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罪の声
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罪の声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全215件 21~40 2/11ページ
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罪の声はグリコ森永事件をモチーフにしたフィクション。真実はそうだったのかもしれないと思わせる部分も多いもので何となくでも事件を知っているとより楽しめる。 前半は少し人物描写に重きが置かれている点もあり展開は遅め。後半から盛り返すように繰り広げられる真実の暴露が良い感じにサスペンス感を引き立ていた。 人の思いも細かく書かれ、声の主(子供の時に声を利用された)の3人がどう罪と向き合ったのか。そもそもそれは罪なのか。 そんな苦悩が描かれる作品。また利用した大人の側も「なぜ子供を使ったのか」「後にどうなると考えていたのか」という点を意識しながら見ると、その乖離が見えくる。そこがまた考える事につながっていく。 犯罪を通した大人が与える影響ながら、普段からの一挙手一投足が子供にどんな影響を与えているのか。 それを考えるきっかけになる気がした。 | ||||
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グリコ森永事件の少年の声をきっかけに、この小説は始まるのだが、グリコ森永事件が関西を中心としまた京都南部が舞台になっていることや城南宮のバス停に封筒を隠し持っていることや、真犯人は少年のおじさんと言うことで、インテリでオランダに永住していると言う設定になっている。確かにあの時代は全共闘の残留のインテリたちの犯行を匂わせるが、権力や企業に対する憎しみが根底にあるのではなかろうか。少年が育った京都の底流にある犯罪性はもっと作品の中で展開して欲しかった。オランダの起業家の誘拐事件をヒントにしたとのことだが、グリコ森永事件は国内版であるので、その、少し飛躍しているので小説にリアルさが欠けて面白くなかった | ||||
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一体何が正義なのか、悪なのか。読めば読むほど切なくなる。 | ||||
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罪の声。キツネ目の男の似顔絵を見た時の恐怖感は今も忘れられない。毎日のように新聞やテレビで報じられる。本当にあった昭和の事件だ。 | ||||
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あまりに、有名なグリコ・森永事件の、フィクションであるが、 この作品では、犯行に使われた子供の音声のテープから、 その子供の人生から、事件を解明しようとしている。 いまから、40年以上も前なので、機械で子供の声をつくるのは、 無理なので生の子供の声を使用したはずなので、 この着目点は、ユニーク。実際の捜査もしたんだろうと推測される。 偶然、自分の声の入った犯行テープと、犯行計画の書かれた ノートを、発見したテーラーのマスターと、 未解決事件を担当させられた新聞記者が、 それぞれが、独自で事件の真相を追うなかで、 線と線の交点が生まれ、お互いが会うまでの経緯は、 刑事ドラマのようで緊迫感がある。 かなり有名な事件ではあるが、関西圏が中心だったので、 あまり詳しくはしらなかったので、事件の推移がくわしく 書かれていて興味が湧いた。 自分の声が、はん罪に悪用されたこどもは、 この事件とどういう関係があり、 その後は、どうしたんだろうかという 話は、松本清張の砂の器を彷彿させる。 ただのミステリーではなく、人間のこころを 描いていて、好感を持てた。 ネトフリの映画も、よかった。 | ||||
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素晴らしい。圧倒的な筆致で一気に読了。冗長との意見が散見されましたが全くそう思わない。現代人気が短いんじゃないかと思った。本編は長いですが決して飽きさせずページを捲る手が止まらなかった。最初編集者に反対ししく五年で書き上げたらしいですがその取材力や執念な舌を巻きます。グリコ事件をベースにしていますが、完全なるノンフィクションではありません。社名や人物名もフィクションですが、事件はかなり忠実に再現しているらしく、そのフィクショナルな部分とノンフィクショナルな部分の料理の仕方が絶妙というか見事。 読みながらひたすら感じたのは、この事件の不気味さ、無機質さ、そして子供の不憫さ。 大企業の社長を誘拐して、毒入りお菓子をばら撒き、何通も脅迫状を送った大規模な事件にもかかわらず、未解決とは非常に気味が悪い。しかも、子供の声を使っているところに悪質さを感じます。ある意味分かりやすいテロより怖いし気持ち悪い。 読了後読んだ本作の説明で子供への思いがあったと読み、なんだか納得。 昭和というアナログな時代だったからこそ、迷宮入りし、犯人には都合よく働いたのですね。塩田さん、お疲れ様でした。 | ||||
