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クリスマスに少女は還る
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クリスマスに少女は還るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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読み応えがあります。悲惨な事件ですが少女2人が助け合いながら犯人に立ち向かいます。そしてオカルト好きな少女のひとりの母親が警察官たちに「あの子を知れば愛さずにいられません」の言葉が最後の伏線になります。 | ||||
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620Pの鈍器本。 会社の人に借りて一年近くかかってしまった…長いんだもん。 帯の通り、ラストは予想外の方向から感情揺すぶる一撃がくるので、読んで良かった。 | ||||
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『愛おしい骨』にはがっかりしたが、こちらの方はまずまず楽しめた。 最後の最後の「どんでん返し」に文句をつけている人達がかなりの数いるようだけど、別に謎の本質に関わることでもなし、騒ぐようなことではないと思う。私は、なるほどそうだったのね、くらいの感想だった。 小説の半分くらいまで興味深く読み進んだのが、半ばにいたって、やや退屈になってきた。ストーリーがなかなか前に進まないのだ。それが、残り百ページを切るあたりから、またいい感じになった。 それにしても、この作者は美男・美女が好きだなあと思う。しかも、(叙述からはあまりそのように感じられないのだが)頭脳明晰と来る。このこだわりがマイナスになっているとは思っていないのかな。 設定としては凝っているキャラクター群にリアリティがないのは(この作者に限った話ではないが)昨今の小説の特徴だろうか。 | ||||
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600ページある分厚い文庫本を上下本にせず一冊にしてくれてありがとうといいたい。 お値段的にもこの内容なら納得。 登場人物も多く、伏線や脱線、昔の出来事もたくさん出てきて混乱することもあったけれど、それもまた由で私は一気に読んでしまうほど面白かった。 幕引きも涙するほど素晴らしかった。 クリスマスも近いある日、二人の少女が行方不明に。15年前に少女殺人事件が思い起こされる。一体少女はどこに、誘拐か? 変質者か? 過去に起こった悲劇的事件も徐々に解き明かされながら物語はすすむ。 好みもありますが、この作品は一読の価値はあるのでミステリー好きの方にはぜひとも読んでほしいです。 作品の中にたくさん出てくるホラー映画の題名も知っているか、知らないかチェックして 出てきた映画をこれから見ようかと考えています。 私は原題 JUDAS CHILD(おとりの子?)のほうが作品にはぴったりだと思いました。 | ||||
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否定的なレビューをしている方のおっしゃる通り、この作品の欠点として長すぎるということがあります。けれど、それだけに最後まで読み終えた時の達成感は大きいものになります。賛否両論のオチに関しても、私には救われた思いがして、二人の少女たちに対する愛おしさがこみあげるのです。何年かに一度は読み返したくなる不思議な小説です。 | ||||
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「愛おしい骨」に続いてこの著者の本を読んだのは2冊目です。そちらの方が人気があるというマロリー・シリーズはまだ未読。「愛おしい骨」もちょっと風変わりな雰囲気だと思いましたが、この作品も似たところがあり、陰惨なサイコキラー・ミステリでありながら、どこか飄々として独特のユーモアが感じられます。 クリスマス前に2人の10歳の少女が失踪。15年前にも似通った事件が起きていて、また少女が死体で発見されるのではないか、同一犯ではないのかと警察や地元の人々は恐怖に包まれます。当時殺害された少女と双子だった少年ルージュは、今は成長し警察官になっていて、この事件捜査にかかわることになります。この主人公、「愛おしい骨」の主人公ととても感じが似ています。ハンサムでクール、寡黙で聡明。作者はこういうタイプが好みなのかもしれません。 個性の強烈な少女2人がいいです。そして、その個性を理解できずに型にはめようとする両親との対比。ふと自分が子供の視点になってしまい、そういえば子供の頃、親はこんなふうに無理解に見えていたんだったとその感覚をまざまざと思い出しました。警察、FBI、検事、そして有力議員、それぞれの利害が対立して、誘拐事件に政治的な要素が持ち込まれようとするのを必死で防ごうとする誠実な警察官たち、他にも、教会の牧師や精神医学者、法医学者、新聞記者など、どれもこれもひと癖ある登場人物ばかりでそれぞれが強烈な印象を残し、個性豊かにうまく描き分けられていると思います。 翻訳もうまいのだろうと思いますが、さりげないさらさらとした文章にちらっとウィットや皮肉が混じって、しゃれた言い回しもあり、悲惨な話にもかかわらず読むことが心地よいという奇妙な感覚にとらわれます。この作者にしか書けない内容であり、文章であり、雰囲気だと思います。最後までだれることなく引っ張ってゆく力は圧巻。ラストのオチ、少女たちの友情が泣かせます。分厚いですが読破する価値ありの作品です。 | ||||
