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モリアーティ
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モリアーティの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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なんとなく、最後がわかってしまった。それでも面白いけど | ||||
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面白い小説だと思う。ただ一つ僕が気がかりなのは、本作がコナン・ドイル財団公認作品であることだ。認めちゃっていいのだろうか、これ。あくまでパスティーシュの類として野に置いておくほうがいいのではないか。余計なことだが、どうなんでしょうコナン・ドイル財団さん。 というような声は、もちろんイギリスに届くはずもないわけですが、しかしアンソニー・ホロヴィッツといえば、今や大人気作家である。もはやこんな続編まがいの作品で糊口をしのぐ必要もなくなったのだろう、本作以降はコナン・ドイル財団公認作品とやらは見受けられない。 翻訳もとても読みやすい。ただ、これも一つだけ注文をつけるなら、P69~70に出てくる暗号文の説明が不親切だ。LはLarge(大文字)で、sはsmall(小文字)の略である訳注が必要だと思う。それはお前の頭が悪いからだ、と言われそうだが、LsLsL…というのが一瞬何のことかわからなかった。 | ||||
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ホームズの作品へのリスペクトは感じるが、著述がドイル的ではない。もっと工夫すれば!ホームズの後継者になれたような気がする。 | ||||
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う~ん。。。。 確かに上手いし、読ませるし、引き込まれるんだけど、解説の最後の一文『はたしてこの作品がフェアか、アンフェアか、判定は読者に委ねられている。ページを繰り直して、探偵のごとく作者の工夫の跡をたどっていただきたい。』とあるように、賛否分かれる作品だと思う。 個人的には「分かるけど、やり過ぎじゃない?」という感じ。 万人受けする作品ではありません。 | ||||
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かつて事件現場でホームズに自分の無能ぶりを思い知らされ、ホームズの全てを研究することでホームズのようになりたかった男、アセルニージョーンズ警部。 そんな彼の前に広がったのは、ホームズが滝壺に消えて、ロンドンに新たな諮問探偵が必要となった世界... というとコメディのようだが、ジョーンズ警部の“調子のいいときの堂々としたホームズぶり”と“調子の悪いときのくたびれぶり”のアップダウンの激しさに、無神経な天才の毒気にあてられ心を病んでしまった凡人の哀しさがにじみ出ているよう。切なくもある不思議なミステリである。 ジョーンズ警部と共に共通の敵を追う「私」(アメリカの探偵)もキレ者なのかウカツなのか単に激情型なのか予測不能のことをやらかす。 ジョーンズ警部と「私」の微妙に周波のズレた起伏の波に揺られる読者は、船酔い状態で目の前にちりばめられたヒントに目をこらすどころではない。 瀕死の状態で結末まで流れ着いた読者は、ええ~なにそれ~~と悲鳴をあげつつ、冒頭から読み直す羽目に。それもまた、楽しいものです。 この作品でホロヴィッツがお気に召したら、「カササギシリーズ」「ホーソーンシリーズ」どちらもおすすめです。 | ||||
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期待を裏切らない面白さです♪ | ||||
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思ったよりコンディションが良かったです。また利用したいです。 | ||||
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「絹の家」の後に、こちらの本を読ませて頂きました。 展開の速さに引き込まれつつ、敵を追っていく感じがなかなかスリリングで面白かったです。 ネタばれになるので詳しくは書けませんが、最後の最後まで全くといっていいほど事件構成が分かりませんでした。 本当に最後まで。 その後、ネタばらしの回顧録の形態で経緯詳細の説明があるというお話のつくり。 良くできていますね。 流れを分かったうえで、再度読み直したくなる本でした。 | ||||
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このオチには賛否両論あるでしょう。ネタバレになるので詳細は記すことができませんが、結果オーライとなったものの、必ずしも悪役の意図した通りに事が進んだわけではないのですし。それでも私自身はページを手繰る手が止まらぬほど没頭しましたし、著者のストーリーテリングの手腕は見事だと言わざるを得ません。一級品のサスペンスだと言えます。ホームズ作品のオマージュとしてその世界観もよく再現されており、ビクトリア朝のロンドンにいるような臨場感を味わうことができました。もちろんシャーロッキアンでなくても楽しめます。 | ||||
