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コードネーム・ヴェリティ
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コードネーム・ヴェリティの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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新聞とかで紹介されていたので買いましたが、最後まで読むのが大変です。これなら図書館で借りたほうが良いと思います。読んだら古本屋へ持っていきます。 | ||||
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敵を欺くための手記の体裁のせいか前半は分かりづらい。 登場人物の呼び方思場面によって変わる。 苦労して前半を読み終えても結末はそんなに面白くない。 | ||||
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私の数少ない途中挫折本です。いろいろ受賞しているようですが、こういうものはあてにならないものですね。購入した私がいけないのですが、お金と時間を無駄にしました。150頁位でやめましたが、もう少し我慢して読めばよかったのでしょうか。 | ||||
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第二次世界大戦中、ドイツに潜入したイギリスの女性スパイがナチスに囚われる。過酷な尋問を受けた彼女は、紙とペンを与えられ、イギリスに関する情報を書き始める。そこには女性飛行士マディの名が登場する。ペンを走らせる虜囚の女は一体何者なのか。そしてこの女とマディの関係は…。 ---------------------------- 果てしなく続く手記を読み続けても、事の次第は霧がかかったかのように朧気です。やがてペンを走らせるこの女が何者であるかが明らかになっても、そもそも女が真実を語っているのか、それともナチスを煙に巻くための作り話をしているのではないかという新たな疑念が生まれるばかり。 女の手記は、敵国人を眼前にして綴られ、ナチス高官に提出されるものとしては不自然なほど場違いで饒舌。こうした手記を時のドイツ軍が許したわけとはどこにあるのか。この手記がドイツ人相手に書かれたという事実すら、ひょっとしたら読者に対するダマし絵の類いなのではないかと先読みを禁じえなくなります。 また、女とマディがこの物語の中で頻繁に涙を流す点も私には気になりました。女たちの涙は戦時下の緊張状態ならではの無理のないものなのか、それとも女スパイが主人公のこうした冒険譚にはふさわしからざるものではないのか。私は後者のような気がして、強い違和感を覚えないではいられませんでした。 囚われ人の冗長ともいえる手記が終わり、291頁目からは(ようやく)第二部が始まります。第一部の謎めいた手記の伏線が、この第二部で回収されるミステリーの体裁はかろうじてとっていますが、その謎解きがミステリーの老舗出版社・東京創元社のラインアップ作品にふさわしい鮮やかさを備えているかと問われれば、首を縦に振るのは難しい、というのが私の偽らざる意見です。 450頁以上の物語を駆け抜けた先に待っていた「訳者あとがき」で、この小説がヤングアダルト小説として高い評価を受けた作品だということを初めて知ることになりました。 アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞ヤングアダルト小説部門最優秀作品選出、アガサ賞児童書・ヤングアダルト部門最優秀候補、ヤングアダルト図書館サービス協会選出のティーンズ・トップテン1位、パブリッシャーズ・ウィークリーのベスト児童書選出といった具合です。 訳者は「本書はヤングアダルト小説で十代向けだと思われがちなのですが、決して若者限定の作品ではありません。年齢層を絞ってしまうなんて、もったいなさすぎます」と力説しています。ですが私には、この<輝かしい評価>を目にして、主人公の人物造形にどこか幼さを感じたわけが分かった気がします。 私の心には添いませんでした。 東京創元社は昨年もウルズラ・ポツナンスキ『』(創元推理文庫)というヤングアダルト向けミステリーを大人向けのサスペンスとして出した“前科”があるので、気をつけないと。 ---------------------------- *104頁:クイーニーがドイツ語で語るセリフが「ツム・メーア・ゲフト・エス・ダー・ラング」とカタカナ表記されています。このカタカナ表記に誤りがあります。(意味は「海まではかなりの道のりがあるわ」)ドイツ語の原文「Zum Meer geht es da lang.」にある「geht」は動詞gehen(ゲーエン)の三人称単数・直接法現在形で、発音は「ゲート」です。この場合の「h」は黙字(もくじ)なので、「ゲフト」という表記は適切ではありません。 *190頁:「ゲシュタポはいまも無線ごっこ――ダス・ファンクシュピール――をしているだろう」とありますが、このドイツ語部分のカタカナ表記も間違っています。「das Funkspiel」は「ダス・フンクシュピール」とするべきです。「Funk(spiel)」を「ファンク」とするのは英語風の読み方で、ドイツ語では「フンク」です。 *231頁、240頁、322頁:「エヴァ・ザイラー」という女性名が出てきますが、ドイツ人ならば「Eva Seiler」は「エーファ・ザイラー」と発音するところです。おそらくヒトラーの愛人Eva Braunが日本では「エヴァ・ブラウン」と表記されるのが通例となっているため、それに合わせたのでしょう。 ---------------------------- この小説ではコーヒーが本物かまがい物かが繰り返し話題にのぼります。 131頁:「代用コーヒー(チコリの根を焙煎してドリップしたものだ、オエー)を飲んだ」 177頁:「本物のコーヒーだよ。ジャマイカ産なんだ」 249頁:「どうやって本物のコーヒーをわたしたちにいれてくれたか」 315頁:「パンとタマネギとまずい代用コーヒーというあたしの朝食」 381頁:「これまでにないほどまずい代用コーヒーを無理やり流し終わるまで」 第二次大戦時の、特にドイツにおけるコーヒーの歴史については以下の書が参考になります。 ◆臼井隆一郎『』(石風社) | ||||
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