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名もなき毒
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名もなき毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全189件 41~60 3/10ページ
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問題ありません。期待外れではないです。また、ほしい本が見つかれば注文する。 | ||||
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土地や家に染みこんだ毒をはじめとして、さまざまな毒がでてきます。その毒を表現するために人物が配置されているような気がしました。状況を動かすための人物たちには、血肉が通っていません。 人間が毒を持つためには、関係性が不可欠で、ただおかしい人という設定では弱いです。 桐野夏生さんが描く人間の毒には、そうならざるをえない人間の苦しさがあって胸が痛くなります。 お話しをつくるための人間の毒は、とても薄っぺらく感じました。 ですが、やはり宮部さんはストーリーテラーなので、最後まで楽しく引き込まれて読みました。 | ||||
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「すっごく! 面白いから!」と知人に薦められて読みました。 宮部みゆきさんの作品は昔から苦手にしてたので、いやーな予感はしてたのですが 案の定、自分には辛かったです。 宮部作品の魅力は確かな筆力からくる丁寧な描写、ストーリー展開なのだろうなあと思っているんですが 丁寧すぎるといいますか、ストーリー上、特に必要のない人物設定や、場面、セリフが多い気がします。 物語の純度が薄いというか、読んでてひどく疲れます。 更に、今作は主人公杉村三郎に魅力がこれっぽっちもないので、ページを捲る手がますます鈍ります。 大財閥の娘と結婚し、それまで勤めていた会社を辞めて、義父の会社の閑職をあてがわれている男。 言い方は悪いですが、去勢されたような男だなと(娘はいますが) しかも、彼、たいして活躍もしません。義父から与えられたアルバイトとのトラブルを解決するという任務すらこなせず。 仕事をサボって、無関係の女子高生の悩み事に首を突っ込んでいるという有様。 ですがお話の中では、周囲の評価が高いので、違和感がバリバリです。 一応、最後まで読みましたが、この主人公自体が毒なのかなという印象を受けました。 長く平坦なストーリーの中で主人公夫婦に読者のヘイトを集中させ、最後、夫婦がヒドイ目に遭う展開がカタルシスになっているという構成なのかと。だとしたらこの構成自体が作者の毒なのでしょうか。 ――とまあ、こんな感想を知人には言えないので、ここで解毒させていただきました。すみません。 | ||||
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とても面白かった。 宮部みゆきさんの新刊、ペテロの葬列も見てみようと思う。 | ||||
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作者の得意とする社会観察小説である。現在でも度々ニュース等で耳にする理由なき(正確には、周囲からは理由が理解出来ない)殺人・犯罪の原因の元となる人間の"毒"とは何か、その"毒"は何処から来たものであるかを、杉村という狂言回し役の目を通して描いた作品。"毒"に関連して、シックハウス症候群、土壌汚染、いじめ問題等の家庭・社会に密接した課題を盛り込んでいる辺りもソツがない。物語の芯には連続毒殺事件があるのだが、これは上述の"毒"に関した考察の一部として考えるべきであろう。 杉村を財界の大立者で資産家の娘の婿という"逆玉の輿"に設定(浮世離れした設定だが)しているのも、経済的に恵まれない立場の方との対比で、上述の"毒"を一層鮮明に浮き彫りにするための手段だと思う。そして、作者の結論は簡単明瞭で、「人間の存在そのものが毒」だという事である。これだけの事を言うにしては、大部の構成で、しかも物語に紆余曲折が乏しく、読んでいて退屈感を覚えた。本作がスリル・サスペンスを狙ったものでない事は良く分かるが、もう少し構成に工夫が欲しい所。更に言えば、杉村を含む登場人物達の造形にリアリティがなく、抽象論だけで「人間の毒」を語っている風にも映った。 それでいて、最後に「丘を越えて」を持って来ているのは、構成の破綻の続きとも言えるが、「人間の存在そのものが毒」でありながらも、「希望を持って明日を生きる」事の大切さを訴えた(こちらが本線のテーマだと思う)作者の善意と捉えたい。 | ||||
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続きは気になるし面白い部分もある。 しかし主人公がとにかくウザイ。 探偵でもないくせに人の事情に首を突っ込み仕事もしないで探偵気取り。 お人好しと周囲から言われているが原田いずみに対する態度を見ていると純粋なお人好しにも思えなかった。 おまけにかなり恵まれた環境なのもなんかイヤだ。 事件に巻き込まれても義父の力でマスコミからも追われない。 最初から最後まで可哀想な人に同情して優越感に浸る偽善者にしか見えなかった。 ミステリーというより社会性を強調した内容にするためかもしれないがどうせなら主人公を探偵か刑事にした方が良かったと思う。 資産家のお嬢様と結婚した探偵気取りのサラリーマンという設定がどうも最後まで悪い意味で気になった。 | ||||
