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天国でまた会おう
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天国でまた会おうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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第一次対戦で生き埋めになりかけたアルベール、その命の恩人、鬼の上官。 絶望な冒頭から、食べていくためにパリを震撼させる大作戦を立てる物語り。 その女アレックスと違い、復讐、愛憎、悲しみが交差して描かれます。 残念ながら、日本ではジャンルに拘り、ミステリ文庫に扱われていましたが、これは冒険ものと言っていいでしょう。 これから読む方々の為に筋は伏せますが、よくこんなストーリーを思いつくものだ、と関心します。ついては障害の問題にも言及している為、読まれて損無し! それにしても、このタイトルの意味は不明。 けど、面白ければそれでよし! 繰り返しますが、単なるミステリと思えば、見事に裏切られます。 個人的な感想まで。 | ||||
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ピエールルメートルの刑事シリーズとは異なり、戦時中の混乱と戦場での苦しいほどの兵士達の最期が描かれていた。加えてもう1人の主人公とでも言うのか、凄まじいほどの欲に執着した大尉の生き様、また残り2人の前線から戦後の生活がなんとも、絡み合いながら苦しい流れが続き引き込まれました。 | ||||
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およそ100年前の第一次世界大戦とその後が舞台で、興味深く読むことができた。 アルベールとエドゥアールは、特に友人というわけでもなかったのに、戦時中と帰還後に、お互いに「よくもここまで」というくらい助け合う。なかなかここまで尽くせる人はいないだろう。ふたりの人間性だ。決してべったりな関係ではなく、相手を冷静に評価しながらも、恩をちゃんと認識しているところがいい。 脇役たちの個性もそれぞれしっかり描かれていて、そこがさらに内容を魅力的にしている。 私は、ひたすら“くそ”プラデルを、どこかでとことん叩きのめしてほしいと願いつつ読み進めた。 ――そして、もの悲しさ…。情緒がある。 折しも現在ロシアとウクライナが戦争をしているが、戦争はやっぱり悲惨だ。できるものなら絶対するべきでない。あとがきからこのタイトルの所以を知り、さらにその思いを深めた。 全体的にやや冗長だったが、とてもいいストーリーだった。やっぱりルメートルはすごい。裏切られることはまずない。 本作の続きは#2『炎の色』、#3『われらが痛みの鏡』へ。 | ||||
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およそ100年前の第一次世界大戦時代が舞台で、興味深く読むことができた。 アルベールとエドゥアールは、特に友人というわけでもなかったのに、戦時中と帰還後に、お互いに「よくもここまで」というくらい助け合う。なかなかここまで尽くせる人はいないだろう。ふたりの人間性だ。決してべったりな関係ではなく、相手を冷静に評価しながらも、恩をちゃんと認識しているところがいい。 脇役たちの個性もそれぞれしっかり描かれていて、そこがさらに内容を魅力的にしている。 私は、ひたすら“くそ”プラデルを、どこかでとことん叩きのめしてほしいと願いつつ読み進めた。 ――そして、もの悲しさ…。情緒がある。 折しも現在ロシアとウクライナが戦争をしているが、戦争はやっぱり悲惨だ。できるものなら絶対するべきでない。あとがきからこのタイトルの所以を知り、さらにその思いを深めた。 全体的にやや冗長だったが、とてもいいストーリーだった。やっぱりルメートルはすごい。裏切られることはまずない。 本作の続きは#2『炎の色』、#3『われらが痛みの鏡』へ。 | ||||
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1 ) 何かスッキリしない結末だったが、あの極悪非道の男、プラデルが、一文無しになり、近親者すべてから見捨てられ、神からも見放されたことで、反対に神はいたのか、と思えた。 欲を言えば、プラデルの部下殺害の罪を追求する場面があれば、さらに溜飲を下げることができたのにと、物足りなさが残った。 2 ) 人は死んだ時に一番大切に扱われる。戦死した兵士たちとなれば、尚更だ。国中で、戦死者追悼記念碑を作る話しが湧き上がる。この気運を利用して、金儲けを企んだのが、負傷しながらも生きてパリに戻った二人の兵士、エドゥアールとアルベールだった。どっちみち生還した兵士たちには冷たい社会なんだ、ズルをして大枚手に入れてとんずらしたってかまうものか。 3 ) 自分がエドゥアールとアルベールだったら、、、、、確かに、詐欺は悪いことだが、理不尽な世間をギャフンと言わせたい気持ちになるのは、充分理解できる。 4 ) 役人メルランの人生は、地味で面白みに欠けるが、筋が通っていて、こういうの、うん、いいかもしれない、と考えさせられた。後々、目の前の大金をあきらめた夜のことを、何度も思い返すことも含めて。 | ||||
