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悲しみのイレーヌ



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【この小説が収録されている参考書籍】
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

悲しみのイレーヌの評価: 3.53/5点 レビュー 113件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 41~60 3/4ページ
No.21:
(5pt)

アレックスを読む前に。

第1部の最後に予想外の大技。 第2部からのたたみかけるような展開に、そしてラスト、あまりにもあっけなく救いのない、読者の一縷の望みを鉈でぶった切るような最後の2段落の、無慈悲な切れ味にあ然ボーゼン。 『その女、アレックス』を読んでからまた読みたいような、こんな非道い話もう二度と読みたくないような……。
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)Amazon書評・レビュー:悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)より
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No.20:
(4pt)

後味の悪さは想定の範囲内

『その女アレックス』を先に読んだ人はイレーヌの運命を知っているので、後味の悪さは想定の範囲内。 むしろ結末がわかっているのに最後まで飽きなかったという点で高く評価したい。 ただ、自分がわかっていないだけなのか、どうも辻褄が合わないところがあるような。
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)Amazon書評・レビュー:悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)より
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No.19:
(4pt)

次の作品が楽しみになる作家のひとり

丁度1年前に話題になった「その女アレックス」を読んでこの作家が気になった人は多いと思う。私もそうだ。「その女アレックス」よりは以前に書かれた作品だが
日本ではその後に刊行された本書「悲しみのイレーヌ」も私の期待に十分応えてくれた作品である。身長145cmという短躯の刑事カミーユとチームの面々の個性も
上手く描かれており、すんなりと物語に入って来ることが出来る。犯罪史上稀にみる残酷な殺人事件が起こる。カミーユとチームの面々の捜査の結果、同じよう
な残虐な殺人事件が過去に起きており、彼らが発見した計4件の事件は、それぞれすべて小説の内容を真似ていることが判明してくる。その事件の余りに
も残虐な描写は、読んでいてここまで書かなくともと思わせられるが(事実フランスでも批判はあったらしい)、過去の小説を正確になぞるという犯人の意図か
ら避けえなかった描写かもしれない。ともあれ、ストーリーは圧倒的なスピードで展開していく。犯人も意外な人物。そして、驚くような結末。上質のサスペンスであ
り、筋書きも一流であることは二言を待たないが、一方犯人像の掘り下げや犯行に至る背景にやや難があるようには思う。とはいえ、次の作品が楽しみに
なる作家であることは間違いない。
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)Amazon書評・レビュー:悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)より
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No.18:
(5pt)

「その女アレックス」より先に読みたかった

「その女アレックス」と同様に、張り巡らせた伏線と最後のどんでん返しに圧倒されます。 読了してすぐに、最初から読み返したくなります。 海外ミステリ好きならぜひとも読むべきです。 クイーンやヴァンダインなどの古典にも引けを取りません。 残念なのは、「その女アレックス」を読んでいると、クライマックスの結論が分かっているため、やや興ざめとなることです。 「その女アレックス」が未読の方は、必ず本作を先に読んでください。
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No.17:
(5pt)

抜群の面白さ! ただし『その女アレックス』の内容を一旦忘れてから読むことをお勧めします。

二人の若い女性が首を切られ、壁に釘で打ちつけられた状態で発見される。壁には≪私は戻った≫という血染めの謎のメッセージが残されていた。
 この惨殺事件の捜査にあたるのはカミーユ・ヴェルーヴェン警部と部下たちだ。事件の背景には犯人の異様な執着心が隠されていることがやがて判明してくる。

 昨2014年に日本で邦訳がベストセラーとなった『その女アレックス』の作者ピエール・ルメートルが、2006年に発表したデビュー作です。つまり、『その女アレックス』でも捜査にあたっていたカミーユ・ヴェルーヴェン警部は、こちらのほうが初登場作品ということになります。

 あまりの面白さに一気に読み通してしまいました。『その女アレックス』よりもこちらのほうが出来は数段上だと思います。なぜ文藝春秋社は本国フランスでの発表順に翻訳を出さなかったのかといぶかしく思うほどです。私は『アレックス』を読んでからちょうど1年が経過しているので、あの小説の内容については少しうろ覚えの状態にありましたが、――詳細は言わないでおきますが――それがかえって良かったようです。これからルメートルの作品を手にしようという読者は、ぜひとも『悲しみのイレーヌ』から『その女アレックス』という順で手に取ることをお勧めします。

