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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全530件 101~120 6/27ページ
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辛口のレビューも多いようだが、素直に読んで楽しめた。 ショパンコンクールなどの有名なピアノコンクールはテレビ・ドキュメンタリーで演奏者に焦点を合わせたドラマ仕立てなものを見たし、最近ではスタインウェイやヤマハなどの有名ピアノメーカーがショパンコンクールに技術者と調律師をチームで送り込んで演奏者に張り付き、熾烈な争いを展開するドキュメンタリー番組も興味深く見た。 編集担当者の解説によると、この小説は作者が浜松国際ピアノコンクールを何年も取材して、10年がかりの連載で書き上げたものだそうだが、主人公となる複数の演奏者〔コンテスタント)の視点だけでなく、審査員や演奏者をサポートする友人らの視点も加え、コンクールの予選から1次、2次、3次予選、そして本選と時系列に沿ってコンクールを再現する作品となっており、読者はあたかもコンクールの現場に居合わせたような臨場感と緊迫感を味わうことができる。 クラシックのピアノコンクールなので、作曲家や曲の知識はある程度は必要だが、専門的で小難しい楽曲解説のような部分はなく、曲のイメージが様々な比喩を交えて一般読者にわかりやすく語られているのは作者の苦心したところだろう。ただ、同じような説明の繰り返しや冗長な部分があるのは連載小説だからであろうか。 物語としては、かつて天才少女として活躍しながら母の死で演奏をドタキャンして活動をやめていたアヤの復帰への挑戦、ジュリアード音楽院の若きスターとして飛躍をめざすマサル、キャリアは全く未知ながら亡き大ピアニストの推薦状付きで彗星のごとく登場した天才少年ジンの3者を軸に展開され、ジンが文字通りトリックスターのような役割を果たしてコンクールを劇的に盛り上げていく。このあたりは少年漫画チックだが、若者らしいみずみずしさと友情が微笑ましく描けていると思う。 クラシック音楽のファンとしては、作曲者の意図や楽譜の忠実な再現という考え方と演奏者の自由な解釈とのせめぎ合いが音楽思想や音楽史的に興味をひくところであり、本書では前者に傾く審査員が型破りなジンの演奏を最初は拒絶しつつ受け入れていく過程と「音楽を外に連れ出す」と繰り返しジンに語らせるところに作者の関心が表現されている。 | ||||
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ピアノは全く弾けませんが、面白かったです。 読む前は結構長い物語で、途中飽きるかなって思ったけど、全くそんな事なかったです。先が気になってあっという間に読んじゃいました。久しぶりに面白い本でした。 でも、何度も読み返すって感じではないですね。 | ||||
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音楽とはいったい何なのだろうか。あらゆる文化文明の中で、おそらく音楽を持たない民はいない。近年のグローバル化の影響で多少均一化されつつあるものの、それぞれの歴史の中で磨かれ、洗練された音楽は世界中にあまねく響き渡っている。それを想像すると私はセルバンデスの「音楽のあるところに真の悪は存在できない」という言葉を思い出す。多くの動物と人間を分けているものは、芸術という生存に不必要なものを愛する力なのだと思うが、その広く深い「音楽」をテーマにしたこの小説は、いったい何を描き出すのだろうか。 この小説は2016年の秋に刊行されるやいなや話題をさらい、その勢いに乗って直木賞と本屋大賞をW受賞した名作であるから、もうすでに読まれている方の方が多いだろうと思う。 しかしそれでもまだ手にしておらず、今回文庫化にあたって買うか買うまいか迷っている幸運な方々のために、私なりの感想をまとめておきたいと思う。 舞台は一般の人々が生涯無関係で過ごす“音楽コンクール”。実際に何度も浜松国際ピアノコンクールを取材しただけあって、そこに関わる選考委員、報道陣、ステージマネージャー、調律師をはじめとした舞台関係者、市民などが一体となってその数日間のコンクールを作り上げている様子が小説の土台をしっかりと固めている。そしてそこに集まってくる多様な背景を持つコンテスタント(コンクール出場者)たち。年齢も国籍もバラバラな彼らの中から著者は主に四人にスポットライトを当てる。それは今までコンクール出場経験がなく、何もかも未知数の風間塵一六歳、かつて天才少女としてデビューしたものの突然舞台を去った栄伝亜夜二四才。