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極力ネタバレしないように書きます。コナン・ドイルが良くわからずに読んだのですが、楽しめました。したがって本歌取りの良しあしはわかりません。個人的にはミステリとしての出来不出来よりも、当時のロンドンの風景描写が生き生きとしていてよかったと思います。この作家さん、ドラマの脚本も手掛けているようですがまさにそんな感じです。翻訳も読みやすくて良かったと思います。 | ||||
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名探偵シャーロックホームズの好敵手として描かれた人物「モリアーティ教授」。その名を冠した長編ミステリである。1年以上積読になっていたものをようやく読了。ホロヴィッツ作品は「絹の家」に続いて2作目。 冒頭、おそらくホームズものにあまり通じていない普通の読者(自分もその一人だ!)に向けてと思われる前振りが語られる。なかなか親切だよなと思いながら本編へ。するとここから一連の登場人物はがらりと変わる。オリジナルのホームズものに出てきているらしいロンドン警視庁の警部と、アメリカから来た探偵社の調査員。二人の掛け合いを楽しんでいるとまもなく舞台はロンドンへと移り、そして事件が勃発する・・・というイントロ。 ボリュームとしてなかなかの大部なのと、状況の転換がそれなりに頻繁に発生するつくりなのもあって、ちゃんと読んでいないと途中でストーリーからおいて行かれそうになる感じだ。ひどい惨劇をも経て、ようやく悪人の本拠地を突き止める二人。そして手に汗を握る冒険譚。。。 ・・・なるほどねぇ。すっかりやられました。そうですよね、そりゃそうですよね。と思わせながら物語はきれいに幕を閉じるのです。解説の有栖川有栖がこれまた読みごたえあり。 | ||||
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名探偵シャーロック・ホームズ新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』に続く第二弾(とはいえ、前作の続きでは無く、独立した物語として楽しめる)。とのこと。 なので、こちらの本から読んでも問題ありません。 モリアーティと言えば、シャーロック・ホームズでお馴染みの教授。 ハリウッド映画にも出てきましたし、アニメにもよく題材にされます。 私は正直、シャーロック・ホームズ自体、うわべしかしらなかったのですが、 映画から興味を抱き、今は小説にハマっています。 映画などの動画も良いのですが、やっぱり小説の方が、いたるところが細かくて良いです。 その分、感情移入できるので、好きです。 シャーロック・ホームズに興味がある方は是非。 | ||||
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コナンドイル財団公認のパスティーシュ・ノベル! 魅力ある悪役キャラがいてこそ物語はおもしろくなりますが ホームズの仇敵ともいえるモリアーティをタイトルにつける大胆さがシャーロキアンを魅了します♡ | ||||
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アマゾンプライムで「Elementary」を観たので ライバルであるモリアーティの名前につられました。 タイトルにあるモリアーティについて語られるのは 最後だけで少し期待はずれなところはありますが 読み物として楽しめる内容だと思います。 シャーロック・ホームズがお好きであればなおさらでしょう。 | ||||
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ホームズの宿敵ともいれるモリアーティー軸に話がすすみます。 細かなプロット回収の最後にドーンと最後に来るのがなかなか気に入りました。 結構細かい描写が多く、往年のホームズファンは必読かも~ | ||||
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中々活字を読む時間もなく忙しいのですが、 隙間時間だけと読み始めて、 気が付けば時間を忘れて読み耽ってしまいます。 原作の面白さもさること、 訳者の方のレベルが高いのだと思います。 すんなりと頭の中に入り込んできて、 情景が目の前に浮かび、 まるで映画を観ているような感覚です。 内容については・・・割愛させていただきます。 | ||||
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『モリアーティ』という題名ですが、モリアーティが主人公ではなく、だからといってワトスンが物語の書き手でもない。アメリカの探偵社の主任調査員フレデリック・チェイスを語り部とした、ホームズ小説(のパスティーシュ)としては変化球の物語になっています。 ドイルの正典『最後の事件』の5日後という設定で、ホームズとモリアーティが決闘をしたライヘンバッハの滝から物語がスタートします。 ドイルのホームズ小説をすべて読んでおく必要はありませんが、『最後の事件』は読んでおいたほうがいいかなと思います。この小説の著者アンソニー・ホロヴィッツのホームズ小説としては『絹の家』につづく2冊目であり、『絹の家』と同じ設定も登場しますが、『絹の家』が未読でも問題ありませんし、本書のあとで『絹の家』を読んでも差し支えはありません。それぞれ1本のパスティーシュとして成立しています。 つぎつぎと正典のキャラクターたちが出てきて、モリアーティの正体を追うという意味では、この『モリアーティ』のほうが面白いかもしれません。読者も作者もホームズ世界を愛している、その世界を一緒に探求していくゾクゾク感があります。 語り部がワトスンではないので、ホーム小説としては変化球なのですが、ホームズ世界を探求し、共有していく感覚、そしてストーリー展開は直球ど真ん中です。ゆえに不思議な読後感があります。満足感は高いです。 本書は、表題の大長編『モリアーティ』だけでなく、30ページ弱の短編『三つのヴィクトリア女王像』を巻末に併録しています。こちらは書き手がワトスンです。『モリアーティ』の醍醐味と比較すると、併録の短編は「習作」です。さくっと書いた感じがしますし、実際に、さくっと読めます。 アンソニー・ホロヴィッツのホームズ小説3冊目も期待大です!!! | ||||
