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名もなき毒
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名もなき毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全189件 61~80 4/10ページ
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犯罪が気分の悪いものであり、後味が悪いものであり、 人それぞれの立場から物事の見方が全く違う事などを いつも教えてくれる気がする。 逆玉と言われている人の辛さもなんだかよくわかったなあ。 お嬢様育ちの世間知らずの意味も、決して己に満足出来ない、 責任を他者に転化して生きている人の不気味さも。 宮部さんの時代物が好きなのだけど このシリーズも江戸もののような味わいがありますね。 | ||||
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読んでみたいと思いました。まだ手にしていないけど。宮部みゆきさんの作品は最高です。 | ||||
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TBSでドラマ化もされ、新たに手に取る方も多いかもしれません。 皆さんのレビューを拝見しましたが、私もほぼ同意します。 個人的に★3なのは、主人公とその妻子に共感を抱けないためです。 (特に奥さんは”いい人”には見えませんし、言動に違和感が) 一点付け加えるとしたら… 原田いずみはいわゆるボーダーだと思われますが、 こういう人ってどんな場所(職場、学校、地域)にも必ずいませんか? 小さな嘘をやたらと付き、人を対立させ、最終的には孤立する。 そして場を変えて同じことを延々と繰り返し続ける。 程度に差はあれ…宮部さんはきちんと調べられたなと思います。 原田いずみはあまり利口ではなかった(アンダーアチーバー)ので、 最終的に行き詰まり、怒りを爆発させ、半ば自滅の道をたどりました。 しかし世の中には良心の欠片もなく、狡猾ではるかに利口な人間もいます。 彼女程度ですら、人間のコミュニティは簡単に壊されてしまう。 道理の通じない相手に立ち向かう方法って何があるのでしょうね。 | ||||
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ちょっと疲れていたりして、気軽にエンターテイメント小説を読みたいときに宮部みゆき作品を手に取る。今回はまさに出張帰りの飛行機の中だったが、期待を裏切られることなく楽しませてもらった。 引き込まれ感、読後の切なさ共に遠く及ばなかったが、タイプとしては『火車』に似た作品だったように思う。誰かが格別邪悪な気持ちを持って犯罪を起こすわけではない。私達の社会が育む何かが(それを本作品では毒と表現するが)、一部の人々の心を壊し、悲劇はその結果招かれるのだ、と。 何だかんだ言って自分が宮部みゆき作品を手に取り続けるのは、ミステリーが読みたいからではなく(正直本作品のミステリー度は決して高くない)、こういった問題提起に共感することが多いからなんだろうと思う。 それにしても、本作品では今多コンツェルンの会長を務める義父がカッコいい。 | ||||
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少々えぐい描写や、逆玉な主人公などつっこみどころは少なくないが約600ページの長編を飽きずに読めた。ただ、100ページくらいは短縮できる内容だった。 | ||||
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表紙がドリトル先生のようで馴染みやすかった。社会的な欲がないという点で、主人公はドリトル先生のようかもしれない。名もなき毒とは、最初ハウスシック症候群として登場し、土壌汚染として登場し、最後は人間によるいじめとして登場する。p210「自分の学生時代を思い出してみて、そういえば学校で、「感想」を書けと言われる機会はいくらでもあったが、「何が起こったかを書け」と指導された経験はないと気づいた。そういう作文教育の方針は、未だに変わっていないらしい。」解説は杉江松恋 | ||||
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夜の中で潜んでいる毒、にじみ出ている毒、社会のために出てきた毒なのか、はたまた個人が内在させる毒なのか。この作品では、前作「誰か」で主人公になった杉村三郎が出会った二つの毒を核に物語が進んでいく。一つは自分達の編集部に入ってきたアルバイト女性原田いずみのだんだんエスカレートしていく毒の含んだ言動。やがて彼女の毒は以前家庭崩壊を招くほどのものであったことが判明していく。そしてもう一つは毒を使った無差別殺人。後者では、生まれてから一度も幸せに目にあったことのない青年外立君が核となる。彼は結局、寝たきりのお婆ちゃんを楽にさせようとネットで買った毒をウーロン茶の注入したたために無差別殺人を犯すことになる。前述の原田いずみの毒はある意味もっと強烈で御しがたい。何の罪もない兄のフイアンセをその嘘で死に追い込んでも全く反省の姿勢はない。全身が毒に浸っているといってもいいくらいだ。一方、外立君の場合は、社会の毒によって不幸の限界まで追いやられて、ほんの一瞬に魔がさしたことでこの毒を社会に返そうと思って犯した犯罪であった。このような毒はどのようにして出てきたのか。 作者のなんともしがたいこの社会への怨念が聞こえてきそうな作品だ。 | ||||