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昭和末期の大事件。当時、私は北陸在住の高校生。事件終息の翌年1986年に関西の大学進学。高校生時代にはTVなどでニュースを見ていてもピンと来ていなかった事件の舞台になった関西各所の位置関係や地名が分かるようになる。当時犯人が使ったとされるコピー機の現物も見た。 真相は籔の中で、犯人はこの本を見て、「全然違うで。。」と呟いているかもしれない。 かなりの人数がいたはずの犯人グループから、事件以降も、長年、全く脱落者や別の事件で逮捕されて、実はあの犯人だったみたいな話が一向に出てこない。キツネ目の男性は国内では全く外に出ることも出来なかったと思うが、どうやってその後生きていったのだろうか。 真相を知りたい未解決事件ナンバーワンです。作者のストーリーは、私はかなり真相に近い線じゃないかと思うが、 仮に全然違う真相でも、真相じゃないかと思わせる構成、作者の力量に敬意を表したい。 | ||||
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歴史的事件「グリコ・森永事件」を参考にしたフィクション。事件を解明まで導き、さらに一歩踏み込んで事件に直接的・間接的に関わった人物や巻き込まれた人物を描いている。それこそが本作品の新機軸のようだ。 粗を探せば本筋とは無関係部分、場景描写みたいなところで気になるところがあるといえばある。例えば、121ページ。雑居ビルとその階段の位置関係と階段踊り場におけるテナント配置との整合性が私には理解できなかった。ふたつの向かい合う一方のテナントはビルの外側に存在してるようしか読めなくて考え込んでしまった(笑) しかし、そんなことは些末なこと。圧倒的迫力のストーリーがスゴい!長編で最初から最後までほとんどダレることないミステリー小説とはそうそう出会えない。劇的で緊迫した展開に様々な感情を刺激される。先を読みたくてハヤる気持ちを抑えるのが大変だった。 私は、事件当時、小学校低学年だった。声といっしょにセリフを書き起こすみたいにしてやりとりを伝える画像の不気味さにドキドキしたのを覚えている。本当に青酸ソーダを入れた製品に貼られた「どくいり きけん たべたら 死ぬで」もインパクトあるフレーズだった。 参考元の事件そのものが劇場型のスゴい事件だったのだ。事実のみならず動機の仮説も既存のものに寄せているため予め事件を調べない方が純粋に小説を楽しめる。実際には犯人を取り逃がしてしまった警察側にも悲劇があったようだ。 「かい人21面相」はいまもどこかで生きているのだろうか。 | ||||
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記憶に残る事件です。狐目の男の無感情な似顔絵がこの事件の記憶の全てでしたが、この物語の切り口が事件の見方を変えさせてくれました。 | ||||
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大変丁寧で受け取った商品にも満足しています | ||||
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私は60代です、この本を5回読みました、おすすめはNHKの未解決事件「グリコ森永事件」を見ながら行ったり来たりしながら読むです。5回中3回はこのように読みました。おススメします。映画化された本作は全くの別物ですが、この時間で良くまとめたなと思います。 私がお金持ちならもう一度、撮らない?5時間ぐらいで同じスッタフで金出すからさーと言ってあげたいです。 | ||||
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映画を視聴した後に小説を読みました。 所々、構成が異なるところはありますが、内容としては、同じようなものかと思います。 実際の事件のことはよくわかりませんが、小説では、実際の加害者ではなく、被害者ともいえるテープの子供達、また、その家族の苦悩が表現された物語。 | ||||