 この『悲しみのイレーヌ』も『その女アレックス』同様、陰惨きわまりない遺体の描写が続くので、気の弱い読者には読み進めるのが息苦しいかもしれません。ですが、400頁ある第一部を読み終えた瞬間、読者がこのルメートルという小説家の遠大な策略にまんまとはまってしまっていたことに初めて気づかされ、言葉を失うこと間違いありません。自分がそれまで読まされてきたものの正体を目の当たりにして、私は足元が音を立てて崩れていくのを強く感じました。それが限りない邪(よこしま)に満ちたものであったことを知って、まさに呆然自失の態でした。

 ミステリーを読むことの至福の喜びは、主人公の見事な推理や、犯人との高度な頭脳戦を見せられた時だけよりも、読者自身が作者に出し抜かれた時にこそ与えられるものだと強く感じさせられる作品です。
 その大きな喜びを、この阿鼻叫喚の物語『悲しみのイレーヌ』の読書の果てに得たことを、私はやや後ろ暗く思いながらも、やはり大いに満足しているのです。
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No.16:
(5pt)

原題の通り、「入念な仕事」などの題名にすべきだった

とにかく色々な意味ですごい作品。 日本の有名作家が束になってかかってもこの作品には敵わない。 1日で読了するほどの引力を持っています。 是非一読して欲しい作品です。
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No.15:
(5pt)

この安定感、期待を裏切らない

先へ読み進めるのがとても楽しみであっという間に読みきってしまいました。 「その女アレックス」でこの作者を知りましたが、こっちの方が面白かったです。 犯人と刑事の追いかけっこがスリリングでスピード感もあり、テンポよく読めます。 内容にちょっとグロいところがありますが、物語とわりきれば問題ないです。 この作者の他の作品にも興味が湧きました。
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No.14:
(4pt)

類似作品はあるが面白い

間接的なネタバレをしてしまうと、森博嗣の「そして二人だけになった」と綾辻行人の「迷路館の殺人」を読んでいたので、この設定自体にはそれほど驚愕しなかった。 もちろん、ルメートルはこの二作品を知らないだろうが。 また、あのような結末にする布石や必然性が感じ取れないのが残念だった。 グロい展開を忌避するわけではないが、イレーヌを救済する結末にしても小説の完成度は損なわれなかったと思うので。 ただ、物語の楽しさは十分なクオリティを備えているのは言うまでもない。 これがデビュー作というのは驚愕、という感想はほかの方たちに同意する。
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No.13:
(4pt)

読み応えあり【ややネタバレ】

読み応えがありました。ユーザーレビューを見て購入を決めましたが、最近レビューが良くても私にとってイマイチな作品が多かったり、またこの作者の『その女アレックス』のレビューが賛否両論だったりして、若干の心配はありました。
でも、これがデビュー作かと驚くほどの内容充実ぶりだった気がします。
登場人物達の人物造形(私はルイが大好きに)、警察内での捜査状況の描写、テーマとなっている犯罪小説に関する知識などなど、薄っぺらさがなく読み応えがありました。
そして、なによりもあの驚愕のトリック(?)。
ただ、難をつけるとしたら、読後に思ったのは犯人があそこまで残虐な殺人を行う理由づけが弱い(もう少し犯人の異常性を深掘りして欲しかった)、それから消去法によって犯人がけっこう分かる点でしょうか。
後味の悪さは、個人的にはあまり気になりませんでした。
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No.12:
(4pt)

期待通りの面白さ。

できればアレックスより先に読みたかった。 結末を知らずに読めばもっとハラハラできたはず。 とは言っても、結末がわかっていてもこの面白さ。 圧巻!
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No.11:
(4pt)

『その女アレックス』より個人的には好き

私も『その女アレックス』を先に読み、読後感が非常に悪く、話の流れがこじつけっぽかったので、あまり評価していませんでした。でも、主人公のカミーユ・ヴェルーヴェン警部、その上司のル・グエン、ハンサムで金持ちのルイ、どけちのアルマンからなるヴェルーヴェン班の人間関係が面白かったため、彼らに再会したくて本書を手にとりました。
私個人的には、猟奇的な殺人、異様な犯人像、主人公のカミーユのピンチなど、通常のミステリの“定型フォーマット”を踏襲している本書『イレーヌ』のほうが面白いと感じました。
期待していたヴェルーヴェン班の人間関係は、2作目の『アレックス』のほうがやはり丁寧に描かれていました。お気に入りのアルマンの活躍も少なかったですが、ヴェルーヴェン班は最高です。
ただ1つ本書で不満なのは邦題です。原題は『Travail soigné(丁寧な仕事)』で、原題のほうが、戦慄すべき犯人像をより適格に表していますので、邦訳はひねりが欲しかったです。
2作目の『アレックス』に本作のネタバレが出てきますので、これから読まれる方は、シリーズ刊行順に本作から読まれることをオススメします。
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No.10:
(5pt)