選考委員の一人の愛弟子で完璧な技術と優れた音楽性から一番の優勝候補と見なされているマサル・カルロス・レヴィ・アナトール一九歳。そして楽器店勤務のサラリーマン高島明石二八歳である。 音楽が好きな人は多いが、クラシックとなるとハードルが高くなる。ほとんどはつまらない学生時代の授業で興味を失い、歌詞のない長い曲にも、よくわからない番号のついた曲名にも、クラシック好きの人々の小難しい蘊蓄にも一つ一つ躓いてしまうかもしれない。大人になってそんなことを抜きにいろいろ聞く機会がありさえすれば、同じ作曲家の同じ作品でも演奏者によってこれほどまでに違う聴こえ方がするのかと驚くことだろう。もしかしたら何となくこの本を手に取っていなかった私と同じように心が沸き立つような体験がそこに待っているのかもしれない。 本書はまるで熟練した作曲家のオーケストラ曲のようだ。まず初めはごくさりげなく始まる。音楽になる以前の調弦のざわめきのような。そして突然恐ろしいほどに美しい旋律が流れ出す。その時にはもう頁をめくる手を止めることができなくなっている。「止めてしまえばこの音楽が消えてしまう」という気がするのだ。全編通して半分は演奏シーンという本書。音楽を言語化するというだけでも神業だが、著者は四者四様(+α)の演奏を描き分け、読者は自分の中に鳴り響いてくる「聴こえないはずの音楽」に感動することになる。そして予選から最終選考へと進む中でテーマの主旋律が徐々に大きくなっていくように物語は展開し、美しく集約されていく結末に向かって予想もしなかった波紋を投げかける。 音楽は言語の違いも時代も超えて人々の心に届く。演奏者と聴衆が「何かを共有しているという確信と高揚(下p422)」に包まれる時、そこには「命」という最上のギフトが純粋に輝いているのだ。 | ||||
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コミックの一巻を読んで原作を読みました。 コミックのピアノの森がダブって来ます。 キャラクターも結局才能と言うかの一言で済んじゃうのが残念。 | ||||
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映画には負けたよ。音楽演奏があったから。でも、とても面白いほんだった。最初に注文した本屋からは、本が送ってこなかった。1ヶ月近く待ったけれど。代金だけ取られたのだろうか。こんなこと、初めてだった。 | ||||
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まだ途中。 | ||||
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一気に上下巻を読んでしまいました。これを書くのに苦労されたでしょうね。よく調べて書かれましたね。 蜜蜂と題の一部があるのは、作者がコンテスト会場で鳴り続ける様子を蜜蜂の羽音に聞こえたのでしょう。 そう思いました。 | ||||
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音楽を習ったことあるだからか変わりませんが、音楽にいつての描写、バイオリンリストの心理、素晴らしいストーリーの展開…感動させられ、考えさせられました。 読み始まったら止まらなくて一気に読み終えました。なんでもっと早くこの本を手にしなかったのと思いました。 ピアノを弾きたい〜という感情が湧いて止まらないです。 | ||||
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自分の中では小説の名作ベスト3内に入る作品です。 心が躍るようなストーリー展開で、上下巻の長編ですが 読み終わるのがもったいなく思いながら読了しました。 | ||||
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音楽の世界が見られて、とても楽しく読ませていただきました。 | ||||
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外出自粛中に映画の予告編で気になっていた本書を上下一気読みしました。予選から本選への緊張感の高まりもさることながら、参加者の演奏シーンの描写にワクワクして音楽が聞こえました。読んでよかったです。この時期だからこそお勧めです。 | ||||
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冒頭を読み始めて、「あ、これは最後まで楽しめそうだ」と速攻で感じました。 結果、大満足。 映画も見ようかな。 | ||||
