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フロスト日和
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フロスト日和の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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前回を上回るフロスト警部の慌ただしい日常と事件、 相変わらずの悪趣味な冗談が読んでいても 飽きさせることなくテンポよくちりばめられている。 陰惨な事件だらけのこのシリーズですが、 フロストというはちゃめちゃなキャラクターの おかげで重苦しくもなく、 かといってある程度のシリアスさも あわせ持ちながら話がどんどん進み、目が離せません。 最後のウェブスターとのやりとりは思い出すたびに涙が出てきます。 | ||||
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今回のフロスト警部の相棒は、若くして警部に昇進したが、上司を殴った廉で2階級降格の平刑事となり、デントン警察署に左遷された猪突猛進型の青年だ。 最初はフロストの勘に頼る捜査に辟易するのだが、それが見事に当ってくる過程が面白い。勿論チョンボも多いが憎めない。 全く話もスタイルも違うが、京極夏彦の京極堂シリーズに似てなくもない。京極堂シリーズの第一作は「姑獲鳥の夏」で、その登場に驚愕したが個人的には3塁打だった。二作目の「魍魎の匣」で感心し、これはホームランに等しかった。シリーズを読み続けようと思った。 フロストシリーズも同様に、本書はまさに見事なホームランで、第一作「クリスマスのフロスト」がフロック(まぐれ当り)でない事を証明した。 本が厚くなってきたのも、京極堂シリーズに似ている。 | ||||
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フロストシリーズ(長編)の概要 邦題ー原作出版年ー和訳出版年 1「クリスマスのフロスト」1984ー1994 2「フロスト日和」1987ー1997 3「夜のフロスト」1992ー2001 4「フロスト気質」1995ー2008 5 Winter Frost 1999 6 A Killng Frost 2008 ですから、邦訳は原作の順番です。 原作者は2007年7月31日に79歳で お亡くなりになっております。 | ||||
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評判が良かったので読んで見ました。面白かった〜。 しばらくはシリーズ作で暇つぶしができそう。 次から次へと発生する事件を、直感のまま行動、外れっぱなしの推理もなんのその、 すべての事件が絡み合い、最後には見事解決に結びつける、フロスト警部は天才です。 下品なジョークで大笑いさせられつつ、最後はちょっとしんみり。 警官小説ではちょっとないタイプのニューヒーロー。 分厚いけど一気に読めます。 | ||||
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実際にはこれが第一作らしいですが、私は「クリスマス〜」に続いて2冊目です。のっけから汚水漂う悪臭にまみれた公衆便所にホームレスの死体、そこにぼろマフラーを靡かせて颯爽(?)とヒーロー登場。いきなりフロスト・ワールド全開です。「クリスマス〜」の時はミステリにしてはちょっとトリックが弱いかな・・・みたい感想を持ち、批評もしたのですが、今回そもそもそれはお門違いだった事を痛感。フロストものはミステリというよりデントン警察を舞台にしたアクの強い人間悲喜劇で、ジャック・フロストはその中を彷徨する狂言回しなのですね。行き当たりばったりの推理が凄まじく多彩な局面に誘う。表現は下品極まりないけど、実は殆ど多くの人が心の底では共感できる本質を突いたコメントの数々。ある種解脱しているフロストの視線を共有すると、所謂エリート的な連中が何とも下らない事が鮮明に見える。そういった意味では滅茶苦茶シュールな小説とも思います。 実は「クリスマス〜」読了から本作を読み出すまで2年近く空いていいたのですが、今回は即「夜の〜」に移行しました。こっちは更に凄そうです。楽しみです。 | ||||
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行き当たりばったりの捜査で、事件を次々と解決するフロスト刑事の大活躍、第2弾。というところですが、鋭い推理と、余りにも雑な捜査のコンビネーションは如何なものか。 他の探偵小説は、うっかりしているようで、実は緻密な分析が事件の解決に結びつくという展開が一般的のような気がします。シャーロックホームズを期待するわけではありませんが、何だかワンパターンに陥ってしまいそうな気さえします。 もちろん読みやすいとは思いますが、イギリス英語のせいか、よく分からない部分も若干あります。 | ||||
