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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 441~460 23/38ページ
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文庫本を一気に読み終わり、これからコンビニに買い物に行こうとしているところです。 古倉さんのような女性がいないか、きょろきょろしそうです。 この本が100万部も読まれいてるにはちゃんと訳があって、他でもなく舞台が「コンビニ」だからでしょう。これが「居酒屋」だったり「ショッピングモール内店舗」だったらそれほど注目されなかったに違いありません。全国津々浦々、どこでも同じルール、マニュアルで成立している店舗、広さもそれほど変わらない、どこにでもある箱空間です。だから1ページ読んだだけでもうすでに、読者はいとも簡単に頭の中で、行きつけのコンビニで品定めをしていることでしょう。そして、商品の棚の位置、お気に入りのコーヒーやスイーツなどを脳裏に思い浮かべます。次に「あ、そういえば店員さんはそんな動きをしていたな」とかニヤリとします。 この本のテーマは、「普通の生き方って何?」というとってもシンプルな命題に迫っています。読者は、古倉さんの生き方を通して、普通の仕事、普通の幸せ、普通の家族など、「普通」の指すものを自問することになります。 しかし、唯一違和感を感じたところが、古倉さんがあっさりと白羽さんを自宅に泊めて、餌を上げて生活するところです。男女が一緒に生活したら、行き着く先は分かっていますが、余りにも無機質な二人です。睡眠、食欲、性欲は人間の根源的で本能の欲求なので、あーだ、こーだと二人で屁理屈だけしゃべっている二人にそこまで「何もない」ことに現実離れしてしらけてしまいました。 ところで巻末の中村文則さんの解説文は、何を言いたいのか分からない。難しいことばを並べないと、この小説の面白さや読みどころを伝えられないのでしょうか。 | ||||
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読み始めた時点では、なぜか明るい小説だと思っていました。 ですが一言でいえば、人の汚い部分を描いたものでした。 感情移入しやすい人や、胸糞な物語は絶対みたくない!って方は見るべきではないかもしれません。 読み終わったあとの不快感は強めでした。 コンビニ店員界隈を舞台に、日常にひそむ人の汚い部分を描かれていますが、これってどこにでもあるなーという感じです。 読み終わったあと「コンビニ人間」というタイトルを見て、世の中の人間すべてが、コンビニ人間に該当するのではないかとも思いました。 スポットがコンビニというだけで。 心理学におけるペルソナとか、そういったものを題材にしているようなふしが見受けられます。 明るく楽しい話ではないので、それを理解した上で読まれた方がいいと思います。 物理的に薄い本だったので数時間で読めましたが、面白くなければ薄かろうと読めないわけで、 読ませる力のある本だと思います。 | ||||
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古倉さんの生き方は社会の役にはたっている。普通かそうでないかは何をもって判断するのか?改めて考えさせられる。白羽さんは社会の役にたっていないが古倉さんの支えにはなっていたのかもしれない。 | ||||
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不気味であるが少し共感する点もあると感じる 好きではないが良い作品だとおもった | ||||
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自閉症スペクトラムの人間を誇張・装飾して面白くした作品だ。もともと自閉症傾向の強い人間が、対人関係に不自由を感じ、しみじみとした、あるいは煩わしい人間関係のない、マニュアル対応で生きて行けるコンビニバイトに安住の地を見つけ、自閉的に年月が過ぎて身体もその生活が習慣化してしまった状態を、色づけして描いている。白羽もよくいる嫌な人物であり、歪んだナルシストとして上手に描かれている。2人とも、誇張・装飾されてはいるものの、よく見かける人々だ。日常のなかの、ちょっとした非日常をテーマにした、面白い作品だ。 | ||||
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「不快」「気持ち悪い」というレビューがあったが、私にはかなり愉快なお話でした。コンビニの音、という視点もかなり新鮮だし、主人公は単なるアルバイトなのにちょっと経営者目線になってるのも面白い。 確かに、白羽という男はかなり気持ち悪いけど、ラストで救われました。主人公の恵子は無事に家から白羽を追い出せたのかな? そこだけが心配です。 | ||||
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最後の最後で、解釈が何十通りも有るような描写が出てきてモヤモヤしたので星5つとはなりませんが、主人公が天職に気付いて本当によかった。 自分の価値を大切にする事を教わりました。 | ||||
