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霧の中の虎
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霧の中の虎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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原著1952年刊、原題 Tiger In The Smoke。 雑誌HMMの1983年の4月号から6月号にかけて3回分載されたものを読んだときはまだ若く、とらえどころのない物語と一蹴して忘れ去っていました。しかし今回再読に挑戦してみると、まったく印象が異なり、驚いています。やはり識者たちが持ち上げるだけあって、強烈な光彩を放つ傑作です。 17章に描かれた凶悪な犯罪者ハボックと、ハボックが幼い頃を教区の牧師として知るアブリル牧師(キャンピオンの伯父でもある)の緊張に満ちた問答がこの作品の最高潮。この問答に初めて動揺したハボックが牧師を仕留めそこない、牧師から手がかりを得たルーク警部ら警察とハボック一味との”お宝”到達競争に展開していきます。最終章はハボックと鉢合わせしたメグ、最大の危機! 研ぎ澄まされた言葉で相手の心の内奥まで貫くアブリル牧師と、太陽のように善性で周囲を照らすメグにより、新たな犠牲は出ずに済みます。キリスト教精神をテーマにした、アリンガムの作家としての新たな地平を開拓した重要な作品と言えましょう。ミステリ初心者向けではありませんが。。。 | ||||
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ミステリアスな導入部から「本格謎解き」を期待すると途中から拍子抜けしてきます。 あれ?あれ?と、いった感じ。 でも、最後まで読みすすめると、ラストで思わぬサスペンスが味わえます。 静かな緊張感。と言いましょうか、映画的と言いましょうか。 黒沢明の映画に、「犯人を追い詰めた息詰まるシーンに、一瞬のどかな童達が挿入されて」 観ている者をドキッとさせたシーンがありましたが、そんなことを思いだしました。 (もちろん、勝手な想像ですので本作品のネタバレではありませんよ) | ||||
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実に魅力的な導入部。再婚を控えた戦争未亡人のもとに、死んだはずの夫の写真が次々と送りつけられてくる。夫は生きているのか、それとも…。しかし、その後がいけない。 本作はある凶悪な犯罪者の生き様を描き出すことに重点を置いている。それが無惨な失敗に終わっているのである。発表された1952年当時は衝撃的だったのかも知れないが、現代の犯罪小説で目の肥えた読者にとって、鑑賞に値するものではない。方向性や、試みは面白いと思うのだが。 主役ではないものの、キャンピオンも登場する。 | ||||
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