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(アンソロジー)
THE 密室
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THE 密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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飛鳥高氏「犯罪の場」、鮎川哲也氏「白い密室」、泡坂妻夫氏「球形の楽園」、折原一氏「不透明な密室」、陳舜臣氏「梨の花」、山村正夫氏「降霊術」及び山村美紗氏「ストリーカーが死んだ」の7つの短編を収録した「密室」をテーマとしたアンソロジー。幅広い年代(ただし、最近の作品は無い)の短編を収録している点が本アンソロジーの特徴で、私も既読の短編は折原氏のものだけだった。この手のアンソロジーには失望させられる事が多いのだが、残念ながら本アンソロジーもその例に漏れなかった。 客観的に見て、既読の黒星警部もの「不透明な密室」が一番の出来というのは寂しい限り。亜愛一郎ものの「球形の楽園」は語り口の巧みさで一応は読ませるが、密室トリックは粗雑。他の短編は論評するに値しない程の低レベルの出来で、これらを「THE密室」と呼ぶ出版社の見識を疑う。 P・ボアロー「殺人者なき六つの殺人」で、「密室」の基本パターンがほぼ出尽くしているが、「不透明な密室」(プラスαがあるが)を含めて、この基本パターンを踏襲している短編が多いのには驚いた。その基本パターンより酷い短編が多いのには更に驚いた。「密室」はミステリにおける魅力的ガジェットなので、「密室」をテーマとしたアンソロジーを編む際はもっと細心の注意を払って欲しかった。 | ||||
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