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大企業の会長の娘婿となった主人公が、 その部下である女性の奇異な行動に振り回されていく。 一方で、多発する毒入りドリンク殺人事件の被害者家族に、 ひょんなことから関わりっていく。 一見関係ない二つの事象が、主人公を核に、やがて重なりあっていく…。 ざっくり言えば、こんな感じですが、 割と2つの事件が関係ないとこですすんでいくので、 途中、「これはいったい何の関連性があるのだろう?」「どう帰結するのだろう?」 と 物語とは違う謎に悩まされながら読み進めました。 他の方も書かれているとおり、割とさっくり、淡々と軽めにすすめられ、 一部「浅い」と評される方もいらっしゃいますが、 私はその軽さが、この作品にとっては魅力になっていると思います。 主人公たちが、軽く、一見浅いと思われるキャラだからこそ、 その周辺にある「毒」が浮き立って見えるのではないでしょうか。 またこの筆者の魅力は、主人公はじめ概ね登場人物が人が善いということ。 人気のある作品の主人公は、問題あれたいてい人を信じることができるキャラが多く またそのような作品が多くの評価を得ていることは 「人間基本性善説」を信じられるようで、好ましいことだと感じます。 この作品に登場する一つの事件の犯人も、決して真からの悪ではなく、 その触りのシーンでは胸がじんとしました。 またもう一方の事件の犯人には悪意しか感じられず、その差は、一体なんなのだろう、と 印象に残ります。 ただ、それら犯人たちの、動機とういか、犯行を犯すきっかけや心情に もう一つ感情移入できなかった、という点で★4です。 毒入りドリンク事件の犯人には、そこに至るまでの葛藤が、 もう一方の事件の犯人にはもっと想像を絶する悪が、あったと思うのですが、 (いや、描いてはいるのですが) 特に、絶対的悪を体現する犯人の異常性について、男親が語るところは胸に迫るものがあったのですが、 「恐怖」を感じさせる表現がもっとあっていいかな、と思いました。 | ||||
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いわゆる人格障害者と関わった経験があるかどうかで、原田いずみというキャラクターの現実感に違いが出てくるんじゃないかと思いました。 誇張は勿論ありますが、ああいるいる…こういう思考回路の人いたいたって感じで、私は主人公には変な親近感すら抱きました。 人間には、影と光の部分があり、その陰が色濃く染み付いた人間は、光側にいる人物に惹かれ、憧れ、それと同時に憎まずにはいられないものなのでしょう。 自分の中に少なからず毒を持っていたり、憂鬱とした陰性を抱えている人、あるいはそういった人々と関わる機会があった人の方がより作品に入り込めるのではないかと思います。 物語の核、テーマとなる部分の暗喩として土壌問題が使われるなど、宮部さんはさり気ない比喩なども含めて、そういう部分の描写もとても上手ですね。 作品全体に流れるどこか不安定な雰囲気が良かったです。 主人公の恵まれた環境、絵に描いたような幸せな家族の風景の影に、そっと毒素が寄り添うような不穏な終わり方が嫌な余韻を残しました。 私にとってはストーリーそのものよりも、登場人物の心理を反映した風景、感覚描写を評価したい作品です。 | ||||
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「誰か」も「名もなき毒」も私は好きではありませんでした。 宮部さんが描きたかったのは日常にそこらへんにある悪意で、それが事件になったりするってことなんだろう。 で、主人公も金持ちの娘と結婚して、周囲からは羨望と小さな悪意の目で見られてしまう。 あのね、でも、この主人公の背景と「誰か」で起こる事件そのものはあまり関係なくて、「名もなき毒」でちょっと関係してくる程度。 これだけ大きな背景があるのに、あんまりよく主人公のことが理解できないんですよ。 あんまりこの主人公の本音みたなところがよくわからないというか、なんとなく感じ取ったのは、結局こいつはちょっと自分の結婚に後悔しているんじゃねーのか?と。 2巻読んでも義父の会長が主人公を会社を辞めることを条件に結婚を許した理由もわからないし、主人公がそれを承諾して結婚して、今満足しているのかもわからない。 この物語の他人の悪意や事件は割りとどうでもよくて、付け足し的なもので、どちらかというと主人公とその家族の話が主なんじゃないかな? と思わせちゃうところがこの本のダメなところです。 | ||||
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うそつきって『居るかも?』ってことじゃないですか。怖かった。 | ||||
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状態も良く、安価で手にはいり、とても満足しています。又購入を考えています | ||||
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悪いけどメンヘラ女に振り回されてゲッソリ、て感想しか無いです… 「理由」辺りまでは夢中で読んでいたんですが、最近は「ソロモンの偽証」もどうにも引き込まれるものが無くて2冊目で止めました。 「楽園」に至っては肝心の謎ほっぽらかして終わってるし、あれはちょっとどうなんでしょうと言う感じです。 最近のは総じて長たらしいばかりで、なんか「書かされてる感」が半端無い気がするんですよね〜 時代モノもファンタジーも得意分野では無いし、もう宮部さんの新刊は私には合わないようです。ごめんなさい。 | ||||