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いつも寝る間もないほど事件に追われているフロスト警部。今回もデントン署にはホームレス殺人事件、15歳の少女の行方不明事件が相次ぎ、書類仕事はデスクに山積。だから読み手のほうがいつもハラハラしてしまう。口は悪いが、弱い者に向ける温かい目線にホロっとさせられます。小うるさい署長に食ってかかったり、ぐしゃぐしゃのレインコートに汚いマフラーで出勤したり、出世街道からはみ出しっぱなしなのに憎めない。世の中きれいごとでは動かないけど、フロストの人情がにじみ出ていて、読んでよかった。 | ||||
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痛快コメディ感覚ながらシビアな刑事ドラマが楽しめる秀作。すでに日本での出版から約12年を経過しているにもかかわらず、またほぼパターンかした展開にも全くあきることなくフロスト節に引き込まれていく。 | ||||
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市内の水浸しの公衆便所には、浮浪者の死体が浮かぶ。 この事件からはじまり、次々と事件が連続して起きていく。 いきあたりばったりに捜査していているようで、微妙に絡み合っていくストーリー展開が見事。 今回組む相棒は、前回のクレイブではなく、上司に鉄拳をみまって警部の役職から降格処分されたウェブスター刑事。 口が悪い下品なダメ警部ぶりは健在ながら、今回のフロストは、前巻よりも奥行きが感じられる。 屈折した過去を持つウェブスターとの微妙な距離感や、浮浪者にも優しさを見せるシーンなどグッドでした。 きわめつけは、若い巡査に思いやりを見せるシーン。ほろっときました。 1作目に対して厚さもおもしろさも増しています。 | ||||
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フロスト警部は、どうしようもないほど下品で、セクハラ野郎で、書類整理もしません。まったく家に帰らず、大丈夫かと思うほど捜査に没頭し、いつもコンビを組む警察官に呆れられる。しかし、すべてを読み終えて分かるのは、フロストの圧倒的な行動力と、頭の切れ味と、弱い人に対する優しさと、自分の手柄をあげようなんて屁にも思わない、格好良さ。これは、読者だけが知っていることです。そして、デントン署の一部の警察官に、伝わっていることです。大好きです。 | ||||
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主人公のフロスト警部は、有能だがかなりずぼらで太っ腹だ。 上役にいびられても意に介さない。そんな彼の魅力にはまって 一気に読んでしまった。読後の爽快感という点ではトップクラス。 ミステリー・ファン以外の人にもおすすめ。 会社で上からも下からも突き上げられている中間管理職の方だったら、 酒を飲むよりこの本を読んだ方が憂さ晴らしになるだろう。 | ||||
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「クリスマスのフロスト」に魅せられ、この本でフロストに再会しました。やっぱり彼は最高にチャーミング! このシリーズは、息をもつかせぬ展開で警察小説としても傑作ですが、私はフロストが次にどんな下品なジョークを聞かせてくれるか、嫌味なアレンやマレットにどう応戦するか、わくわくし、またハチャメチャな言動の底に光る弱者への慈愛に胸を熱くしながら読んでいます。 フロストの世界に入るのは、好きなスターの映画やライブをみているような一方通行のデートのようで、ずっと読み続けていたくなります。周りの人々の一部は彼の魅力をわかっていますが妻にはスター性を理解されなかったようで、そんな皮肉な人生が、また哀愁のフロストにはお似合いでしょう。 残念ながら邦訳が少ないので、フロストに会いたくなると、数冊の本を何度も読み返して旧交を温めている今日この頃です。 | ||||
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この世界が心地よい。フロストをとりまく事件の数々と、それを内包するデントン市。人間がいるから犯罪が起こる、犯罪が起こるから警察がある。それだけのことが、こんなに濃く滋味あふれた世界を作り上げるのだ。相変わらず、ワーカホリックのフロスト警部の仕事ぶりは凄まじい。でたらめで、結果オーライの彼の生き方も心穏やかならぬ反面、実に頼もしい。時折見せる人間味あふれる優しさも、ツボにはまっていて泣きどころをくすぐる。こんな人間、実際付き合うとなったら大変だと思うのだが、やはり愛しい。ウィングフィールドの描くモジュラー型プロットも、思わぬ方向へ進むかのようにみせて、見事に絡み合って熟練の技をみせてくれる。無駄に長ったらしい本が増えてきて、いささかうんざりしている現在、このフロストシリーズだけはどんなに長く分厚くなってもいいと思わせてくれる。オススメです。 | ||||