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日常にちりばめられた“毒”。それを赤裸々に描くのではなく、徐々に浮かび上がらせていく宮部女史の筆力は、やはりすごい。自分自身の生活の中で普通に起こりうることが、大きな恐怖感を持って迫ってきます。 そしてその“毒”が、杉村自身やその妻までも侵していくラスト。次作は一体どうなってしまうのだろうと、思わずにいられません。個人的には杉村夫妻には幸せであってほしいと思うのですが、なかなかそうはいかないのでしょうね。 大変面白かったのですが、杉村夫妻の設定がリアル感に欠ける点、マイナス1しました。 | ||||
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これで3冊目となる宮部みゆきさんの作品です。トラブルメーカーの原田の恐ろしい行動に気が抜けず、おっとりとした杉村に安らぎと苛立ちを感じつつ読み進みました。日常に潜む毒があらわになったら・・・こんなことが背中合わせにあるのでは?などと思いながら読んでいました。宮部さんの作品ににはそんな風によくある日常のそう遠くないミステリーゾーンへ連れて行ってくれるのです。 | ||||
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ハズレではありませんが、彼女の過去の著作と比較をすると、少々物足りない…と感じるのは私だけでしょうか? シリーズの前作“誰か”の方が、最後にキツイ毒が杉村氏に回ったようにも思いますし、本作の解決もややご都合主義に思えます。 また、新聞連載物の宿命でもありますが、山の起伏が少なく、長尺に過ぎるとも思いました。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算380作品目の読書完。2012/06/06 | ||||
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「火車」だけかなー、宮部みゆきさんでぞっとするほど読み応えあったの。 そこからは、どうもなじめないまま。 この作品で、もう無理だと悟った。 何を読んだのか思い出せないほど。 薄っぺらいと言い放ってしまうには、作者には失礼だと思いつつ。 | ||||
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主人公の純真さ、素直さ、正直さと、他の登場人物の言動の受け止め方など、 読んでいる自分自身とのの感じ方との差こそが自分の中の「毒」を感じさせる なんともいえない読後感でした。疑わずにはいられない。 宮部さん、うまい。次作で答え合わせできますか? | ||||
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久しぶりに宮部作品を読みました。 ストーリー展開、構成、やはり天下一品ですね。 毒入りジュース連続殺人事件の真相と原田いずみというイカレ女の事件を巧みに並行させて 事件をクライマックスに持ち込む手口、実にあざやか。 難を言えば、事件解決後の後日談が長い! スパッと終わらせてくれた方が後味すっきりだったかも? あと、主人公の奥さんに魅力をさっぱり感じないのだけど・・ | ||||
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連続無差別殺人事件?を予感させるかたちで物語は始まります。 と言っても本当に無差別殺人事件ではあまり推理小説にはなりませんが・・・。 タイトルにあるように、毒というのが本書のテーマになっています。 青酸カリ、原田いずみの中にあった異常な行動、その根っこにあるひとりよがりな怒り。 本書内では原田いずみの異常性が目立ってしまって、かなり印象に残ります。 真犯人が正常すぎて何だか目立たない。(そういう設定なのだろうけど) 物語全体の感想としては前作である「誰か」よりも世界観が充実している印象。 各キャラクターも生き生き動いているように思えました。 (特に主人公の職場の同僚たち) それは登場する機会が増えたからなのでしょうけど。 前作同様、現代小説且つ長さも適度なのでその点も良いと思えました。 | ||||
