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ライオンハート



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【この小説が収録されている参考書籍】
ライオンハート
ライオンハート (新潮文庫)

ライオンハートの評価: 3.79/5点 レビュー 62件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 61~62 4/4ページ
No.2:
(5pt)

何度も出会いながら決して結ばれない

けれど、いつも出会う時には『あなたに会えてよかったと思う。』
その喜びが爆発的であればあるほど、
短い逢瀬のその次の瞬間の別離によって、二人は大きな絶望のふちに叩き落される。
それなのに、彼女はいつもささやく。無情にも。
『覚えていて。エドワード』読み進むうち、同じようなテーマの作品で、北村薫の『リセット』を思い出した。時を越えて、何度も出会う、恋人たち。
どちらも、『メロドラマ』を描きたい、といっているところまで同じだ。
けれど、舞台設定と時間軸が違う。
北村薫は、日本の中で比較的短い時間の流れの中で、
何度も出会う恋人たちの姿を時間軸に順に沿って描いていった。
そして最後はともに老いていく恋人たちの姿を描いていた。恩田陸の方は、舞台をイギリスにしている。
もちろん、いくつかほかの国に舞台を移してはいるけれども、
どの物語も最終的にはイギリスに終焉していく。
これは、やはり彼女にインスピレーションを与えたケイト・ブッシュのセカンドアルバム『ライオンハート』のことを思えば当然だとは思う。そして、彼女の扱う時間軸ははるかに長いほぼ4倍の年月にわたり、
しかも、いくつか物語りの中に挿入される小道具とともに、
『球形』をしている。
天球のかたちなのだろうか。そして、運命はその天球を叩き割る斧の形をしている。
そのドラマチックな解釈には、彼女にインスピレーションを与えた数枚の絵画がそのモティーフを与えているのだろうけれども、
読んでいてうっとりさせられてしまった。
どこまでも豊穣な物語であった。
ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
4101234159
No.1:
(3pt)

決して結ばれない二人

二人の人間エリザベスとエドワード。 この二人は歴史上の様々な場面で互いに会う。 互いを知っている時もあれば、片方しか知らない時もある。 また、二人とも知らない時もある。 しかし、二人は決して結ばれない。  この本で自分がなんどでも生き返るのかと思った。 それはある意味安心感を与え、また無限に時間のよどみにはまるようでもあり、恐怖も与えられる。 自分という存在を改めて見つけた。
ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
4101234159

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