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文庫のカバーのイラストどおりの、ものぐさで品のないフロストのキャラクターが、まず魅力的です。それに、事件が次から次に起こって、それに振り回されるフロストたちが、面白く、臨場感やハプニング感が、よく出ています。いくつもの伏線が、最後に終結していくので、飽きずに最後まで楽しめると思います。とにかく面白かったです。他もフロスト物も読んでみたくなりました。 | ||||
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フロスト警部シリーズを読むのはこれが2冊目。1作目よりも、おもしろさがわかってきた。なんといってもフロスト警部のキャラクターにつきる。彼は決して優秀でも、かっこよくもないが、その人間味あるれるキャラクターがどんどん読者を引きつける。決まって彼のことをよく思っていない部下が、最終的には何となく彼のことを認めてくる過程がおもしろい。 | ||||
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ミステリなのだから、犯人探しの興味というのも、もちろんあるのだが、とにかく犯人がしょぼい。ひどく残忍な犯行であっても、ふたを開けてみると、そこらにいる人間が、ちょっと踏み外した結果、起こしてしまった犯罪なのである。人間の身勝手さは、さんざん描かれているが、邪悪さといったものは、ほとんど出てこない。でもこれって、かえって救いがないよな。日常からかけ離れた悪の巨人のようなキャラクターが設定されていたほうが、読んでるほうは気が楽かも。 | ||||
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字がびっしりと詰め込まれた冊子の割には「いつのまにか読み終わっていた」という感想です。事件そのものよりもフロストの下世話なジョークやそれに振り回される上司や部下の様子がおもしろおかしくかつリアルに描かれている様子を味わっているうちにいつの間にか事件は展開、解決へ・・・!?プロットそのものも優れていますがイギリス警察の日常をリアルに楽しみたい方にお勧めです。「Frost at Christmas」の方はまだ読みかけですが、どうやら原書ではこちらの方が一冊目のようです。 | ||||
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In this book, Frost successively investigates several seemingly independent cases, with none of them getting close to solution. He may seem to be a Colombo type hero, but he is not so smart. What attract me most are the number of errors he commits and his understanding of the human nature. Here, with his lovable talent, he reveals the true scheme behind a hit-and-run, arrests the rapist, and tracks down the cop killer. | ||||
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推理物にしてはあまりに分厚い体裁だけれど、読み始めると最終ページまであっという間です。冴えない風体の主人公が発する罵詈雑言に大笑いしているうちに、いつのまにか幕が下りてしまうという感じ。イギリス人のユーモアと言うのは、アメリカ人のそれより我々日本人には馴染みやすいのではないでしょうか。それはさておき、本筋の推理物としてもこの作品水準以上と言っていいでしょう。「羊たちの沈黙」のような派手さは望むべくもないけれど、いくつかの謎がからまって、なかなかの味わいです。幕開き早々、主人公が銃をぶっぱなされて弾丸をくらうというのは度肝を抜かれる設定ですが(もちろん死にゃしません)、これはちょっとこけおどしという感なきにしもあらず。それでも、なんでこんな事態になっ!たのかという興味が後々まで続いて、まあ一つの工夫と言えば工夫でしょうね。何にしても、薄汚れた主人公のユニークな魅力が特筆もので、これだけでも読むに値するというのが私の感想です。ついでに言っておけば、第二弾の「クリスマスのフロスト」も満足すべきものでした。 | ||||
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