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この作品は、「誰か」の続編です。 誰かの事件から一年後の作品だけど、主人公が、特別な人間ではなく、どこにでもいる、人物だということです。 それがこの作品を非常に魅力的に仕上げていると思います。普通の人が、普通に生活しているときに出くわすような。 殺人事件なんてそうそう、普通の人が出くわしたりしないけれど、でもここに登場する人物たちはけっして特別な人間ではなくて、こういう人いるなぁっと思わせる人々たちなのです。 この作品の根底にあるのは、「怒り」です。格差社会に対して、平凡であることに対して、人は様々な嫉妬やゆがんだ感情をもっているのだと思います。それを行動にあらわしてしまう人がいる・・・。 でも世間の事件も、多かれ少なかれ、いつ自分に降りかかってもおかしくないような、そういうものが連日、報道されています。 でも宮部みゆきの作品の共通点は、かならず、最後に希望を用意していてくれることだと思います。 テーマは重いです、ときどき、苦しくなります。でも読後感は悪くないです。 そういうところがおすすめです。 | ||||
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宮部みゆき氏の作品はかなり読んでいますが、 残念ながら下位の部類に入るかも。 | ||||
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「誰か」の続編です。 気づかずに読み進めていったので、3分の1ほど、奇妙なデジャブ感を味わいながら読みました。 「名もなき毒」の中で「誰か」のネタばれがあるので、両方楽しみたい人は「誰か」から読んだほうがいいです。 王道の推理小説ではないですが、「名もなき毒」はお気に入りの本ベスト10にランクインしたほど、私にとっては読書を楽しめた本でした。 | ||||
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毒殺事件の犯人、その便乗犯、生まれつきの性悪で親から見離された女性、etc・・ それぞれがそれぞれの土壌の毒に少しずつ侵食されている。という話でした。 小説の筋としてはとても面白いのですが、登場人物が皆同じ性格かのように会話が抽象的に説明的で言い訳めいていて読みづらかったです。 軽い気持ちで読み終えましたが、複雑な読後感。遅毒性なのか、後でいろいろ考えてしまいました。 原田いずみだけが、ただの「生まれつきの嘘つき、救いようのない性悪」という結末なのもいただけません。 親が、子供の非を詫びながらも、「自分だってあの子の被害者なので私は悪くない」のもいたたまれません。 カッとすると見境がなくなり、自分でも何が何だか分からないうちに、世界中の全てが敵になってしまう・・子供側から見たらこんな感じでしょうか。 ただ、原田いずみは、毒とまでいかない程度の雑菌にも過剰反応してしまう、最近多いアレルギー体質のようです。 最初のきっかけは分からないものの、良い医療機関との出会いがあったならと残念です。 主人公の人物像は最後まで好感が持てませんでした。 脇役たちが何かにつけ主人公を「いい人」と持ち上げ、本人もそう思っている風なのがちょっと。。 『誰か』を読んだ後の人には違う印象なのでしょうか。 (注意:ネタバレ含みます↓) 人質となった子供が助かり安全を確認した後に、主人公が原田いずみにしたことは、過剰防衛というより傷害罪と思われます。 行動に「こんな女死んでもいい!」という決意(殺意)も感じられます。殺人未遂かもしれません。 自分の子供を危険な目にあわせられ、ホッとした途端に、怒りが湧き上がり、我を忘れて暴走したのですが、そのときは正しい気がしたのでしょう。 ここで原田いずみが死んでいれば、主人公は過失致死に問われ、主人公の存在を呪う彼女の思いは叶い、毒は全て吐ききれたのかもしれません。 温厚で今まで人に手を上げたことなどない人物という設定の主人公に、そのような暴力の暴走をさせる小説は初めて読みましたが、これは主人公に「自分の内に知らずに溜まっていた毒」を意識させる手法かと思いましたが、違いました。 主人公はあくまでも自分の暴行には言及せず、自分の吐いた毒には気づきません。暴走させた意図がわかりませんでした。 原田いずみに対する暴行により「自分の毒」にも気づき、それを背負って探偵になる・・という流れなら納得なのですが、この「自分の毒」に気づかないままでは、主人公に深みが無さ過ぎると思いました。 | ||||
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文学賞を受賞するだけあって非常に巧緻な文章表現と日本語の使い方のうまい作品です。 ただジャンルとしては、ミステリーというよりも風刺小説とセミホラーの間くらいが適当かと思います。 原田いずみの不可解さが他のキャラクターの良さをすべてを壊している気が・・・ 読みやすく、内容的にも考えさせられる面もありますが、周りの人に是非薦めたい本かというとそうでもないです。 日頃本を読まない人にとっては、読後感はただの時間の浪費だったとしか感じられない作品かもしれません。 | ||||
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