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風の証言



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風の証言の評価: 4.00/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

読書三昧

鮎川作品で読書三昧です。毎回楽しんでます。
風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)Amazon書評・レビュー:風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)より
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No.8:
(4pt)

長編「風の証言」と、原型となった中短編を収録

「風の証言」を再読。おそらく20数年ぶりで、新作を読む気分で楽しめた。

本作では3つの謎解きが行われるが、いずれもトリックはやや小粒で、鮎川氏の作品群の中では上位に位置するとはいえないだろう。

だが、トリックを解明するに至る捜査過程が丹念に描かれ、執拗なまでに繰り広げられる推理の試行錯誤は健在で、余人をもって代えがたい鮎川作品の魅力だと思う。

ときおり挿まれるシニカルなユーモアや、エピローグでさらりと触れられる関係者のその後など、小説としての成熟度もあると感じた。

「時計塔」は少年物の短編。

「城と塔」は大人物の中編。長編化にあたり、人物描写や捜査過程がより詳細になり、事件を1つ追加したことがわかって興味深かった。
風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)Amazon書評・レビュー:風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)より
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No.7:
(4pt)

堅牢な本格推理

鉄道を使ったアリバイ崩しもので知られる鮎川哲也だが、本作の容疑者は時刻表ではなく、絵画と写真をもってアリバイを主張する。バカミス的な驚天動地のとんでもトリックがゴロゴロしている現代では、本作のトリックなどは地味にみえてしまいもするが、核のトリックだけでなく、さりげない証言に隠れていた重大な手がかり、思いがけない犯行の瑕疵、細密な立証へのロジックなど、様々なアイディアやテクニックが縦横に重ねられ、堅牢緻密な本格推理ものに完成されている。

将棋やチェスの盤上をひたすら理詰めで固めてゆくような、鬼貫警部たちの地道な捜査をじっくり描いてゆく鮎川作品は、多くのミステリのなかでも最も地味な作風だろう。横溝正史のような因習や血縁にからんだ濁った人間模様や、松本清張のような社会や時代のひずみが生んだ人生ドラマといった、謎解き以外の小説として興趣を排除し、徹頭徹尾、謎解き推理の面白さのみを追求した作風である。それが横溝や清張のように広汎な読者ではなく、一部のコアな本格推理ファンに強く支持される存在となった理由だろうが、その硬派な職人仕事には、計算され尽くした幾何学的な造形美をみるような感動をうける。また本作には、理詰めの展開の所々に、思わずニヤリとさせられてしまうユーモアの甘味が散りばめられ、最期まで楽しんで読み進むことの出来る作品にも仕上げられている。

短編『時計塔』と中編『城と塔』が一緒に収録されているが、本作『風の証言』は、この二作品に使われた着想の長編化ということから構想された作品で、ファンには興味深く貴重な併録といえるのではないかと思う。
風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)Amazon書評・レビュー:風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)より
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No.6:
(4pt)

鉄道アリバイではないアリバイ崩しもの

鬼貫警部ものの長編作品の後期の作品。
アリバイ崩しものだが、定番の時刻表を駆使した鉄道アリバイではなく、写真を使ったアリバイトリックを主体にしている。
二段構えの写真トリックが用いられており、いずれも発想がなかなか面白い写真トリックである。
写真アリバイ崩しものの傑作と言ってもいいだろう。
タイトルも最後にその意味が判明するニクい趣向である。
風の証言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:風の証言 (創元推理文庫)より
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No.5:
(5pt)

母に読んでもらっています

米寿を迎える母はとても元気で、推理小説が好きな読書家でもあります。鮎川作品は今全て近所にいる母の元にあります。
風の証言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:風の証言 (創元推理文庫)より
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No.4:
(3pt)

アリバイ崩せ

 昭和46年に書かれた中篇「城と塔」を改作して長篇化したもの。
 「城と塔」が4月の『小説サンデー毎日』に掲載、単行本『風の証言』が毎日新聞社から出たのは12月というから、ちょっとビックリである。
 その後、立風書房の『全集』(1975年)に収められたり、青樹社文庫(1997年)になったりもしている。
 鬼貫警部によるアリバイ崩しもの。丹那刑事などによる丹念な捜査によって次第に真相が明らかになっていくという、お馴染みのスタイルだが、最初のどんでん返しが素晴らしい。その後も小さくて切れの良いトリックがいくつも使われ、充実したミステリとなっている。
 ただ、小説として面白いかと言われるとちょっと・・・。
風の証言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:風の証言 (創元推理文庫)より
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No.3:
(3pt)

アリバイ崩せ

昭和46年に書かれた中篇「城と塔」を改作して長篇化したもの。
 「城と塔」が4月の『小説サンデー毎日』に掲載、単行本『風の証言』が毎日新聞社から出たのは12月というから、ちょっとビックリである。
 その後、立風書房の『全集』(1975年)に収められたり、青樹社文庫(1997年)になったりもしている。
 鬼貫警部によるアリバイ崩しもの。丹那刑事などによる丹念な捜査によって次第に真相が明らかになっていくという、お馴染みのスタイルだが、最初のどんでん返しが素晴らしい。その後も小さくて切れの良いトリックがいくつも使われ、充実したミステリとなっている。
 ただ、小説として面白いかと言われるとちょっと・・・。
風の証言 (1975年) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:風の証言 (1975年) (角川文庫)より
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No.2:
(4pt)

題名にインパクトが欲しかった

作者得意のアリバイ・トリックもの。しかし、いつもの時刻表トリックではなく、写真トリック。作者の新しい試みが楽しめる。
容疑者の主張は、連続して写した写真の中にアリバイが示されているというもの。題名にそれを解くヒントが隠されているのが玉にキズで、題名自身もインパクトに欠けるのが残念。題名を工夫すれば、更にメジャーな作品になったと思う。メインの推理の他、旦那刑事の日常などが描かれていて、それも中々面白い。
常に新しい試みに挑戦する鮎川氏の情熱が感じられるアリバイ・トリックの秀作。
風の証言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:風の証言 (創元推理文庫)より
4488403077
No.1:
(4pt)

題名にインパクトが欲しかった

作者得意のアリバイ・トリックもの。しかし、いつもの時刻表トリックではなく、写真トリック。作者の新しい試みが楽しめる。

容疑者の主張は、連続して写した写真の中にアリバイが示されているというもの。題名にそれを解くヒントが隠されているのが玉にキズで、題名自身もインパクトに欠けるのが残念。題名を工夫すれば、更にメジャーな作品になったと思う。メインの推理の他、旦那刑事の日常などが描かれていて、それも中々面白い。

常に新しい試みに挑戦する鮎川氏の情熱が感じられるアリバイ・トリックの秀作。
風の証言 (1975年) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:風の証言 (1975年) (角川文庫)より
B000J91D1M

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