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1 ) 一文が短く簡潔な語りで、非常に読み易い。 2 ) 55頁まで読んだところで、神はいるのか、とやりきれない気持ちになった。さらに77頁で、神はいないのだ、例えいたとしても、神とは何と残酷なんだろう、と怒りさえ感じた。 3 ) 48頁の文章に、「 軍隊にとって真に危険なのは敵ではなく、階級だ。まったくそのとおりだ 」とある。ここでは、この部隊の兵士たちにとって危険なのは、上官のプラデルだ。自分の利益と悪事隠蔽のためには、平然と部下を殺し、嘘をつき、女を利用する、極悪非道な男。だが、このプラデルにだけは、神は存在するようだ、、、。 4 ) 世の中というのは、生還した兵士たちに冷たいものだ。大怪我を負った兵士たちにも、だ。兵士エドゥアールは、顔の下半分を失う―――想像を絶するこの部分を、著者は、どんな様子か詳細に表現している―――重傷を負って帰国した。パリで極貧生活を強いられるエドゥアールが、思い付いた金儲け、、、、さあ、どうなるか下巻。 | ||||
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個性的な登場人物達を配した、流れるような怒涛のストーリーに圧倒された。古典に通じる高い文学性も有しており、ディケンズばりのストーリーテラーだと思った。 ただ登場人物達を個性的に創造した割にはその行動心理の裏付けが弱く、自分は何故真面目なアルベールが詐欺に加担するようになったのか理解できなかったし、エドゥアールの行動心理はエンディングを含めて常に謎であった。 三部作であるという事で、次作以降にも期待大。 | ||||
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入手まで全く時間が短く、感謝していますか。装丁もよく、満足しています。 | ||||
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間違いなく名作。その女アレックスよりもずっとおもしろい。 | ||||
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古本屋さんで、上巻を買ってきてから、はじめて、上下にわかれていることに気づき、読みはじめてから、これは下巻も買わなければ、と思い、Amazonで購入しましたが、買って読んで良かったです。面白く、かつ、考えさせられる作品でした。以前に、同じ作家の著書を1冊読んだことがあり、その本はミステリーだったので、今回も、そのつもりで読んだのですが、ミステリーではなく、でも、とても良い作品でした。 | ||||
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彼の作品はおおむね、サプライズはあってもあまり爽快な読後感は乏しいが、これも読後感は良くない。これまでのように、プロットで読ますのではなく、ストーリー展開に面白みがあるが、登場人物の誰にも感情移入できない閉塞感がある。それにしても、カバーの宣伝文句にこれを「群像劇」としているが、ただ人間関係が複雑に紡ぎ合っているだけで、このようなのを「群像劇」とは決して言わない。早川編集部のとんでもない誤解である。 | ||||
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ルメートル氏の著作を初めて拝読しました。大ヒットした「その女アレックス」などは読んでいません。ですから、それらに比してどうこうは言えないのですが‥‥。 第1次世界大戦終結直前に、上官の悪事を知ってしまい、その上官により戦場の大穴に突き落とされてしまったアルベール。同じ隊にいたというだけで、特に親友というわけでもなかったのに、彼を助けようとして爆撃で顔面に大怪我を負ってしまったエドゥアール。 やっとのことでパリに戻るも、そこで待っていたのはどん底の生活。一方、悪徳上官は上手く立ち回って財を成して‥‥という展開なのですが、そのあたりを描いた上巻は大切な部分であるものの、少々もたついた印象を受けました。 下巻になって話がどんどん進み、一気に読了しましたが、登場人物のキャラクターがそれぞれ個性的で、話の筋よりもそちらで引っ張っていった感じがしました。詐欺の計画を練るのはエドゥアールなのですが、小心で善人のアルベールは、いつもドキドキビクビクして、人に声をかけられると飛び上がって驚いて冷や汗をかく、というような悪事を働くには向かないような憎めないキャラですし、元上官の悪事を暴く役人は、変人過ぎて誰からも嫌われ、ヒラのままそろそろ定年を迎えるような冴えない小役人、という具合です。 100年前のパリが舞台ですが、書かれたのは最近ですし、インターネットやモバイル端末、テレビが登場しないくらいで、自動車も電話もあり、古臭さは感じません。 戦禍を被り、体や心に傷を受け、財産も家族も失ってしまう悲惨さは、今も変わりません。 | ||||
