■スポンサードリンク
コンビニ人間
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 721~740 37/38ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1日に4〜5回コンビニを利用するため、コンビニ内の細かい描写だけで十分引き込まれました。 主人公の古倉恵子36歳は就職もせず、結婚もせず彼氏もおらず、18年間ひたすらコンビニでバイトをする生活を送ります。 当前のように変人扱いを受け、戸惑いながらも自分なりに対応していく様子が細かく描かれていていました。 ただ、今の時代は少し価値観も違ってきてて、普通以外を排除する周りの反応の方が極端に感じて違和感を覚えました。 周りの評価を気にせず、一つのことに没頭できる能力がある人はあまりいなくて、凄く羨ましい気持ちになります。 周りに「コンビニ人間を極めたらいい。」という人がいたら主人公はどんどん凄い人になって、その時はコンビニ人間が美談になるんでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほんと引き込まれて一気に読んでしまいました! 込み入ったことは書かれていないのですが示唆深いです。考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
改めて個性というものを考えさせられる作品でした。 自分も何か人と違うと思っていたけど、これ読んだら 普通の人だなと自分を客観的に観れた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古くからの文学的なものは感じませんでしたが、ようやく現代の文学というか、読みやすくて良かったです。他の作家さんもどれだけ読みやすい文章が書けるのか、その能力を磨いてほしいです。一つでもヘンテコリンな文字を使うと大半の人は活字物語から去っていきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感動して、胸がいっぱいになって、涙が溢れて…なんてことは起きませんが、読んで得たものは大きいです。 ワクワクするストーリー性や人情話みたいなものを求めてる人には向きませんが、傑作だと思いますよ。 主人公に感情移入できない、というレビューがちらほらありますね。それこそ「普通」の人なのでしょう。普通の人からしたら、この主人公の感性は異常に思えるのでしょう。 私もそうなりたかった。 主人公に共感できる!と書いてる人が一定数いることに安心感を覚えました。 レビューも楽しめる作品ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューがあまりに面白かったので、つい購入してしまいました。 「救いがない」なんてとんでもない。久しぶりに希望に満ちた小説を読んだような気分です。 構成に無駄がなく、短いので 文庫本400円などと比べると高い感じはしますが 映画館で出来の良い映画を見たと思えばちょうど良いかと思います。 キャラクターの造形が巧みだったので 作者の他の本も読んでみたくなりました。 とっさに「普通」を演じることができる白羽さんが可哀想に見えてしまうのが不思議です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川賞受賞作が面白い。しかも『火花』に続いてだ。文学とは何かを問いかけても現代においては難しいのかもしれない。そこで、面白くなければ文学ではない、と開き直って書いているのだとしたら、歓迎したいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は『コンビニ人間』でも『普通』でもなく、都合よく両者を行ったり来たりして、都合よく生きている。どちらにもなりたくないくせに両者を分かったふりをしている自分に、少しだけ嫌気がさす。それでも、一番楽に生きやすい道を外れる事は出来ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
周囲との違和は誰しもが感じるものである。そういう意味で本作品は極めて日常的な部分を描いているのだが、その切り取り方が非常に冷静かつユニークで、太宰の『女生徒』に似た新鮮さを覚えた。 特に印象的だったのは「今の「私」を形成しているのはほとんど私のそばにいる人たちだ。特に喋り方に関しては身近な人のものが伝染していて、今は泉さんと菅原さんをミックスさせたものが私の喋り方になっている。」というフレーズである。人間が周囲に溶け込むためにおそらくは無意識のうちに行っていることを、改めて言葉で認識させられ、なるほどと何度も頷いた。 新たな視点をもって自分自身を見つめなおす機会を与えてくれる、そんな作品であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品に対する批判的なレビューを読んでいると、 「正常ではない」主人公に対する「怯え」が見えてくる。 そして、その「怯え」は、「こんな主人公が、作品が、許されるわけがない」という、作品そのものに対しての怒りになっているように見える。 「主人公が気持ち悪い」「何が面白いのか分からない」「分かりたくもない」 これらの感想全て、 「こんな作品を世に放って、わたしたちの正常な世界を壊すな。」 そんな悲痛な叫びに聞こえてくる。 自分の信じる「正常」が生まれて初めて脅かされた人たちの叫びだ。 今まで、盲目的に「正常」を信じ、そのために無自覚にある種の人を傷つけてきた人々に、ささやかなしっぺ返しがきた。 それがこの作品だと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学一年の時に大学の近くにオープンしたコンビニでバイトを始めた恵子は、そのままバイトとして働き続けて18年になった。彼女にとってこの世界と人は理解不可能なものだ。自分は世の中の異物なのだが、そんな自分を「治す」ということもどういうことか子どもの時からわからない。 そのコンビニにある日、白羽という男がバイトとして入ってくる。骨に皮がくっついているみたいにがりがりに痩せていて、髪の毛が薄く眼鏡をかけ黄色い歯をしている長身の青年だ。 この人物は、典型的な自己愛パーソナリティの人間である。社会のいかなる土俵にも上がらない。彼がここをバイト先に選んだのは婚活のためであり、この店ってほんと底辺のやつらばっかですよね、コンビニなんて底辺ばっかりだ、と呟き続ける。彼もまた、この世界は異物を認めない、僕はずっとそれに苦しんできたんだという。 