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絶対正義
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絶対正義の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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リアリティを無視したキャラ設定で、範子は強烈と言うか、実在するとはとても思えない人物。意図的と思うが彼女だけは心情描写が一切なく、融通の利かないAIのような印象を受けた。一方彼女に翻弄される人物は皆人間的で、好悪は別として感情移入は容易。「正義」と言う行動原理だけで動き、「正義」のためなら、人の幸せを踏みにじっても平気な範子によって私生活をボロボロにされる友人たちの恐怖は、リアリティがあり読み応えがあった。 死者からの手紙と言う大仕掛けなトリックはかなり無理があり、仕掛けがわかってからの後日譚もツッコミ所は満載だが、範子が死んでも恐怖を持続させようと言う狙いは理解出来た。無茶苦茶な設定を許せば、タイトルの意味を考えさせる面白い話として評価出来ると思う。ただ範子の殉する「正義」が、要するに日本の法律であり、彼女の内面の良心だとか、「神」のような人間を超えた絶対的なものでなくて良いのかと言う疑問は残る。もっとも哲学的な議論をせず、エンタメ作としてはこれで良いのだろうけど。 | ||||
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こういう人、実在すると思います。特に、小学生の頃とか。ちょっとしたことを見つけて、指摘したり。大人に褒められて、それが快感でもあるのでしょう。 これが、大人になっても続くとこうなるのですね。恐いです… | ||||
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幽霊でもなく妖怪でもなくやっぱり人間ですね。 曲がったことが嫌いな方ですが、正義のウザさが実感できる内容でした。 そして逃げ場のない絶望感のようなものが感じられるラスト。 この作者の作品は初めてですが、違う作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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全然期待してなかったけど、これは非常に面白い小説であった。範子の行動と言動は流石にやり過ぎかなと思う部分もあったが、登場人物それぞれの立場に立って感情移入が出来、次へ次へと読み進めて行くうちに最後のどんでん返しへ。 構成も非常に練られており、物語の締め方も秀逸であった。 何事も中庸が大事ですねw | ||||
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書評を読んで、面白そうだったので買いました。 面白くて、一気に読みました。 | ||||
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範子は別に正義感があるわけではなく、ただ規則に則っているだけで、他者を思いやる、弱者を守る気持ちは一切ない! 正しいことをしている人=善人ではない。 こんな人が周りにいたら凄く嫌だし関わりたくない。 | ||||
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高校時代の仲良しグループだった女性5人は成人後に同窓会を経て、定期的に食事会を行うようになる。 ところが、食事会の後のドライブで4人の女性が1人の女性を殺してしまう。 殺されたのは『絶対正義』の信念の下、『完璧な正論を実行する事が生き甲斐であり、その結果、誰が破滅しようが一切構わない』という女性だった。 『融通の聞かない正論や正義の危うさ』を、真正面から描いた恐怖のサスペンス作品。 以上、そんな作品です。 『絶対正義』女性は常に正しさを実行する機会を伺っており、周囲の人間は何らかのトラブルが起きた際にすぐ正義を以て解決してくれる『絶対正義』女性を信頼してしまいますが、 彼女にとってあらゆる他者は、知人でも友人でも家族でもなく、単に正義を実行する機会の提供者であり、簡単に友人たちの敵にもなったりします。 そんな身近な恐怖に満ちていて、物凄く恐ろしい作品でした。 ホラーでもサスペンスでも、非現実要素があるからこそ恐怖を楽しめるのであり、 その点この作品は、誰もがこういう人間と関わってしまった場合、トラブルに苦しむ現実性が高く、怖さに関してはトップクラスの作品です(>_<) なので、楽しめる怖さではなかった分、星5ではないものの、いつか読み返したい作品ではあります。 恐ろしさに震える『絶対正義』 恐怖を堪能したい場合にオススメです(^-^*)/ | ||||