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クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。誘拐か?刑事ルージュの悪夢が蘇る。十五年前に双子の妹が殺されたときと同じだ。そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れた―「わたしはあなたの過去を知っている」。一方、監禁された少女たちは力を合わせ脱出のチャンスをうかがっていた…。巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。新鋭が放つ超絶の問題作。 | ||||
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この作品以後、他のあらゆる文学作品において 永久欠番になってしまったアイデアを 胸の内でころがして反芻する。 強烈に面白かった。本当に読んでよかった。 多くのミステリ読巧者が絶賛している。 超絶技巧のサスペンスで、 衝撃と驚愕と感動の物語だと。 あらすじや惹句を事前に目にしないよう 注意しながら読み始めた。 本文冒頭の登場人物一覧も見ず、 自分で人物メモを取りながら、ゆっくりと楽しんだ。 実のところ、私には序盤から中盤にかけて、 とても読みにくかった。 これは読み手の問題であろうか。 読みにくさの理由は、 出自や背景が明確でないまま、大勢の登場人物が動き出すこと。 さらに、うっすらと狂気をまとっているような人物が多く、 誰にどう感情移入していいのかがわからないこと。 世界観を把握しきれないまま暗い森を歩いている気分になった。 多くの高評価があったからこそ、物語に入り込むことができたのかもしれない。 だが、読み終えてみれば、 序盤の読みにくさは、 ひょっとしたら作者の意図ではなかったかとも思う。 この物語に入り込もうと懸命になっている 読者に気づかれないよう、 静かに奇跡を進行させるための。 たいへん面白かったと書きながら、 己の理解力の貧しさをさらけ出してみる。 未読各位もおられるから詳しくは書けないが、 新聞記事のゲラが登場するシーン、 あの意味と効果は、どうにも解せなかった。 私は後年に再読することで、膝を打つだろうか。 そうあってほしい。 | ||||
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この原題によくこの邦題を付けたもんだ。 物語の内容も最高。 そして和訳も素晴らしい。 | ||||
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感想は「面白かった」です。訳者が的確なのか、細かい心理描写、他者観察、情景の描写などの表現がすごく上手くそして自然で思わずその表現を何度も読み返してしまいました。海外によくある宗教的な部分もわりとサラッとしていて読みやすかったです。キャラクターもバラエティに富んでいて頭の中で想像できました。これがデビュー作なんて・・・凄すぎる!結構分厚いんですけど、「ドラゴンタトゥーの女」を読み切れるなら余裕。二作を比べる必要はないんですけど、主人公に印象深い個性(リスベット級)がないのが5つ星に踏み切れない要因かな。美形で天才的頭脳の持ち主なんだけどそれだけなんだよね。そのかわり準主役のメンツが濃い!海外小説が好きで、評判いいのを読んでもハズレばっかりだったけどこれは当たりでした。 | ||||
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読み始めは嫌悪感。 読後はすべての作中人物が愛おしくそばに寄り添ってあげたくなりました。特にある人物は私の生涯の友です。 2度目3度目も楽しめます。というより2読3読せずには居られませんでした。 | ||||
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過去、推理もので一番仰天したのは『ハサミ男』だけど、 それを超音速でぶち抜いた。 ありきたりなはずの連続殺人モノなんだけど、 イケてるキャラクター陣のせいで、斬新極まりないものに仕上がってる。 生まれて初めて本物のカレーを食べた気分、オレがいままで食べていたのは全部レトルトだった。 あー、フッフーチェンっていうんだっけ? 極上の素材を煮込みまくってできあがる究極のスープ。 この小説はミステリ界のフッフーチェンですわ。 続編ないのかな。このキャラクターたちの活躍をもっかい読みたい。 | ||||