早々に彼はクビになるが、ある日ひょんなことから恵子は彼を自分のアパートに寝泊まりするようにさせてしまう。“社会不適合者”二人の奇妙な生活のはじまりだ。白羽は恵子の風呂場で寝たり恵子から与えられた「餌」を食べたりするが、彼は、こういう生活形態を取ることが最早古びた子宮しか持っていない36歳の処女の恵子には必要だという。彼と一緒に暮らしだしたことをコンビニの店長やバイトの面々、友達や妹にいうと皆なぜか異様に驚喜する。 白羽の借金の問題もあり長年勤めたこのコンビニをやめ、二ヶ月。嬉々として毎日恵子の就職先をネットで探す白羽。ついにみつかった面接先に彼に付き添われ、恵子は正社員の面接に向かう。だが、その途中で白羽と共にトイレに入ったコンビニで恵子の「本能」は目覚める。 コンビニのなかの音の全てが意味を持って震えていた。恵子は途端に活気づくと共に気づく。自分の細胞全部がコンビニのために存在している。人間として食べていけなくても野垂れ死んでも、そのことからは逃れられない。その本能は裏切れない。自分は人間である以上にコンビニ店員という動物なんだ!こここそが自分の「世界」であり自分はここにだけでしか生きれない動物、コンビニ人間なんだ! 恵子に白羽のような歪んだ自己愛もない、嫉妬もない。 衝撃と震撼を覚えるだろう。だがこういう人間は、実は何十年も前からいた。ただ社会の変化に伴っていよいよ増えてきただけだ。今日も社会のどこかで「○○人間は」たくさん、棲息している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説で言うところの“普通”じゃない人が読むとびっくりするぐらい共感すると思いますが、“普通”の人には、この主人公はただの常軌を逸した人間としか映らず、あまり理解できないのではないかと思います。 私は前者の上、コンビニのアルバイト歴も長かったので、びっくりするぐらい共感しましたし、すごく読みやすかったです。 常に感じていることを上手く言葉にしてくれていて、読後はスッキリすらしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分の意見を押し通さずに、自分が生きやすいように周りに合わせる。疲れると思ってたけど、最終的にはこうなるのかな | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一年半ぶりの小説だったけどすごい読みやすい文章で面白かった!白羽みたいなやつ、たまーにいる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「普通」とはなんなのか、それになんの意味があるのかを考えさせられました。 ちょっと変わった人のお話ではありますが、 異質なものに対して過度に不寛容になり、排除しようとするあたりは今の世の中を忠実に描いている作品です。 最終的に「主人公を理解してくれる男性に出会って普通の幸せを手に入れた」とか、 「病気が治って前向きに人生を歩み始める」とかそういう結末じゃないところがこの物語の肝だと思います。 それぞれの生き方、それぞれの幸せ・・・・で、いいんだよってことですよね? 最後に。 コンビニはあんな狭い空間ながらも、現代社会におけるあらゆるサービスが集約しているすごい場所です。 店員はレジや商品補充だけでなく、仕事の内容は多岐に渡り、覚えなきゃいけないことも多いはず。 絶対に底辺と馬鹿にされるような職種ではありません。 主人公にとって、コンビニで働くことが何よりの幸せであり天職であり、 もはや「人間である以上にコンビニ店員である」とすら感じているのだから、その生き方になにも恥じることはない。 それよりも「普通」に拘り、柔軟な感覚で物事を受け入れられない人の方がよっぽど悲しいのでは? せめて自分は、自分の価値観を人に押し付けて、 その人を苦しませたり悩ませたりすることは絶対しない人間でありたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あるラジオ番組で紹介していたのでkindleで購入しました。 これを機会に芥川賞作品を読んでいきたいと思ってます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の作品としては「殺人出産」に続いて本作を読んだ。「殺人出産」を読んだ際も感じた事だが、特異な設定を用意した上で、人間の"同調性"を問い掛けるという意味で、吉村萬壱氏「ボラード病」を想起させる作風である。 本作の場合は、「コンビニ」という日常性の極みと「コンビニ」のマニュアルの中でしか自分の世界を確立出来ない主人公という特異な設定との間のバランスが絶妙で、人間の"同調性"への問い掛けが深化した感がある。「何が正常で、何が異常なのか」という境目を揺さぶる衝撃度がある。軽快な筆致で綴られているだけに、却って空恐ろしくなる作品である。 長編を読んでみたいという欲求に駆られた。これから作者がどの方向に向かって深化(?)するのか楽しみで、今後の活躍を期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方もいるように自分のこと?と思える内容でした。苦しくなってページを読み進めにくくなりました。と同時に、理解できる仲間を見つけたような喜びがありました。 レビューを見てると、似たような人たちが、まあまあ人数がいるようなんですけど、好奇の目は向けられたまま。あまり出会いません。どこにいるんでしょうね。 あ、コンビニか! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ずいぶん読みやすい(芥川賞で構えて買ったが」「こう言う表現があるのか!」「人生とは何なのだろう?」とライトに考えさせられた作品。真面目に書くとプチ・タブーにもなり得る内容を軽いタッチにより違和感なく軽快に読み続けられる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく面白いです。2016年の日本でしか生まれない小説だと思います。それと、著者の村田沙耶香さんは最近、よくTVやラジオに出演されてますが、真面目で素直そうで、とてもかわいらしい方です。少女のような純朴な喋り方をされますが、素のようですね。非常に面白い性格をお持ちの方のようで、見かけによらず中身は腐女子 (クレイジーさやか!)だから、こんな小説が書けるんですね。今後も目が離せません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!