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内容(「BOOK」データベースより以下) 36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。 これまで彼氏なし。 日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。 ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。 「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う衝撃作。 第155回芥川賞受賞。 * 個人的には好きだから。こういうの自分も書いた事がある。 さあて「普通」って何ですかぁ? 自分は「無難なこと」って書いてた。懐かしい。 うまく書かれている話だと思う。 よく反応する人って、何か痛いとこ突かれたせいですか? そういう人が読むべきだと思いますな。 極端に書く事で分かりやすくなっています。 コンビニ店員って何で悪く思われているのでしょうか。 例えば、ゴミ清掃車の人や、鳥とか豚とか捌いてる(処理)人や、死刑執行人や、夜のお仕事してる人って悪いんでしょうか。 100万人いれば100万通りの生き方や人生があるのに、 小学中学高校大学行って結婚か就職して子ども産んで育てて離れたら老後生活。 ↑これにならなくちゃいけないのでしょうか? おいおい。 私が大嫌いなのは一方的な押し付けや偏見だけど。 それと、話の中に縄文、が出てきて真っ先に岡本太郎さんの太陽の塔が思い出された。 内部の「生命の樹」だけど、前にテレビで解説聞いた事あったな。 うろ覚えだから調べてみたらヒントがあった。 (https://president.jp/articles/-/24705) 『多くの人は実は誤解している。あれは科学技術と資本主義の祭典、万博のシンボルだ、または万博が掲げたテーマ「進歩と調和」を体現するシンボルタワーだ、と思っているだろうが、本当はまったく逆なのだ。』 私がテレビで聞いたのは、生命の進化の最後がクロマニヨン人で終わっている事について。 人間て、進化してないんだ…って事。 自分も変わり種だろうから興味もって聞いてくる人は多いだろうかなーと思うが、 私はめっちゃ幸せでんがな、と主張しておく。 そういや、このコンビニ人間さん、バイトじゃなくて社員にならんのかなと思った(笑)。 だって優秀じゃないか? 年齢関係ないし、使える人がいい。役に立てる人がいい。 必要じゃない事はしなくていい。足りないところに埋めにいったらいい。 現代人、ムダな事ばっかりしてる。自然を壊す。 クロマニヨン人は進化するのだろうか、格好ばっか変えていくだけで。 それとも人類が滅んで、異なった生物が繁栄していくのだろうか。 怖いけど楽しい未来だな。 本を切欠に改めて思う事が色々と出てきたが、 人は、国と、自分と、 どんな未来を望んでいるか、明確に目標が言えるでしょうかね。 私は、リラックマになりたい。 | ||||
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これから、このような生き方をする人が増えてくるのかな~と思った次第です。 | ||||
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人間失格とコンビニ人間で、社会での振る舞いと自分の心がテーマだと感じた。 コンビニ人間は、人間失格を現代版にリメイクしたものだと私は考える。 人間失格では、道化を演じ、心の底で考えていることと、世間での自分の振る舞いに矛盾が生じ、自分では何とも思っていないつもりでも酒、薬に溺れてしまう。最終的には、社会的、そして、自分の中でも破滅してしまう。 コンビニ人間では、マニュアルのように人に合わせ、それ自体に苦悩を感じてはいない。最後は、今の一般的な世間的の常識とされるものでは破滅の道をたどるが、主人公としては間違いだとは全く思っていない。 読者がコンビニ人間を受け入れられるようになったのは、インターネットの発達により、考えを発信、共有できるようになったことが大きいと考える。かつては、自分の心で抱えている問題、疑問が今までは、小さなコミュニティで表に出せず、自分がそうだとは考えていても、周りには話せず、間違っていると思い、結果、抱えたままとなってしまう。 一方、現在は、抱えている問題をシェア、検索すると同じように考えている人がいる。そのため、世間的には間違っていても自分も正しいことを考えていると安心することができる。それがコンビニ人間の共感を得る形となったと考える。 この2冊を通して、振る舞いは周りに合わせて、心の中も社会に合わせないといけないという考えから、考えは人それぞれという考えが受け入れられるようになったのだと感じた。 | ||||
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good | ||||
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なんらかの障害といいますか、偏りのある気質といいますか、そういった生きづらさを抱えた、未婚、コンビニでのバイト歴18年、現在36歳の「古倉恵子」という女性を視点人物に、彼女を取り巻く同僚や同級生、家族との関係性であったり、彼女自身の屈託であったりを描いた作品です。 タイトルの通り、舞台はコンビニを中心に物語は展開していき、もはやコンビニが単なる場所ではなく、観念や世界観となって彼女に救済をもたらしたりもしますが、これを彼女の妹や、同居することになった「白羽」の弟の嫁の視点から捉え直すと、最後の一行の「蠢いている」が妙に不気味に響きました。 | ||||
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主人公にとってコンビニで働くことが唯一普通になれる方法なのだと感じました。 それを諭す権利は誰にも無く。 変わってしまったバイト先の人や相手役の男性の方が異質に思えます。 オチを予想してましたが、あ、こう来るんだと。 世間や自分が思ってる普通は普通じゃないんだ、視野が狭かったなと反省。 サクッと読めるしおすすめです。 | ||||
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夢中になって読みました 特に白羽のキャラクターが良かったです。 まるで、世界は自分を中心として回っていると言わんばかりに、中二病な発言しており、何度もイラッとさせられました。しかし、このキャラクターが主人公の存在を引き出させ、ラストシーンをより良いものにしたと思います。 | ||||
