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ライオンハート
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ライオンハートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 21~40 2/4ページ
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「ロミオとロミオは永遠に」もそうなのだが、この作品の根っこには、三島由紀夫の<夢と生まれ変わり>があるような気が、私はする。三島「豊饒の海」では、体の一部にあるほくろが、輪廻の証拠(であるかのように、と言うべきか)として登場しているが、本作「ライオンハート」では、ハンカチに記された文字が、ほくろの代わりを果たしている。三島と違う点は、いま少し触れたが、三島の場合は、輪廻なんて、ほんとはねえよ、と突っぱねてしまうが、恩田さんの場合は、いや、あるんじゃないの、あるわよ、あるのよ、と言っている点だろう(これは、あくまで、たとえばなしですよ)。確かこの作品で、だったと思うが、斧は断ち切るだけじゃなく、より強く、結びつけることも出来る、確か、そんな言葉を目にした。含蓄があり、美しい言葉だとも思いました。夢を持たせてくれる作品ですね。私は好きです。 | ||||
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これもまた恩田陸の多才さ、多彩さを現す作品だろう。 恩田陸らしい少女漫画のような下敷きと、計算された複線 時間軸の表現の仕方などは絶品。 一気に読ませるスピードは人の人生の儚さを物語るように思える。 「運命」をテーマとする作品は、それこそ掃いて捨てるほどあるが、 本書のように「運命」すらも料理してしまう作品は そうそうお目にかかれるものではない。 著者の技量と器の広さ、造詣の深さには脱帽させられる。 | ||||
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はじめは、美しい世界に入りこんだようで、丁寧に読めたのですが、 途中、時空の交差にまどろっこしくなりました。 しかし、結末で安心したというか、読んで無駄ではなかったと思い ました。 | ||||
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ぶっちゃけ、BOOK OFFで安かったから買ってみたのですが、面白かった。 序盤は?マークが沢山出てくるのですが、読み進めるとグイグイ引き込まれ、なぞも判ってくる。 『輪廻転生』は、ファンタジーとしては面白いが、懐疑主義者の端くれとしては・・・ | ||||
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何度も出会い、求め合い、けれども別れなければいけない運命に 翻弄されるエリザベスとエドワード。 ふたりの束の間の出会いに胸が締め付けられます。 けれども、それ以上に心揺さぶれるのは、彼女達が何度出会っても 必ず幸せになれない状況にあるにも関わらず 「あなたに会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。」 と、出会えた喜びを胸に別れること。 必ず、別れなければいけないぐらいなら、出逢わないほうがいい。 そういった安易な思いを凌駕するふたりの強い思いに圧倒されます。 そして、ふたりがこういった運命のいたずらに翻弄されるようになった 始まりのキーワードを持つ女王エリザベス。彼女自身が歴史に翻弄され、 人を信じることができなくなったからこそ、エドワードとの運命の邂逅が はじまるのだという流れにすんなりと納得することができました。 最後に恩田さんが用意してくれた暖かい結末ににほっとした気持ちで 本を閉じることができました。秋の夜長に暖かい部屋で読み勧めたい本です。 | ||||
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穏やかな時間がゆっくり流れるようなドラマ。 聖書の中の物語のような、 何とも不思議な話。 ただ、僕にはちょっと読みにくかったかな。 現在と過去と、 行ったり来たりして、 何代にもわたる愛の物語。 夢と現実をも錯綜させる。 狙いはわかるし、 絵のタイトルをモチーフに物語りを進めるところなんか、 おしゃれでたまらない。 あとは、好みが分かれると思う。 ラストはまさに、用意されたエンディング。 でも、これ以外にはないかな。 | ||||
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「時代を超えて繰り返しめぐりあう二人」本当にそれだけのお話です。 壮大なロマンスですが、ちょっと壮大すぎます。 好みはあるのでしょうが、私は全然入り込めませんでした。 恩田作品をこれから読む方はとりあえず別のを選んでいただきたいです。 1作品目としては私はお勧めしません。 でも章ごとの絵画はイマジネーションをかきたてられ、各々じっくり見入ってしまいました。 その構成はよかったです。 | ||||
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出会っては、ほんの一瞬の後に別れなければならない恋人たち。 彼らは何度も転生しながら、一瞬の出会いの喜びを待ち続けます。 それぞれの章の口絵となっている絵画が、その章の内容、転生を続ける男と女 の「今回の人生」にからんでいておもしろい。 個人的には「イヴァンチッツェの思い出」が、転生とは関係ない人たちの心理 や人間関係をも書き込まれていて、好みでした。 転生し続ける、同じなのに違う男女が生み出す物語たちが組合わさって、一つ のラブストーリーを形作っています。 | ||||
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作品は「ジェニーの肖像」のオマージュ。 人の記憶は何度生まれ変わっても残るもの。 それも好きな人に対してならなおさら・・・ わたしが生きてきたのはあなたに会うため。 ただ、一瞬だけ会えるだけでいい。 それが運命。 個人的には梶尾真治の「時尼に関する覚え書」のほうがオマージュ作品としては好き。 | ||||
