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モンテ・クリスト伯



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モンテ・クリスト伯の評価: 4.39/5点 レビュー 199件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全166件 121~140 7/9ページ
No.46:
(5pt)

最高のエンターテイメント

この小説にまさる復讐小説はありません。
雄大という言葉では表しきれない広大な世界と緻密な心理描写。
文句なしの傑作。とくに復讐ものが好きな人は今すぐ読むべきです。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
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No.45:
(4pt)

表面は、壮大なる復讐劇

作り込まれた、極上の娯楽作品として楽しめた。

伯爵は、恨みを持つ者に対しては徹底的に復讐を、恩を感じる者に対しては施しを行う。

その辺の線引きが明快であるが、例外はヴァランティーヌ。憎きヴィルフォールの娘にして、

大恩を感じているモレルの息子マクシミリヤンの恋人。痛快に物語は最後まで進んでいくが彼女の存在が

単なる復讐劇に深みを与えている。

もっとも印象に残ったのは、復讐の過程で幼い子どもまで殺してしまい、

これで良かったのかと自問自答するところ。

作者デュマは、どん底でも希望を失うなというメッセージのみならず、神でもない人間が

復讐なぞおこがましい、とも言いたかったのではないだろうか。
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)より
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No.44:
(5pt)

7巻、いっきに読めました

まちがいなく、今までの読書人生のなかで、もっとも面白く、そして読み終えた時の感動はひとしおです。
まちがいなく、☆5つです。
小学生のころ「巌窟王」を小学生用で読んだのですが、記憶も薄れているし、なにしろ小学生用なのでかなりコンパクトにまとめていて、面白かったという程度でした。
ですが、「モンテクリスト伯」、7巻もあるので初めは心配だったけど、そんな心配、いっきに吹っ飛ぶ面白さです。
話も展開がはやく、痛快ですし、また、人生とはいったい、何が幸福なのか、人は何のために生きているのか、7巻のうちに出てくる登場人物のセリフはまったく、時代を感じさせません。ここには不変の物語があり、読み継がれるだけの理由がある、名作です。
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)より
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No.43:
(5pt)

最初は「巌窟王」という名前で少女少年文庫などで読みました。

最初は「巌窟王」という名前で少女少年文庫などで読みました。
モンテクリスト伯の思いが,人として伝わるかどうかが鍵かもしれません。
誰が悪いとか,誰が良いとかというだけでなく,
ある状況で何をするとよいかが重要だということが分かります。
良い悪いを議論しているのは,自分が現実の中にいない人だということが分かるかもしれません。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
4003253310
No.42:
(5pt)

「面白さ」だけなら古今無双

またの名を「岩窟王」として日本でも明治時代から読まれてきた言わずと知れた名作。文学の最高傑作・・・というにはあまりに内容が面白すぎ。発表された当時も文学作品とは受け取られなかったようです(多分面白すぎて)。

ただの善良なマルセイユの船乗りだったエドモン・ダンテスが無実の罪で絶海の孤島の牢獄に10年以上つながれた後、奇跡的に脱出して巨万の富を得ます。そしてその莫大な財産を武器に、かつて自分を陥れた3人に遠大な復讐劇を実行するという筋書きなのですが、その復讐の方法があまりにも緻密で手が込んでおり、今のどんなサスペンスや小説でも絶対にこの作品を越えることはできないと思われます。基本的に復讐の対象は3人(この3人というところがまた飽きさせない)なので、それぞれ全く違うアプローチで同時進行に復讐を進めていく様子は読んでいて寒気がするほどです。

牢獄から脱出するまでのストーリーも、その後の復讐劇も全てがスリリングであっという間にラストまで運ばれてしまいます。デュマは読者心理を知り尽くしていると思われる節があり、期待感のあおり方が絶妙。

この岩波の訳は読みやすさの意味でもまったく問題ありません。人生について考えさせられる、または何度でも読みたくなる、そういう崇高な内容ではありませんが、単純に「面白い本」と聞かれればダントツこの本です。まさに古今無双では?文庫で7巻も・・・と尻込みする必要は一切ありませんので、ご心配なく。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
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No.41:
(5pt)

いよいよ物語が大きく動きます

この巻で物語はいよいよ大きく動き始めます! とくに前半から中盤にかけて物語が二転三転し、どうなることかと思いました。
伯爵の思惑を知ることになったアルベール、メルセデスとエドモンの邂逅、その結果、伯爵とアルベールのとった行動とは?
フェルナンへの復讐に終止符が打たれ、物語はいよいよ最終章へと突入します。
毒に倒れたヴァランティーヌ。ついに周囲に知られた殺人鬼・アンドレアの正体。
これから一体どのような展開が待ち受けているのか。最終巻が楽しみです!
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)より
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No.40:
(5pt)

