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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 461~480 24/38ページ
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あまり期待していなかったがわりと面白かった。コンビニの裏側の描写がまず興味深かった。何でこんなに詳しいんだろうと思ったら、いまでも(?)コンビニでバイトしているようだ。途中からは普通の基準で生きている人たちとそうでない人たちの対立がでてきて、普通でないほうの恵子は家族が心配するので普通になろうと葛藤する。でも、結局世の中の基準と違っていても自分に適した人間になるしかないんだと理解する。自分を世の中の異物と感じるところは、カフカの「変身」と通じるものがあると思った。この著者のほかの作品も読みたくなった。 | ||||
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高校卒業後十八年間コンビニで働いている主人公。 周りからは就職もできず彼氏もいない普通ではない人間とみなされているが、主人公自身はそれがなぜ否定的なのかがわからない。自身はコンビニ人間としての生活には満足していた。 ある日ひょんなことからダメ人間に寄生させて、彼氏、同棲者を一度に得ることになった。主人公は普通の人間となり、周りからは普通の人間として扱われるようになったが… 日本で生きていく中で、異物として認識されたとき、社会の中では生きていけなくなる。失敗した人間は排除される。普通に結婚し、普通に就職するのが普通であり、それができないと異物扱いだ。息が詰まる。 この本を読んで、何が普通なのかを考えさせられた。みんなからは普通の人間ではないと言われているが、主人公にとっては今の生活は普通なこと。普通って何だ?必要? | ||||
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一時間ほどで読み切りました。主人公がここまで全否定される小説は珍しいと思いますが、どんなに見下されてもこのヒロインは全く気にしません。 最後の覚醒がむしろ清々しい。スッキリしました。 | ||||
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芥川賞受賞作なので読みにくい作品かもと覚悟して読んだが センテンスが短くて純文学に馴染みがない私にも読みやすい文体だった 主人公は極端に個性的な人ではあるが、何割?くらいの人は 多少なりとも共感できる部分もあったのではないだろうか? みんなと一緒でないと何かしら、かわらわれたり同じようにするべきという 圧力を感じることがあり それに対処して行く主人公の生き方には共感するものがありました それはコンビニというガラスばりの中で生きる動物みたいな息苦しさを 感じながら読んだ 白羽のように弱者であることを社会のせいにして戦う人もいるだろう もちろん自由に生きることが理想だろうが 現実と向き合って合理的に生きる主人公のような選択をする人のが 多いのだろう 主人公は生き辛さを解決するためにコンビニという職業(檻)の中で 生きがいを見つけ活き活きと生きている 社会と戦っている間に人生は無駄に時間が過ぎていき負け犬のような 人生しか歩めない人もいる 主人公は工夫によって現実社会に適合する形で自分の生き方を確立した これしか生きる道がないのである みんなと同じでなくてもよい、工夫して順応して自分だけ道を探す 主人公は愛情をかけて育てられた家庭があったから見つけることができたのだろうが 白羽のような歪んだ人間にはやるせ無いだろう | ||||
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これは受賞に値する作品と思います。狭い旧弊因習のような人間関係を超して行かねばならないことを、コンビニという仕組みを通して痛感させてくれる点、清々しいものがあります。これからの社会、家族、人間関係を考えさせられました。否応なく変わらざる得ない変化をより先取り、前のめりに行くべき若い世代にお勧めの著作です。 | ||||
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とても考えさせられる作品でした。 短時間で読めてよかったです。 | ||||
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タイトル通りコンビニ人間はお勧め出来ると思います。それで、奥深い内容だと思いますね。 | ||||
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さらっと読めるが、読み手の想像力を擽る一冊。 奥深さとともに人間の儚さも感じる。 コンビニで18年間働く主人公。 これを一概に「不幸せ」や「不出来」と捉えるかは読者に任せられる。 「コンビニ」に関わる人々を通じ、人間の生々しさや醜さが繊細に描かれ話は進んでいく。 コロッと手のひらを返したような態度、穿った見方しかできない人間の卑しさ、自己の価値観でしか物事を考えることが出来ない人々。。。 自己の生き方ついて、哲学的に考えさせられる。 | ||||
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もしかして、これは現代人の「人間失格」かもしれないと思いました。 疎外感や適応できない心などが、太宰と違って、感情まるごと捉えずに、共感を拒否しているところが、現代なのでしょうか。コンビニという場所を設定してるところもですが。 | ||||
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僕の当たり前とあなたの当たり前がちがうように、 この主人公もまたちがって、 人生を生きていくんだ。 | ||||
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ストーリーは、描き方、内容ともによく非常に読みやすいです。 ”普通”とはなにか、”社会”とはなにかといった、少し自分が生きている空間を考えさせられる場面もあり面白かったです。 昨日流行っていた会社が明日は倒産、コンビニも24時間営業をしなくなる方針、等といった社会全体の動きが激しい中、10年後のコンビニも小説の様な世界なのかはわからない。下手すればコンビニというもの自体なくなっているかもしれない。そういう意味で、そんなに総ページ多くない中、現在のコンビニの中身がうまく書かれており、10年後等読み返した時、「あの頃のコンビニってこんな感じだったな」って思い返せる良い資料ともいえる。 | ||||
