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(アンソロジー)
THE 密室
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THE 密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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2014年にジョイ・ノベルスから出た山前譲氏編纂によるアンソロジーの文庫化。 七作品収録とコンパクトな体裁だが中身は濃い。日本ミステリ史に残る密室テーマの短編が揃う。 戦前の甲賀三郎の作風を継ぐような理系トリックと大戦直後の世相を反映した結末が印象的な飛鳥高のデビュー作、星影龍三探偵譚として「赤い密室」と並ぶ鮎川哲也の不可能犯罪物の名作、最も愛すべき名探偵、亜愛一郎が登場する泡坂作品と折原一短編の共に濃厚なチェスタトン風味の愉しさ、初期のミステリ作品が多分に過小評価されている陳舜臣の悠然たる筆致の素晴らしさ、題名通り怪奇趣味が横溢する山村正夫、そして完成度はともかく常にトリックメイカーとして趣向を凝らした山村美紗など、レアな短編こそ見当たらないが、各々ヴァラエティ豊かで創意に富んだ作品ばかりだ。 | ||||
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