岩波文庫で挫折しそうな私とあなたの入門編☆

です。
私はフランス国営放送の「モンテ・クリスト伯」を最初にBSで観て「そっかー!エドモン・ダンテスは初恋の女性メルセデスと結ばれたんだ〜!」と、とんでもない勘違いをしていたので(苦笑)この本を読み、アリパシャの娘エデと結ばれると言うことがわかり、非常に助かりました。
正直、岩波文庫は長いし、めげそうです。
でも、これでも十分大人が耐えうる児童文庫本だと思います。
岩波文庫の一巻にチャレンジしましたが、それと比べ非常に雰囲気が似ているような気がしました。
そして、何より美しい挿絵。私は本を買うときに、挿絵を非常に重要だと思って択ぶのですが、この岩波文庫版の挿絵も非常に趣があり、良いなと思います。これを読んでから次に岩波文庫にチャレンジしてみようか!?という気持ちになれます。そして、いつか岩波文庫をじっくり一巻からチャンレジしようと思います♪
モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))より
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No.39:
(5pt)

名作

大好きな作品です。
ある程度読んだら売ってしまう本が多い中、この本だけは生涯手放さないだろうと思います。

復讐の仮面をかぶった伯爵はとても残酷で冷徹です。自分を裏切った人に対しては、まったく容赦しません。その一方で自分が恩を受けた人、友人だと思う人々に対しては、限りない優しさや思いやりに満ちあふれています。この二つの顔が人間としての伯爵の魅力を存分に引き出していると思います。

ドラマ化(海外で)もアニメ化もしましたが、エンディングはどちらも満足いくものではありませんでした。オリジナル要素を出そうとしたのかもしれませんが、画竜点睛を欠くという言葉が的を射ていると思います。
比べてこの原作は復讐劇でありながら、最後はとてもさわやかな読後感を得ることが出来ます。そして絶望の中の希望というものを肌身にしみるように実感できます。まさに名作と言える作品です。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
4003253310
No.38:
(5pt)

これから初めて読む人がうらやましい

少年少女文学全集などでは、「岩窟王」とも銘打たれるこのモンテ・クリスト伯。
岩波文庫では全7冊という大部な作品です。

面白い、また、すばらしい本を評するのに「あっという間に読み終えた」、というような言い方がありますが、7分冊ですから、あっという間には読み終わりません。当然相応の時間がかかります。

では、読むのに難渋するのか?

いえいえ、7冊ずーっと楽しめます。読書中は、今日読むか、明日以降にとっておこうか、と迷うと思います。読みたいけど、読んでしまうのはもったいないという、そういう感覚です。

現代の小説のような複雑なプロット、複雑な感情の描写のようなものはありません。しかしあらゆる冒険譚の原型がここにはあります。(ちょっと言い過ぎですか、これは)

これから初めて読むあなた、ほんとうにうらやましい。まあ、何回読んでも楽しめますが。一度通読すれば、途中から読んでも楽しめそうな。

多少大げさになりますが、19世紀のフランスで描かれた文学作品を、いまのこの時代に手取り、読むことができる幸せを、あなたは感じるはずです。そして、岩波文庫さん、ありがとう。

自信を持ってオススメします。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
4003253310
No.37:
(5pt)

物語の類型がすべて詰まっている。

かつて、黒岩涙香が『史外史伝岩窟王』いわゆる岩窟王として翻案した
『モンテクリスト伯』

もし宇宙人が地球に資料済州に来て”小説”というものの見本を
1つ持って星に帰るとしたらこの『モンテクリスト伯』にするのではないか。
物語の類型がすべて詰まっているのである。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
4003253310
No.36:
(5pt)

復讐鬼の境界線

ここまで人知をこえた冷徹さで復讐を遂げてきた伯爵ですが、
ある青年とのやり取りによって苦悩し、より深みのある、魅力のある人物になっています。
また、無知で罪のない気ままな子供であった青年は、
6巻を通して素晴らしい成長を果たし、立派な一人前の大人として自立していきます。
この件がなければ伯爵は有能ではあっても無慈悲な殺人鬼になり下がり、
青年はどこにでもいる馬鹿なモブと化していたでしょう。
誠実さをもって相手に臨んだとき、お互いを救うことができる様を示した、この巻が一番好きです。
しかも復讐物語の中でやったことが大変感慨深く、
ぜひ一巻から読みとおして味わってほしいと思います。
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)より
4003253361
No.35:
(5pt)