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こうあるべき、こうすべきという世間の声とは違う生き方する主人公、 最終的にコンビニを自分の居場所と確信したラストシーンは少数派に 寄りそう小説として読み手に伝わるものがある。 | ||||
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人間って何だろうな。 たぶん異質なものを嫌って仲間はずれにするそんな冷酷な生き物かもしれない。 自閉症のように生まれつき興味のあり方が人と違ってる人はうまく他人と関われないしいき辛さを抱えて生きてるんだろう。 恵子はコンビニの一部として働くことに生きがいを持ってるなら普通の人の生き方や考え方と多少違っても構わないと思う。 白羽と同棲してある意味いい勉強をしたんじゃないかな。 最終的に自分に取ってどうすることが自分らしいか掴めただけでも 8ヶ月前図書館に予約して待った甲斐がありました。 | ||||
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コンビニ人間楽しく読めました。ただ、ラストがもう少し欲しかったです。 | ||||
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主人公は、世間からみたら私はおかしな奇異な人間なんだろう、と自覚をしている。他人にそれで害が及ばなければ私はこのままで良いい、と思っている。なのに周りが私のことで怒ったり笑ったり泣いたりとざわざわする。私はそれが不思議でなぜなのかが分からない。だからプリンを食べている私の目の前で私の為にと言って感情をむき出しに泣いている妹が気の毒にしか感じない。どうしたら自分は妹を悲しませずに済むのか分からない。自分以外は全部他人で同じ生き物にしか見えないその生き物達が普通という形も決まりもないものを押し付けてくる。普通に合わせようと努力してたけど自分はこの世界にとってお荷物、必要のない存在、何で生きているのか…、コンビニを舞台に主人公を通して人と社会の変えようのないメンドクサさが読み取れる。面白かったです。個人的には自分と同じような人が小説の中ですがいることに嬉しかった。短くて一気に読めるのも良かった。 | ||||
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作者のユニークな発想のエッセイが、それはご自身の体験談なのだが、2018年の1月から6月まで週1回掲載されていて、とても面白かった。 特に、「『走らせている人』たち」というタイトルで、「皆、車や電車で窓の外に人間を走らせているじゃん? 赤信号とか駅で停(と)まったとき、その人間、どうさせている?」という話で始まるエッセイは、すっかり忘れてしまっていた昔のことを思い出させてくれました。 あるとき、「コンビニ人間」の作者であることを知り、期待して読んでみました。 エッセイのときのような天然だけではなく、無機質というようなものが加わり、期待どおり傑作小説です。 読み始めてすぐに、安部公房の感性に似ているような印象をうけました。 | ||||
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勧められなかったら読まなかった本。レビューを見ると、賛否両論ですが、僕は面白かったです。みんなと同じことが安全な日本では、みんなと違う考えは異分子扱いされがちですね。この本は、異分子扱いされてる主人公の物語です。 そもそも普通とは何か?自分はマイノリティと自覚してる方にお勧め | ||||
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普段本を読むのは苦手で、読書家の方からすれば頓珍漢なことを言っているかもしれませんが書きます。 私はこの★の数なだけに他の低評価の方のレビューを読みましたが、その方々はいかに感情移入が出来るかを作品に求めていてナンセンスだと思いました。この作品は端から心地よく感情移入をするためには書かれていないと思います。あくまで現代の社会構造にメスを入れている、それまでだと思います。「同じでなければならない」そのことについてあらゆる角度から疑問を呈しているのです。そして表面上は(文末の中村文則氏の講評のとおり)コンビニを表現した文字ツールを用いたアートであるように感じます。私自身は少なくとも、この本を通して自分に見える社会の分断の仕方がまた一つ増えて満足です。 しかしコンビニ店員としてひとつ疑問だったのが、なぜ18年働いていてパートに昇格しないままなのかという部分。 最後にコンビニ店員としてひとこと。私は大学生アルバイトとして社会人店員を見つめています。確かに大人の社員の中には「普通」ではない人もいますが彼らも彼らなりに苦労してプロフェッショナルしててそこにも人間の生があります。(白羽みたいなのは論外ですけどね。そういう人がいるのもまた事実) | ||||
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主人公はとても特殊な人間であるが、それでいてどこか現実に存在していてもおかしくない、と言う絶妙なキャラクターデザインになっており、読み進める中で非現実的ながらも物語に引き込まれる中々ない体験が出来た。 そして主人公の考え方や世界の捉え方も当然「普通」とは随分ずれているのだが、どこか納得、共感できる、不思議な感覚だった。 本全体としても長すぎず、それでいて視点、考え方が一貫しているのでとても読みやすかった。 | ||||
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徹頭徹尾 素直な文体で読みやすい 文章表現で唸らせる文学独特のセオリーも無視して 古倉の心情表現にのみ注目が集まるように 読者が自然に誘導されている点も秀悦だ 白羽という自分をフツーというカテゴリーから排除した社会に対して ギャフンと言わせたいという願望を持つ象徴的人物を据えることで 古倉の隠蔽的擬態としての人生観を一層際立たせることに成功している 本作品を素直に評価できる審査員がいた点は 日本文学界も捨てたもんじゃない 10年後には古倉的な価値観がメインストリームになっていると感じる 日本だけでなく、もしかしたら先進国もすべて | ||||
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