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イマジネーションの積み重ねに目眩。 ほんの少しの邂逅であったり永すぎてそれと気づくことができないでいたり。 あかるい空中庭園を彷徨ってにいるような不思議な気持ちになります。 | ||||
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各々冒頭に掲げられた西洋有名絵画をもとに展開する五作の連作長編、 あとがきの言葉通り、時空を超えたメロドラマである。 古典的SFの名著、ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』の本歌取りで それはそれでいいのだが、そのどこかで見たような舞台設定が 書き割りのように薄っぺらく、通俗的で、丁寧な心理描写を殺している。 | ||||
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時空を越えてほんの一瞬だけ、めぐり合う二人。 とてもロマンチックな題材に心惹かれ、購入しました。 各章の前に絵画が差し込まれていて、そのどれもが、本題にぴったりと合っていました。 ただ、タイトルにも書いたようにエリザベスの正体が、あの方とは・・・オチ的な部分で、何故、二人が時空の狭間で、わずかな時間しか出会えないのかの説明が納得できませんでした。 なので、★3つとしました。 | ||||
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先の展開が読めるお話ではあったのですが、文章の流れがとても綺麗で気づけば惹き込まれている、そんな印象があります。 切ないのだけれど、どこか温かいような。 エリザベスとエドワードの僅かな再会の瞬間を、一緒になってドキドキ 待ってしまいました。 何度も読みたい!というよりは、時折開いて世界に浸りたい、そんな 作品。 | ||||
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その声に、何故か胸をしめつけられる... そんなイメージが湧き出てくるような文章です。 やっとめぐり合ったと思っっても、それは束の間。すぐに次のヒトと踊る順番になってしまう〜ダンスのような話です。 この曲が続いている時に、またあのヒトと邂逅できるのか? 哀しいことに、手が触れ合うほど近くに来ないと、自分にはそのヒトかどうかがわからないというのに... そんな喜びや不安にあふれてるのです。 連載誌で読んでいたときは、テーマとなる絵画が表紙となっていたのですが、文庫ではそれが載らず。 重要なファクターなのに。 非常に残念なので、☆をひとつ減らしました。 絵画以外にもとても視覚的な要素の強い作品です。海外で映画化されると良いなと思ってもみました | ||||
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一瞬の出会いのために生きる 『エドワード』と『エリザベス』の物語。 ふたりはほんの刹那出会うだけ。 実際に会ったことはなくとも夢で出会い、 せつなく思い合うふたり。 やっと出会うことができても、 すぐに離ればなれにならなくてはならない。 生まれ変わりなのか、 また別の時代、別の場所で、 別の『エドワード』と『エリザベス』として ふたたび出会える瞬間を楽しみに生きる。 今度はどうやってふたりは出会うの? ってわくわくさせるところとか とってもおもしろいです。 ただ、この著者の持ち味なのでしょうけど、 のっぺりした文章のお陰様でのっぺりした印象。 (こんな純愛ものを情感たっぷりに書かれてもひくけど) 『ユージニア』や『ネバーランド』も、 のっぺり感に脱力したんだよなぁ ラブロマンスとしては最高ですね。 | ||||
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数枚の名画と、ケイト・ブッシュの曲にインスパイアされた物語。 耽美的な文章を楽しむだけのための長編である。 輪廻の物語で、愛の強さと呪縛を繰り返す物語。 最後にその小世界から解放される女性も描かれるが、長編のわりに説得力がない。 「出会い」の場面を感動的に、ロマンチックに繰り返し読みたい人にピンポイントでお勧めしたい作品。 | ||||
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何となく表紙に惹かれて買った一冊。 最初は時代がころころ変わって難しかった。 でも読みすすんでいくうちに、どんどん話のなかに入って行きました! 頭のなかで主人公が映像になって映画みたいにもなった。 ラストもとてもいい! 「ライオンハート」の意味が判らなかったから何度か読みました。 今は少しは判ったかな、と思う。 何度も楽しめる一冊です。 | ||||
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時間軸が行ったり来たりする中で繰り広げられるドラマ。 ケイト・ブッシュが同世代だったので、アルバムに影響されたということが印象的な作品。 口絵が訴えかけてくる迫力がすごい。 昔、NHKで「タイムトラベラー」というドラマをやっていたけれど、オーバーラップする部分があります。 | ||||
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連理の枝、比翼の鳥など、 片方無しではいられない表現がありますが、 ある意味、真逆の2人の、 一生涯に1度だけ邂逅する、ただそれだけのラブストーリー。 何度も生まれ変わっても、1度だけの逢瀬なのです。 その時々で場所どころか、お互いの年令だってまちまちの2人。 1度の逢瀬の為に、生まれて、生きてきたのです。 ラブストーリーではあるけれど、 そこには『男女の情愛』というよりも、 『魂の半身である【貴方】を求める』というのがぴったりだと思うのです。 感動の度合いは内容的に個人差があると思いますが、 多分、これからの季節、秋の夜長の読書には似合いの1册だと思います。 | ||||
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綺麗で素敵なお話だな~と思いました。 SF入ってるんで、ちょっと怖いところもあったけど、ほんっとにきれいな話だと思います。 そんなもの信じなかった私に、運命っていいな、と思わせてくれる話でした。 これを読まずに恩田陸さんは語れません。 | ||||
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