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いかにも『イヤミス』らしい、胸がむかつくラストで、楽しめました(笑)。 私は偽善は嫌いだけど、正義を振りかざすのも大嫌いです。この小説を読んだ事で、ますます自称『正義の味方』が嫌いになりましたが(苦笑)。 作中で語られる正義というのは、私達が普段からイメージするような、倫理観や人道的観点ではなく、法律ってのがまた…。 個人的にはアレは『正義』ではなく、『独善』だと思いますけどね。 | ||||
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秋吉理香子さんの作品は、この本で3冊目の読了となりました。(暗黒女子→聖母→本書) 前に読んだ二冊と共に、イヤミス度は高く序盤から嫌悪感を禁じ得ない程でした。 読まれれば直ぐに分かりますが範子と呼ばれる、「正義」(と言うよりかは法律)の塊の様な女性が中心に、物語は展開していきます。 最初は、頼りになる正義感のある人としての描写がありますが、次第に正義(法律)だけでしか物事を判断出来ない人物に変わっていきます。その果てには人間の思いやりや融通と言うものが皆無のアンドロイドの様な存在へと本性を露わにしていきます。 最後に、個人的に思った事は、範子は本当の事を言っていますし間違ってはいません。しかし彼女は「人」として正しい事ばかりしていたのでしょうか。 彼女には「本当の事。正しい事。二つは同じでは無い」と言う言葉を贈りたいです。 | ||||
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最近呼んだ【暗黒女子】を読んで秋吉理香子さんの過去の作品も読もうと思いました。 私はハッピーエンドの作品より嫌ミス的な後味が悪い作品の方が好きなのでとても気に入ってます。 ミステリー的な一人で読んでて背中が冷んやりする作品でした。 | ||||
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ものすごく面白かった。何よりも正義を優先する範子。そんな彼女に追い詰められた高校時代の同級生4人は、それぞれの事情を抱えて彼女を共同で殺してしまう。その罪の発覚を恐れる事も無くなった5年が過ぎ、突然、死んだはずの彼女から招待状が届く。 | ||||
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この作品の“怖さ”って、じわじわ来る。 実際には、範子のような人はいないけど、どこか似た人がいる気はする。正論を言っても、どこかに緩さがある人ならいいけど、それが全くない人は、付き合えない。 それと、法=正義って危険だ。だって、法が間違っていることだってある。 ミステリーというより、寓意小説みたいだ。 | ||||
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正義のモンスターってどういう意味、と思ったらガチで怖かった((゚Д゚ll)) 現代の問題をスタイリッシュに捉えてる だってこういう自分が正しい!っていう人いるもん | ||||
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秋吉 理香子さんの最新長編です。 初読みの作家さんでしたが、冒頭から引きこまれ一気読みでした。 和樹、由美子、理穂、麗香の四人は高校の同級生 親の転勤で引っ越して来て、いつも1人でいた高規範子に 一緒にお弁当を食べようと声を掛けた事がきっかけとなり、5人の物語が展開して行きます。 「絶対正義」を貫く高規範子(たかき のりこ)が怖すぎです。 名前の中2文字を読むと規範(きはん) ルールを重んじ、世の中のありとあらゆる事象を正しい事と正しくない事の2種類に捉える人物です。 今まで「正義」とか「正義感」は好きな言葉であったけれど 範子の正義の為にする行動には、感情が一切介入せず、例えそれが家族であろうが友達であろうが容赦はしません。 相手を思っての正義ではなくあくまで自己満足の為だけの正義 いつもカメラを持ち歩き、正しくない事の証拠写真を撮影 頭の中には法律がインプットされていて、それのみが正しい事の判断基準です。 和樹、由美子、理穂、麗香ら4人の範子に対する気持ちの変化が丁寧に微細に描かれ それが感謝から違和感、恐怖、殺意に変化して行く様は共感も出来、絶えず息苦しさが伴いました。 4人が犯行を決意したそれぞれの理由の決定打も納得しやすく 殺したはずの範子から届いた招待状の謎解きのミステリーも堪能出来ます。 そしてそれだけでは終わらないゾワリと来るエピローグも見事です。 決して気持ちが良い読後感ではないけれどイヤミス好きには堪らない、魅力ある1冊です。 | ||||
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