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YOU TUBEの動画で紹介されていたので興味があって購入。読みました。とっても面白かったです。本当に。 ぐいぐい引き込まれる文章。映画はまだ見ていませんが、そのうちDVDを借りて拝見させていただきます。 ヨークに住んでいたので、ヨークが出てきてテンション上がりました。 | ||||
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この映画、劇場での予告編から、気になってました。 ところが、いざ、観ようと思って映画の評価サイト見たら、パッとしなかったんで、見送ったわけです。 しかし!ですよ、各種レンタル店で貸し出し始まったのを契機に、Amazon覗いたら、大絶賛じゃ無いですか!結論、すごい映画でしたよ。 泣けました。人の親に見て欲しい。 そして、ああ、このレベルの映画観ても、低評価つくのが今の日本の映画評論なんだあと。 批判ばかりする、嫌な世の中ですね。 | ||||
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現地取材も敢行したとのことだけど、国内外含めて小説に出てくる殆どのロケーションがGoogleストリートビューで確認できる。観察眼と想像力が高ければ、小説を書くためのネタ取りもできる。 批判しているのではなく、もしもストリートビューでシナハンしたのなら、歴史的な快作だと思います。 | ||||
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実は森永グリコ事件のマニアでして、作者の方が挙げていらっしゃる参考文献は ほとんど読破して、内容も覚えているのですが、この作品。先日日本アカデミーで 作品賞の候補になっており、驚きました。で、久しぶりなんだけど、まあ読むかって。 物語は、とあるテーラーの片隅。CDラジカセと、ノートとテープ。それを現在の テーラー店の若主人が聞いてしまうことから始まります。 「これは自分の声だ」と。それは幼い頃の自分の声で、間違いなく当時騒がせた 犯人の指示を伝えた子供の声。 その一方で大日新聞では、未解決事件の真相に迫るという大それたテーマに、何故か 文化部の記者が取材を始め、イギリスから京都、滋賀大津、大阪と駆け巡り。一つの 手がかりから少しづつ核心に迫り始め、やがて子供の声に。 記者とテーラーの若主人は細い糸が徐々に太くなるように導かれ、たどり着いた先に 目にしたものとは? 120点。 正直、時効になってさらに時間が経過して、ようやく温めてきた内容をお出しになる、 身が震える、背筋が寒い、そんなところでしょう。なにせ、一橋さんの著作が出た頃には、 私が若い人に「森永グリコってさー」と話しかけた際に、何ですか、それって答えだった から、ほんとにほとぼりが覚めるのを待っていた。そんな感じ。 フィクションとしては、あまりにも出来が良すぎる。時折出てくる、どこにも触れらて いない法律的事項など、かなり深く仕事として携わった経験がなければ知り得ないこと。 当時、描かれた子供達と同じ年頃だった著者が、知るはずのないことにまで触れて、 伝えたかった、真実。それでも隠さざるを得ない大きな黒幕の存在を他の著作を読んだ 方達は感じたことでしょう。 場面変換がまずいとか、冗長だとか、批判している方もいらっしゃいますが、森永グリコを よく知らない若い方が多いのかなあ。この本を読む前に、著者が挙げている参考文献を手に 取ることをお勧めします。 でも、どこまでがフィクションなんでしょ。そこがさらに知りたい。 | ||||
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一緒に真実に迫っていく感覚になった。無駄に長い情景描写もないし、子供の頃蓋をした謎が今解けた感じ。 | ||||
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読み応えあり。 | ||||
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実際におきた、たいへん衝撃的な事件で当時は世の中がエゲツない犯人に翻弄されてしまい、情けなかったのを覚えています。小説の中では犯人が特定されましたが、何年経ようと卑劣な犯罪に時効はありません。現実に事件が解明されることを祈るばかりです。 | ||||
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二人の視点から別々に事件に迫っていくのですが、登場人物が増えるにつれ読みにくさを感じました。でも、読了後は「面白かった‼」のひとことです。 映画化が決まって読んだので、阿久津の小栗旬、曽根の星野源のイメージで読みましたが、ピッタリです。 | ||||
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