名作。

船員のダンテスは、
船長への昇格も期待され、
美人の恋人とも結婚も予定されていたりと
順風満帆な日々を過ごしていた。

しかし、
知人らの嫉妬から、
不当に逮捕され、監獄へ。

監獄で出会った囚人・ファリア司祭の様々な教えによって、
ダンテスは博学な人間へと生まれ変わり、
さらには財宝のありかまで教えてもらうことに。

14年後に脱獄したダンテスは教養と財力をもとに、
復讐へとりかかる・・・。

「岩波文庫」のキチンとした方は全7巻。

私が読んだ「岩波“少年”文庫」は全3巻。

岩波少年文庫といっても、
対象が「中学生以上」ですし、
大人でもそれなりに楽しめるだろう
と思ったので手に取りました。

おもしろかったです。

読んでいてどんどん引き込まれますし、
先の展開が気になってしょうがないです。

どういった結末にもっていくのか色々考えながら読みましたが、
まぁ、収まるようにして収まった感じですかね。

縮約版なので、
省略されている部分は多いと思いますが、
それでもおもしろさは十分に伝わってきましたし、
中学生や、普段あまり本を読まないという人は、
まずこの縮約版から読んで、
「気に入ったら省略されていないものを読む」
というのもいいかもしれません。

何回も読めるような作品ですしね。

私自身、
そのうち省略されていないものを読んでみたいと思いました。

評価としては星5つです。
モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))より
4001145030
No.34:
(5pt)

のめり込みます

次が知りたい、いったいどうなるのか
とページをめくりました。

主人公とともに苦しみ、怒り
感情をともにすることができます。
誰が見ていなくても神はすべてを
知っている。そのために戻ってきた
主人公。

大作ですが、
文句なしにおすすめしたい本です。
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)より
400325337X
No.33:
(5pt)

夢中で全巻読み終えました

最近本を最後まで読めないことが多い私ですが、
いやーこんな長編を読み終えることができるなんて、
思いもしませんでした。
1巻の冒頭だけはもしかしたら、
まどろっこしく感じるかもしれませんが、
後はもう、私ってもしかして読書家さん?
ってくらい一気に読み終えてしまい読後感スッキリです。
正統な本と向き合ってみたい方、
長い休みに何か読みたい方にはお勧めです。
図書館で古いのを借りて読んでも内容は同じですが、
新しい文庫の方が字が大きめで
くっきりしていて読みやすかったです。
モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)より
4003253345
No.32:
(5pt)

時代に流されないことの意味を知るには

1冊400ページとして、7冊、全2800ページ。平均的な読書スピードは1ページ1分と言われているので、費やした時間は40時間強といったところか。やらなければいけないことがある時ほど、何か別事にのめり込んでしまうというのは、人間たる所以であろうか。

いやいや物語の魅力なのだ。もう150年前の物語、訳もすでに50年前のものであるにもかかわらず、すらすら〜と読めた。

とかく外国小説にありがちな「コイツ誰だっけ」というのもそれほどなかった。ダングラールの奥さんは下の名前は出てこず「ダングラール夫人」で通されているといったあたりが、登場人物の無用な増殖を抑える先人の知恵なのだろう。フェミニンな現代では許されない気もしつつ。

面白すぎてうまく言葉に表せない。あーあーあー。フランス万歳。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
4003253310
No.31:
(5pt)

名作

自分が読んだ小説の中で1番の名作と思っている本です。初めて読んだのは学生のころでした。
ずっと前におすぎかピーコが新聞の人生相談の欄で読んでみるように勧めていたので、騙されたと思って読んでみましたが。読んでよかったと思いました。
ダンテスが無実の罪で投獄されてから脱獄し、財産を手に入れてモレル氏に恩返しをする場面とか、徐々に自分を陥れたものたちを追い詰めていくところが気に入っています。
あちこちに張り巡らされた伏線が最後のほうでどんどん回収されていくようすなどは特に圧巻です。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
4003253310
No.30:
(5pt)

ほほぅ!!