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帯に「今、一番おもしろいミステリ作家」と書かれているのは、確かにそうだな、と思う。 アンソニー・ホロヴィッツはカササギ殺人事件で注目をされ、この人が書くならばと期待もされるだろう。 その点、期待されすぎて、「思ったより……」となってしまう可能性が高い点では損かも知れない。 これはこれで、普通に面白いと思う。 ライヘンバッハの滝の直後の物語として設定されたこれは、読みながら、あ!そういえばそうだった!と「最後の事件」を頭の中でちょいちょい思い出しつつ読んだ。 設定的にはかなりすんなりと納得できるものがある。ここは多分、筆者がつじつまが合うようにしっかり書いているような気がする。 正典の空白を埋める物語として、十分に楽しめる。その点、さすがは公認と思えた。 ホームズ好きには楽しめると思う。 | ||||
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まず書籍体裁は、460頁程と厚めの典型的な【角川文庫】形式で、書面も活字「ビッチリ」なので、愛好者でもそこそこ時間は掛かります。 その著者は、ドラマ【ポワロ】や【フォイル】の脚本も手掛ける、推理&サスペンスを得意とする英国人作家で、コナン・ドイル財団公認作の様ですが、感覚的にはパスティーシュと捉えて読んだ方が無難です。 その内容は「ライヘンバッハの滝」で締め括られた【最後の事件】の後日譚となっており、タイトルに反して【モリアーティ教授】の生い立ちを追ったりはせず、彼の残影を追う様な物語です。 主人公は、お馴染みの【ジョーンズ警部】に、米国の探偵【チェイス】を交える形で展開し、この時点で後者がキーマンである事は、某警部補程ではありませんが薄々感じ取れます。 実際に挑んでみた印象としては、実質的姉妹書【絹の家】に比べて、シックな世界観とは言い難く「少し誇張した言い回しのホームズ」を好む方に向けられていそうです。 また、登場するお馴染みキャラの方々も、その特異設定が若干生かし切れてない印象も受け、顔出し感が否めません。 総じて、ホームズに対する意識の差で、評価が分かれそうなパスティーシュと言え、感覚的には【広川太一郎】張りの大袈裟な言い回しを好む方向けと感じ、その需要に絞って☆×4とします。 | ||||
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まず、断っておくとこの作品はシャーロックホームズ物ではない。全く別物だ。しかしホームズの影が色濃い作品だ。ただし、影だけとも言える。「影を慕いて」という歌詞があるが、主要人物のジョーンズ警部はまさにホームズの影を追って自らを形作った。 「絹の家」はシャーロックホームズが主人公として存分に活躍するが、どこか不自然な印象があった。作者の本領ではないという気がした。ホームズは癖の強いキャラクターでその推理も極端だ。読んでいてついていけない面がある。その意味ではあまり好きではない。コナンドイルのシャーロックホームズシリーズは近代的な推理小説の始まりだ。その功績はルパンを、明智小五郎をその他数多の探偵ものに道を開いた。しかしそのキャラクターが今の推理小説の枠組みにあっているとは言い難い。「絹の家」はその違和感がぬぐえなかった。 この「モリアーティ」は作者の本領発揮と言っていい内容だと思う。実のところ推理小説としてはそれほどの物ではない。誰が何を隠していて、誰が誰を狙っているか。そして何より、誰が何者かが幾つかのポイントではっきり見えてしまう。なぜ、手紙がそこにあったか、ここですでに引っかかる。これを絵にすると実は効果的だ。作者がテレビドラマのシナリオを書いていることからすれば当然のことだろう。このシーンでためてCMに行けば印象的だ。 万事がそうなのだ。ジョーンズ警部夫人が主人公を詰問するシーンはどうだろう。これに費やす紙幅が半分なら怪しいとは思わなかったろう。だが、長すぎる。意図があるのがありありとわかる。それも絵にしたときのことを意識している。だが、推理を横に置いてサスペンスとして読むと実にあ効果的だ。映像として画角がきれいに決まる。 最後に短編がついている。これは長さといい推理といい、まさにシャーロックホームズ物そのものだ。それは良い意味では悪い意味でもそうだ。ホームズは癖の強い推理を展開し、周りは、特にスコットランドヤードの面々は当て馬そのもので、ここではジョーンズ警部が気の毒な役回りを演じる。それは本編とはまるで別人の情けなさだ。 もし映画やドラマになるならこの短編は省略されるだろう。その意味ではここで読めるのはサービスとしては行き届いている。 | ||||
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