素晴らしいデビュー作! 驚きを隠せないサイコサスペンス

イヤミスと言われる「その女アレックス」「死のドレスを花婿に」の作者のデビュー作
いやぁ、よく書けてます。
デビュー作というと、荒削りだったり、プロットがイマイチだったりしますが、
この作者は違います!
よく練られたプロット、洗練された文章、予想以上でした。

個性的なキャラクター達もいい感じです。
他の作品は、彼らの活躍があまりないので、本作では十分に楽しめます。

こちらもやはりサイコですが、知っている小説が出てきたりするのもいい。
この設定の小説は見かけない。
初めてかな。

この作者の作品はどれから読んでも違和感なく読めます。
アレックスを先に読んでいると、結果が予想できるのでこちらが先がいいかもしれませんが

フランス的ではないので、美しいフランスやパリがお好きな方は向きません。

これからも期待できる作家です。
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No.9:
(5pt)

「その女アレックス」とは一味違った衝撃が待っている傑作

セバスチャン・ジャプリゾ「シンデレラの罠」の意匠を通常の警察小説の体裁で成し遂げた「その女アレックス」の偉業には本当に感心したものだが、本作はそのヴェルーヴェン警部シリーズの第一作で、作者の処女作でもある。執筆順は、本作→「死のドレスを花婿に」→「その女アレックス」という事になる。

本作はヴェルーヴェン警部シリーズの第一作なので、警部(とその家族)自身に比重を置いた描写になっていると思った時点で既に作者に騙されているという超絶技巧である。「その女アレックス」とは一味違った衝撃が待っている傑作である。また、本作には過去のミステリに関する犯人(あるいは作者)の論評・オマージュが込められているが、作者が所謂ノワール文学に影響を受けている事が良く窺える。本作もミステリ的技巧とノワール風味が巧みに調和しているが、ノワール風味が色濃く出ている点は、「その女アレックス」の第一部と対比が取れている様に映った。個人的には、「死のドレスを花婿に」の全体構成は上手く行っていない(試行錯誤過程)と思うが、その三部構成が「その女アレックス」の原点になっている事は間違いない。本作のミステリ的技巧とノワール風味を、「死のドレスを花婿に」の三部構成に重ねて「その女アレックス」が生まれたかと思うと感慨深い。

ノワール風味と言えば、上述した「シンデレラの罠」がかなりトリッキーな手法で意匠を成立させているのに反し、「その女アレックス」は(特に第一部の)強いノワール風味(読者はこれで完全に作者の意図が不明になったと思う)で意匠を成立させている感がある。本作自身の出来も勿論素晴らしいが、執筆順に読んで行くと、作者の成長過程も良く分かるという印象を受けた。それだけに、作者の寡作振りが惜しまれる。これからも読者に衝撃を与える作品の発表(及び邦訳)を期待したい。
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No.8:
(5pt)

ピエール・ルメートルという凄い著者

『その女アレックス』を読み終えると同時にこの著者の作品をもっと読みたい」という衝動に駆られ
ピエール・ルメートルの作品を徹底的に探しました。そしてやっと手に入った『死のドレスを花婿へ』を読み終えた後、「次!次!」とまたしても同じ衝動に駆られてしまいました(笑)
しかし当時日本に出版されていたルメートルの作品は上記の二作だけだったので暫くは落ち着く事ができました。そう、暫くまでは...
この『悲しみのイレーヌ』が日本での出版が決まったのを知る前までは!
そして遂に発売日、届いた小包を破り、片手にコーヒー(缶)を持ち、息をのみ、いざ!とページをめくr。
そして読み終える... 気づけば5時間も経っていたのに驚き。私は余り即読な方ではないので大抵の本を読み終えるには3日ほど掛かってしまいます。
そんな私でもこの本は集中してしまいます。それだけの内容がこの本に詰まってるんです!仕事休みでよかったぁ(笑)