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生涯にそう何度も出会わないであろう素晴らしい傑作。クリスティの『アクロイド殺し』は、余人の真似することあたわぬ絶妙のプロットで名高いが、このオコンネルの『クリスマスに少女は還る』も同様の作品であり、いわゆる「どんでん返し」のありようとして、これほど見事な構造は類例を思いつかない。だが、本作の本当に優れた点は、この巧緻をきわめたプロットが、圧倒的なキャラクター造形とあいまってこそ十全な効果をあげているところにある。奇妙な言い方になるが、本作において、もし読者がある登場人物を愛さなければ、この「どんでん返し」はさほどの効果をあげず、単なる変化球に終わったかもしれない。ところが、おそらくすべての読者がまちがいなくその人物を愛してしまう。それも深く深く。だからこそ、この「どんでん返し」は最大限の効果を発揮している。『クリスマスに少女は還る』の恐るべきところは、まさに「読者がある登場人物を愛さざるを得なくなる」ほどに見事なキャラクター造形を実現した上での絶妙のプロット、その一点にあると思う。その登場人物こそ、タイトルロールの少女・サディーである。 | ||||
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以前図書館で借りて読みました。結末が衝撃的で、精神的にしばらく立ち直れませんでした。(笑)それからかなりの時間が経ち、もう一度読みたくなりました。また図書館で借りようとしましたが見当たりませんでしたので、ネットで調べましたところ、冒頭を読むことができて買う気持ちになりました。中古品でも程度が非常によくて嬉しくなりました。再読ですので一度目のような衝撃はありませんでしたが、じっくり味わって読み進めたところ、本当に佳作だなあと感じました。推理小説ですが、結末が分かっていても何度も読み返したい作品です。 | ||||
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夢中で終盤まで読み進めました。最後のところが、ちょっと想像通りで、ウーンという感じだったので★ひとつ減らしました。 全体的には、すごく楽しめました。 | ||||
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ストーリー展開、キャラクター造形、 すべてが見事で読ませてくれる。 贈り物はいつだって嬉しいものとは限らない。 クリスマスに、少女は還る。 贈り物がどんなものであるのかは 受け取った人の在り方次第だ。 | ||||
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ミステリーとしてはもちろん、家族や友情の絆を描いた(そんな単純なものではないが)人間ドラマとしても秀逸です。 やや宗教色が強い作風ですが、抵抗なくすんなり受け入れられました。 女性作家だからか、一見淡々とした言葉の綴りの中にも優しさや思慮深さが見え隠れしていたように思えます。主要キャラクターの描き方に愛を感じました。 私は最初、主人公はルージュだと思いながら読み進めていたのですが、案外そうでもなかったようですね。私的には、アーニー・パイルに焦点を当てた物語を読んでみたいと思いました。 ラストについては多少の賛否両論があると思いますが、彼女の生み出したキャラクターに魅せられた私には間違っても低評価を下す真似など出来ません。 | ||||
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私は読んでよかったと思う。というか、読まなきゃ損する。 登場人物の誰一人として、いや読者さえも、「奇跡」が静かに進行していることに気づかない。 これを技巧というのは簡単だが、下手をすると大失敗作になったかもしれないのだ。 完璧な完成度とまでは言わないが、ちゃんとミステリーとして仕上げたのは、やはり実力あってのことだと思う。 読んでない人は一体何を言ってるのかわからないだろうが、良識あるレビュアーたちに倣い、私もネタばらしはすまい。 一読の価値はある。読んで欲しい。 | ||||
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15年前のクリスマス前に、一卵性双生児の妹が殺され、兄はその後、刑事になった。そして、クリスマスが近づいてきた頃、今度は二人の少女が行方不明になる。しかし、妹を殺した犯人は紛れもなく今も刑務所の中にいる。新たな犯人の登場なのか、はたまた、あの時の犯人は本当の犯人ではなかったのか。刑事の兄は15年前のトラウマを抱えつつ、犯人逮捕に異常な執念をもやす。 本書のヒロイン・サディーは犯人に監禁されるのであるが、当然脱出を試みる。このサディーのキャラクターの魅力は特筆ものである。そして、タイトルの「クリスマスに少女は還る」なのだが、何気なしに読んではいけない。深い意味が潜んでいるのだ。 | ||||
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特に内容も知らず、クリスマスだったらクリスマスミステリーでしょう。くらいの軽い気持ちで購入。まさか、寝るのも惜しんで二日で読んでしまうとは思いませんでした。特に上手い!と感じたのは、キャラクターの入れ替わりかたの絶妙さ。キャラの置かれた状況から、本を置くタイミングが作くれませんでした。ラストの展開もお見事。久しぶりに鳥肌が立ちました。 | ||||
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