先程7巻を読み終えまして、興奮して眠れずにいます(笑)

エディターレビューにもあるように、確かに『できすぎ』な所もあった(というか、できすぎだ)けれど、小説なんてみんなそんなものでしょう。そのできすぎを面白いと思うか、白々しいと思うか。 勿論、『モンテ・クリスト伯』の場合は前者です。

残念ながら、私は無知でモノを知らないため、一フランの価値がどれ程かとか、話に出て来る高価な品々がどんな物だとか、はっきり想像出来なかったのですが…(出来たらその面白さは何倍にもなっていたことでしょう)それでもやっぱり面白かった。
何より私が感銘をうけたのが、伯爵が復讐相手の子供の死にショックを受けたり、モレル一家に殊の外気をかけたり、自分で変装して立ち回ったりとしている姿でした。初めのイメージでは残酷な復讐鬼だったのですが、このような行動から、伯爵がいかにも人間らしい方だと思えたのです(ただこれは、平行して観、先に結末を知ってしまったアニメの伯爵のイメージがあったため)。
途中、復讐に悔いを感じたり、過去の土地を訪れ涙し、もう一度誰かを愛し愛されることに心を揺さぶられる「伯爵」だったからこそ、この物語を好きだと感じるのではないかと思います。 沢山の登場人物の設定を記憶したり、不慣れな地名の地図を思い描くのには苦労しましたが、そして、しつこいくらいの(ファンの方申し訳ない!)ヴァランティーヌとマクシミリアンの話に辟易しかけましたが、こんな愉しい小説に出会えて光栄です。

因みに、最終章にそのヴァランティーヌ達の話が繋がっていて、とても素敵な、切ないエンディングだったので、今は全てに納得しています。 有名な「待て、しかして希望せよ」という言葉と、伯爵の最後の言葉が栄えるのも、私が少し苦痛に感じたヴァランティーヌとマクシミリアンの話があったからなのだと考えています。

デュマよ、素敵な時間をありがとう!!
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)より
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No.29:
(5pt)

誰もを魅了してやまないモンテクリスト伯

日本では「巌窟王」の名で知られる「モンテクリスト伯」。多くの人に知られる究極の復讐劇。

 その魅力は、何といってもモンテクリスト伯の人柄にあります。想像を絶する圧倒的な財力に泰然自若とした態度、落ち着いた容貌、気品ある優雅な物腰に巧みな話術で、周囲を魅惑する伯爵ですが、彼は他人と接するときは必ず見えない壁を築き、決してその中には踏み込ませない。それが、伯爵を神秘のベールで包み込み、より一層彼の魅力を際立たせるのです。
 しかも、彼は復讐を心に誓いながらも、その性は「善」であり、彼の魂はお人好しなのです。悪魔の周到さと頭脳で復讐を遂行しながらも、彼は時折自問します。果たして自分にここまでする権利があったのか。憎い仇であったはずが、「やりすぎたか」と反省しさえします。
 彼は人前では常に「モンテクリスト伯」の仮面をかぶり、それをはずすことはないのですが、唯一マクシミリアンやその妹夫妻と接するときだけはたまにマスクの影から人間の姿が見え隠れするのが、とても可愛らしかったです。終盤での、可愛いマクシミリアンを案じるあまり、もはや仮面をつけることすらできなかった伯爵は、それまでとは違った魅力で満ちていました。
 
 私は読み始めたときから、復讐を終えた後の伯爵の最後が気になって仕方なかったのですが、思わず作者のデュマに感謝したくなるようなラストだったと思います。7巻読み終わったあとには、きっと誰もがモンテクリスト伯に魅了されていることでしょう。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
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No.28:
(5pt)

面白いのは確か

割と昔の翻訳ですので幾分の読みにくさはあるわけですが、

純粋に楽しめる極上のエンタメ作品になっております。

まぁでも、全七巻は長い。

二週間を費やして読んだのですが、中盤は非常に苦痛でした。

作品の面白さと達成感と二倍の楽しさを味わえるのでお得です。

しかしメルセデスが不憫でならない。
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)より
400325337X
No.27:
(5pt)

何故モンテ・クリスト伯は復讐をやりとげたか?

この本はとのかく面白い。純真で人を疑うことを知らない主人公ダンテスが冤罪で牢獄に入る
物語。そう、物語はそれから、始まる。これは読まないと面白さが分からないから、なんとも
いえないんですが、偉大な作品には必ず偉大な魂が込められていること。人の醜さ、憎しみ
、嫉妬。それらにはまり込んだ人間は底なしに醜くなり、蹴落とすことしか考えられない。
これは壮絶な復讐劇でもあるけれど、偉大な魂しか伝えられない純真で誠実で美しい心が
表されてる。これを読んで思ったこと。汚い醜い人間には絶対に負けない。偉大な精神を築き
あげて、どれだけ、躍起になって人を傷つけようとしてもびくともしない偉大な人間になれという
メッセージがこめられてる。何故モンテ・クリスト伯は復讐できたか?
それは一番の偉大なメッセージがこめられてる。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)より
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