『悲しみのイレーヌ』これはとても満足できる本だと思います!特に『その女アレックス』を既に読んだ方、「私は(俺は)ミステリが大好きだ!」という方にはオススメ致します!
ピエール・ルメートル、恐るべし...
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No.7:
(5pt)

「その女アレックス」とは違う衝撃。読者も推理可能。

「その女アレックス」とは違い、登場人物の心理描写から読者が犯人を推理することが可能です。 プロットも違う形で良く練られています。 久々に、読み応えのある作品を書く作家に出逢えました。 悲劇です。 最後の「エピローグ」だけは、どんなに犯人を知りたくても先に読まないで下さい。
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No.6:
(5pt)

『その女アレックス』の後で読んでも、衝撃変わらず。

イレーヌの件からたった4年でヴェルーヴェン警部は仕事に復帰したのか、、、とか、読後は、そんなことばかりが気になりました。 ヴェルーヴェン警部に何が起こるのかを知って読んで、果たして面白いのだろうか、と思いつつ読んでみましたが、いえいえ、全然OKでした。 『その女アレックス』の方はかなり最初の方で展開の想像がついたし、ドン伝返しとは思えませんでしたが、これはすごい。 アレックスの方はラスト、悲惨、陰惨な中にも、ちょっとスッキリする要素もあったりしたんですけど、イレーヌの方はそうはいきませんね。
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No.5:
(5pt)

続編「その女アレックス」より先に読んでほしい

日本では「その女アレックス」が先に出版されたので、「その女アレックス」の面白さからこの本にたどり着いた方も多いかと思いますが、もしまだ「その女アレックス」を読んでいなければ、ぜひこちらを先に読んでください。 起きる事件は「その女アレックス」とはまったく別ですが、登場する刑事たちが同じで、この「悲しみのイレーヌ」では必死に事件解決を試みるその刑事たちの葛藤や人となりが書かれています。 衝撃的なクライマックスで終わり、それを乗り越えて次の事件「その女アレックス」へ...という感じです。 「悲しみのイレーヌ」を先に、次に「その女アレックス」を読みたかったです。
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No.4:
(5pt)

これがデビュー作というのだから驚くばかりだ

非常に後味の悪い印象を残す作品なのだが、驚くばかりの発想と予期せぬ展開が連続する面白いミステリーだった。

これが、著者のデビュー作にして、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第1作というのだから、さらに驚く。もしも、この第1作を読んだ後に『その女アレックス』を読んだなら、また違った印象を持ったかも知れない。

物語は400頁に及ぶ第一部と僅か50頁余りの第ニ部、4頁のエピローグにより構成される。妙にアンバランスな構成が、一気に驚愕の結末へと読者を誘う。

惨殺された二人の娼婦。カミーユ警部は癖のある部下と事件を捜査するが、第二の事件が発生する。複数の事件は全て有名ミステリー小説を模倣したものだった

これだけでも物語の恐怖を味わうことになるのだが、読み進むうちに薄々気付きながらも、タイトルの持つ意味を知る時、何とも言えない嫌な後味を感じる。
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No.3:
(5pt)

トリック

『そその女アレックス』を未読の方は、こちらから読んで欲しいです。日本では発売が逆になっていますが、こちらがルメトール氏の処女作であり、カミーユ警部の初登場作品だからです。また『その女~』から先に読んでしまうと、一部ネタバレになってしまいます。

以下、鋭い方にはネタバレになってしまう恐れがありますのでご注意下さい。

最初は、この本は『その女~』や、ノン
シリーズものの『死のドレスを花婿に』と比べると捻りがないように感じましたが、
いやいやいや、捻ってましたね。騙されま
した。犯人が、というよりも後半、その構成にまんまとしてやられました。
読み進めるごとに感じる違和感..それが何故だか分かった時、成程!凄い!と唸ります。

ルメトール 最高!!
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No.2:
(5pt)

今回は捻りの無い直球勝負!

犯人も半分読むか読まないかで分かってしまいました。 タイトル故、展開も丸見えです。 が、ここまで真っ直ぐ過ぎる直球なのに、面白ろ過ぎて一気読みでした。 「死のドレス」+「悲しみのイレーヌ」=「アレックス」ですね。
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