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美しく書かれたレビューは多々ありますが、 正直なところ、結局、アルバイトの外立くんが犯人だったの? だって、外立くんの生い立ちとか境遇とかほんの少ししか書かれてないじゃん? って感じです。 家族に見放され、社会に対して理不尽さを感じ、行き場をなくして思いつめたところで、 ばあさん殺そうとしたが思いとどまり、その代わりに無差別殺人ですか... どうなんでしょう... いくらなんでも、自分の置かれた境遇をなんら変えることのできない無差別殺人をするって、 は、はい???って感じでした。 原田いずみにしても、で、何がしたいの?なんなのよ?って感じで、 いまひとつ、犯罪に行き着くまでの何かが足りないのか、 (原田いずみ目線が描けていればよかったのか)ストーリーに入って行けませんでした。 前畑滋子という共通のキャラクターが登場する模倣犯、楽園は、 読み終わった感と、すさまじい感動がありましたが、(模倣犯は虚脱感というかダメージもありましたが) 本作は、前作ですでに織り込み済みの杉村三郎という登場人物がいるのに、 あまり効果なく、満足感が得られませんでした。 | ||||
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テレビをみて面白いなと思って、原作を読みました。テレビの脚本は原作に忠実でした。やはり面白かったです。 | ||||
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殺人などの犯罪事件が起きて、終盤その犯人が分かる、 という仕立ての犯罪小説は、普通、先を知りたくて一気読みしてしまうのですが、 珍しく「早く次を知りたい」という気が起きず、少々「だらけ」モードで読みました。 謎解きに重点を置いているわけではなく、犯罪を素材にして、 人の心の闇を描こうとしているのでしょうから、推理小説的なワクワク感がなくても それはそれでよいでしょう。 でも、人の心の闇の描き方も色々あり、何か読み手の心を突き刺すような、あるいは、震撼とさせるようなものが必要ではないかと思います。 この点、本書に出てくる問題人物は、ただの不愉快な人であり、 反社会的人格障害という診断名もつきそうな感じで、 ベタというか、もうひとひねり欲しい感じがしました。 個人的な好みの問題なのでしょうが、初期の「火車」や一世風靡した「模倣犯」は面白かったんですけどねぇ・・・。 | ||||
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ドラマの原作ということで購入しました。 子育てにおわれて毎日で久々の読書でしたが、これを機会にまた読書熱が再発しそうです。 今年の秋は“読書の秋” | ||||
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ただ単に羅列されただけの箇所(章)が多かったように思う。 「レベル7」や「火車」に見受けられた、各エピソードで蓄積された感情が最後に激流となって押し寄せ、 読後にそれらのエピソードを回想して余韻を味わうということが、この作品では出来なかった。 本来なら、ちょっとした箸休めの役割となるほのぼのとした場面描写さえ、「これ、必要?」と思ったこと多数。 せっかくの宮部節も、起伏の無いまま長く続くと、苦痛でしかなかった。 「誰か」の時もそうであったが、この作品においても、作品から何かを感じたり、得たりすることはなかった。 単純に自分の感性が乏しいだけなのだろうか。 そういう意味では初期の作品は分かりやすかったのだろう。かといって安易に「あの頃は良かった」なんて言いたくもないし。 複雑な気分になった。 | ||||
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「どこかで読んだことがある設定だな〜」 と思ったら「誰か」の第二弾だとわかったのは四分の一くらい読んだところから・・・ 杉村三郎は今多コンツェルングループのひとり娘、菜穂子と結婚することにより その会社の広報室に配属になった。 それまでは、子供向け書籍専門の出版社「あおぞら書房」に勤務していたがしていたが、 菜穂子との結婚の条件の中に今多コンツェルンに勤務することがあった。 そして、グループ広報室に・・・ 出世欲もなく、人柄は良く、お人好し。 そんなこともあってか何故か様々なことに首を突っ込む羽目になる。 そこがまた、楽しい。 時には読んでいる方もイライラすることもあるけれど・・・ 今回は確かに「毒」がテーマだが、毒にも色々あるものだ・・・と考えさせられた。 杉村シリーズ・・・私は好きだな〜 | ||||
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6か月前に読んだけど、どんな内容だったかすっかり忘れてる。 読んでも読まなくてもどうでもいい本だったようだ。 | ||||
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原田いずみの兄の結婚式でのスピーチの内容については、 限りなく、非現実的だ。あれは、旧精神衛生法での 措置入院に相当する。事実関係をつぶさに調べれば、 彼女自身が精神病院に入院するべき諸条件が 満たされているのが、十分にわかる。 それと言うのも、今多グループの編集長に 行った暴力行為で傷害罪で逮捕される要素も 加わって来る。 例え、本人が精神病院への自発的な入院を 希望(任意入院)しなくて、拒否したとしても 働いて来た場所でのトラブルメーカー振りから 最後は、各都道府県知事の命令による強制入院 (措置入院)が適用されて、彼女は否応なく 入院させられて、カウンセリングを受ける事になるだろう。 かく言う私の親族にも似たようなケースがあったので ちょっと気になったので書いたまでの事だ。 原田いずみの家族が、最後は、彼女から逃げるように 会社を辞めて転居して接触を絶ったのも非現実的だ。 本来なら、地元の保健所か、都道府県庁の保健予防課に相談に行くケースが 一般的だからだ。 筋書きとしては、確かに面白いのだが 現実的な対応から照らし合わせて見ると 決して、あのようにはならないのが残念だと言える。 | ||||
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