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かなり「普通ではない」人の話だと思った。自分自身がなかなか「普通ではない」人間の方なので共感してニヤニヤしつつも、そこは振り切れすぎだなあなんて思いながら、結構面白おかしく読めた。 しかし、そんな自分にとっても白羽は不快だった。白羽は同じように「普通ではない」人間だが、他人に実害があるという点で主人公とは異なる。「普通ではない」人がまず学ぶべきは、他人に積極的な実害を与えないことなのかもしれないなあと思った。 繰り返すようだが、主人公は「普通ではない」けれども、自分の生きがいを見つけることができた、十分に立派な人間だと思う。仕事大好きサラリーマンの中には、単に仕事の歯車として落ち着くことが生きがいであり、自然であるという人も多いんじゃないだろうか。 そういう意味では、人はベクトルの違いはあれど、生きがいを見つけることが重要だよなあと思った。合理的な人間の主人公であっても、コンビニバイトをやめた時から自堕落な生活を送り始めた。それは「普通」の人が家族や恋人を失うように、彼女はコンビニ店員という生きがいを失ったからだと思う。 生きがいは仕事や恋愛や家族でも何でもいいのだと思う。もちろんコンビニバイトでも。そんな感想を持った。 | ||||
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『コンビニ人間』(村田沙耶香著、文春文庫)は、不思議な味わいの作品です。 36歳の古倉恵子は、大学生時代からのコンビニでのバイト生活が18年も続いています。これまで恋愛経験がなく、未婚。コンビニの世界にすっぽり嵌まり込んでいる恵子に、突然、変化が訪れます。婚活目的でコンビニのバイトを始めたものの、仕事ぶりや素行に問題があり首になった35歳の男・白羽と、恵子の部屋で同居することになったのです。 「(コンビニの)一日の始まり。世界が目を覚まし、世の中の歯車が回転し始める時間。その歯車の一つになって廻り続けている自分。私は世界の部品になって、この『朝』という時間の中で回転し続けている」。 「両親は甘く、いつまでもアルバイトをしている私を見守ってくれている。申し訳なく思い、二十代のころ、一応就職活動をしてみたこともあるが、コンビニのバイトしかしていない私は、書類選考を通ることさえめったになく、面接にこぎつけても何故何年もアルバイトをしていたのかうまく説明できなかった。毎日働いているせいか、夢の中でもコンビニのレジを打っていることがよくある。ああ、ポテトチップスの新商品の値札がついていないとか、ホットのお茶が沢山売れたので補充しなくては、などと思いながらはっと目が覚める。『いらっしゃいませ!』という自分の声で夜中に起きたこともある。眠れない夜は、今も蠢いているあの透き通ったガラスの箱のことを思う。清潔な水槽の中で、機械仕掛けのように、今もお店は動いている。その光景を思い浮かべていると、店内の音が鼓膜の内側に蘇ってきて。安心して眠りにつくことができる。朝になれば、また私は店員になり、世界の歯車になれる。そこことだけが、私を正常な人間にしているのだった」。 同居を始めた、理屈っぽい白羽の台詞。「『処女のまま中古になった女がいい歳してコンビニのアルバイトしているより、男と同棲でもしてくれほうがずっとまともだって妹さんも思ってるってことですよ』。きのうのまごついた様子はなくなっていて、いつもの白羽さんに戻っていた」。 「ほとんど、詐欺師をそれとわかっていて家に住まわせるような感覚で白羽さんを家に置き始めた私だが、意外と、白羽さんの言うことは当たっていた。家に白羽さんがいると都合がいい。そう思うのに時間はかからなかった」。同居していても、白羽には恵子に手を出そうという気などはさらさらなく、一方、恵子のほうはペットを飼っているような気分なのです。「白羽さんを飼い始め、コンビニでの私はさらに順調だった」。 ところが、「18年間の勤務が幻だったかのように、あっけなく、私はコンビニ最後の日を迎えた」。この後、思いがけない展開が待ち受けていようとは! 自分にとって居心地のいい世界とは、どういうものか、を考えさせられる作品です。 | ||||
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普通普通を強要する人いるよなーと思った。 自分も本当は普通のレールから外れることを恐れてる。奇異の目で見られるのは嫌だ。 それよりも主人公みたいに 熱意をもてる仕事に就き、誠実に取り組む 。生き生きと仕事をしてる様は素晴らしいし羨ましい。幸せなことだと思う。仕事に対する姿勢と 何言われても怒らない、客観的に物事を捉えてる姿 魅力的で見習いたい。 | ||||
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とても斬新な視点で普通とはなにかを見つめるオリジナルな作品です。コンビニの店員にも興味を持たせてくれました。 | ||||
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この主人公はサイコパスではないよね。サイコパスは表面的には魅力ある人間が多い。 昔はともかく今の時代は主人公のような人間が多数派になっていると思う。自分含めて。 | ||||
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今までなかった読後感の小説、というしかない。 主人公の「異常さ」に背筋が寒くなるような気がしつつ、ふと、自分だって何かに依存していきているのではないかと思い至る。 人の言葉や会社の指示をまっすぐに受け取って生きることが異常ならば、いったい、正しさとは何なのか。 本音と建前を使い分ける必要がある世の中とは、いったい何なのか。 読んでいて心がざわつくということは、自分の中にもまた「コンビニ人間」の要素があるということなのだろう。 どんな人にとっても得難い読書体験になるかと。必読の一冊です。 | ||||
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