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大好きなフランスの推理作家ピエール・ルメートルの未読本で、3部作の第1作目。 既に第2作も発行されているし、来月には映画も公開されるので慌てて読んだ。 第1次世界大戦後のフランスを舞台に、2人の帰還兵が大胆な詐欺事件を企て、その結末は。 予想外の展開はないが、主人公の頼りなさから必要以上にハラハラドキドキする状況に追い込まれる。 続きが楽しみだし、面白い、面白いんだけれども、作者には過去の話よりも現代の廃頽を舞台にした作品を期待してしまう。 それだけ、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの衝撃が強いということか。 | ||||
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戦争で心、身体にデカすぎる傷を持った人間の様子がリアルに描かれている。 始めの方は本当に、描写がぐろくて、なかなか進まなかったが、上巻の半分を超えたあたりから、止まらなかった。 作者、特有の展開、ミステリーが好きな人には物足りないないかもしれないが、それでも傑作には違いない。 | ||||
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「あの女…」などミステリ作品と同様、非ミステリの本作にもいろいろと〈えぐみ〉のある設定やキャラが頻出します。好きずきでしょうが、そのあたりの濃い味わいはくせになります。面白い。そしてエピローグまで読んで読後感も悪くない。では大満足かというと、そうでもなくて、感動のようなものは湧いて来ないんですよね。少なくとも賞を取って〈最高の小説〉と絶賛されるような作品ではないような…。たぶんそれは、フランス人にとっての第一次世界大戦前後の記憶やノスタルジーを持たない読者だからなのかもしれませんが。 | ||||
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ピエール・ルメートルの作品は好きで読んでいます。 大逆転があるスリリングな早い展開を期待していましたが、前半は冗長でどんよりした戦争後の空気に包まれ、読む手が進みません。でも、後半から一気に。。。 サスペンスではありませんが、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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上巻の半分はやや冗長でしたが、徐々に大逆転の兆しが見えてきての下巻。展開がはらはらどきどきになり、まったく読む手が止まりませんでした。大逆転と、それに続くほろ苦い悲劇、読後感はさわやかです。 | ||||
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一寸しんどいなと思いましたが、最後にはほっとしました。 何処かに救いがあるので読後感は悪くないです。 | ||||
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ミステリではなく、いわば戦後小説。 舞台は、第一次世界大戦中・後のフランス。 モチーフとなっている事件は、戦後の「兵士の遺体発掘事件(史実をもとに創作)」と、「追悼記念碑詐欺(作者のフィクション)」。 主人公のマイヤールは、実在した人物を参考にしたようだ。 ルメートルらしい過剰な心理描写(という力業)で、強引にプロットを展開している。過剰な文章だが、読みやすい。 戦中・戦後(しかも第一次世界大戦)という自分にとって苦手な背景ながら、ページ・ターナーぶりはさすが。面白かった。 個人的に興味深かったのは、キャラクター造形。 なかでも、異様なルックスで性格もひん曲がっている嫌われ者の小役人だが、高い能力を持つメルランと、長身でハンサム、絵に描いたような悪役のプラデルは秀逸。 この二人のパートだけでも、読む価値があった。 金持ちの一人娘で十人前の器量、プラデルのハンサムさに惹かれて結婚するマドレーヌの、身ごもった後の非情さもよかった。 芸術家肌のエドゥアールは、戦争で顔の下半分がなくなり、顔に穴が空いた状態で詐欺を企むが、ちょっとやりすぎの感。 主人公のマイヤールはお人好しでエドゥアールに巻き込まれて詐欺を働くが、プラデルに睨まれただけでちびるといった小市民ぶりにややうんざり。 ゴンクール賞受賞作だが、いわゆる純文学というよりエンタメ小説だろう。 | ||||
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ピエールルメートルの中で私にとっては、最高傑作だと思います。 | ||||
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