■スポンサードリンク
モリアーティ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
モリアーティの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
モリアーティに焦点を当てた公式ファンブック。 文章は読みやすく、どんどん続きを読んでも苦にならない。 話の内容も二転三転する話でも平気という方なら楽しめると思います。 ただし、読みながら自分で推理するタイプの小説ではないかなという印象。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『モリアーティ』という題名ですが、モリアーティが主人公ではなく、だからといってワトスンが物語の書き手でもない。アメリカの探偵社の主任調査員フレデリック・チェイスを語り部とした、ホームズ小説(のパスティーシュ)としては変化球の物語になっています。 ドイルの正典『最後の事件』の5日後という設定で、ホームズとモリアーティが決闘をしたライヘンバッハの滝から物語がスタートします。 ドイルのホームズ小説をすべて読んでおく必要はありませんが、『最後の事件』は読んでおいたほうがいいかなと思います。この小説の著者アンソニー・ホロヴィッツのホームズ小説としては『絹の家』につづく2冊目であり、『絹の家』と同じ設定も登場しますが、『絹の家』が未読でも問題ありませんし、本書のあとで『絹の家』を読んでも差し支えはありません。それぞれ1本のパスティーシュとして成立しています。 つぎつぎと正典のキャラクターたちが出てきて、モリアーティの正体を追うという意味では、この『モリアーティ』のほうが面白いかもしれません。読者も作者もホームズ世界を愛している、その世界を一緒に探求していくゾクゾク感があります。 語り部がワトスンではないので、ホーム小説としては変化球なのですが、ホームズ世界を探求し、共有していく感覚、そしてストーリー展開は直球ど真ん中です。ゆえに不思議な読後感があります。満足感は高いです。 本書は、表題の大長編『モリアーティ』だけでなく、30ページ弱の短編『三つのヴィクトリア女王像』を巻末に併録しています。こちらは書き手がワトスンです。『モリアーティ』の醍醐味と比較すると、併録の短編は「習作」です。さくっと書いた感じがしますし、実際に、さくっと読めます。 アンソニー・ホロヴィッツのホームズ小説3冊目も期待大です!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に「今、一番おもしろいミステリ作家」と書かれているのは、確かにそうだな、と思う。 アンソニー・ホロヴィッツはカササギ殺人事件で注目をされ、この人が書くならばと期待もされるだろう。 その点、期待されすぎて、「思ったより……」となってしまう可能性が高い点では損かも知れない。 これはこれで、普通に面白いと思う。 ライヘンバッハの滝の直後の物語として設定されたこれは、読みながら、あ!そういえばそうだった!と「最後の事件」を頭の中でちょいちょい思い出しつつ読んだ。 設定的にはかなりすんなりと納得できるものがある。ここは多分、筆者がつじつまが合うようにしっかり書いているような気がする。 正典の空白を埋める物語として、十分に楽しめる。その点、さすがは公認と思えた。 ホームズ好きには楽しめると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず書籍体裁は、460頁程と厚めの典型的な【角川文庫】形式で、書面も活字「ビッチリ」なので、愛好者でもそこそこ時間は掛かります。 その著者は、ドラマ【ポワロ】や【フォイル】の脚本も手掛ける、推理&サスペンスを得意とする英国人作家で、コナン・ドイル財団公認作の様ですが、感覚的にはパスティーシュと捉えて読んだ方が無難です。 その内容は「ライヘンバッハの滝」で締め括られた【最後の事件】の後日譚となっており、タイトルに反して【モリアーティ教授】の生い立ちを追ったりはせず、彼の残影を追う様な物語です。 主人公は、お馴染みの【ジョーンズ警部】に、米国の探偵【チェイス】を交える形で展開し、この時点で後者がキーマンである事は、某警部補程ではありませんが薄々感じ取れます。 実際に挑んでみた印象としては、実質的姉妹書【絹の家】に比べて、シックな世界観とは言い難く「少し誇張した言い回しのホームズ」を好む方に向けられていそうです。 また、登場するお馴染みキャラの方々も、その特異設定が若干生かし切れてない印象も受け、顔出し感が否めません。 総じて、ホームズに対する意識の差で、評価が分かれそうなパスティーシュと言え、感覚的には【広川太一郎】張りの大袈裟な言い回しを好む方向けと感じ、その需要に絞って☆×4とします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、断っておくとこの作品はシャーロックホームズ物ではない。全く別物だ。しかしホームズの影が色濃い作品だ。ただし、影だけとも言える。「影を慕いて」という歌詞があるが、主要人物のジョーンズ警部はまさにホームズの影を追って自らを形作った。 「絹の家」はシャーロックホームズが主人公として存分に活躍するが、どこか不自然な印象があった。