるしいスパイの世界、敵の裏をかこうとする複雑な作戦。 何が現実で何が幻想なのか、主人公リーマスも自分がただの駒でしかないことに気づく。 | ||||
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スパイとは敵を欺くために、味方も欺く。その組織戦が、今世界で繰り広げられている。 日本人の感覚からすれば、”そこまでやるのか”という冷酷さ、計画性、非常さを感じる。 しかし、世界の常識は、非情で冷酷そのものなのだ。 日本人もその現実を感覚として知って居なければならない。 | ||||
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冷戦下の諜報戦を描いた名作。その時代の緊張感が伝わってくる。 スパイであるがゆえに、感情を抑え込み、隙を見せない。 本作に出てくるスパイは、非情さとその裏にある人間性が見えることで、リアリティが増す。 味方なのか、敵なのか。何が真実なのか、嘘なのか。 敵を欺いているつもりが、自分が欺かれている。 伏線も多く、読み応えのあるスパイミステリー。 ぜひ映画を見てみたい。 | ||||
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なんとも苦味のきいた作品だ。 スパイ用小道具もスーパーカーも美女も出てこない。 リアリティに徹した頭脳戦がメインの内容は他の書評にもある様に読み手を選ぶだろう。 正直「海外ではこういうのが受けるのか」と思ったが 007シリーズに辟易している人が意外に多いのかもしれない。 | ||||
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名作と言われて読みましたが、私にとっては今一つ。 はっきり言ってよくわからない。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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確かに古典といって良い作品だと思う。裏切りに、また裏切り。誰が信用できるのかわからない状況。そして、ちょっとした人間らしさが罠となって破滅へ向う展開、と。 1963年に書かれた作品ということなので、もう半世紀も前ということだ。事前知識として、冷戦期の知識はある程度いるかもしれない。「寒い国」=東側から帰ってきたものの、スパイという仕事を選んだ人間に、普通の生き方を選ぶという選択肢があるわけもなく、といった状況に哀愁を感じさせる。 | ||||
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第二次大戦以降の資本主義陣営(ヨーロッパでは西側、イギリス・西ドイツ等)と 共産主義陣営(東側、ソ連・東ドイツ等)の対立である冷戦を背景にしたスパイ小説。 敗戦国であるドイツは米、英、仏、ソ連が4分割。その後西側地域はドイツ連邦共和国、 ソ連占領地域はドイツ民主共和国となる。(チャーチルは東側を「鉄のカーテン」と称した。) ベルリンの壁が築かれたのが1961年、作品が書かれたのが1963年。 (1963年、日本では鉄腕アトムが放映開始された) ネタバレになるかもしれませんが、訳者あとがきのル・カレのインタビューが、 端的にこの作品を紹介しています。 「僕がこの小説で、西欧自由主義国に示したかった最も重要で唯一の物は、 個人は思想よりも大切だという考え方です」 自由主義国に生きる私にとっては共産主義は遠くまるで悪かのように思っていましたが、 ル・カレの作品を読み進めて行くと、 どちらの思想も幸せに暮らす方法を必死に模索して出来た物で、 そしてどちらの思想も個人を犠牲にする権利は無いなあと感じました。 | ||||
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そこそこミステリは読んできたつもりだけど、この作品は今ひとつだった。時代設定が古いためか、私自身が最近 あまり本を読んでないからか。個人的な感想はそうでしたが、名作としてずっと読み継がれている作品なのでご自身で読んで判断される必要が有るでしょう。 | ||||
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情報漏えいを題材であるがスパイもの共通の雰囲気や駆け引きがストーリーを一貫する癖となり、やがて鼻持ちならなくなって、面白いけどいやになる。 | ||||
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今となっては遥かな過去となった東西冷戦下の欧州を舞台とした、スパイ小説であり、また、同時にミステリーでもある非常に凝った作品でした。 このような分野はあまり読んだことが無かったので新鮮でした。 敵・味方が入り混じり、時に逆転劇があり、最後まで静かながら読者を引きつけて読ませます。 しかし、出版されてから半世紀たった作品ですから翻訳も今となっては違和感があるものが少なくありません。例えば、主人公の情報機関の上司が「管理官」? お役所じゃあるまいし。 多分superviserの訳でしょうか。 また会話がいきなりため口になったり興ざめの個所がありました。現代風の表現に改めればまだまだ魅力のある作品であると思います。 | ||||
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読み応えのあるスパイ小説でした。ストーリーかしっかりしておりまた、リアリティーある内容に時間を忘れました。これからも、このような読み応えある作品を低価格で提供するとKindle ファンは増えるでしょうね。 | ||||
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昔なつかしい冷戦中のスパイものは如何にも有りそうな感じが楽しめます。 元々スパイ物が好きな人にはお薦めです。 | ||||
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昔、映画でみた原作を読んで、改めて面白かった。 現実に近い展開だと思うが、実際は不可能だろう。 スパイと二重スパイ入り乱れた諜報活動の一端が伺えて興味深いが、実際はこんなことでは誰もだまされないだろう。 小説は小説だが、面白かったのは事実だ。 | ||||
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東西冷戦時代のスパイが主人公の物語。 正直、ちょっと古くさいかな?と思いながら読み始めました。 登場人物たちの思想や役割、疑念、野心。いろんなものがからまって物語が二転三転。気づいたときには物語に引き込まれていました。 ラストに向けての裁判シーンは圧巻。罠にかけたと思っていた相手は疑似餌で、真の標的はその奥にいた人物なのか、いや実は主人公自身が食べられてしまう餌だったのか。そんな疑惑がどんどん膨らんで、それでも唯一本当だと真実だと思うことを守ろうと。 消耗品だった個が意思をもった個人に戻っていく。戻ったがゆえに、迎えたラストシーン。 冷戦については、物心つく頃にベルリンの壁が崩壊し、実際の社会の情勢や背景は教科書でしかしらない世代ですが、作者がこの物語でう伝えたかったことは、“思想のために犠牲となる個人”への警鐘だそうで、実際に机上で消えていく命のなんと軽いのか。それを感じさせるラストで最後の一行を読み終えたとき、しばらく呆然としてしまいました。 ただ、電子書籍でページが重複している箇所や、突然片言になる台詞まわしが気になってしまったのが残念なところ。 | ||||
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この本は、主人公の超人的身体能力で敵側の重要な情報を入手、敵を撹乱殲滅するという007等のスパイものとは違い、知性を使い、敵に対して、謀略を仕掛けるスパイが描かれています。 小説の視点がコロコロと変わるので読みにくいのは確かです。 しかし、それを補うだけの、国際的な謀略が、緻密に、時に、大胆に展開されていくので、読者は引き込まれていきます。 ところどころに、散りばめられた伏線が、また、読み進める中の楽しみとなります。 | ||||
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執筆されてから長い歴史の在る本ですが、内容も長い! 秋の夜長にはよいかな・・・・ | ||||
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