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コロナコロナで明け暮れた春が過ぎて、庭に蜜蜂がダンスを踊るようになって、 なんの因果かこの作品。とりあえず、中古が出始めたので。 物語はピアノ。クラッシックの舞台。日本で行われるコンクールの舞台を控え、 彗星のように天才達が名乗りを上げる。マサル君、風間君、亜夜ちゃん。そして 明石君。響き渡る天才達の鍵盤に、それぞれの歴史。それぞれの思い。それを 見守る、審査する三枝子さんとナサニエル。一次二次、そして三次と絞られて いくコンテスタント達。かける思いと、驚愕と絶望と、そして喜びと、本選で 待ち受ける結末とは? 70点かな?ちょっと厳しいかもしれませんね。なんせ、夢中になって、あっ という間に読み切ったのに。 当たり外れの多い、自己陶酔型の恩田さん。確かに文章は上手いんですが。 音楽を文字で表現するという、限りなく無理なテーマに挑む。その挑戦はかなり 成功を収めたのですが、既に下巻の真ん中くらいでその限界がありました。 また、恩田さんの作品で、以前も感じたことがあるんですが、この作品も、 主人公不在。マサル君も風間君も亜夜さんも、明石さんも三枝子さんもみんなが みんな主人公?あえて言えばこのコンクールが主人公?なんか風間さんの水の城を 読了した時のデジャブ。風間さんの時は城がきれいに浮かびましたが。 また、音楽のイメージをポエムにしていこうと試みられた?ちょっとその意図は 明らかではないのですが、それがハンターハンターの、とある下りに共鳴して、 私はちょっと苦痛でした。 疾走した、走り抜けた、そして地面がなくなった。そんな読後感かな。 ごめんなさい。力作なのに。 | ||||
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期待通りだった。 | ||||
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ピアノコンクールの臨場感、音楽の躍動感を書籍で楽しむ事が出来る作品になっています。ストーリー的なオチというか、ひねりはそこまで無いですが、音楽を言葉で語る美しさ、音楽が好きであれば、楽しめる本だと思います。 | ||||
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音楽が聴こえるような描写。 感動しました。 | ||||
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音楽を言葉で表現するのが上手いです。音が聞こえてきました。 | ||||
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言葉が綺麗で読みやすかった。ピアノが弾きたくなった。 | ||||
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音楽を文章で表す。可能なんですね(笑)。 音楽の知識、例えば「ショパンの1番」とか言われても、読んでる私には全く想像つかない。 でも、音大生が読んだら、またそれなりの興奮が味わえるのではないか。と、本を読むということは音楽に限らず自分の視野を広げるという基本にたちかえれる作品でした。 音楽に捉われず、自分も何か夢中になれるものに一生懸命になりたいと思いました。 どうもありがとうございました。 | ||||
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2日で読んじゃうくらい面白かった。趣味でキーボード弾いてるピアノ好きなオヤジです。コンクールや、音楽をどうやって文章で表現するのか興味があったのですが、ページ数が多すぎてなかなか手に取れませんでした。外出自粛のこのゴールデンウィークに買いました。浜松国際ピアノコンクールの事も少し知ってきましたし、娘がピアノ習ってたので、事実と違うかなと感じるところも確かにあります。ピアノの森も頭をよぎりましたが、そんなの些細な事です。作中にあるように、ピアニストは何かの想いを伝える手段が好きなピアノなのかもしれません。同じように、作者は好きなピアノや素晴らしいコンクールを、伝えたくて好きな文章で表現したように思います。私が知らないだけかもしれませんが、誰もやった事のないこの文章化に10年かけた執念というかピアノ愛というか。また、モデルとなった浜松国際ピアノコンクールの小川審査委員長も予選の結果の伝え方やミニコンサート企画など素敵で、是非ググってみてください。的外れな意見かもしれませんが、私得意なものがないので、これでお伝えしたいと思いました。 | ||||
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