作者の本領ではないという気がした。ホームズは癖の強いキャラクターでその推理も極端だ。読んでいてついていけない面がある。その意味ではあまり好きではない。コナンドイルのシャーロックホームズシリーズは近代的な推理小説の始まりだ。その功績はルパンを、明智小五郎をその他数多の探偵ものに道を開いた。しかしそのキャラクターが今の推理小説の枠組みにあっているとは言い難い。「絹の家」はその違和感がぬぐえなかった。 この「モリアーティ」は作者の本領発揮と言っていい内容だと思う。実のところ推理小説としてはそれほどの物ではない。誰が何を隠していて、誰が誰を狙っているか。そして何より、誰が何者かが幾つかのポイントではっきり見えてしまう。なぜ、手紙がそこにあったか、ここですでに引っかかる。これを絵にすると実は効果的だ。作者がテレビドラマのシナリオを書いていることからすれば当然のことだろう。このシーンでためてCMに行けば印象的だ。 万事がそうなのだ。ジョーンズ警部夫人が主人公を詰問するシーンはどうだろう。これに費やす紙幅が半分なら怪しいとは思わなかったろう。だが、長すぎる。意図があるのがありありとわかる。それも絵にしたときのことを意識している。だが、推理を横に置いてサスペンスとして読むと実にあ効果的だ。映像として画角がきれいに決まる。 最後に短編がついている。これは長さといい推理といい、まさにシャーロックホームズ物そのものだ。それは良い意味では悪い意味でもそうだ。ホームズは癖の強い推理を展開し、周りは、特にスコットランドヤードの面々は当て馬そのもので、ここではジョーンズ警部が気の毒な役回りを演じる。それは本編とはまるで別人の情けなさだ。 もし映画やドラマになるならこの短編は省略されるだろう。その意味ではここで読めるのはサービスとしては行き届いている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホームズ最後の事件で登場したモリアーティ教授の後日譚。随所にホームズのエピソードが出てくるのでファンには興味津々の物語。フェアか否かを問われるもののこれはありで良いと思った。短編が付録しているがドイルの筆運びを巧みになぞりホロヴィッツの技量の冴えを見せる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドイル財団公認の第二弾ということで、今回は宿敵にして最強の悪であるモリアーティの名を冠する作品です。 モリアーティって、ホームズと相打ちになるほどの最強の敵でありながら、細かなキャラ設定が今一つ判らない不思議な登場人物です。なんか急に登場してきた無双キャラという印象。 その名を使うくらいだから、バットマンシリーズの「ジョーカー」のように、ディティールに乏しかったモリアーティを深堀りしたような内容かと期待したのですが、、 物語は双方滝つぼに落ちてから5日後から始まるので、基本的な筋書きとしては、モリアーティが関わっていたと思しき事件の後追いという内容。 実はアメリカの悪漢とも繋がりがあったらしいとか、その他のお話という感じです。 ホームズシリーズに共通する独特の雰囲気を漂わせるのは、さすが公認という気がしますが、ミステリーとしてどうよと問われれば、とにかくダラダラ長くてキレがイマイチ、少々微妙な印象です。 まあ、著者の死後に別の作家によって描かれた続編というのは、叩かれてナンボというものではありますが、まずはミステリーとしての軸を固めてから、ファンが納得するだけの雰囲気を装飾して欲しいなぁと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
減点ポイントは次の通り。①原作の登場人物やエピソードを出し過ぎ。②要らない悪役が多い。③残虐な場面が多過ぎて、原作のイメージとの乖離が大きい。④無駄に長い。⑤原作「最後の事件」の矛盾点を指摘したまではよかったが、説明し切れていない。⑥どんでん返しが想像できてしまった。○○が○○なのか、あるいは○○が○○なのかどちらかだろうと予測しながら読めた。 007モノの「逆襲のトリガー」の方が、それらしくて面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者はシャーロキアンなのでしょう。 凝った造りと丁寧な描写がワクワク感を引き立ててくれます。 これも?これも?といたるところに吹き出すくらいの楽しみが詰まっています。 ラストはお決まりの形でまとまりますが、充実した時間を過ごせました。 もう少しまとめても良いですが、このままでも十分夢物語を楽しませていただきました。 満足しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ライヘンバッハの滝からモリアーティの死体が上がる。それを確認しにアメリカから来たピンカートン探偵社の調査員チェイスと、スコットランドヤードのジョーンズ警部が即席の相棒を組んで、モリアーティの後釜を狙うアメリカの犯罪王デヴァルーを追う。というシャーロックホームズの外伝的な作品。 謎に満ちた陰惨な事件を通して、ジョーンズとチェイスがホームズとワトソンのような良き相棒になっていくのが面白い。ワトソン博士がホームズを主人公に記述したいつものホームズ物的な短編「三つのヴィクトリア女王像」も同時収録。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホームズやミステリーに明るくなく、事前情報もないままに読んでも 十分に楽しめました。今一番面白いミステリー作家と言われているだけの ことはあると思います。また、要所要所、当時のロンドンの様子がうかが える内容にも惹かれました。最後のどんでん返しにも驚きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以下若干のネタバレ有りです。 ホームズのパスティーシュなのですが、アガサ クリスティ の有名作な感じの仕掛けです。 違和感をすごく感じていましたが、犯人はわたしが疑っていた人物ではなく、そっちか!でした。 とはいえ、騙される楽しさやスッキリ感が薄く、モヤッとする気持ちが残ります。 巻末の短編「三つのヴィクトリア女王像」は非常に良い作品でした。 しかし、個人的には同著者の「カササギ殺人事件」の方が好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
モリアーティというタイトルだけで、感の良い人は話の筋がわかるのかもしれない。 自分はわからなくて、おかげで最後まで話の展開を楽しめました。 ホームズや、ワトソンは名前しかでてきませんが、これもホームズの物語といえるのでしょうね。 何度も再読したいか、というとそこまでの思い入れは生まれませんでした。 しかし、最後の事件の裏ではこのような物語があったんだ、と想像するとすごく楽しめます。 残念だったのは、とある人物の人生が不幸な終わり方をしたこと。 ホームズに魅入られてしまった人物の末路は哀れだとしか言いようがありませんけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
飽きずに最後まで読めた。 それらしく仕上がっているように思う。 ほどよく古臭い。 警察や新聞社の情報が犯罪組織に漏れない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホームズの登場人物が出てくる物語。ホームズの世界観を忠実に再現していて、ホームズ好きなら楽しめる一冊です。 ですが、純粋なミステリとして楽しむと、構成がいまいちだったりして「ん?」と思うところがいくつかありました。 翻訳は読みやすかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
絹の家が微妙でしたが、ホームズの宿敵であるモリアーティの名をタイトルにしたこちらはどうかなと注文。 早速読みましたが、絹の家がかなりシャーロッキアンに叩かれたのでしょうか、ご都合主義など前作に見られた粗はかなり削がれてブラッシュアップされ、展開のどんでん返しも目を見張るものとなっています。 反面、被害者の殺され方の陰惨さややや冗長気味なところに後味の悪さを感じたので星4つといたします。個人的には、某ロングラン特撮ヒーローものの漫画を公式公認で20年書かれている漫画家さんのようにホロヴィッツ氏も頑張って欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シャーロックホームズの宿敵モリアーティが主人公だったので、気になって購入してみました。 まさかのどんでん返しで手に汗にぎる展開にドキドキがとまりませんでした。とても面白いです。ホームズ時代の雰囲気も残っていていいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小さなサープライズを積み重ねながら、最後の最後に最大のサープライズを設けてあること。 うまく担がれたのに、それで腹が立つことがない。むしろ感謝したくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
低評価のレビューも多いようだが、私は面白かった。 少なくとも「絹の家」や「逆襲のトリガー」よりは出来が良いと思ったな。 今作のストーリーや犯人探しがフェアかどうかはともかく、コナン・ドイルの「最後の事件」が矛盾だらけの不完全作品であったのは事実。 なぜ滝の前でホームズとモリアーティが取っ組み合いの戦いをしなければならないのか(銃で撃てば一発で終わり)、なぜ射撃の名手のモラン大佐は石を投げるだけの攻撃しかしなかったのか、などなど不完全な構成がいくらでもある。 ホロヴィッツは、そのような矛盾点をなんとか(原作を傷つけないように)解消しながら、本作に挑んでいる。 そこは評価したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく「こうなって欲しくない」という予感(推理ではない)が当たってしまった。最終章前までのスピード感は悪くないが、結末に至る部分があっけなさすぎる。 この肩透かし感は「予想のつかなさ」、つまり、どんでん返しのための「溜め」の持って行き方が足りないせいだと思う。結果はこれで良いから、もっと巧みなミスリードが必要。 満足感はやや低かった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!